押入れをクローゼット化すると後悔する?費用相場・失敗例・DIYの注意点を解説


「押し入れをクローゼットにしたいけれど、使いにくくならないかな」「費用はいくらかかるんだろう」と悩んでいませんか?

押し入れのクローゼット化は人気のリフォームですが、奥行きが深すぎて使いづらくなった収納量が減ってしまったなど、完成後に後悔するケースも少なくありません。

一方で、ポイントを押さえて計画すれば、今よりも使いやすく、見た目もすっきりした収納スペースに生まれ変わります。

この記事では、押し入れをクローゼット化する際によくある失敗例や後悔しないためのポイントをはじめ、費用相場、DIYの可否、実際の施工事例まで分かりやすく解説します。


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押入れをクローゼットにリフォームできる?


押入れをクローゼットへリフォームすることは十分可能です。

もともと布団収納を目的として設計されている押入れは、奥行きが深く構造もシンプルなため、クローゼットへの改装に適しています。

中段や仕切り板を撤去し、ハンガーパイプや棚を設置することで、衣類や小物を効率よく収納できるようになります。


特に最近ではライフスタイルの変化により、洋服の収納ニーズが高まっているため、和室の押入れを洋風のクローゼットに変更するリフォームが人気を集めています。

さらに内装材や扉のデザインを工夫すれば、部屋全体の印象を大きく変えることも可能です。

施工期間は内容にもよりますが、1日〜数日程度で完了する場合が多く、費用も比較的抑えやすい傾向にあります。

収納機能を高めるために引き出しや可動棚を取り入れる設計も検討するとよいでしょう。

一般的な押入れのサイズ


日本の伝統的な押入れは、畳一枚分(約1.8m×0.9m)を基準に作られていることが多く、天井までの高さも180cmから200cm程度が一般的です。

内部は上下2段に分かれていることが多く、布団や座布団の収納を目的とした構造となっています。この上下2段の構造が、洋服を掛けるためのハンガーパイプ設置には不向きな場合があります

リフォームではこの棚を撤去し、ハンガーをかけられる空間へと変更することが多いです。

また奥行きは約75~90cmと深いため、奥に物が埋もれてしまいやすい点もデメリットです。

このような特徴を理解した上で、適切なサイズ変更や構造変更を行うことが、快適なクローゼット空間を実現する鍵となります。

林 由紀子 監修者:
林 由紀子
一級建築士
押し入れの深い奥行きは「使いづらい」と思われがちですが、実は大きな魅力です。奥には季節外の布団や滅多に使わない物を、手前には日常使いのケースやハンガーを配置すれば、出し入れもスムーズ。前後を活かすことで収納量がぐっと増えます。リフォーム前に「何を・どこに置くか」を書き出しておくと、無駄のない設計につながり、暮らしにぴったりのクローゼットが完成します。
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押入れをクローゼット化して後悔した事例5選

押入れ クローゼット化は多くのメリットがある一方で、計画不足のまま進めると後悔につながるケースも少なくありません。

ここでは実際によく聞かれる後悔した事例を5つ取り上げ、それぞれの原因と対策を解説します。事前にデメリットを知っておくことで、同じ失敗を防げます。

事例1:ハンガーパイプの位置が高すぎて使いにくい

押入れの天井高をそのまま活かしてハンガーパイプを設置したところ、位置が高すぎて衣類の出し入れがしづらいという後悔の声があります。

特に身長が低い方や子ども部屋として使う場合は、パイプの高さを実際の使用者に合わせて設計することが重要です。踏み台が必要になるような設計は、日々の使い勝手を大きく損ないます。

