シロアリ駆除は今すぐ必要?費用・予防方法・業者選びまで徹底解説!
最終更新日:2026年2月3日

シロアリによる住宅被害は、気づかないうちに進行するケースが多く、発見が遅れることで構造材の交換や高額な補修工事が必要になることもあります。「自分の家にも被害があるのでは?」「駆除にはどれくらいかかるのだろう?」と、不安に思われる方も多いでしょう。
特に木造住宅に住んでいる場合、シロアリによる被害は建物の構造を根本から脅かす重大な問題になりえます。しかし、何も知らないまま対策を講じると、費用や対応方法で後悔する可能性もあるのが現実です。
この記事では、シロアリの基本的な知識から駆除方法、費用の目安、再発防止のポイントまで、リフォームの専門知識をもとにわかりやすく解説します。「もしかして我が家も…?」と不安を感じている方はもちろん、「まだ被害はないけれど心配」という方にとっても役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- シロアリによる住宅被害は、気づかないうちに進行するケースが多く、発見が遅れると大掛かりな補修や高額な工事が必要になることもあります。特に木造住宅では、建物の構造を根本から脅かす重大な問題に発展する可能性もあります。被害を未然に防ぐためには、生態と対策の基本を押さえ、適切なタイミングで手を打つことが重要です。
シロアリ対策の体験者の声
リフォーム
経験者
Nさん- 基礎工事をする際に、湿気やシロアリの被害を防ぐ工事も一緒に行いました。長い間住んでいますが、今のところシロアリに脅かされたことはありません。しっかり対策をしたことで家全体の資産価値も上がり、将来的な売却や相続の際にも有利になると感じています。費用や時間はかかりましたが、長期メンテナンスすることを考えたら、その価値は十分にあったと満足しています!
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そもそもシロアリとは?
シロアリ駆除について考える上で、まず知っておくべきなのはシロアリという生き物の正体です。名前に「アリ」と付いているものの、実際にはクロアリとはまったく異なる昆虫であり、その生態や習性を正しく理解することが、効果的な対策の第一歩となります。
シロアリとアリの違い

シロアリは名前の印象とは裏腹に、クロアリとは全く異なる分類のゴキブリに近い仲間であり、体の構造や行動パターンにも違いがあります。たとえば、クロアリはくびれのある体をしており、外敵から食料を守る攻撃的な性格を持つのに対し、シロアリは寸胴で柔らかく、集団で木材などを静かに食い進めていく性質があります。
また、羽アリになった際にも違いが見られます。クロアリの羽は前後で長さが異なりますが、シロアリの羽は4枚とも同じ長さをしていますので、羽アリを見かけた際にシロアリかどうかを容易に判断できます。
日本に多いシロアリの種類と生態
日本国内で見られるシロアリには、主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類が存在します。ヤマトシロアリは北海道から九州まで幅広く分布しており、主に湿った木材を好みます。比較的寒さに強く、床下や木造の土台部分に生息することが多いです。
一方、イエシロアリは温暖な地域に広く分布し、加害範囲が広く、繁殖力も非常に高いことで知られています。被害が進行すると、柱や壁の中まで加害が広がり、やがて家全体の強度に関わる深刻な問題となります。
このように、どの種類のシロアリが家にいるかによって、被害の速度や範囲も大きく異なるため、正確な種類の特定と生態の理解が、適切な駆除・予防の計画に直結します。
なぜ木造住宅が狙われやすいのか?

