内窓リフォームの費用相場とは?種類や選び方などを解説
最終更新日:2025年12月8日

内窓は断熱性や防音性を高め、結露対策にも効果的なリフォームアイテムとして注目されています。設置することで快適な住環境を実現できるだけでなく、光熱費の削減や防犯性能の向上も期待できます。
しかし内窓の費用相場は種類やサイズ、設置個所によって大きく異なるため選び方には注意が必要です。本記事では内窓の費用相場を詳しく解説し、素材やガラスの種類ごとの特徴や選び方のポイントについてもご紹介します。
内窓リフォームを検討中の方にとって、予算に応じた最適な選択をサポートする内容です。ぜひ最後までお読みいただき、後悔しない内窓選びに役立ててください。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 内窓という言葉にあまり馴染みがない方もいるかもしれませんが、簡単に言えば「窓の内側にもう一枚つける仕組み」です。寒さや音の悩みに、思った以上に効果があることも多いです。補助金がでているタイミングは特にお勧めです。
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内窓の費用相場
ここでは、内窓の費用相場について解説していきます。内窓はガラスや開き方によって費用が異なります。
内窓の種類
★内窓には次のような、さまざまなガラスが使われています。
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他には次のように、窓のサイズの種類も豊富です。
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内窓の費用相場
◎:費用対効果が高く、そのサイズ・目的に最もおすすめ
〇:十分おすすめできる選択肢
▲:ややコストがかかる、または用途が限定的
それぞれの特徴について、次項で詳しく説明していくので参考にしてください。

内窓の費用相場は、窓のサイズや使用するガラスの種類、フレームの素材によって異なります。小窓の場合は2万円、大窓の場合は5万円〜が一般的な価格帯です。
ガラスは低コストな単板ガラスから、高性能な複層ガラスやLow-E複層ガラス、防犯性に優れた合わせガラスまで選択可能で価格に影響します。また、フレームもアルミ製や樹脂製など種類によって異なる費用が発生します。
目的や予算に合った選択が、費用対効果を高めるポイントです。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 聞きなれない言葉ですがLow-Eガラスとは、Low Emissivity(低放射)の意味、夏は太陽光を反射させ室内を暑くしない、冬は部屋の温度を外に逃がさないなどの特徴があります。価格も、効果も種類がたくさんあるので、きちんと説明を聞いてみましょう。
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内窓の種類と種類別参考価格