事例2:奥行きが深すぎて奥の物が取り出せない

押入れ特有の深い奥行き(約75~90cm)をそのまま活かした結果、奥に収納した物が取り出しにくく、結局使わなくなってしまったという事例です。

奥行きを活かす場合は、キャスター付きの収納ボックスや引き出し式のラックを併用するなど、奥までしっかり使い切る工夫が欠かせません。

事例3:湿気・カビ対策を怠った

押入れは元々通気性を考慮した和室収納ですが、クローゼット化で扉を密閉性の高いものに変えたことで、湿気がこもりカビが発生してしまったという後悔も多く聞かれます。

調湿材の設置や換気口の確保など、湿気対策をリフォーム時点で組み込んでおくことが失敗を防ぐポイントです。

事例4:扉の開閉スペースを考慮していなかった

折れ戸や開き戸を選んだものの、ベッドや家具が近く、扉が全開できないという後悔もよくあるパターンです。

部屋のレイアウトが決まっている場合は、開閉スペースが不要な引き戸を検討するなど、扉タイプの選定を慎重に行う必要があります。

事例5:費用を抑えるためDIYで済ませたら仕上がりに満足できなかった

費用を抑えようとDIYで棚板やハンガーパイプを取り付けたものの、強度不足で棚が傾いたり、見た目が雑になったりして後悔したという声もあります。

簡単な収納アイテムの設置ならDIYでも対応できますが、壁の補強や扉の建て付けが関わる工事はプロに依頼する方が、結果的に満足度の高い仕上がりになります。

林 由紀子 監修者:
林 由紀子
一級建築士
後悔の多くは、「完成後の暮らし方」を具体的にイメージしないまま進めてしまうことが原因です。誰が・何を・どのくらいの頻度で使うのかを紙に書き出してから業者に伝えるだけでも、仕上がりの満足度は大きく変わります。迷ったときは、複数の施工事例を見せてもらいながら打ち合わせを進めるのがおすすめです。
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押入れ クローゼット化のメリット・デメリット

押入れ クローゼット化を検討する際は、良い面だけでなくデメリットも把握しておくことが後悔しないための第一歩です。

ここでは押入れをクローゼット化する際の代表的なメリットとデメリットを整理します。

項目 内容
メリット① 衣類をハンガーで吊るして収納でき、洋服の管理がしやすくなる
メリット② 部屋の印象が和室から洋室寄りに変わり、インテリアの自由度が上がる
メリット③ 工期が短く、費用も比較的抑えやすい(数万円~対応可能)
デメリット① 布団などの大型寝具の収納スペースが減る
デメリット② 奥行きが深いため、対策をしないと奥の物が取り出しにくい
デメリット③ 扉を密閉性の高いものにすると湿気・カビ対策が必要になる

メリット:収納力とインテリア性の向上

押入れをクローゼット化する最大のメリットは、衣類を吊るして収納できるようになり、シワや型崩れを防げることです。

また扉や内装材のデザインを洋風にすることで、部屋全体の雰囲気を手軽にアップデートできる点も人気の理由です。工期が短く、費用も比較的抑えやすいこともメリットといえるでしょう。

デメリット:収納力の偏りと湿気対策の必要性

一方でデメリットとしては、布団や季節家電など大型のものを収納するスペースが減ることが挙げられます。

また押入れ特有の深い奥行きは、対策をしなければ奥の物が取り出しにくくなるデメリットにもなります。扉を高気密なものに変える場合は、湿気・カビ対策も合わせて検討することが欠かせません。

