狭いリビングを広く見せる方法11選|内装の工夫とリフォームを解説

狭いリビングを広く見せる方法11選

「リビングが狭く、家族で過ごすと窮屈に感じる」「物が多く、部屋がごちゃごちゃして見える」と悩んでいませんか。

リビングを広く見せる方法は、壁を撤去して床面積を広げるだけではありません。壁紙や床、照明、建具などを見直すことで、面積を変えなくても開放的な印象にできます。

一方、隣接する和室や洋室を取り込んだり、独立キッチンをオープンにしたりすれば、リビングを実際に広くすることも可能です。

この記事では、リビングを広く見せるリフォーム方法を、比較的手軽な内装工事から本格的な間取り変更まで紹介します。

費用相場や戸建て・マンションそれぞれの注意点も解説するので、リフォームを検討している方は参考にしてください。

リビングリフォーム全体の工事内容や費用を先に確認したい方は、リビングリフォームの費用相場と選び方も参考にしてください。

原田 正史

監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
一級建築士
一級建築士として、建築デザイナーとして、住宅・別荘、マンションリフォーム、 店舗まで多くの空間を手がけてきました。「居心地よさ」はディテールにも心に も宿るもの。お施主様の想いに耳を傾け、その敷地・その方だけの空間をかたち にしています。

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リビングを広く見せるリフォームは大きく2種類

リビングの狭さを解消するリフォームは、大きく次の2種類に分けられます。

リビングを広く見せるリフォームの種類
  • 面積を変えずに広く見せるリフォーム
  • 間取りを変更して実際に広くするリフォーム

それぞれ工事の規模や費用が異なるため、現在の不満と予算を整理したうえで選ぶことが大切です。

方法 主な工事 費用の傾向 得られる効果
面積を変えずに広く見せる 壁紙・床・照明・建具などの変更 数万~数十万円 視覚的な開放感が生まれる
壁や建具を変更する 間仕切り壁の撤去・室内窓の設置 数十万~100万円前後 視線や光が通りやすくなる
隣室を取り込む 和室や洋室との一体化 50万~200万円程度 実際に使える空間が広がる
増築する 基礎・外壁・屋根を含む増築 数百万円 建物の床面積そのものが増える

面積を変えずにリビングを広く見せるリフォーム

壁紙や床材の色、照明の配置、収納の形などを工夫し、実際の床面積を変えずに視覚的な広がりを生み出す方法です。

比較的小規模な工事で取り入れやすく、構造上の理由から壁を撤去できない住宅にも向いています。

ただし、内装を明るい色で統一するだけで、必ずしも広く見えるとは限りません。

視線の先を遮らないことや、光を部屋全体に広げること、床・壁・天井のつながりを意識することが大切です。

家具や収納を含め、空間全体の見え方を計画しましょう。

間取りを変えて実際に広くするリフォーム

リビングと隣接する和室や洋室をつなげたり、廊下や収納スペースを取り込んだりする方法です。

実際に使える床面積が広がるため、大きな効果を得られます。

一方、撤去したい壁が建物を支える耐力壁や構造壁だった場合、希望どおりに変更できないことがあります。

収納や冷暖房効率、生活動線にも影響するため、見た目の広さだけでなく、リフォーム後の暮らし方まで考える必要があります。

原田 正史
監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
一級建築士
どちらのリフォームも完成後は雰囲気がガラッと変わるので、生活に節目ができてやる気が出てきたりとても気持ちのいいものです。ハード面だけでなくソフト面でも人生再スタートという時にもぜひリフォームは積極的にできるといいですね。
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面積を変えずにリビングを広く見せるリフォーム8選

