共働き家庭・子育て世代…
誰もがウォークインクローゼットを
選ぶワケとは
ウォークインクローゼットにリフォームして良かったことは?
リフォーム
経験者
Rさん- ウォークインクローゼットにしたことで、収納がかなり楽になりました。今まで押し入れやクローゼットに入りきらなかった季節の服やスーツケース、布団などを一か所にまとめられるようになって、探す手間も減り、管理がしやすくなりました。
リフォーム
経験者
Rさん- 中が広くて全体が見渡せるので、毎日の服選びもしやすくなり、朝の支度がスムーズです。服もしわになりにくく、整理整頓もしやすいと感じています。
リフォーム
経験者
Rさん- また、収納が集約されたことで、寝室やリビングに物が出しっぱなしにならず、部屋がすっきりしました。空間が広く感じられるようになり、家全体が快適になったと感じています。
少し前までウォークインクローゼットがないお家も多かったと思いますが、最近の建売住宅や注文住宅ではウォークインクローゼットがよく取り入れられています。
各部屋にクローゼットを置かず、家族共用のウォークインクローゼットを広くしているお家もありますね。

理由は簡単で、実はウォークインクローゼットってメリットがたくさんあるからなんです。
収納でお悩みの実例とあわせてみてみましょう。
①子ども部屋を広く使いたい
おもちゃ、絵本、学用品、洋服など、子どもの持ち物は年齢とともにどんどん増えていきます。しかし、小さな部屋では収納場所に限りがあり、すぐに散らかってしまうことが多くなってしまいます。
中学や高校に進学すれば部活の道具が増えることもありますし、服が大きくなったり種類が増えたりすれば収納空間も成長に合わせて大きくする必要があります。
将来子どもが家から巣立ったあと自分の部屋として使うこともあるでしょう。どちらにしても床は広く、空間はなるべく有意義に使いたいですよね。
②衣替えが面倒
季節の変わり目に家族や自分の服を毎回見直すのって大変ですよね。
ハンガーにかけているものは外して次の季節のものにかけなおしたり、特に冬物は収納する時かさばって手間がかかってしまいがちです。
筆者は衣替えと同時に季節家電も入れ替えしますが、毎回どこに何を収納するかで頭を悩ませています…。
③散らかる・掃除がしにくい
各部屋の小さな収納だけではおさまりきらずいつの間にか散らかってしまったり、電気ストーブや扇風機などの季節ものは無理に詰め込んで使う際に取り出しにくくなったりしてしまいます。
収納が小さければ物を置けるスペースも狭く、どこに何をしまったのか分からなくなることも。
そして収納スペースも小さかったり狭かったりすればするほど掃除が行き届かず、きれいに洗ってしまった季節ものも収納の中でホコリをかぶってしまいます。
これらの悩みや問題はウォークインクローゼットを導入すると解決することがほとんどなのです。
では、ウォークインクローゼットを導入することでどんなメリットがあるのか、具体的にご紹介します。
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ウォークインクローゼット導入のメリット

まずはウォークインクローゼットを取り入れた際のメリットについてみていきましょう。
- 各部屋を広く使える
- 衣替えの負担が減る/無くなる
- 掃除がしやすくなる
- 学校用品や仕事用品の管理がしやすい
- 部屋にタンスを置かないことで災害時の通路確保
- 収納の「見える」化で物の散らかりを防ぐ
例えば各部屋にクローゼットを作らず各階にウォークインクローゼットを導入した場合、掃除が楽になることはもちろん、収納の大半を占める服の管理がしやすくなります。
居室メインのフロアなら衣類の整理が簡単になりますし、LDKのあるフロアなら季節ごとに使う家電だけでなくいろんな使い道があります。
💡玄関収納に入りきらないアウトドアグッズやWi-Fi設置場としても活躍!
家族みんなの収納として家にひとつ大きなウォークインクローゼットを導入すると、子どもの制服や大人のスーツを同じ場所で管理しやすくとても便利です。
子どもが小さいときはオムツや日用品のストックも分かりやすく、幼稚園や保育園から小学校の間は学用品の学期末に整理しやすくなります。
大きくなれば子ども自身で服や小物を管理する力も自然に育つかもしれません。
💡老後も暮らしやすくなる生活導線にすればもっと便利ですね
また、部屋にタンスや三段ボックスなどを置かないようにすることで地震などの災害時に通路確保できるので家の安全性も上がります。
ウォークインクローゼットを広くとれば同時に収納を「見える」化できるので無駄なものを買わずに済み、家庭にとって経済的な効果も見込めるかもしれませんね。
このようにウォークインクローゼットにはメリットが沢山あり、日々の小さなストレスを解消するひとつの収納空間なのです。
ウォークインクローゼットは形の種類があるので、生活スタイルや家族に合うものを選ぶともっと収納の想像がつきやすいと思います。
どのような形や種類があるのか、これから解説していきます。
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ウォークインクローゼットの種類