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クローゼットの扉の種類

クローゼットにリフォームする際には、扉の種類によって使い勝手が大きく変わってきます

部屋の広さや家具の配置に応じて最適な扉を選ぶことで、収納のしやすさやスムーズな動線が生まれます。。

ここでは主に使われている3種類の扉とその特徴を紹介しましょう。

折れ戸:クローゼットの中身が見やすく、出し入れしやすい


折れ戸タイプのクローゼット扉は、観音開きのように中央から折りたたむように開閉する構造になっています。

扉を開いたときにクローゼット全体が一度に見渡せるため、収納物の出し入れが非常にスムーズです。

衣類や収納ケースの位置がひと目で分かるため、日々の着替えや整理が効率よく行えます。

ただし扉を開く際に前方に多少のスペースが必要となるため、ベッドやデスクが近い場所には向いていません。

扉が軽量なので開閉がしやすく、子どもや高齢者のいる家庭では適しています。メンテナンスも扱いやすい構造のため、長く快適に使えるでしょう。

引き戸:狭い部屋での押入れリフォームにおすすめ


引き戸タイプのクローゼット扉は、左右にスライドして開閉するため、扉前のスペースが不要というメリットがあります。

このため部屋が狭い場合やベッドや家具が近くにあっても、支障なく使える点が大きなメリットです。

扉を完全に開けなくても一部の収納物を取り出せるため、必要なものだけを素早く取り出せます。

しかし開口部が半分に制限されるため、クローゼット全体を見渡しながらの整理にはやや不向きです。

掃除の際には、レール部分にホコリがたまりやすいという注意点もあります。

開き戸:開閉の音が抑えられるので寝室向き


開き戸とは一般的なドアと同じく左右に開く扉で、静かに開閉できるというメリットがあります。

特に寝室や子ども部屋など生活音が気になる場所での使用に適しています。開き戸は全開した際に収納内部を一度に確認できるため、整理整頓がしやすいです。

ただし扉の開閉にはある程度のスペースが必要なため、家具の配置には注意が必要です。

丁番の劣化などによるメンテナンスも必要になりますが、構造が単純で交換もしやすいでしょう。

デザインのバリエーションは豊富で、部屋のインテリアに合わせた選択が可能です。

林 由紀子 監修者:
林 由紀子
一級建築士
扉は毎日手に触れる場所だからこそ、生活動線やご家族の暮らし方に合った選び方が欠かせません。小さなお子様やご高齢の方がいる場合は、安全性や軽さも大切なポイント。それぞれの特性を理解したうえで検討しましょう。最近では、軽やかに開閉でき見た目もすっきり整うロールスクリーンを選ぶ方も増えています。日々の使いやすさを意識し、納得のいくスタイルを選んでください。
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押入れのクローゼット化はDIYできる?

「まずは費用を抑えたい」という理由から、押入れのクローゼット化をDIYできないかと考える方も多いのではないでしょうか。

結論として、内容によってはDIYも可能ですが、範囲を見極めることが後悔を防ぐポイントです。ここではDIYでできる範囲と、プロに依頼すべき範囲を整理します。

DIYでも対応しやすい作業

突っ張り式のハンガーラックや簡易棚の設置、カーテンによる目隠しなどは、特別な工具や技術がなくても比較的取り組みやすい作業です。

市販の収納グッズを組み合わせるだけでも、数千円~2万円程度で押入れを簡易的なクローゼット風に変えることができます。賃貸物件で原状回復が必要な場合にも向いている方法です。

DIYが難しく、プロへの依頼が推奨される作業

一方で壁や中段の解体・撤去、扉のレール設置、電気工事を伴う照明の追加などは、専門知識や工具が必要になるため、DIYでは仕上がりや安全性に不安が残ります。

特に構造にかかわる補強や、湿気対策としての換気口設置を誤ると、後々のトラブルや後悔につながりやすいため注意が必要です。

DIYと業者依頼、費用と満足度のバランス

DIYは費用を大きく抑えられる一方で、強度不足や仕上がりの粗さから後悔するケースも多いのが実情です。

「収納力を本格的に高めたい」「見た目も長く使えるものにしたい」という場合は、部分的にはDIYを活用しつつ、扉や棚の造作は業者に依頼するなど、費用と満足度のバランスを取る方法もおすすめです。

林 由紀子 監修者:
林 由紀子
一級建築士
DIYは費用を抑えられる魅力的な選択肢ですが、「見た目」と「安全性・耐久性」は別の問題です。特に重い衣類を掛けるハンガーパイプや棚は、下地の位置や耐荷重を正しく把握していないと、事故や破損につながる恐れがあります。迷ったときは、DIY部分とプロに任せる部分を業者に相談しながら決めると安心です。
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押入れ クローゼット化の費用相場


