フローリング張り替えの費用相場
それではフローリング張り替えの費用相場について説明していきます。フローリングは種類や工法、広さによって費用が異なることが一般的です。
フローリングの種類
フローリングには大きくわけて2種類あります。
- 無垢材
- 複合材
複合材は更に3つの種類にわけられます。

- 挽き板
- 突き板
- シート
フローリング張り替えの費用相場
フローリングの種類は先ほど紹介した通りですが、施工方法としては2種類あります。
- 張り替え工法
- 重ね張り工法
フローリング張り替えの費用は、張り替えるフローリングの種類、工法、広さなどによって決まりますが、20畳でおおよそ40〜50万円くらいです。
40〜50万円の中には、突き板のフローリング材、家具移動、既存床材の撤去、下地補修、張り替え費用が含まれています。

床材を安価なシート材にしたり、張り替えよりも安く抑えられる重ね張り工法にしたりすることで、もう少し価格を下げることも可能です。
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フローリング張り替えの
種類と種類別参考価格
フローリングには様々な種類があります。天然木をどのくらいの割合で使っているかで大枠が決まります。
それでは、フローリング材の種類と種類別参考価格について説明していきます。
フローリング材
フローリング材の価格帯としては高い順に、挽き板>突き板>シートとなり、無垢材は木の種類によってピンからキリまであります。
- フローリング材別価格目安(施工費含まず)
-
- 無垢材: 7,000円/畳~22,000円/畳
- 挽き板: 10,000円/畳〜22,000円/畳
- 突き板: 6,000円/畳〜10,000円/畳
- シート: 5,000円畳〜8,000円/畳

無垢材
100%天然木でできたフローリング材です。木本来の質感を味わえ、時間が経つごとに表情を変えるので、長年にわたって楽しむことができます。
木の種類によって価格はピンからキリまであります。
メンテナンスも製品によって様々で、ワックスを塗らなくてもいいものや、劣化した無垢材を削ることで生まれ返らせる方法もあります。
リフォーム
経験者
Yさん- 何より天然木の質感がいい!木目の温かみが部屋全体に落ち着いた雰囲気を作ってくれます。
挽き板
表面2〜3mmに天然木を使用し、残りは合板(複数の板を接着剤で張り合わせた床材)となっています。
天然木が表面にくるため、無垢材の良いところを取って、悪いところをできる限りなくしたフローリング材となります。
リフォーム
経験者
Mさん- 表面の仕上げも滑らかで、触れたときの感触が非常に心地よく、家で過ごす時間がより快適になりました。
突き板
表面0.3〜0.6mm程度の天然木を使用し、残りは合板(複数の板を接着剤で張り合わせた床材)となっています。
突き板は床材の他にも、天井材やテーブルの天板などに使われています。
突き板は薄いものもあるため、リフォームで価格を抑えたい場合によく使われます。
シート
木目やタイル調の画像などを印刷したシートを合板(複数の板を接着剤で張り合わせた床材)に貼り付けた床材で、価格帯は4種類の中で一番低いです。
フローリング材は、様々なメーカーから多種多様な商品が販売されているため、同じ材質であっても価格の幅が大きくなっています。
質感や見た目を比較する上でも、必ず実物(サンプル)を確認するようにしましょう。
監修者:
一級建築士
商業施設士マイスター
小薗江正美- 無垢材は調湿効果のある素材です。しかし、防音効果が認められていないのでマンションのリフォームでは使用できないケースがあるので確認しておきましょう。
また、挽き板は無垢材のデメリットを極力なくした材料ですが、色の選択肢は無垢材より限られたラインナップとなります。
工法
前述した通り、フローリングの施工方法は2種類あります。価格帯としては、張り替え工法>重ね張り工法となりますが、現状によっては張り替えるしか選択肢がない場合もあります。
張り替え工法
今の床を全て剥がして、下地を補修して、新しいフローリング材を張りなおす方法です。
表面的な傷や汚れがリフォームの理由でない限り、下地を確認できるという面で張り替え工法がおすすめです。シロアリ被害を発見できることもあります。
重ね張り工法
今の床を残したまま、上から新しいフローリング材を重ねる方法です。
剥がしたり下地を補修したりする作業がない分、工期も短く費用も抑えられます。表面的な傷や汚れがリフォームの理由である場合におすすめです。
監修者:
一級建築士
商業施設士マイスター
小薗江正美- フローリングを張り替える場合、元の材料と新規の材料の厚さが同じであれば問題ありませんが、違う場合は、隣接する部屋や廊下との間に段差が出てしまうので注意が必要です。重ね張りの場合も同様です。
その場合は、床の段差が発生する箇所に「斜めになっている床見切材」を使用して、段差を斜めに擦り付けることも可能です。
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フローリング張り替えのリフォームで後悔しない費用のポイント
フローリング張り替えで後悔しないためには、次のようなポイントが挙げられます。