まずは、リビングの床面積を変えずに広く見せる方法を紹介します。

1.壁や天井を明るい色で統一する

白やアイボリー、ベージュ、淡いグレーなどの明るい色は、光を反射しやすく、空間を広く見せる効果が期待できます。

特に、壁と天井を近い色で統一すると境界線が目立ちにくくなり、すっきりとした印象になります。

ただし、壁も床も家具も真っ白にすると、落ち着かない空間になることがあります。

床に明るい木目を取り入れたり、家具やカーテンにベージュやグレーを使ったりして、適度な濃淡をつけるとよいでしょう。

部屋の奥にある壁だけを濃い色にする方法もありますが、色や面積によっては圧迫感が出るため、アクセントクロスは慎重に選ぶ必要があります。

壁紙は色だけでなく、表面の質感や柄の大きさによっても見え方が変わります。壁紙の種類や施工費用については、クロス張替えリフォームの費用相場で詳しく解説しています。

2.床材の色と張る方向を工夫する

床はリビングの中で大きな面積を占めるため、色や張り方によって部屋の印象が大きく変わります。

明るい木目や淡いグレーの床材は、軽やかで開放的な空間をつくりやすいのが特徴です。

フローリングの長手方向を、部屋を広く見せたい方向に合わせる方法もあります。

細長いリビングであれば、奥行き方向に床材を張ることで、視線を部屋の奥へ誘導できます。

また、リビングとダイニング、廊下、隣室の床材をそろえるのも効果的です。

床の色や高さが途中で切り替わらないため、複数の空間がひと続きに見えます。

隣接する和室を洋室に変更する場合も、リビングと床の高さやフローリングの色を合わせると一体感を出しやすくなります。

フローリングは、無垢・複合などの種類や、張り替え・重ね張りといった工法によって費用が異なります。詳しくは、フローリング張り替えの費用相場と床材の選び方をご覧ください。