シロアリは、セルロースという成分を含む木材をエサにしており、特に湿気を含んだ木材はシロアリにとって最適な環境です。具体的には、通気性の悪い床下や雨漏りのある箇所、結露しやすい場所などに巣を作る傾向があります。
日本の多くの住宅が木造であることに加え、台風や湿気の多い気候条件もシロアリの活動を助長しています。また、新築でも油断はできません。建築時の木材に防蟻処理がされていなかったり、築10年を過ぎて効果が薄れていたりする場合、被害リスクは高まります。
つまりシロアリは、古い家、木造住宅だけではなく、湿気がたまりやすい家全般を狙ってくると考えてください。
セルロースとは、植物の細胞壁を構成する主成分で、木材や綿、紙などに多く含まれる天然由来の有機物質です。 私たちの身近なところでは、紙製品や繊維製品の原料として利用されており、建築分野ではセルロースファイバー断熱材としても活用されています。 再生紙などを原料に作られることが多く、断熱性・吸音性・調湿性に優れ、環境負荷が低い素材として注目されています。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 日本は湿度が高い気候のため、床下の通気が悪いと木材が常に湿った状態になり、シロアリの好む環境ができやすくなります。木造住宅に限らず、鉄骨住宅やコンクリート住宅でも内装や下地に木材が使われていれば被害を受ける可能性があります。
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シロアリの被害に気づくサインとは?

シロアリの被害は見えない場所で静かに進行するため、気づいたときにはすでに家の構造に深刻なダメージを与えていることもあり、被害を最小限に抑えるには早期発見が何より重要です。
ここでは、シロアリが家に侵入している可能性を示す主な兆候を紹介します。
代表的な初期症状と見分け方
シロアリ被害の初期段階では、床や柱、建具などに異変が見られることがあります。たとえば、床を歩くと「ミシミシ」と軋むような音がしたり、スリッパで歩くと沈むような感覚がある場合は、内部の木材が食い荒らされて空洞になっている可能性があります。
また、建具の立て付けが急に悪くなったり、ドアや障子の開閉がしづらくなるのも、柱が食害を受けてわずかに傾いた結果であることがあります。一見して大きな破損がなくても、微細な変化を見逃さないことが早期発見の鍵です。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- こうした小さな変化は経年劣化や建物の歪みにも見えますが、実際にはシロアリ被害の初期症状であるケースも少なくありません。違和感を感じたら自己判断せず、早めに専門業者へ点検を依頼することが被害拡大を防ぐポイントです。
羽アリの出現時期と特徴

春から初夏にかけて、羽アリが家の中や外壁付近で大量に飛んでいるのを見かけた場合、それはシロアリの活動が活発になっているサインかもしれません。特に夕方から夜間にかけて、電気の光に群がるように羽アリが飛来するのは、巣の中で新たなコロニーを作るための「分巣行動」が始まっている証拠です。
羽アリは種類の判別が難しいため、シロアリかクロアリかの見極めが重要です。前述のように、シロアリの羽はすべて同じ長さであり、胴体も寸胴な形状をしています。この違いに気づいたら、すぐに調査や点検を検討すべきです。
羽アリが発生するということは、すでに屋内や周辺に本巣がある可能性が高く、放置してしまうと数ヶ月〜数年の間に家全体へと被害が拡大するおそれがあるため、初期段階での対処が必要です。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 「分巣行動」とは、羽アリが巣から飛び立ち、新たな場所で繁殖してコロニーを形成する活動を指します。羽アリが大量に発生するということは、被害範囲が広がろうとしている重要なサインです。特にイエシロアリは繁殖力が非常に強く、分巣を繰り返すことで家全体や周辺建物にまで被害が及ぶケースもあります。 一方でヤマトシロアリは比較的規模の小さい巣をつくる傾向がありますが、それでも建物の基礎や土台部分に深刻な被害をもたらす可能性があります。羽アリを確認した時点で迅速に専門業者へ相談することが大切です。
見えない場所で進行する被害の実態
シロアリの恐ろしい点は、表面にはほとんど異常が現れないまま、内部をじわじわと食い進めていく点にあります。シロアリは光や乾燥に弱いため、地中や壁の中など湿度の高い暗所を好み、そこで静かに活動を続けます。たとえば、床板や柱の表面はそのままでも、内部が食い荒らされて空洞になっているケースは少なくありません。