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内窓は、断熱性や防音性を向上させる効果的なリフォーム方法で、ガラスの種類や窓のサイズによって性能と費用が大きく変わります。
単板ガラス、複層ガラス、Low-E複層ガラス、合わせガラスなど、それぞれの特徴と参考価格を把握することで、目的に合った最適な内窓を選ぶことが可能です。
本記事では、窓サイズごとの価格やガラスの選び方を詳しく解説し、後悔しない内窓リフォームをサポートします。
ガラス
内窓のガラスには次のように様々なタイプがあります。
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- 単板ガラス
- 複層ガラス
- Low-E複層ガラス
- 合わせガラス
それぞれのガラスによって利点や費用が異なるため、用途に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
- 単板ガラス
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内窓に使用される単板ガラスは、1枚のガラスで構成されたシンプルという特徴があります。その最大の魅力はコストの低さで、リフォーム費用を抑えたい方に最適です。軽量で扱いやすいため設置もスムーズで、単板ガラスの透明度が高いことで採光性が良く、室内を明るく保つ効果があります。
一方で断熱性や防音性は低いため、冷暖房効率を重視する場合には注意が必要です。結露が発生しやすい点もデメリットとして挙げられます。そのため、単板ガラスは費用を重視したリフォームや、熱や音の管理が不要な窓に適しています。コストパフォーマンスを考慮しつつ、用途に応じた選択が重要です。
- 複層ガラス
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内窓に使用される複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気層やガス層を設けた構造で、断熱性と防音性に優れているのが特徴です。
外気温の影響を受けにくいため、冷暖房効率が大幅に向上し光熱費の削減に繋がります。また、外部の騒音を軽減するため静かな室内環境を実現でき、さらに結露防止効果も高く、窓周辺のカビや腐食を防ぐことが可能です。
複層ガラスは耐久性にも優れており、長期的なコストパフォーマンスが期待できます。ただし、単板ガラスよりは初期費用は高めで、快適性や省エネ効果を考えると十分な価値があります。
- Low-E複層ガラス
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内窓に使用されるLow-E複層ガラスは、ガラス表面に特殊な金属膜をコーティングすることで、高い断熱性と遮熱性を実現した優れたガラスです。冬は室内の熱を逃がさず、夏は外部の熱を遮断するため冷暖房効率が向上し、光熱費の削減に大きく貢献します。また、紫外線をカットする効果もあり家具や床材の日焼けを防ぎつつ、快適な採光を保てるのも特徴です。さらに防音性能や結露防止効果も高いため、窓周辺のカビや腐食を防ぎます。
Low-E複層ガラスは、内窓リフォームでエコ性能を重視したい方に最適な選択肢です。初期費用はやや高めですが、長期的な省エネ効果と快適性を考えると非常にコストパフォーマンスが高い製品です。
- 合わせガラス
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内窓に使用される合わせガラスは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んだ構造で、高い防犯性と安全性が特徴です。ガラスが割れても飛散しにくく破片でのケガを防ぐため、子どもや高齢者のいる家庭でも安心できます。また、防犯性能に優れ窓からの侵入を防ぐ効果が高いため、防犯対策が求められる住宅や店舗に最適です。
さらに遮音性にも優れ、外部の騒音を軽減し静かな室内環境を実現します。加えて、中間膜が紫外線をカットするため家具や床材の日焼けを防ぎ、室内の美観を保つ効果もあります。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 泥棒対策だけでなく、台風などで飛来物で窓が壊された場合にも家の中にガラス片が飛び散らないなどの効果もあります。
| タイプ | 特徴 | 費用(目安) |
|---|---|---|
| 単板ガラス | 1枚のガラスで構成されたシンプルな仕様が特徴。コストを抑えたい場合に最適。 | 20,000円~50,000円 |
| 複層ガラス | 2枚のガラスの間に空気層などを挟んだ構造で、断熱性や防音性が高いのが特徴。 | 30,000円~80,000円 |
| Low-E複層ガラス | 特殊な金属膜コーティングにより、断熱性・遮熱性に優れる高性能ガラス。省エネ効果が高い。 | 30,000円~100,000円 |
| 合わせガラス | 2枚のガラスの間に中間膜を挟んだ構造で、高い安全性と防犯性が特徴。割れても飛散しにくい。 | 30,000円~90,000円 |
窓のサイズ
内窓のサイズには、次のように様々な種類があります。
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- 大窓
- 中窓
- 小窓
それぞれ特徴と費用に違いがあります。
- 大窓
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内窓の大窓タイプは、広い開口部に設置することで快適な住環境を実現します。最大の利点は断熱性の向上です。内窓を追加することで窓の気密性が高まり、冷暖房効率がアップして光熱費の削減につながります。また、防音効果も大きく外部の騒音を軽減できるため静かな室内環境を得ることができます。さらに、内窓の設置によって結露を防止して、窓周辺のカビや腐食を抑えられるのも魅力です。
大窓専用の内窓には、使い勝手の良い引き違い窓や採光性に優れたFIX窓があり、ニーズに応じた選択が可能です。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 断熱性が良い=CO2排出量削減になるので、国をはじめ、各自治体で補助金がでている場合もあります。設置ルールや金額、性能の制限がないかなど、見積時に確認してみましょう。
- 中窓
- 中窓タイプの内窓には、多くの隠れた利点があります。まず防犯性の向上が挙げられ、内窓を設置することで窓が二重構造となり侵入に時間がかかるため防犯効果が高まります。また、エコ効果も大きな魅力です。内窓による断熱性能が向上するため、冷暖房の使用が抑えられ二酸化炭素の排出を削減することができます。さらに内窓は既存の窓を覆う形で設置されるため、室内のデザイン性をアップさせることが可能です。
- 小窓
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内窓の小窓タイプは、トイレや浴室、廊下など限られたスペースに設置する窓で、多くの利点があります。最大の特徴は、結露防止効果です。湿気の多い場所でも内窓を追加することで温度差を抑え、結露やカビの発生を防ぎます。
また、防音性能にも優れており、小窓から入る外部の騒音を軽減して静かな環境を作ることが可能です。さらに、内窓の設置はプライバシーの向上にも役立ち、防犯ガラスや目隠し仕様のガラスを選べば、視線を遮りながら採光できます。
| タイプ | 主な特徴 | 費用(目安) |
|---|---|---|
| 大窓 | 広い開口部の断熱性の向上(冷暖房効率アップ)。 | 50,000円~ |
| 中窓 | 窓が二重構造となることによる防犯性の向上、エコ効果。 | 30,000円~ |
| 小窓 | 湿気の多い場所の結露防止効果とプライバシー向上。 | 20,000円~ |
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内窓のリフォームで後悔しない費用のポイント