押入れをクローゼットにリフォームする際の費用は、リフォーム規模・選ぶ素材・工事方法によって異なります

事前に一定の相場を把握しておくことで、予算オーバーを防げます。

ここではクローゼット化にかかる費用の内訳や目安について、より具体的に解説しましょう。


費用項目 内容の詳細 参考価格帯 補足・注意点
材料費 シンプルな構造なら1万円~5万円程度。高機能収納(ハンガーパイプ・引き出し等)を選ぶと10万円超もあり得る。 1万円~10万円以上 収納力や見た目にこだわると価格上昇
施工費 工事日数や職人の技術料によって変動。一般的には7万円~15万円が目安 7万円~15万円 地域や業者によって違いあり
扉の種類による追加費用 折れ戸は1〜3万円、引き戸は4〜6万円、開き戸は5万円以上の追加費用。ソフトクローズなど高機能扉ならさらに数千円〜1万円程度加算される 1万円~6万円以上 引き戸はレール設置、開き戸は丁番などの部品費用も考慮
棚板の増設 1枚あたり5,000円〜10,000円で設置可能。棚数が増えると費用も増加 5,000円〜1万円/枚 後付けより工事時の設置が効率的
照明の設置 電池式ライトは数千円、ダウンライトなど電気工事が必要な場合は1万円〜3万円の追加費用 数千円~3万円 明るさや使い勝手向上のために検討
湿気対策 調湿材や換気口を設置すると数千円程度の追加費用 数千円 カビ対策として有効。快適な収納空間づくりに役立つ

材料費と施工費のバランスを考える

押し入れをクローゼットにリフォームする際、費用の大部分を占めるのが「材料費」と「施工費」です。

たとえばシンプルな構造で安価な建材を使用した場合、材料費は1万円〜5万円程度に収まることが多くなります。

一方で収納力や見た目にこだわり、ハンガーパイプ付きの棚やスライドレールの引き出しを導入するとなると、材料費だけで10万円を超えます

施工費は職人の技術や工事日数によって変わりますが、一般的には7万円〜15万円程度が相場です。

自身の希望と予算のバランスを考えた上で、優先順位を決めておくことが満足度の高いリフォームにつながります。

扉の種類によって変動する追加費用

クローゼットの扉をどの種類にするかによっても、リフォーム全体の費用に差が出ます。

たとえば最もシンプルな折れ戸は比較的安価で、1〜3万円程度の追加費用で設置が可能です。

しかし引き戸タイプになるとレールの施工が必要になるため、4〜6万円程度が相場です。

さらに開き戸は扉自体が大きく、丁番などのパーツも含めると5万円以上かかります。

また静音機能やソフトクローズ機能付きの高機能な扉を選ぶと、1枚あたり数千円〜1万円の追加費用が発生します。

リフォーム業者によっては扉込みのパッケージ価格を設定していることもあるため、事前の確認が必要です。

オプション追加による費用の増減

押し入れをクローゼットにリフォームする際、収納力や使い勝手を向上させるためにオプションを追加するケースが増えています。

たとえば棚板の増設は1枚あたり5,000円〜10,000円程度で設置可能ですが、棚数が増えると当然ながら総額も上昇します。

また照明を設置したい場合は、簡易な電池式ライトであれば数千円で済みますが、電気工事が必要なダウンライトなどを導入するとなると1万円〜3万円の追加が必要です。

湿気対策として調湿材や換気口を設けると、さらに数千円のコストがかかります。

こうしたオプションは後付けも可能ですが、工事と同時に行うことで効率的かつ費用も抑えられます。

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押し入れ クローゼット化の種類と種類別参考価格

クローゼットタイプ 特徴 参考価格帯 注意点・補足
ハンガーパイプ付きクローゼット 中段を撤去し、天井付近にハンガーパイプを設置。丈の長い衣類を吊るして収納でき、しわを防げる 8万円〜15万円程度 奥行きが浅いと衣類が重なりやすい。奥行き確認が必須
棚板+引き出し収納タイプ 棚板と引き出しを組み合わせて、小物やたたんだ衣類を効率よく収納可能。スペースを無駄なく使える 12万円〜20万円程度 棚の高さを収納物に合わせて設計する必要あり。引き出しはレール付きがおすすめ
フルオーダー収納ユニット型 ハンガー・棚・布団収納などを自由に設計可能。高機能で見た目も整う。収納ニーズに細かく対応できる 20万円〜30万円超 細部にこだわる分、費用や納期に余裕が必要。価格変動が大きいため複数の見積もり比較が不可欠