また、蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネル状の通路を通って、外部から建物へ侵入するケースも多く見られます。基礎や土台の隙間、配管周辺などから伸びており、外見上は非常に見つけにくいため、点検の専門知識が必要です。万が一、建物の構造部分にまで食害が及んでいた場合、シロアリ駆除だけでなく、柱の補強や床下の補修といった大規模な工事が必要になることもあります。
そのため、被害のサインを早期に察知して行動に移すことが、費用とリスクを抑える唯一の方法と言えるでしょう。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- シロアリ被害は表面的な確認だけでは見抜けないことが多いため、定期的な専門業者による床下点検が欠かせません。特に築年数が経過している住宅では、見た目がきれいでも内部が空洞化しているケースがあり、DIYでのチェックだけでは限界があります。 早期に発見できれば駆除費用で済みますが、放置すると柱や土台の交換など高額な補修が必要になることもあるため、定期点検は「予防投資」と考えるのが安心です。
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シロアリ駆除の主な方法

シロアリの駆除には複数の方法があり、それぞれに特徴と適した状況があります。
ここでは代表的な駆除方法を、専門的な観点からわかりやすく解説していきます。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- バリア工法は費用が比較的抑えやすいのが特徴です。ただし、深刻な被害が進んでいる場合には根本解決にならないこともあるため、点検で被害状況をしっかり確認してから選ぶことが大切です。
ベイト工法とは何か?
ベイト工法は、近年注目されている比較的新しい駆除方法で、シロアリの行動習性を利用して、巣全体を壊滅させることを目的としています。具体的には、シロアリの通り道に毒エサ(ベイト剤)を設置し、それを持ち帰らせて巣内の仲間に分け与えることで、コロニー全体を壊滅させます。
即効性にはやや欠けますが、巣そのものを駆除できるため、再発防止の観点では非常に効果的です。また、床下に潜らずに外周から施工が可能なため、点検口がない住宅や、床下に入ることが困難な場合にも適しています。
薬剤の使用量も少なく、環境や安全面に配慮した方法として導入が進んでいます。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- ベイト工法は時間はかかるものの、コロニーごと駆除できるため「再発防止」には特に効果的です。小さなお子様やペットがいる家庭では、薬剤散布が気になる方にも選ばれやすい工法です。
物理的処理との併用は有効か
薬剤やベイト工法に加えて、物理的な手段によるシロアリ対策も存在します。たとえば、建材に防蟻処理を施したり、床下換気扇を設置することで湿気を減らし、シロアリの好む環境をつくらせない工夫です。
これらの物理的処理は、単独ではシロアリの駆除としては不十分な場合が多いですが、薬剤処理との併用により相乗効果を生むことが期待されます。とくに、駆除後に床下の通気性を改善すれば、再発リスクを大幅に減らすことが可能です。
他には、ベタ基礎や防蟻パッキンなど、建築段階で導入される予防技術も増えてきており、既存住宅であっても、リフォーム時にこうした施工を組み込むことで、将来的な被害を受けにくくなります。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 駆除とあわせて環境改善を行えば、長期的な安心につながります。
自分でできる?市販品と専門業者の違い

最近では、ホームセンターや通販などで市販のシロアリ駆除剤が手に入るため、自分で対処を試みる方も少なくありません。確かに、市販品は手軽に使用できてコストも抑えられるように見えますが、これらの製品はあくまでも目に見える範囲の応急処置にとどまることが多いのが実情です。
シロアリは目に見えない場所で活動しているため、表面的な処理では根絶に至らない可能性が高く、かえって時間と費用を浪費する結果となることもあります。また、薬剤の扱いには専門的な知識と技術が必要であり、誤った使い方をすれば、ご家族やペットへの健康被害を生むことにもつながりかねません。
