窓リフォームの費用相場
窓リフォームの費用相場から見ていきましょう。窓リフォームの種類と合わせて解説していきます。
窓リフォームの種類
窓リフォームは、大きく分けると以下の8種類があります。
- 窓本体の交換
- ガラスの交換
- サッシの交換
- 内窓の取り付け
- シャッター・雨戸の取り付け
- 日除けの取り付け
- 網戸の交換
- 補助部品の取り付け
また、素材の種類で分けた場合には、以下の6つがあります。
- ガラス
- サッシ
- シャッター・雨戸
- 日除け
- 網戸
- 補助部品
詳しい内容は後ほど解説していきます。
費用相場
窓本体を丸ごとリフォームする場合、窓1つに対して400,000円ほどの費用がかかるとされています。
ガラスのみの交換やサッシのみの交換でしたら、200,000円ほどに費用が抑えられます。窓の費用は、サイズや機能性によって変動します。
取り扱われている窓製品の大半は、数年前より格段に機能性やデザイン性が上がっているでしょう。あまり機能性を高めなくても、十分なメリットは得られるかと思います。
複数の箇所の窓リフォームを検討している場合は、その箇所によって「どんな機能を優先させたいか?」考えると決めやすいでしょう。場所ごとに求められる機能とは、たとえばお風呂なら断熱性、子ども部屋なら防音性、リビングなら採光や眺望の良さを重視するなど。すべての窓を高性能にするより、必要なところにだけ機能をプラスすることで、費用を抑えつつ快適さを手に入れられます。
種類 |
費用 |
窓本体の交換 |
100,000円〜400,000円 |
ガラスの交換 |
20,000円〜100,000円 |
サッシの交換 |
30,000円〜200,000円 |
内窓の取り付け |
60,000円〜180,000円 |
監修者:
一級建築士
林 由紀子
- 窓の性能は、暑さ・寒さ、結露、騒音など、毎日の快適さにかなり大きく影響します。たとえば「冬の冷え込みがつらい」「外の音が気になる」など、感じている悩みを具体的に書き出すことで、必要な性能が明確になります。最近の窓は断熱・防音性に優れ、デザイン性も高いため、機能と美しさの両方を楽しみながら選べるようになっています。
窓リフォームの
種類と種類別参考価格
最近の窓リフォームは、全体を取り替えなくてもそれぞれの悩みに合わせてた部分的なリフォームが可能です。種類ごとの特徴と価格について解説していきます。
部分リフォーム
窓の部分リフォームには以下の4つがあります。
- 窓本体の交換
- ガラスの交換
- サッシの交換
- 内窓の取り付け
それぞれ解説します。
窓本体の交換
窓全体を外して、新しい窓に付け替えるリフォーム方法です。現在のサイズと新しい窓のサイズが近ければ、壊さず短時間でもできるリフォーム方法です。ただし、マンションの場合は窓の交換ができないとされています。マンションの窓は、共用部分であるからです。中には、リフォーム可能なマンションもあります。マンションで窓リフォームを検討している方は、まずは管理者に相談してください。
ガラスの交換
ガラスの種類には、ガラス自体に色が薄らと付いていたり、表面がコーティングされていたりと種類は様々です。ガラス部分を変えるだけのリフォームでも、室内の温度管理がしやすくなり、過ごしやすくなります。
サッシの交換
サッシを交換すると、窓の滑りが良くなったり結露が防げたりします。サッシの種類には、アルミ、樹脂、木材などが一般的です。カラーの種類も豊富なため、この機会にカラーを変更することもできます。
内窓の取り付け
内窓を取り付けると、暖房や冷房が効きにくい点や結露が起こりやすい点が解決されます。冷気や暖気を閉じ込めやすくすると、光熱費の節約にもつながります。
部分リフォーム |
特徴 |
費用 |
窓本体の交換 |
窓サイズが同じであれば、壊さず短時間でできる |
100,000円〜400,000円 |
ガラスの交換 |
ガラス自体の着色や機能性コーティングができる |
20,000円〜100,000円 |
サッシの交換 |
アルミや樹脂、木材などの種類がある |
30,000円〜200,000円 |