内窓のリフォームで後悔しないために、次のようなポイントに気を付けましょう。
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- 内窓リフォームの目的を明確にする
- 窓の種類と仕様に応じた予算設定
リフォームをする際に目的を明確にして内窓を選ばないと、予算以上の費用が必要になる可能性があります。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 家中設置すると累積で高くなりやすいのがこの窓工事です。普段使う部屋などを優先的に設置するのがお勧めです。しかし全体の性能バランスもあるので、可能であれば上手に家中に施工できることが理想です。
内窓リフォームの目的を明確にする

内窓リフォームで後悔しないためには、目的を明確にすることが重要です。例えば、冷暖房効率を改善し光熱費を削減したい場合は、高断熱仕様の内窓を選ぶと効果があります。
騒音対策が必要なら、防音性能の高いガラスや気密性の高い内窓がおすすめです。また、結露防止や防犯性向上などの目的に応じて最適な製品を選ぶことで、費用対効果を高められます。
リフォームの目的を明確にすることで、無駄な費用を抑えつつ快適で効率的な住環境を実現できます。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 防音対策は外の音が聞こえない=家の中の音も外に漏れにくい特徴があります。シアタールームなどに活用すれば、ご近所に迷惑をかけずに趣味が楽しめます。
窓の種類と仕様に応じた予算設定
内窓リフォームで後悔しないためには、窓の種類と仕様に応じた予算設定が重要です。例えば、リビングや寝室の大窓には断熱性や防音性の高い複層ガラスがおすすめで、費用は10万円〜20万円となります。
トイレや浴室などの小窓には、コストを抑えた単板ガラスや樹脂製フレームが適しています。防犯対策を重視する場合は、割れにくい合わせガラスを選ぶと安心です。
窓の用途や設置場所に合わせた仕様を選び、適切な予算を組むことで機能性と費用対効果を両立した内窓リフォームが実現します。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 防犯面で考えると、外に面した掃き出し窓や、2階のベランダに設置されている窓などが有効になります。
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内窓の選び方や種類別メリット・デメリット