一方、専門業者であれば、建物全体の被害状況を正確に把握し最適な施工方法を提案してくれるだけでなく、保証期間の設定やアフター点検など、施工後の安心感も大きな魅力です。そのため、被害の範囲が不明である場合や、再発防止を本格的に考えている場合は、早い段階で専門家に相談することが賢明と言えるでしょう。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 市販品は一時的な対応にしかならず、根本的な解決にならないこともあります。専門業者に依頼すれば、施工後の保証やアフターサービスが付くため「費用対効果」を考えると安心です。
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シロアリ駆除の費用相場と内訳

シロアリ駆除を検討するうえで、多くの方が最も気になるのが費用についてでしょう。特に、初めて駆除を行う方にとっては、何にどれだけお金がかかるのか分かりにくく、不安に感じるのも無理はありません。
この章では、駆除にかかる費用の目安や料金の構成要素、注意すべき追加費用について詳しく解説します。
坪単価と総額の目安
シロアリ駆除の料金は、一般的に「坪単価 × 施工面積」で算出されます。相場としては、1坪あたり約6,000円〜12,000円前後が目安となっており、選ぶ工法や業者によって若干の差があります。
たとえば、延床面積30坪の住宅であれば、総額で18万円〜36万円程度が想定されます。ただし、この費用は薬剤処理(バリア工法)の場合であり、ベイト工法では設置・管理費を含めて年間契約となるケースもあるため、費用体系がやや異なります。
また、床下に点検口がない場合や、構造的に施工が難しい住宅では、別途費用が発生する可能性もあります。事前の見積もり段階では、「何が含まれ、何が含まれていないのか」を明確に確認することが重要です。
| 工法 | 坪単価の相場 | 延床30坪の場合の総額目安 |
|---|---|---|
| 薬剤処理(バリア工法) | 約6,200~8,300円/坪 | 186,000~249,000円 |
| ベイト工法 | 約9,300~12,000円/坪 | 279,000~360,000円 |
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 費用を比較する際には、単に金額だけでなく「保証内容」「再発時の対応」「メンテナンスの有無」といった項目も合わせて確認することが、後悔しないためのポイントです。
追加費用が発生しやすいケース
シロアリ駆除では、現場の状況によって追加費用が発生することがあり、たとえば以下のようなケースが挙げられます。
-
- 地域差:都市部や湿気の多い地域では単価がやや高い
- 床下が狭く、作業に特殊な装備が必要な場合
- 被害が広範囲に及んでおり、構造材の補修や交換が必要な場合
- 既存の設備(浴室・キッチンなど)の解体や再設置を伴う場合
- 床下の湿気対策として、換気扇や調湿材の設置が必要な場合
このような費用は基本の施工費に含まれないことが多いため、契約前にしっかりと説明を受けておくべきです。
「最初は安いと思ったのに、最終的に高額になった」というトラブルを避けるためにも、追加費用の可能性についてあらかじめ質問しておくこと、また、追加費用が発生した場合に備えて、ある程度の予備費を確保しておくと安心です。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 見積金額=最終金額とは限りません。契約前には必ず「追加費用が発生する可能性のある項目をすべて提示してもらう」ことを徹底しましょう。予算に余裕を持たせ、想定外の出費にも備えることがトラブル回避につながります。
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信頼できる駆除業者の選び方
シロアリ駆除を業者に依頼する際、最も重要なのが「どの業者に頼むか」という点です。業者選びを間違えると、適切な処理が行われないばかりか、不要な工事をすすめられたり、高額な料金を請求されたりするリスクがあります。
ここでは、信頼できる業者を見極めるために押さえておきたいポイントを解説します。
料金だけで選ぶと失敗する理由
シロアリの駆除費用は高額になりやすく、見積もりを比較する際、一番安い業者を選びたくなるかもしれません。しかし、料金の安さだけで選んでしまうと、必要な処理が省かれていたり、効果の薄い薬剤が使われていたりする恐れがあります。
また、極端に安い価格で集客し、現地で追加工事が必要と言って費用を吊り上げる業者も存在します。業者選びでは表面上の費用に惑わされるのではなく、「なぜその価格なのか」「施工内容は妥当か」を判断することが大切です。
適正価格を提示した上で、丁寧な説明を行う業者こそ、信頼に値すると言えるでしょう。
見積書のチェックポイント