ウォークインクローゼットの種類は大きく分けて4つあります。
- Ⅰ字型
- Ⅱ字型
- L字型
- コの字型
それぞれの特徴や使いやすさについて詳しくみていきましょう。
①Ⅰ型
子ども部屋や壁面収納でよく見る身近な形です。
幅の広さにもよりますが、丈の長いコートやスーツ、ワンピースなどの衣類収納がメインになります。
パイプの上に枕棚を設置すればサーキュレーターや小型の電気ストーブなど小さな季節家電の収納に役立つので、単身の方やご夫婦の世帯におすすめです。
そしてどの部屋にも設置しやすく、押し入れなどを解体してDIYで設置することもできます。
②Ⅱ型
Ⅱ型は左右の壁にそれぞれ収納ができる形で、一番のメリットは収納のデッドスペースがなく効率的であることです。
可動棚を設置したりタンスを左右に置いたりして家族全員の衣類を管理できますし、洗剤や食品のストックを分かりやすくすることもできます。
LDKのフロアに設置すると特に利便性が増します。
こどもの着替えもワンフロアで終了しますし、洗濯機の近くであれば「選ぶ」「洗う」「しまう」がひとつの場所ですべて完了するのはとても便利です。
使う人数が多ければ主に衣類収納として、人数が少なければ生活用品の管理もできる最も使いやすいウォークインクローゼットの形がⅡ型です。
③ L字型
主にファミリー向け賃貸物件にある、パイプか一部十字に重なる形のウォークインクローゼットです。
Ⅰ型では足りないけどⅡ型ほどのスペースがない場合はL字型が最も適しています。
パイプ部分もⅠ型より長く広くとれますし、枕棚を設置すれば扇風機など背の高い季節家電も収納することができます。
非常用のペットボトルやライトを置いたり、小型の畳めるテントやレジャーグッズをまとめておけるなど、用途に応じて収納の中身を変えやすいところもポイントです。
唯一のデメリットはどうしてもデッドスペースが生まれてしまうことです。
L字型のためパイプが交差する場所は使いづらく、寸法をしっかり測って収納を考える必要がありそうです。
④コの字型
コの字型はL字型にパイプをもうひとつ追加したような奥行のある形もあれば、Ⅱ型の余った壁面に収納を付けて一部屋全部をプライベートな収納空間にすることができる形もあります。
収納自体を広くとることができるので衣類や生活用品だけでなくアクセサリーや細かいものも同じ場所で管理でき、キレイに飾ったり見せる収納として美しく整理することも可能になります。
今まで紹介した形の中で一番スペースをとるので、空いている部屋や使わなくなった和室などのリフォームに適しています。
4種類ご紹介しましたが、ご自宅に合いそうな形は見つかりましたでしょうか?
ぜひリフォームする際は参考にされてみてくださいね。
次に具体的な広さや幅についてご紹介していきます。
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ウォークインクローゼットの広さ・幅について
一般的にひと一人が通れる通路の幅は60㎝からとされています。
この幅数で棚を設置する場合とハンガーパイプを設置する場合の2パターン計算してみます。
まずは棚の設置ですが、奥行は基本30㎝から考えるといろいろなものを収納しやすくなります。よく見かける3段ボックスの奥行がだいたい30㎝なので、こちらを読んでいるみなさまも想像しやすいでしょう。
生活用品の収納などに適しているサイズなので、ウォークインクローゼット内に設置する場合はもう少し広くとったほうが良さそうですね。
そしてウォークインクローゼットに収納したい衣類のタンスは奥行50㎝前後が多く、市販のプラタンスであればだいたいが奥行60㎝になっています。
通路幅を60㎝としたそれぞれの場合
通路幅+棚の奥行 | 通路幅+タンスの奥行 |
---|---|
60+30~ = 90㎝ ~ | 60+60~ = 120㎝ ~ |
クローゼット内で着替えたり、タンスを置く場合は通路幅を90㎝以上とることがオススメです。
また、一般的にひとりにつき1畳の広さの収納量が必要と言われています。暮らす人数によってリフォームの際は広さを計算してみてもいいかもしれませんね。
監修者:
一級建築士
商業施設士マイスター
小薗江正美- ハンガーパイプや棚板の高さを、自由に変更できるようにしておきましょう。壁に棚柱を用いることで、棚とハンガーパイプを可動にすることができます。
棚とハンガーパイプを切り替えたり、位置変更を自由自在にできることで、子どもの成長具合などライフスタイルが変わったときにも過不足のない収納スペースをつくることが可能です。
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ウォークインクローゼットの扉の種類について