次に内窓の選び方や種類別のメリットやデメリットを紹介していきます。
内窓の選び方
内窓を選ぶ際は、目的や設置場所に応じた性能を重視することが重要です。
断熱性を重視するなら高性能な複層ガラスやLow-Eガラスがおすすめで、冷暖房効率を向上させ光熱費の削減に貢献します。
騒音対策には、防音性能の高いガラスや気密性の優れたフレームを選びましょう。湿気の多い場所には、結露防止効果が高い樹脂製フレームが最適です。防犯対策が必要な場合は、割れにくい合わせガラスを検討しましょう。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- デザインの選択肢も豊富なので、和室にも洋室にもなじみやすいです。木目調や和紙風の見た目を選べば、部屋の雰囲気を損なわずに設置できます。
内窓の種類別メリット・デメリット
内窓には次のようにさまざまなガラスが使われます。
リフォームをする際は、メリットやデメリットを把握した上で内窓を選びましょう。
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- 単板ガラス
- 複層ガラス
- Low-E複層ガラス
- 合わせガラス
単板ガラス
単板ガラスの内窓は1枚のガラスで構成されており、コストの低さが最大のメリットです。
軽量で扱いやすく設置費用を抑えたい場合に最適で、採光性に優れ室内を明るく保つ効果があります。
しかし、断熱性や防音性が低いため、冷暖房効率や静音性を求める用途には向いていません。また、結露が発生しやすく、外気温の影響を受けやすい点がデメリットです。
そのため、単板ガラスは、熱や音の管理が不要な窓やコスト重視のリフォームに適しています。目的に応じた適切な選択が重要です。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- ショールームで実際に見たり触れたりすることで、開閉のしやすさや質感を体験できます。見た目と機能、両方を比べながら選ぶと失敗が少ないです。
複層ガラス
複層ガラスの内窓は、2枚のガラスの間に空気層やガス層を挟んだ構造で、断熱性と防音性に優れているのが最大のメリットです。
冷暖房効率が向上し光熱費削減が期待できるほか外部の騒音を軽減し、静かな室内環境を実現します。また、結露防止効果が高く窓周辺のカビや腐食を防ぐことが可能です。一方で単板ガラスに比べて初期費用が高い点がデメリットです。
高性能とコストパフォーマンスを両立させたい場合に最適で、リビングや寝室など主要な窓におすすめです。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 中に入れるガスの種類でも大きく性能が変わります(アルゴンガス封入など)最近は機能も多様化していますので、価格のバランスと合わせて検討してみましょう。
Low-E複層ガラス
Low-E複層ガラスの内窓は、ガラス表面に特殊な金属膜をコーティングした構造で、断熱性と遮熱性に優れているのが最大のメリットです。
冬は室内の熱を逃がさず暖かさを保ち、夏は外部の熱を遮断して涼しい環境を維持します。また、紫外線をカットするため、家具や床材の日焼け防止にも効果的です。
さらに防音性や結露防止効果もあり、省エネと快適性を両立できます。一方で、単板ガラスや通常の複層ガラスより初期費用が高い点がデメリットです。
合わせガラス
合わせガラスの内窓は、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んだ構造で、高い防犯性と安全性が最大のメリットです。
割れても飛散しにくいため、子どもや高齢者がいる家庭でも安心で、また侵入防止効果が高く防犯対策が必要な窓に最適です。
さらに、遮音性に優れ、外部の騒音を軽減し、静かな室内環境を提供します。そして中間膜が紫外線をカットするため、家具や床材の日焼け防止にも効果的です。
一方、単板ガラスや複層ガラスよりもコストが高い点がデメリットです。
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内窓の施工までのおもな日数と流れ
ここでは、内窓の施工までの流れと日数について詳しく解説します。
内窓の施工までのおもな日数
内窓の施工期間は、打ち合わせや採寸後、製品の製作を含めて1〜2週間程度が一般的です。施工自体は1窓あたり30分〜1時間で完了するため、短期間でリフォームが可能です。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 補助金の期限により、締め切り間際には一気に混む場合があります。補助金の恩恵が厚い期間には、早めの検討と工事がお勧めです。
内窓の施工までの流れ
内窓の施工は、既存窓の採寸後専用フレームを設置し、ガラスをはめ込んで調整する流れで進みます。
施工時の注意点として、フレームの水平と密閉性を確保しないと断熱性や防音性が低下する可能性があります。また、窓の周囲に十分なスペースがあることを確認することも重要です。
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まとめ

内窓は、断熱性や防音性の向上、省エネ効果が期待できるリフォームアイテムです。費用相場は窓のサイズやガラスの種類、フレーム素材によって異なります。
選び方のポイントは、断熱性重視なら複層ガラスやLow-E複層ガラス、防音や防犯を求めるなら合わせガラスが適しています。
内窓を正しく選ぶことで、快適でエコな住環境を実現できます。
監修者:
木瀬 裕介
二級建築士- 二重窓にすると、一番わかりやすい弊害は「窓を開ける時に2回開けないといけない」問題です。しかしながら、最近は窓を開ける時期も少ないので(夏 開けない 真冬 開けない 花粉時期 開けない 雨 開けない)思ったより不便ではないことも多いです。専門業者に相談し、最適なリフォームを進めましょう。
木瀬 裕介
EARTH CONTAINER 代表
二級建築士
宅地建物取引士-
大手住宅メーカーの研究所・企画・マーケティング部門を経て、建築士・宅建士として住まいに関する幅広いコンサルティングを行う。
全国で住宅研修やセミナーの講師としても活動。
タイルや太陽光などに関する多くの建築系特許を取得。
現在はアースコンテナ合同会社代表として、住宅・別荘の設計やアドバイスを行い、文章投稿プラットフォーム「note」でもコラムを多数発信中
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