内窓の取り付け |
暖房や冷房の効き具合を改善しやすい |
60,000円〜180,000円 |
経験者だからわかる?窓リオフォームの知られざる苦労・・・
リフォーム
経験者
Iさん
- 工事中の騒音がひどかったです!それと「こんなに?」ってくらいの大量の埃が、予想以上に広範囲に広がったことです。特に窓の枠や壁を取り外す時は気を付けてください!家の中に埃が大量に舞い散り、掃除が大変でした。
素材の種類
窓リフォームの素材の種類には以下の6つがあります。
- ガラス
- サッシ
- シャッター・雨戸
- 日除け
- 網戸
- 補助部品
それぞれ解説していきます。
ガラス
ガラスの種類には、2枚以上のガラスを使う複層ガラス、熱を遮るコーティングがされたLow-E複層ガラス、3枚でできたトリプルガラスなどがあります。他にも、防犯タイプや防火タイプのガラスがあります。
サッシ
サッシには様々な開け方のタイプがあります。引違い窓は、一般的なスライド式の窓です。そのほか、奥に押して開ける滑り出し窓や上げ下げ窓があります。
シャッター・雨戸
日差しを避けたり、防犯性を高めたりするために取り付けます。機能やデザインも様々で、リモコンで開閉するタイプや明るい色のタイプなどがあります。
日除け
日除けを付けることで、過度な直射日光を防げたり、プライバシーを守ったりすることができます。外に布を張るタイプや窓に直接施すタイプがあります。
網戸
網目のサイズも細かく種類があります。サイズが異なるだけで、風通しや虫除け効果が変わります。
補助部品
大きな力を使わずに開けられる取っ手や子供が手を挟まないための窓専用ストッパーなどがあります。
素材 |
特徴 |
費用 |
ガラス |
2枚以上のガラスを使うタイプが主流になっている |
20,000円~100,000円 |
サッシ |
開け方が様々なタイプがある |
30,000円~200,000円 |
シャッター・雨戸 |
リモコン操作が可能なシャッターがある |
シャッター:100,000円~250,000円
雨戸:50,000円~250,000円
|
日除け |
プライバシーを守りながら使えるタイプもある |
30,000円~150,000円 |
網戸 |
網目の大きさで得られる効果も様々 |
8,000円~20,000円 |
補助部品 |
作業効率を上げたり、事故防止に役立てたりできる |
10,000円〜30,000円 |
監修者:
一級建築士
林 由紀子
- 内窓の設置は、手軽に断熱性・防音性を高められる、コストパフォーマンスの高いリフォーム方法の一つです。今ある窓を活かしながら機能をプラスできるため、特に築年数の経ったお住まいにはおすすめです。DIYキットもありますが、仕上がりの美しさや気密性をしっかり確保したい場合は、専門業者への依頼が安心です。暮らしの質を高める第一歩として、ぜひ検討してみてくださいね。
窓リフォームで後悔しないための費用の考え方
窓リフォームで「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、以下の2つを意識するのがおすすめです。
- 見た目・デザインにもこだわること
- 実際の使い方をイメージして選ぶこと
デザインにもこだわる
見た目に違和感があると、せっかくのリフォームでも満足感が下がりがち。最近の窓は性能が上がっている分、逆に見た目の印象の方が後悔につながりやすいです。
日々目にする場所だからこそ、デザインも納得できるものを選ぶと、満足度がグッと上がります。
使う場面をイメージする
「どこにどんな性能が必要か?」を考えることが、費用をムダにしないコツです。
たとえばお風呂は断熱、子ども部屋は防音、リビングは採光など、場所ごとに必要な性能を絞ることで、コストを抑えつつ快適さを実現できます。
監修者:
一級建築士
林 由紀子
- 窓のリフォームは機能性だけでなく、空間全体の印象にも大きな影響を与えます。たとえば、窓枠の色や素材を変えるだけでも、お部屋の雰囲気がぐっと洗練されますよ。お部屋のテーマや季節感に合わせてカーテンを楽しんだり、窓辺にグリーンを飾ったりと、日々の暮らしに彩りが生まれます。性能とともに「好き」が詰まった窓選びをしてみてはいかがでしょうか。