押入れのクローゼット化にはさまざまなスタイルがあり、それぞれに特徴と価格帯があります

家族構成・収納したい物の種類・使い勝手の好みに応じて、適切なタイプを選ぶことが重要です。

ここでは代表的なクローゼットタイプとその参考価格について解説します。

ハンガーパイプ付きクローゼットタイプ


ハンガーパイプを設置するクローゼットは、スーツ・ワンピース・コートなど丈の長い衣類を吊るして収納するのに最適です。

既存の押入れの中段を撤去して、天井近くにハンガーパイプを取り付ける構造が一般的です。

このタイプは比較的シンプルな構造で済むため、材料費と施工費を合わせて8万円〜15万円前後かかります。

収納力が大きくなるだけでなく、衣類のしわ防止にもつながるメリットがあります。

ただし奥行きが狭い押入れに設置すると、衣類が前後に重なりやすくなるため、奥行き寸法の確認が必要です。

棚板+引き出し収納タイプ


棚板と引き出しを組み合わせたクローゼットは、小物類やたたんだ衣類を効率よく収納できます。

押入れの上下スペースを無駄なく使えるため、限られた空間でも収納力を増やせます

参考価格は、設置する棚板や引き出しの数によって異なりますが、おおむね12万円〜20万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

引き出しをレール付きにすれば出し入れもスムーズになり、日々の使い勝手が向上します。

ただし物の種類に合わせた棚の高さ設計が異なるので、事前に収納計画を立てることが大切です。

フルオーダー収納ユニット型タイプ


フルオーダー収納ユニット型タイプは、収納ニーズに合わせてすべての構成を自由に設計できるため、見た目の統一感と機能性を両立したい方に適しています。

たとえば上下2段のハンガーパイプに加えて可動式の棚板、さらには布団収納スペースまで確保できる設計も可能です。

こうした仕様では設計から施工までを含めた総費用が20万円〜30万円を超えるケースが多いです。

細部までこだわりたい方には理想的ですが、費用や納期に余裕を持つことが必要でしょう。

また現場ごとの寸法調整や素材選びによって価格が大きく変わるため、必ず複数の見積もりを取り比較することが大事です。

林 由紀子 監修者:
林 由紀子
一級建築士
収納タイプを決めるときは、今の暮らしだけでなく数年先の変化も視野に入れておくことが大切です。お子様の成長や働き方の変化で、必要な収納の形や量は変わるものです。固定棚を最小限にして高さ調整ができる可動棚を多めにすることで、後から引き出しや収納ボックスを追加しても対応できます。余白を少し残すことで、将来も柔軟に使える快適な空間が生まれます。
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押し入れ クローゼット化のリフォームで後悔しない費用ポイント


押入れをクローゼットにリフォームする際、後から「こうしておけばよかった」と後悔するのは避けたいものです。

不満の多くは、費用に関する見落としや、事前の情報不足にあります。

ここでは後悔のないリフォームを実現するための、費用の面で重要なポイントを3つ解説します。

想定外の追加費用が発生するケースに備える

リフォーム費用は当初の見積もり通りに収まるとは限りません。 たとえば解体してみたところ壁や床に傷みが見つかったり、既存の構造に補強が必要だったりすることがあります。 このような場合追加工事が発生し、費用も加算されます。

また施工途中で「やはり棚を増やしたい」「照明を追加したい」と要望が変わることもよくあるパターンです。 そのため最初から全体予算に対して10〜20%程度の予備費を見込んでおくと安心です。

リフォーム業者と事前に追加費用の可能性について話し合い、 契約書にも明記しておくことで、後々のトラブルを防げます。

見積もりの内訳を細かく確認する

リフォームの見積もりは、単に総額だけを見て判断するのではなく、 項目ごとの内訳まで丁寧に確認することが重要です。

たとえば「施工費」と一括で書かれていても、実際には「解体費」「下地調整費」「組み立て費」など さまざまな要素が含まれています。 これらを明確にしておくことで、無駄な費用が含まれていないか、 不当な金額になっていないかを判断しやすいです。

信頼できる業者は見積もりの透明性を重視しており、 こちらからの質問にも丁寧に答えてくれます。

施工後のトラブルを避けるための保証制度

リフォーム後に不具合が生じた際、無償で修繕してもらえるか否かは、 業者の保証制度にかかっています。 クローゼット化リフォームでは、扉の立て付けや棚板のぐらつきなど、 完成直後には気づかない細かな問題が後になって発覚するケースも多いです。