3.天井まで高さのあるハイドアを取り入れる

一般的な室内ドアよりも高さのある「ハイドア」を取り入れると、縦方向のラインが強調され、天井が高く見えます。

ドアの上にある垂れ壁がなくなるため、扉を開けたときに天井が隣の空間まで連続して見えるのもメリットです。

壁と近い色のドアを選べば、建具の存在感を抑えられます。

反対に、濃い色や装飾の多いドアは視線を遮りやすいため、広さを重視する場合はシンプルなデザインが向いています。

ただし、既存のドアをハイドアに交換する際は、開口部を広げる工事が必要です。壁の中に梁や配線がある場合は設置できない可能性もあります。

4.間接照明やダウンライトで天井と壁を照らす

リビングを広く見せるには、床面だけでなく、天井や壁まで光を届けることがポイントです。

コーブ照明
コーブ照明
コーニス照明
コーニス照明

壁と天井の接点に設ける間接照明で、天井を照らすコーブ照明や、壁を照らすコーニス照明を取り入れると、光のグラデーションによって奥行きが生まれます。

部屋の隅が暗くならないように照明を配置することも、圧迫感の軽減につながります。

一方、明るさの強いシーリングライトを1灯だけ設置しても、家具の陰や部屋の隅が暗くなることがあります。

ダウンライト、間接照明、フロアライトなどを組み合わせ、複数の方向から照らすと、空間全体が立体的に見えます。

照明の位置を変更する工事では、天井裏の配線や下地の状況も確認しましょう。

ダウンライトの増設や間接照明の新設では、天井裏の配線工事が必要になる場合があります。

工事内容別の費用は、照明リフォームの費用と施工の流れで紹介しています。

5.窓を大きくして視線の抜けをつくる

リビングから庭やバルコニーへ視線が抜けると、室内の面積以上の広がりを感じられます。

戸建てでは、腰高窓を掃き出し窓に変更したり、複数の小さな窓を大きな窓にまとめたりする方法があります。

ウッドデッキやテラスを室内の床に近い高さで設け、内外の床色をそろえると、リビングが屋外まで続いているように見えます。

ただし、窓の拡張には外壁工事が必要です。窓を設けたい壁が耐力壁になっている場合は、開口部を広げられないこともあります。

窓を大きくすると日射や外気の影響も受けやすくなるため、断熱性能や日よけ、プライバシーまで含めて検討しましょう。

なお、マンションの窓や窓枠は共用部分として扱われるのが一般的で、個人の判断では変更できないケースがほとんどです。

国土交通省のマンション標準管理規約でも、窓枠と窓ガラスは専有部分に含まれないものとされています。

窓のサイズ変更だけでなく、断熱性や防犯性を高める交換方法もあります。窓の種類や工法別の費用は、窓リフォームの費用相場とメリット・デメリットを参考にしてください。

原田 正史
監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
一級建築士
戸建て住宅では窓の上下にある「垂れ壁」や「腰壁」を構造的に利用しているケースがあります。 木造在来工法もそうですが、特に2x4工法には多く見られるので、窓を変更されるときは工務店・建築士さんに相談をして、窓を大きくできるかあるいは他に壁補強が必要ななど検討してもらいましょう。

6.室内窓やガラス建具を取り入れる

壁を完全に撤去できない場合は、室内窓やガラス入りの建具を設置する方法があります。

光と視線を通しながら空間を区切れるため、リビングに隣接する書斎、廊下、個室などに向いています。

家族の気配を感じながら、それぞれの空間を使いたい場合にも便利です。

透明ガラスは最も開放感がありますが、内部が見えすぎることがあります。

プライバシーも確保したい場合は、型板ガラスやすりガラス、チェッカーガラスなどを選ぶとよいでしょう。

ただし、室内窓を設置できるかどうかは、壁の構造や柱、筋交い、配線の位置によって異なります。

7.壁面収納や造作家具で凹凸を減らす

収納家具が部屋の中に点在していると、床が分断され、実際の面積以上に狭く見えることがあります。

複数の収納を壁面収納にまとめれば、家具の高さや奥行き、色をそろえられます。

テレビ台と収納を一体化した造作家具も、リビングをすっきり見せる方法のひとつです。

扉の色を壁に近づけ、取っ手の目立たないデザインにすると、収納の存在感をさらに抑えられます。

ただし、壁面収納は奥行きが深すぎると生活スペースを圧迫します。

収納したい物を事前に整理し、必要以上に大きくしないことが大切です。

壁面収納以外にも、階段下、キッチン、リビングの一角などを収納に変える方法があります。

工事方法ごとの費用は、収納を増やすリフォーム方法11選で紹介しています。

8.カーテンレールや配線を目立たなくする

リビングを広く見せるには、部屋の中にある細かな線や凹凸を減らすことも効果的です。

例えば、カーテンレールをカーテンボックスで隠し、カーテンを天井付近から床まで垂らすと、窓が縦に大きく見えます。

テレビやインターネット機器の配線は、壁の中や収納内にまとめると生活感を抑えられます。

コンセントの位置も家具に合わせて計画すれば、床を横切るコードを減らせます。

リフォームの際は、テレビやソファ、ダイニングテーブルの配置を先に決めてから、コンセントや照明の位置を計画しましょう。

原田 正史
監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
一級建築士
視線を外まで届けて空間の広がりが感じられるように、カーテンの変わりに格子やルーバーで窓を覆うという方法もあります。簡単に効果が得られるのは木製ブラインドで、外からの視線が気になる時でも少し角度を付けておくと、外からは光の反射で中が見えにくく、かつ中からは外が良く見えるので広がりが感じられます。
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間取り変更でリビングを広くするリフォーム3選

ここからは、間取りを変更して、実際にリビングとして使える空間を広げる方法を紹介します。

9.隣接する和室や洋室と一体化する

リビングと和室をつなげる方法や、畳を残すかフローリングにするかの判断については、リビングと和室を一体化するメリット・費用・注意点で詳しく解説しています。

リビングの隣に和室や使っていない洋室がある場合は、間仕切り壁や建具を撤去して一体化する方法があります。

例えば、12畳のリビングと6畳の和室をつなげれば、合計18畳の空間として使えるようになります。

和室をリビングに取り込む場合は、主に次の工事が必要です。

和室をリビングに取り込む場合に必要な工事
  • 畳を撤去してフローリングに変更する
  • リビングと床の高さをそろえる
  • ふすまや敷居を撤去する
  • 間仕切り壁や垂れ壁を撤去する
  • 押し入れをクローゼットやリビング収納に変更する
  • 壁紙や天井材をリビングと統一する
  • コンセントや照明を追加する