信頼できる業者かどうかは、見積書を見ればある程度判断できます。たとえば、「一式」や「一括価格」という表記だけが記載されており、どの作業にいくらかかるのかが不明瞭な場合は、追加費用を求められる可能性が高く、注意が必要です。
反対に、使用する薬剤の種類・施工箇所・施工方法・保証内容などが明細としてしっかり記載されている見積書は、誠実な対応をしている証拠です。また、見積もり段階で現地調査を実施し、状況に応じた提案をしてくれるかどうかも重要な判断材料です。
見積書は「ただの価格表」ではなく、業者の姿勢や施工品質の目安と捉えるとよいでしょう。
登録業者や資格制度の有無を確認する
シロアリ駆除は専門性の高い作業であり、法令や安全基準に基づいた処理が求められるため、業者が信頼できる団体に登録しているかどうかを確認することも有効です。たとえば、日本しろあり対策協会や、公益社団法人日本ペストコントロール協会など、一定の基準を満たした業者のみが加盟できる団体があります。
また、シロアリ防除施工士などの資格を保有しているスタッフが在籍しているかどうかも、判断材料のひとつです。資格や団体登録がすべてというわけではありませんが、一定の水準をクリアしているかを確認することで、施工の質や安全性に対する安心感が得られます。
保証期間やアフターケアの重要性
シロアリの駆除費用に対して、高額と感じる方は多いかもしれません。しかし、保証期間やアフターケアが充実しているかどうかで、その金額の妥当性は大きく変わります。
多くの業者では、駆除後に5年間程度の保証期間を設け、その間に再発があった場合は無償で対応するという体制を整えており、この保証期間があるかどうかは、施工の品質に対する自信のあらわれとも言えます。
また、年に一度の定期点検や、薬剤の効果が切れる頃の再処理の提案など、アフターサービスが充実している業者は信頼性が高い傾向にあります。業者を選ぶ際は費用だけで判断せず、長期的な視点で安心できるかどうかを見極めることが大切です。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 一社だけの見積では適正価格や施工内容の妥当性を判断するのは難しいものです。必ず複数の業者から見積を取り、費用・工法・保証内容を比較するようにしましょう。例えば同じ「駆除費用30万円」という見積でも、含まれる作業や保証範囲が異なるケースは珍しくありません。見積書の細部を確認しながら、価格だけでなく 「何を、どこまで対応してくれるのか」 を見極めることが、安心して依頼できる業者を選ぶ最大のポイントです。
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シロアリ駆除は必要?やるべきタイミングと判断基準
「今すぐ駆除すべきか、それとも様子を見るべきか?」シロアリ被害を疑った多くの人は、最初にこのように悩むことでしょう。しかし、判断を誤れば被害が拡大し、結果的に修繕費が何倍にも膨らむことがあります。
ここでは、シロアリ駆除の「やるべきタイミング」と「判断材料」について、明確な基準をご紹介します。
築年数・立地から考えるリスク評価
一般的に、木造住宅は築10年を超えるとシロアリ被害のリスクが高まると言われています。新築時に施された防蟻処理の効果が5〜10年で薄れてくるタイミングであり、特に築20年以上の建物では、薬剤の効果が完全に失われているケースも多く、点検や駆除が推奨されます。
また、家の立地環境も重要な判断要素です。たとえば、周囲に森林や空き地が多く、湿気がこもりやすい地域は、シロアリの活動が活発になりやすい傾向にあります。
河川沿いや湿地帯では、床下の通気性が悪くなり、木材が常に湿っている状態になりがちです。築年数と立地の両面から、ご自宅のリスクを冷静に評価することが、適切なタイミングを見極めるポイントです。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 新築時に施された防蟻処理の効果は5〜10年ほどで薄れていきます。つまり、再度防蟻処理を行っても同様に5年~10年前後で効果が切れるため、定期的な再施工が必要です。シロアリ対策は一度で終わるものではなく、住宅の長寿命化のためには 「定期的なメンテナンス」 が欠かせません。
他人事ではない再発とその原因
シロアリは一度駆除をしたからといって、完全に安心できるとは限りません。実際には、5年以内に再発するケースも少なくなく、原因の多くは駆除後の対策が不十分だったことです。
再発の主な要因としては、以下のようなものがあります。
- 再発の主な要因
-
- 床下の湿気対策を怠った
- 外部からの再侵入経路を遮断できていなかった