そのため工事後のアフターサポートや、 保証期間の有無と内容について、事前に確認しましょう。 また口頭での説明だけでなく、 契約書などの書面で保証内容が明記されているかどうかも重要なチェックポイントです。

信頼できる業者ほど保証体制が整っており、安心して依頼できる材料となります。 万が一のトラブル時にも適切な対応が受けられるように、 保証制度の詳細は見逃さずに確認しておきましょう。

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押し入れ クローゼット化の選び方や種類別メリット・デメリット

収納タイプ メリット デメリット
ハンガーパイプ付きクローゼット ・丈の長い衣類を吊るして収納でき、シワを防げる
・上下の空間を活用しやすく、衣類以外の収納にも対応可能
・押し入れの奥行きによっては衣類同士が密着し、取り出しにくい
・ハンガーの配置に注意が必要
棚板+引き出しタイプ ・仕切りが多く、小物や畳んだ衣類の分類収納に最適
・引き出しをレール付きにすれば開閉も快適
・構造が複雑で費用が高くなる傾向
・設計ミスがあると収納効率が下がるため、事前の打ち合わせが重要
フルオーダー型収納 ・ライフスタイルに合わせた完全設計が可能
・棚や収納エリアの自由なレイアウトが可能で高い満足度を得やすい
・設計から施工まで時間とコストがかかる
・詰め込みすぎると使い勝手が悪くなるリスクもある

押し入れをクローゼットへと改装する際には、どのタイプの収納を選ぶかによって快適さや使い勝手が大きく変わります

それぞれの種類には特徴があり、用途や居住環境に応じて適したスタイルを選ぶことが重要です。

ここでは選び方のポイントと代表的なタイプのメリット・デメリットを解説します。

ハンガーパイプ付きクローゼットの選び方とメリット・デメリット

ハンガーパイプ付きのクローゼットは、スーツやコートなど丈の長い衣類を吊るして収納できるため、 シワを防ぎながらきれいに保管できるのが魅力です。 このタイプは特にビジネスウェアを多く持っている家庭や、一目で服を見つけたい人に向いています。

また上下空間を活かして棚や引き出しを併設することで、 衣類以外の収納スペースも確保できます。 一方で奥行きの浅い押し入れに設置すると衣類同士が密着しやすく、 出し入れにやや手間がかかるのが難点です。

またハンガーパイプの取り付け位置によっては収納量が限定されるため、 事前に必要な衣類数と使用頻度を把握しておくことが望ましいです。

棚板+引き出しタイプの選び方とメリット・デメリット

棚板と引き出しを組み合わせたクローゼットは、 小物や畳んだ衣類、季節外れの服などを整理整頓するのに最適な構造です。 仕切りが多いため分類収納がしやすく、衣替えの時期にもスムーズに対応できるメリットがあります。

また引き出しをレール付きにすれば、開閉のしやすさが向上します。 ただし構造が複雑になる分だけ費用は高めとなりがちで、収納物に応じた高さ設計が必要です。

物のサイズに合っていない棚を設けてしまうと、逆に使い勝手が悪くなる恐れもあります。 リフォームの前には収納する物の寸法を測定し、棚割りを綿密に打ち合わせる必要があります。

フルオーダー型収納の選び方とメリット・デメリット

フルオーダー型の収納は、 空間やライフスタイルに完全に合わせた設計が可能で、 使い勝手やデザインにこだわりたい人に非常に適しています。

たとえば可動式の棚板で柔軟に高さを変えたり、布団収納スペースや掃除機の専用エリアを設けたりすることもできます。 この自由度の高さは、他の既製タイプでは実現できない魅力です。

一方で価格帯は高めで、 設計・製作・施工の工程に時間がかかる点も理解しておく必要があります。 さらに要望を詰め込みすぎると却って動線が悪くなるケースもあるため、 プロの視点を取り入れた設計が重要です。