壁を撤去するだけでは、元和室とリビングの間に床の段差や天井の境目が残ることがあります。

ひと続きの空間に見せたい場合は、床・壁・天井まで統一することが重要です。

一方、和室を完全になくすと、来客用の寝室や子どもの遊び場がなくなる可能性があります。

将来的な使い方も踏まえ、3枚引き戸などで必要なときだけ仕切れる間取りも検討しましょう。

原田 正史
監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
一級建築士
2階の和室を洋室に変えるときは確認申請が必要になる工事となる可能性があります。畳だけ取り除きその上にフローリングを貼る程度なら問題ないのですが、床鳴りの恐れやレベル調整で根太という下地部分まで工事が及ぶようになると申請が必要となってきます。行政により多少の違いがあるので地元の工務店かお住まいの行政に確認してから進めるようにしましょう。

10.独立キッチンをオープンキッチンにする

独立キッチンや半独立型キッチンの壁を撤去し、リビング・ダイニングとつなげる方法です。

キッチンからリビングまで視線が通り、LDK全体を広く感じられます。

調理中でも家族と会話しやすく、子どもの様子を確認しやすい点もメリットです。

既存のキッチンを生かし、壁や吊り戸棚だけを撤去する方法であれば、キッチン本体を移動するより費用を抑えやすくなります。

ただし、オープンキッチンには次のような注意点もあります。

オープンキッチンの注意点
  • 調理中のにおいや煙がリビングへ広がりやすい
  • キッチンの手元や洗い物が見えやすい
  • 壁面や吊り戸棚を撤去すると収納量が減る
  • キッチンを移動すると給排水・換気・電気工事が必要になる
  • 撤去できない柱や壁が残る場合がある

腰壁を少し残す、手元を隠せる高さのカウンターを設けるなど、開放感と生活感の隠しやすさを両立させる方法もあります。

壁付け、対面、ペニンシュラ、アイランドなど、キッチンの配置による違いは、キッチンレイアウトの種類と後悔しない選び方で詳しく比較しています。

11.廊下や使っていないスペースを取り込む

廊下、納戸、押入れ、使っていない個室などをリビングに取り込む方法です。

床面積を増やさなくても、細かく区切られた間取りを整理すれば、リビングを広くできる可能性があります。

例えば、リビングの横にある廊下をなくし、リビングを通って各部屋へ移動する間取りに変更すれば、廊下だった面積を居住空間として使えます。

ただし、廊下をなくすと、リビングからトイレや洗面所が直接見えたり、来客時に家族の動線が重なったりすることがあります。

押し入れや納戸を撤去する場合も、収納不足にならないよう、別の場所に収納を確保しておく必要があります。

廊下をリビングへ取り込む以外にも、収納や洗面スペースとして活用する方法があります。

廊下の撤去・活用方法については、廊下リフォームの費用と後悔しないための注意点をご覧ください。

原田 正史
監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
一級建築士
リビング周りの壁を撤去することは、有効に広がりを感じられるようになる良い方法だと思います。ただその変わりにここで書かれています生活スタイルも変わるのでご家族皆さんでよく話し合うことが大事ですね。また工務店や設計士さんに事前に相談し、構造上問題ないかどうかも確認しておきましょう。
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庭側へリビングを増築する方法もある

before
before
after LIXIL LWスライディング窓使用
after LIXIL LWスライディング窓使用

敷地に余裕のある戸建てなら、庭やテラス側へリビングを増築する方法もあります。

増築では建物の床面積そのものが増えるため、間取り変更だけでは十分な広さを確保できない場合に有効です。

ただし、増築には基礎、柱、屋根、外壁、窓、断熱、電気などの工事が必要です。

既存部分との接続方法や建物の状態によっても費用が変わります。

また、敷地には建ぺい率や容積率による上限があります。敷地に余白があっても、法的に増築できるとは限りません。

原田 正史
監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
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もし建ぺい率や容積率が上限に達していたとすると、床だけ設け、外部ではありますがリビングの続きある空間として広く使用することもできます。窓も広く片引き窓がLIXILから出ているのでそのような窓を利用するとさらにつながり広がりのある空間が感じられます。