- 近隣からの飛来(羽アリによる再定着)
シロアリは一度巣をつくられると、その家を栄養源として記憶するという報告もあります。つまり、取り逃がした個体がいる場合は、再び同じ家を狙って戻ってくる可能性があるということです。したがって、駆除後も定期的な点検や予防処理を継続することが、再発リスクの低減につながります。
放置した場合にかかる修繕費用の比較
「今はまだ大丈夫そうだから…」と様子を見てしまうと、後で大きな出費を招く可能性があります。たとえば、床が沈むような被害や、柱が内部から崩れてしまうような状況になると、構造材の交換や全面的な補修が必要になります。
こうした工事は、シロアリ駆除の何倍もの費用がかかることが多く、100万円単位の修繕が必要になるケースも現実に存在します。そのうえ、駆除に掛かる費用や再発防止のための施工費なども掛かります。
一方で、早期発見ができて駆除だけで済めば、10万〜30万円程度で対処可能です。このように、駆除のタイミングを見誤ることで、費用負担が数倍にも膨らむリスクがあるため、迷ったときは点検だけでも依頼することが、最悪の事態を避けるための現実的な選択肢と言えるでしょう。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- シロアリ被害は、表面からでは分かりにくい家を支える重要な構造体に被害を及ぼすケースがあり、これらが損傷すると、見た目の修繕だけでは済まず、大規模な工事が必要になってしまう可能性もあります。
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駆除だけで終わらせない!再発防止と予防のすすめ

シロアリ駆除は、被害を受けた家を守るための応急処置に過ぎず、本当に大切なのは、同じことを二度と繰り返さないための予防対策です。ここでは、駆除後に考えるべき再発防止策と、長期的な安心を得るための取り組みについて解説します。
物理的な予防(換気・湿気対策)
ここまでに解説してきたように、シロアリが好むのは高温多湿な環境です。特に床下が湿っていたり、風通しが悪かったりする家は、格好の生息場所になってしまうため、物理的な環境改善が予防対策の第一歩となります。
代表的な方法としては、床下換気扇の設置が挙げられます。床下換気扇とは、湿気を効率的に排出し、空気の流れをつくることで、シロアリの好まない乾燥した環境を維持するための設備です。
また、床下に湿気を吸収する調湿材を敷き詰めることで、長期的な湿度管理も可能になります。さらに、外壁まわりの雨水処理や排水の見直しも効果的です。雨どいが詰まっていたり、地盤が低く水が溜まりやすい場所があると、シロアリを誘引してしまうことがあります。
こうした設備投資は一度設置すれば長く効果を発揮するため、予防コストとして非常に効果が高い対策です。
定期点検・モニタリングの重要性
シロアリ対策において、定期的な点検は非常に有効です。たとえ駆除済みであっても、環境や季節によって再び活動が活発になることがあるため、年に1回程度の点検が推奨されます。
特に有効なのが、「モニタリングシステム(工法)」の導入です。モニタリングシステムとは、床下や建物の周辺に監視用のベイト(毒餌)を設置し、シロアリの侵入を早期に察知する仕組みです。
万が一、新たな侵入が確認された場合でもすぐに駆除対応ができるため、大きな被害になる前に食い止めることが可能です。また、点検では構造材の状態だけでなく、湿度や空気の流れ、被害の再発兆候も確認されます。
床下環境改善と断熱材の選び方
意外に見落とされがちなのが、断熱材とシロアリの関係です。一部の断熱材、特に発泡スチロール系の素材は、シロアリが侵入経路として利用することがあります。
もし、断熱材が湿気を含みやすい構造だと、床下の環境悪化を招く要因にもなるため、シロアリ対策として断熱材を見直すことも有効です。たとえば、撥水性の高い素材や、防蟻成分を含んだ断熱材を採用すれば、構造材への影響を減らすことができます。
床下環境の総合的な改善には、「断熱材+通気+防蟻処理」を組み合わせた設計が理想的です。リフォームの際にこれらを一体的に見直すことで、シロアリが近づきにくい家づくりが可能になります。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- リフォームや設備更新のタイミングは、防蟻処理や床下環境改善を同時に行う絶好の機会です。計画的に予防策を盛り込むことで、費用を抑えつつ長期的な安心を確保できます。
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ペットや子どもにやさしい駆除方法はある?