ウォークインクローゼットは扉にも種類がたくさんあるので、そちらについてもご紹介したいと思います。
「子どもとの生活にあわせて怪我のリスクが少なくなるようにしたい」
「将来を考えてバリアフリーにしたい」
「どれくらいのコストがかかるか気になる」
そういった方へ向けて簡単にメリットとデメリットを表にしてみました。
主に5種類あるので参考にしてみてください。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
![]() 開き戸(片開き・両開き) |
費用が安い・気密性が高い | 扉を開くスペースが必要 |
![]() 引き戸 |
バリアフリー・省スペース | レールの掃除が必要 |
![]() 折れ戸 |
開閉しやすい・開口部が広い | レールや蝶番が劣化しやすい |
![]() ロールスクリーン・カーテン |
費用が安い・省スペース | 見た目がチープになりやすい |
![]() ノン扉(オープン) |
出入りしやすい・喚起しやすい | 埃が入りやすい・中の収納が見える |
例えば都心などの狭小住宅であれば引き戸やロールスクリーンが場所をとらずに収納空間を増やすことができます。逆に広さに余裕があれば開き戸がオススメです。
これならどちらも低コストでの実現が可能になります。
見た目をすっきりさせたい方や使いやすさを重視される場合なら折れ戸、引き戸での設置がオススメです。
ノン扉(オープン)は低コストで出入りしやすく便利な半面、埃が入りやすく掃除が頻繁に必要になります。段差を作らずロボット掃除機などを活用するなど工夫して設計・設置するとよいでしょう。
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見落としがち?ウォークインクローゼット設置時の重要チェック項目

ウォークインクローゼットは「プライベート収納空間」の文字通り、閉め切る空間なので気を付けるべき注意点がいくつかあります。
まずは換気できるかどうかです。季節によって熱気を逃がしたり、湿気をとるために換気は必要になります。換気扇を用いて常に空気を循環させるようにしましょう。
生活しやすい導線を意識することはもちろん、締め切る空間=自然光が入らないので室内照明にも気を付けましょう。
ウォークインクローゼット内で着替える場合は衣類の色がハッキリわかるような工夫が必要です。壁紙や照明にこだわると使いやすく快適な空間になるでしょう。
では実際にウォークインクローゼットを導入する際にどのくらいの費用がかかるのか、詳しく解説していきます。
監修者:
一級建築士
商業施設士マイスター
小薗江正美- 雨が多い季節などは湿気がこもりやすいため、換気扇やエアコンを設置するなど除湿対策が必要です。
ウォークインクローゼット内に本棚を置いて書庫として活用すると、本は湿気を吸いやすいため除湿効果が期待できます。十分な広さがあれば、机を置いて小さな書斎スペースとして活用することもできます。
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WICリフォームの費用相場と失敗しないための業者選びのコツ
最近はDIYなどで一部屋をコの字型のウォークインクローゼットに変えたり、タンスを置かずウォークインクローゼット内に造作の引き出しを設置するような家もあります。
DIYは自分たちのペースで好みの配置にしたり色を工夫できますが、広いウォークインクローゼットであれば耐震などの問題も出てきますのでリフォーム業者に施工してもらうのがオススメです
リフォームとなると一番気になるのはどれくらい費用がかかるか、というところです。
実例とあわせて費用を比べてみましょう。
タイプ | 特徴 | 費用目安 |
---|---|---|
![]() Ⅰ型 |
片側の壁に収納を設けるシンプルな構造 | 約20〜40万円 |
![]() Ⅱ型 |
両側の壁に収納を設け、中央に通路がある | 約30〜60万円 |
![]() L字型 |
壁2面を使い、角を活かした効率的な収納 | 約40〜70万円 |
![]() コの字型 |
3面の壁をフル活用し、収納力が非常に高い | 約50〜90万円 |
オープン型収納+クロス貼り+簡易照明程度の小規模なリフォームの場合、10〜20万円が費用相場です。
新たに壁を作ったり部屋を作る場合は上記の価格に足していくような形になります。
ひとつの壁を作るのにクロス張りや床材、照明や換気扇を追加することがあるので10〜30万円の費用が追加されることも頭に入れておきましょう。
また、タンス収納についても既製品か造作かで費用が大きく変わります。
色や大きさにこだわりたい方には造作がおすすめです。
既製品のタンスであれば幅や奥行を確認しておきましょう。
特にⅡ型でタンスを左右に置く場合は、タンスを開けたときにぶつからない通路幅を確保する必要があります。
コンセントを設置する場合は電気工事の資格をもつ業者の施工が必要になるので、業者選びの際には気を付けましょう。
特に実例がホームページに載っていたり、費用について契約書に詳しく記載してくれる業者を選ぶことがおすすめです。
地域密着型の業者であれば近隣の住民に口コミを聞いて情報を集めてみましょう。
監修者:
一級建築士
商業施設士マイスター
小薗江正美- 照明を新たに設置する際、収納スペースの邪魔にならない埋め込み式のダウンライトが一般的です。ペンダントライトなど吊り下げるタイプにすると、棚や衣類にぶつかってしまう可能性があります。
また、ダウンライトを部屋の中心に配置すると、衣類などを探す際に自分が影になってしまい、支障をきたす可能性があります。
天井高や棚、自分との位置関係をよく検討しましょう。