防火地域・準防火地域外で行う10平方メートル以内の増築など、一部を除いて建築確認が必要になる可能性があります。

自治体独自の規制や既存建物の状況も関係するため、計画段階で建築士や自治体の窓口へ確認しましょう。

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リビングを広く見せるリフォームの費用相場

リビングのリフォーム費用は、施工面積、使用する内装材、建物の構造、下地の状態などによって変わります。

一般的な目安は次のとおりです。

リフォーム内容 費用相場
壁紙・クロスの張り替え 5万~12万円程度
フローリングの張り替え 10万~30万円程度
照明の交換・追加 3万~30万円程度
室内ドアをハイドアに変更 10万~30万円程度/箇所
室内窓の設置 10万~40万円程度
壁面収納の造作 20万~80万円程度
間仕切り壁の撤去 10万~50万円程度
和室とリビングの一体化 50万~150万円程度
キッチンを含むLDKの改修 100万~300万円程度
リビングの増築 300万円以上

壁紙や床材の張り替えでは、選ぶ商品のグレードによって費用が変わります。既存の床や壁に傷みがある場合は、下地補修費も必要です。

間仕切り壁の撤去では、構造補強、電気配線の移設、床や天井の補修が追加されることがあります。

「壁の撤去費」だけでなく、リビング全体をきれいにつなげるための内装工事まで含めて見積もりを確認しましょう。

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戸建てとマンションではできるリフォームが異なる

リビングを広くするリフォームでは、戸建てとマンションで変更できる範囲が異なります。

戸建ての場合

戸建てはマンションより間取り変更の自由度が高い傾向にありますが、どの壁でも撤去できるわけではありません。

木造住宅では、柱や筋交い、構造用面材などによって地震や風の力に耐えています。

撤去したい壁が耐力壁の場合は、壁を残すか、梁や柱による補強を検討する必要があります。

壁を撤去できても柱だけが残ることもあります。柱を無理に隠すのではなく、棚やカウンターの一部として活用する方法もあります。

また、2025年4月以降、2階建ての木造戸建てなどで主要構造部の1種類以上について過半を改修する「大規模の修繕・模様替え」を行う場合は、建築確認の対象です。

通常の壁紙交換や設備交換などが一律に対象になるわけではありませんが、大規模な間取り変更では事前確認が必要です。

マンションの場合

マンションでは、室内にあるすべての部分を自由にリフォームできるわけではありません。

一般的に、室内の内装や設備は専有部分ですが、柱、梁、床や天井のコンクリート部分、外壁、窓、玄関ドアなどは共用部分です。

特に壁式構造のマンションでは、室内の壁が建物を支えていることがあります。

構造壁は撤去できないため、希望する間取りに変更できない可能性があります。

マンションのリフォームでは、次の点を確認しましょう。

マンションリフォームで確認すること
  • 管理規約で認められている工事内容
  • 管理組合への申請期限と必要書類
  • 使用できる床材の遮音性能
  • 工事可能な曜日と時間帯
  • 資材の搬入経路
  • キッチンや設備を移動できる配管範囲
  • 工事前に必要な近隣への案内

専有部分のリフォームでも、共用部分やほかの住戸へ影響する可能性があります。

国土交通省のマンション管理に関する指針でも、専有部分のリフォームについて管理規約や使用細則などでルールを定めることが重要とされています。

マンションでは、管理規約、構造、配管、床材の遮音性能など、戸建てとは異なる制約があります。

詳しくは、マンションリフォームの費用相場と注意点を確認してください。

原田 正史
監修者:原田 正史
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戸建て住宅でもそうですが、特にマンションの場合は、天井をはがしてスケルトン状態にしてから最小限の仕上げをすることにより、天井が高くなり面積を広げずとも空間が縦方向に広がるので、空間に広がりのゆとりが生まれて、気持ちいい空間を造ることができます。設計士さんや工務店に相談してみるのも手ですね。
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リビングを広くするリフォームで後悔しないための注意点