- 価格だけでフローリング材を決めない
- プロが勧める工法で施工する
- 家具は自身で移動する
価格だけでフローリング材を決めない
カタログだけ見て、価格でフローリング材を決めると後悔します。ちゃんとサンプルを取り寄せてもらい、実際に見て触って選ぶようにしましょう。
特に無垢材や挽き板を検討する場合は、太陽や照明の当たり方で印象がかなり変わるので注意しましょう。
プロが勧める工法で施工する
プロが張り替え工法を勧めているのに、費用を抑えるためだけに重ね張り工法を選ぶと後悔します。
張り替え工法を勧める理由をしっかりと理解し、全ての理由があなたにとって不要と判断できた場合のみ、工法を変更するようにしましょう。
家具は自身で移動する
フローリングの張り替えということは、家具の移動が必要になります。そのままにして見積りしてもらってもいいですが、少しでも費用を抑えたい場合は検討してみましょう。
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選び方や種類別メリット・デメリット
次にフローリング材の選び方や種類別のメリットやデメリットを紹介していきます。
フローリング材の選び方
フローリング材は、木の質感をどれだけ重視するか、フローリング材に対して予算をどの程度みることができるか、メンテナンスのしやすさなどが選定する材料になります。
まずは無垢材にするか複合材にするか決めて、複合材の中で挽き板にするか突き板にするかシートにするか決めていきます。更に、木の種類(ウォールナット材やパイン材など)を選びます。
フローリング張り替えの種類別のメリットやデメリット
フローリング材には次のように様々な種類があります。それぞれのメリットやデメリットを把握した上で選ぶようにしましょう
- 無垢材
- 挽き板
- 突き板
- シート
無垢材
木本来の質感を味わえ、時間が経つごとに表情を変えるので、長年にわたって楽しめるメリットがあります。
木の種類によっては柔らかく傷つきやすいものもありますし、割れやねじれ、反りが起こりやすいというデメリットがあります。
水に弱く、床暖房と併用できないというデメリットもあります。
挽き板
天然木が表面にくるため、無垢材のメリットはそのままに、デメリットをできる限りなくしたフローリング材となります。基本、床暖房と併用可能です。
突き板よりは傷みやすいし、価格も高いことがデメリットとなります。
突き板
丈夫で安価なことに加え、重ね張り工法で使用することで天井高がほぼ変わらないというメリットがあります。
木の質感は下がることがデメリットとなりますが、実物を見て「これで十分!」となる場合も多々あります。
シート
価格を安く抑えられることが最大のメリットで、その代わり見た目がチープになってしまうことがデメリットとなります。
監修者:
一級建築士
商業施設士マイスター
小薗江正美- 様々な材料の違いを大根に例えるとわかりやすいでしょう。
無垢材は大根を厚めに短冊切りしたもの、挽き板は2〜3mmに短冊切りした材を合板に貼ったもの、大根を0.3〜0.6mmに桂剥きした材を合板に貼ったものが突き板です。シートは、木目調にプリントしたものですので本物の木ではありません。
短冊切りされたものは、基本的に同じ木目が出ません。桂剥きしたものやシートは、木目が繰り返される為、安っぽく見えることがあります。
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フローリング張り替えの
施工までの主な日数と流れ
フローリング張り替え完了までの日数や工程について説明していきます。フローリング張り替えは主にリフォーム会社やハウスメーカー、工務店などに依頼することが一般的です。
フローリング張り替え完了までの主な日数
範囲や工法にもよりますが、2日〜1週間程度の作業となります。移動させる家具の量や施工する範囲で日数が大きく変わります。
工事期間中は出入りできず、基本的には日中の作業となります。
フローリング張り替え完了までの流れ
- 現地確認
- 家具の移動
- 今の床を撤去
- 下地の補修
- 新しい床の施工
という流れになります。リフォーム工事全般に言えることですが、工程の途中にイレギュラーが起こることもあるので、都度対応していく必要があります。(例:床を撤去したらシロアリを発見した。)