フルオーダー型は将来的なライフスタイルの変化も見据えて、 柔軟性のある設計を心がけるようにしましょう。

林 由紀子 監修者:
林 由紀子
一級建築士
クローゼットタイプを選ぶときは、まず「どんな時に」「誰が」使うかを思い描くことから始めましょう。忙しい朝にパッと選びたい方には一目で見渡せる構成、きちんと分類したい方には仕切りや引き出しが多い構成が便利です。収納量だけでなく、動作のしやすさや片づけの続けやすさも大切な視点。日々の習慣や家族の動きに寄り添った設計こそ、長く愛せるクローゼットづくりの鍵になります。
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押し入れ クローゼット化の施工までの主な日数と流れ

押し入れをクローゼットにリフォームする際には、複数のステップが必要です。 それぞれにかかる所要日数や工程を事前に理解しておけば、スケジュール調整もスムーズにできます。

ここでは一般的な施工の流れを3つに分けて、詳しく解説します。

現地調査とプランニング(1~2日)

施工前の第一歩は、専門業者による現地調査です。 この段階では、押し入れの内寸や扉の種類、天井までの高さを正確に計測します。 さらに扉の開閉スペースや収納したいアイテムの寸法などの確認が必要です。

調査結果をもとに、扉の種類(折れ戸・引き戸・開き戸)や内部棚の配置、照明や壁の色など細かいプランが固められます。 この時点で希望の収納量やデザインイメージを業者に伝え、見積もりとスケジュール案も提示される流れです。

一般的にはこの工程に1~2日程度かかり、 リフォーム全体の方向性を決めるうえで重要です。

解体と下地補強・造作(2~4日)

次に既存の押し入れ扉の撤去や内部の枠組み解体が行われます。 この過程で構造体の強度や断熱などの状態を確認し、必要に応じて下地補強が必要です。

クローゼットとして使える高さや幅を確保しながら、新しい扉のレール設置や壁補修も並行して進行します。 木製枠の調整や補強ボードの施工などが含まれるため、規模によって2~4日程度の工期をみておきましょう。

またこの期間中に棚板やハンガーパイプ等の設置位置が再確認され、 細かな微調整が加わります。

完成・仕上げと品質チェック(1日)

最後に新しい扉を取り付けて、内部棚や引き出し、ハンガーパイプを設置します。 クロスや調湿材を追加する際は、クロス補修や壁紙貼り直しが必要です。

設置完了後は収納物を実際に置いて開け閉めやレールの滑り具合、 仕上がりの美しさの確認をします。 生活導線として使いやすいか、内部に埃が残っていないかもチェックします。

最後に業者から使い方の説明と保証内容の案内があり、 納得したうえで引き渡しとなります。

工事全体の所要日数は、おおよそ4~7日程度が目安です。

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押入れ クローゼット化の施工事例

実際にどのような形で押入れ クローゼット化が行われているのか、タイプ別の施工事例をイメージしやすいように紹介します。ご自身の間取りや暮らし方に近い事例を参考にしてみてください。

事例1:一人暮らしの寝室をハンガーパイプ収納に

6畳の寝室にある押入れの中段を撤去し、ハンガーパイプと上段棚のみのシンプルな構成にリフォーム。費用は約10万円で、施工期間は2日でした。折れ戸から引き戸に変更したことで、ベッド横でも扉の開閉がスムーズになったという事例です。

事例2:子ども部屋の押入れを棚+引き出しタイプに

子ども2人で使う部屋の押入れを、棚板と引き出しを組み合わせた収納にリフォーム。費用は約15万円で、成長に合わせて棚の高さを調整できる可動棚を採用しました。おもちゃや衣類を分類して収納できるようになり、子ども自身で片づけがしやすくなったと好評です。

事例3:夫婦の寝室をフルオーダー収納ユニットに

2つの押入れをつなげて、ハンガーパイプ・可動棚・布団収納エリアを組み合わせたフルオーダー収納にリフォーム。費用は約28万円、工期は6日でした。夫婦それぞれの収納スペースを明確に分けたことで、衣類の管理がしやすくなったという事例です。