窓リフォームの選び方や種類別メリット・デメリット
次に窓リフォームの選び方やリフォーム種類別のメリット・デメリットについてお伝えします。
窓リフォームの選び方
窓のリフォーム方法は様々です。まずはリフォームをしたい理由を明確にしましょう。暖房効率を上げたい点や開閉を楽にしたい点などいくつか理由を上げると、リフォームの方向性が決めやすいです。
窓リフォームの種類別メリット・デメリット
窓リフォームのメリット・デメリットを種類別に紹介します。
- 窓本体の交換
- ガラスの交換
- サッシの交換
- 内窓の取り付け
- シャッター・雨戸の取り付け
- 日除けの取り付け
- 網戸の交換
- 補助部品の取り付け
1つずつ解説します。
窓本体の交換
メリットは日常生活を快適に送れるようになる点です。デメリットは、費用がかさみやすい点です。
ガラスの交換
メリットは、事故・事件の防止に役立つ点です。デメリットは、別の箇所が壊れたり古くなったりした場合、窓本体リフォームより費用がかかりやすい点です。
サッシの交換
メリットは窓の開閉がしやすくなる点です。追加で別のリフォームをする場合、窓を丸ごとリフォームするより費用が余計にかかる場合もある点がデメリットです。
内窓の取り付け
室内の暖かい空気や大きな音などを漏らしにくいのがメリットです。デメリットは開閉に手間取る点や窓の手入れが面倒な点です。
シャッター・雨戸の取り付け
メリットは防犯効果が高まる点です。デメリットは、雨やあられの音が意外と響く点です。
日除けの取り付け
室内の気温上昇を抑えてくれる点がメリットです。デメリットは蜘蛛の巣が張りやすい点です。
網戸の交換
虫の侵入を防ぎやすくなるのがメリットです。デメリットは自分で交換するより、費用がかかりやすい点です。
補助部品の取り付け
窓に関わる動作が誰でも行いやすくなる点がメリットです。反対にお子様が扱う際の対策が必要になる点がデメリットです。
工事内容 |
メリット |
デメリット |
窓本体の交換 |
日常生活が快適になる |
費用がかさみやすい |
ガラスの交換 |
事故・事件防止に役立つ |
追加リフォームで、本体交換より費用がかかりやすい |
サッシの交換 |
開閉がしやすくなる |
丸ごとリフォームより費用がかかりやすい |
内窓の取り付け |
暖かい空気や大きな音を逃がしにくい |
開閉や手入れが面倒になる |
シャッター・雨戸の取り付け |
防犯効果が高まる |
雨やあられの音を防ぎにくい |
日除けの取り付け |
室内の気温上昇を抑える |
蜘蛛の巣が張りやすい |
網戸の交換 |
虫の侵入を防ぎやすい |
自分でするより割高になる |
補助部品の取り付け |
誰でも扱いやすくなる |
子供による事故の防止対策が必要 |
窓リフォーム工事の
主な時間と流れ
窓リフォーム工事の日数と流れについて解説します。
窓リフォーム工事の日数
窓リフォームにかかる時間は、1枚につき1時間〜半日程度です。窓を丸ごと交換する場合でも「約1時間」など、最短時間での窓リフォームを業者の特徴としています。
窓の数が増えると作業時間も伸びますが、複数の窓リフォームを依頼しても、1日以内に終わる場合が多いでしょう。
窓リフォームの工事までの流れ
窓リフォームの工事の流れは、以下の通りです。
- 店舗やオンラインで相談
- 訪問確認
- 見積もり
- 契約
- リフォーム工事
店舗以外にも、オンラインで相談できる場合もあります。リフォームの際は、元の窓メーカーや周辺状況を伝えておくと、工事が進めやすいでしょう。
監修者:
一級建築士
林 由紀子
- リフォーム工事では、施工そのものだけでなく、その前後の対応もとても重要です。特に養生や清掃が丁寧に行われているかどうかは、信頼できる業者かを見極めるポイントになります。また、工事完了後には新しい窓の扱い方や、結露防止・換気の工夫などについて説明を受けておくと安心です。少しの心がけで、快適な状態を長く保つことができますよ。