シロアリ駆除を検討する際、小さな子どもやペットがいる家庭では、薬剤の安全性に対する不安がつきものです。とくに、床下や壁の中に薬剤を使うと、室内に影響が出ないか気になる方も多いでしょう。
ここでは、家庭内の安全を守りながらシロアリ駆除を行うための方法と考え方を紹介します。
低毒性薬剤と安全基準
シロアリ駆除に使われている薬剤の多くは、人体や動物への安全性が高く設計されたものです。国の認可を受けた防蟻薬剤は、関係省庁の定める基準に基づいて製造されており、使用方法を守れば基本的に健康への影響は極めて低いとされています。
とくに、「ピレスロイド系」と呼ばれる薬剤は、哺乳類への毒性が低く、即効性も高いため、子どもやペットがいる家庭でよく使用されます。ただし、いくら安全性が高いとはいえ、施工後に乾燥するまでの時間や、直接触れさせないための配慮は必要です。
施工中や直後は、一定時間換気を徹底し、子どもや動物が施工場所に近づかないようにしておきましょう。
施工時の注意点と対策

安全な駆除を行うには、事前準備と正しい施工管理が欠かせません。施工中は、業者が床下に薬剤を散布、または注入する作業が中心となりますが、換気や居住者の動線にも配慮が求められます。
具体的には、以下のような対応が一般的です。
- 具体的な対策
-
- 施工日には、施工中にペットや幼児を現場から遠ざける
- 換気扇を使用して、薬剤がこもらないようにする
- 床下の点検口を密閉し、施工エリアを限定する
これらは、業者としっかり相談しながら進めることで、無理なく安全な施工が実現できますが、心配な場合は「ペット・子ども配慮施工」と明記されている業者を選ぶのも良いでしょう。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- 小さなお子さんやペットがいる場合は、必ず事前にその旨を施工店へ伝えておきましょう。業者によっては、低毒性薬剤の使用や施工中の動線確保、養生方法などを工夫してくれることがあります。家族構成や生活環境に合わせた提案を受けることで、安心して駆除を進められます。
アレルギー・化学物質に配慮した選択を
ご家族の中にアレルギー体質や化学物質過敏症の方がいる場合は、特に慎重に対応する必要があります。薬剤の種類によっては、微量であっても体調を崩す恐れがあるため、施工前のヒアリングや薬剤の成分説明を丁寧に行ってくれる業者を選びましょう。
また、ベイト工法のように薬剤を家の外に設置して駆除する方法であれば、室内への薬剤散布を行わずに済むため、化学物質への不安がある家庭には適しています。あるいは、天然由来の防蟻成分を使った施工を選択することも可能です。
このように、現代のシロアリ対策は駆除効果だけでなく、健康被害を起こさないことも前提として進化していますので、ご自宅の状況とご家族の体質に合った方法を検討してみてください。
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よくある質問(FAQ)
シロアリ駆除について調べていくと、細かな疑問が次々に浮かんでくることと思います。特に、初めて対策を検討している方にとっては、不安や迷いがあって当然です。
シロアリ駆除についてよく寄せられる代表的な質問とその回答をわかりやすくまとめました。
| Q1:シロアリ駆除は保険の対象になりますか? |
|---|
|
基本的に、シロアリによる建物被害は火災保険の補償対象外です。自然災害や事故とは異なり、シロアリ被害は「予防できるもの」として扱われるため、保険金請求は認められないのが一般的です。 ただし、稀に特殊な住宅総合保険や工事瑕疵保険で一部補償されるケースもあります。念のため、ご加入の保険内容を確認し、不明な場合は保険会社へ問い合わせてみるとよいでしょう。 |
| Q2: 1回の駆除で完全に退治できますか? |
|---|
|