リビングを広くすることだけを優先すると、収納や空調、生活動線などに問題が生じる場合があります。

壁を撤去できるとは限らない

リビングと隣室の間にある壁でも、建物を支える耐力壁や構造壁の場合は撤去できません。

図面に壁の情報が残っていても、過去の増改築によって現在の状態と異なる可能性があります。

壁を撤去する場合は、図面だけで判断せず、現地調査を依頼しましょう。

壁の中には柱や筋交いのほか、電気配線、給排水管、換気ダクトなどが通っていることもあります。

これらの移設工事が必要になると、費用が上がります。

収納を減らしすぎない

リビングを広くするために押し入れや物入れを撤去した結果、収納場所が足りなくなるケースがあります。

床面積が広がっても、日用品や子どもの物が室内に出たままになれば、かえって狭く見えてしまいます。

収納を撤去する場合は、壁面収納や階段下収納、パントリーなど、代わりの収納場所を計画しておきましょう。

普段使う物を使う場所の近くに収納できるかも重要です。

冷暖房効率が低下することがある

間仕切りをなくしてLDKを広げると、冷暖房する空間も大きくなります。

築年数が古く、断熱性能が低い住宅では、リフォーム後に「エアコンが効きにくい」「窓際が寒い」と感じることがあります。

必要に応じて、次の工事も検討しましょう。

冷暖房効率を改善するための工事
  • 内窓の設置
  • 断熱性の高い窓への交換
  • 壁・床・天井の断熱改修
  • 断熱性の高い玄関ドアへの交換
  • 広さに合ったエアコンへの変更
  • シーリングファンや床暖房の設置

リビングの拡張と断熱改修を同時に行えば、内装を二度工事する手間を抑えられます。

窓だけでなく、床・壁・天井を含めて断熱性を見直す方法は、断熱リフォームの費用・種類・施工の流れで解説しています。

オープンキッチンは生活感が見えやすい

独立キッチンをオープンにすると、リビングが広く見える一方、調理器具や食器、家電、ゴミ箱なども見えやすくなります。

完成写真だけで判断せず、普段の生活を想定して収納を計画しましょう。

腰壁を残す、パントリーを設ける、背面収納の扉を閉じられるようにするといった方法があります。

食品、調理家電、日用品をリビングから見えにくい場所へまとめたい場合は、パントリーリフォームの費用と使いやすい間取りも参考にしてください。

家具を置いた状態で通路幅を確認する

図面上では広く見えても、ソファやダイニングテーブルを置くと、想像より狭く感じることがあります。

リフォームプランを確認するときは、実際に使う家具のサイズを書き込んでもらいましょう。

買い替える予定がない大型家具については、幅・奥行き・高さを測って施工会社へ伝えます。

扉や引き出しを開けたときのスペース、椅子を後ろに引くスペースも必要です。

人が通る場所だけでなく、家事や食事中の動作まで確認しましょう。

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リフォーム以外でリビングを広く見せるレイアウトのポイント

リフォーム後のリビングを広く見せるには、家具の選び方や配置も重要です。

背の低い家具を選ぶ

ロータイプのソファやテレビボードを選ぶと、壁の見える面積が増え、天井を高く感じやすくなります。

特に、部屋の入り口付近に背の高い家具を置くと圧迫感が出やすいため、背の高い収納は部屋の奥や壁際にまとめましょう。

床が見える脚付き家具を選ぶ

脚付きのソファやテレビボードは、家具の下まで床が見えるため、空間が連続して見えます。

ただし、家具の下にコードや収納用品が目立つと雑然とした印象になります。

ロボット掃除機の使用や掃除のしやすさも考えて選びましょう。

家具の色や素材をそろえる

家具の色や素材がばらばらだと、視線が細かく分断されます。

木目の色をそろえる、家具を同系色でまとめるなど、使用する色を絞るとリビングがすっきり見えます。

窓までの視線を遮らない

リビングに入った位置から窓や庭が見えるように家具を配置すると、奥行きを感じやすくなります。

大きなソファや収納棚で窓を隠さないようにしましょう。

窓の前に家具を置く場合は、背の低いものを選ぶのがおすすめです。

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リビングを広く見せるリフォームに関するよくある質問

12畳のリビングを広く見せるには?