事例4:費用を抑えたシンプルDIY+部分リフォーム

中段の撤去と扉の交換のみを業者に依頼し(費用約7万円)、棚や収納ボックスは自分でDIYしたケースです。総費用を10万円以内に抑えつつ、必要な収納力を確保できました。プロに任せる範囲とDIYの範囲を分けたことで、費用とデメリットのバランスが取れた事例といえます。

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押入れ クローゼット化に関するよくある質問

Q. 押入れのクローゼット化にかかる費用相場はいくらですか?

A. リフォーム内容によって幅がありますが、シンプルなハンガーパイプ設置で8万円~15万円程度、フルオーダー型では20万円~30万円超が目安です。材料費・施工費・扉の種類によって費用は変動するため、複数業者から見積もりを取ることをおすすめします。

Q. 押入れのクローゼット化はDIYでできますか?

A. 簡易的なハンガーラックや棚の設置などはDIYでも対応可能です。ただし壁の解体や扉のレール設置、電気工事が絡む作業は、安全性や仕上がりの面からプロへの依頼をおすすめします。

Q. 押入れをクローゼット化して後悔しやすいポイントは何ですか?

A. ハンガーパイプの高さ、奥行きの活かし方、湿気・カビ対策、扉の開閉スペースを考慮せずに進めてしまうと後悔につながりやすいです。事前に生活動線や収納したい物をイメージしておくことが重要です。

Q. 押入れをクローゼット化するデメリットはありますか?

A. 布団など大型寝具の収納スペースが減ること、奥行きが深いため対策なしでは奥の物が取り出しにくいこと、湿気対策が必要になることが主なデメリットです。

Q. 施工にはどのくらいの日数がかかりますか?

A. 内容にもよりますが、現地調査から完成まで含めて、おおよそ4日~7日程度が目安です。フルオーダー型など仕様が複雑な場合は、それ以上かかることもあります。

Q. 押入れとクローゼットのサイズは同じですか?

A. いいえ、押入れは奥行き約75~90cmと深いのが特徴で、一般的な洋室クローゼット(奥行き約60cm前後)よりも深い場合が多いです。この奥行きの違いを踏まえた収納計画が必要です。

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まとめ


押し入れのクローゼット化は、収納力の向上と生活動線の改善に直結するリフォームです。 クローゼットの種類や費用の相場、施工期間について事前に正確な情報を得ておくことで、後悔のない計画が立てられます。

特に引き戸・折れ戸・開き戸の特徴や、棚・引き出し・ハンガーパイプなどの仕様選びは、 日々の使い勝手を大きく左右するでしょう。

さらに費用面では10万円以下でできるシンプルな改装から、 フルオーダー型の30万円以上の本格リフォームまで幅広いオプションがあります。DIYと業者依頼をうまく組み合わせれば、費用を抑えながらデメリットも軽減できます。

施工日数や工程を把握し、信頼できる業者と綿密に打ち合わせを行うことが、 満足度の高い仕上がりにつながります。

本記事で紹介した後悔事例や施工事例も参考にしながら、ご自身のライフスタイルに合った最適な押し入れのクローゼット化を考えてみましょう。

林 由紀子 監修者:
林 由紀子
一級建築士
押し入れをクローゼットへリフォームすることは、単なる収納改善にとどまらず、暮らし全体を整えるきっかけになります。扉の種類や棚の高さ、奥行きの使い方といった小さな工夫が、毎日の片づけや支度を驚くほどスムーズにします。大切なのは、今の生活だけでなく数年後の家族構成や持ち物の変化も見据えて計画すること。可動棚や余白スペースを上手に取り入れれば、変化にも柔軟に対応できます。理想のクローゼットを形にし、毎日の暮らしをもっと軽やかに整えていきましょう。


林 由紀子 監修者:
合同会社higoto 副代表
林 由紀子
一級建築士
整理収納アドバイザー準一級
大阪府出身。一級建築士。大手ハウスメーカー勤務を経て、家族とともに香川県高松市へ移住。自宅のリノベーションや子育て経験を活かし、家族みんなが心地よく過ごせる住まいと暮らしを提案している。夫と3人の子どもたちとゴールデンレトリバーと暮らす。合同会社higoto副代表として、女性視点の空間プロデュースや企画・発信にも取り組んでいる。

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