被害の程度と駆除方法によって異なりますが、適切に施工された場合は1回で十分な効果が期待できます。ただし、シロアリは目に見えない場所に生息しているため、見えない被害を残すリスクもゼロではありません。 駆除後に5年間の保証やアフター点検が付く業者であれば、再発時の対応も任せられます。 |
| Q3. 駆除後、何年おきに点検すべきですか? |
|---|
|
シロアリ対策においては、5年をひとつの目安に考えるのが一般的です。薬剤の効果は通常5年間とされており、その後は再処理が必要になる場合があります。 ただし、湿気の多い地域や、過去に被害歴のある住宅では、毎年1回以上の簡易点検をおすすめします。なお、点検費用は数千円〜1万円程度で済むことが多いです。 |
| Q4. 冬でもシロアリは活動していますか? |
|---|
|
冬場はシロアリの活動が低下する傾向にありますが、完全に停止するわけではありません。とくに床下や断熱性の高い住宅では温度が保たれるため、冬でも活動が継続するケースがあります。 一方で、冬は点検予約が取りやすく、施工スケジュールにも余裕があるため、業者に依頼するには実は狙い目の時期でもあります。可能であれば、春〜初夏の繁殖期前までに駆除できると良いでしょう。 |
| Q5. 床下に入ることができない場合はどうなりますか? |
|---|
|
床下に点検口がない場合でも、外周からのベイト工法や、壁や基礎の一部を開口して施工する方法があります。最近では、カメラ付きのスコープを使った非破壊検査も可能になっており、無理に床を壊す必要はほとんどありません。 業者によって提案内容は異なりますので、現地調査の際にしっかり相談し、ご自宅に適した施工方法を検討してください。 |
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- シロアリ対策は一度きりで終わりではなく、5年〜10年ごとに再施工や点検が必要になる長期的な取り組みなので、相性の良い業者を見つけておくことが大切です。複数の業者から見積を取り、費用だけでなく説明内容や提案の納得感も比較しましょう。「この業者なら長く付き合えそう」と思える相手に依頼することで、安心感も大きくなります。
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まとめ

シロアリは私たちが気づかないうちに住まいの構造を蝕み、家の寿命を大きく縮める厄介な存在です。見た目には何の異常もないように見えても、床下や柱の内部では静かに被害が進行していることがあります。
だからこそ、気づいたときには手遅れという事態を避けるためにも、早めの点検と適切な対応が重要です。本記事では、シロアリの生態から、駆除方法の種類、費用の目安、信頼できる業者の選び方、再発防止策、そしてご家族の健康を守る安全な施工方法まで、幅広く解説してきました。
シロアリ駆除は一度行って終わりではなく、その後の予防と環境改善までをセットで考えることが、住まいを守る上では欠かせません。不安を先延ばしにするのではなく、まずは業者に点検や相談を依頼するところから始めてみてください。
監修者:
山崎 南
2級建築施工管理技士- シロアリ対策は「気づいた今すぐに動く」ことが何より大切です。定期点検や予防を習慣化することで、大切な住まいを長く安全に保てます。シロアリ駆除と予防は、将来の大きな出費や不安を防ぐための先行投資です。
YAMAZAKI 代表
山崎 南
2級建築施工管理技士- 2018年に大学卒業、その後一部上場ゼネコンにて現場監督として勤務。その後、不動産デベロッパーにて品質管理(主に楽器演奏が可能な防音賃貸マンションの新築)を担当。現在は独立し、行政などと連携しながら空き家問題関連のコンサルティング業務を行う。
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