12畳のリビングを広く見せるには、明るい内装で統一し、背の低い家具を選び、窓までの視線を遮らないことがポイントです。

リビングとダイニングの間に家具を並べすぎず、床が連続して見える配置にすると開放感が生まれます。

壁面収納や造作テレビボードを使い、複数の収納家具をひとつにまとめる方法もあります。

原田 正史
監修者:原田 正史
原田正史建築設計事務所 代表
一級建築士
壁のコーナー部分など、奥行きストップ感がある箇所に観葉植物を置いて、バックライトで壁をテラスと、雰囲気よく空間の広がりが感じられますよ

壁を撤去するリフォームはいくらかかる?

間仕切り壁の撤去だけなら10万~30万円程度で行えることもありますが、一般的には床・壁・天井の補修まで必要です。

電気配線や設備の移設、構造補強、リビング全体の内装変更を伴う場合は、50万円以上かかる可能性があります。

見積もりでは、解体費だけでなく、撤去後の補修や廃材処分まで含まれているか確認しましょう。

和室をリビングにすると寒くならない?

和室とリビングをつなげると空間が広くなるため、以前より寒さを感じる可能性があります。

また、畳をフローリングに変更する際、床下の断熱材が不足していると足元が冷えやすくなります。

築年数が古い住宅では、床の下地を施工するタイミングで断熱材の状態も確認してもらいましょう。

マンションでもリビングを広くできる?

専有部分の間仕切り壁であれば、撤去してリビングを広げられる可能性があります。

ただし、コンクリートでできた構造壁や柱、梁、窓などは基本的に変更できません。

管理規約によって工事内容や床材も制限されるため、設計を始める前に確認が必要です。

リビングを広くすると収納はどうする?

壁面収納を設ける、テレビボードと収納を一体化する、キッチンの近くにパントリーを設けるなどの方法があります。

収納量だけでなく、どこで使う物をどこにしまうかを考えることが大切です。

リビングで使う日用品や子どもの物を別室に収納すると、片付けにくくなる可能性があります。

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まとめ

リビングを広く見せる方法には、床面積を変えずに開放感を演出するリフォームと、間取りを変更して実際に空間を広げるリフォームがあります。

壁紙や床材、照明、建具を見直すだけでも、リビングの印象は変えられます。

より大きな効果を求める場合は、隣接する和室との一体化や、独立キッチンのオープン化も選択肢になります。

リビングを広く見せるために意識したいポイントは、次の4つです。

リビングを広く見せるために意識したいポイント
  • 窓や隣室まで視線が通るようにする
  • 床・壁・天井の連続性をつくる
  • 光を部屋の奥や隅まで届ける
  • 家具や収納による凹凸を減らす

ただし、建物を支える壁や柱は自由に撤去できません。収納を減らしすぎたり、冷暖房効率が低下したりする可能性もあります。

現在の建物でどのような変更ができるかを確認し、家具の配置やリフォーム後の暮らし方まで含めて計画しましょう。

原田 正史
監修者:原田 正史
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一級建築士
床面積を変えずに開放感を演出するリフォームと、間取りを変更して実際に空間を広げるリフォーム、どちらも良い方法ですが、生活していくうえで重要なことは、せっかく広くした部屋に物を増やさないことですね。観葉植物など視線が通る物はいいですが、視線や動線を遮る物(空気清浄機やウォーターサーバーなど)は要注意です。あとテーブルの上とかも物を散乱させずに常にすっきりと整理されておくと気持ち的にも広く感じられます。ぜひ心がけてください。
原田 正史

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