廊下リフォームの費用相場とは?種類や選び方、後悔しないための注意点について解説
最終更新日:2025年10月24日

廊下は、日常生活の中で繰り返し利用する場所ですが、廊下リフォームすることにより、利便性や拡張性を持たせることが可能になるのはご存知でしょうか。
廊下リフォームにより、部屋と部屋をつなぐだけだった場所が、手すりなどを増設すると、使いやすい場所になります。また、老朽化対策も可能になり、安全性も向上します。
この記事では、廊下リフォームの費用相場や種類、選び方、後悔しないための注意点を解説します。廊下の使い勝手をさらに良くしたいとお考えの方はぜひご一読ください。
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監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南 - 例えば手すりを設置する際には、取り付け位置に「下地(補強材)」があるかを事前に確認する必要があります。石膏ボードだけの壁面では、十分な強度が得られず、手すりとして十分に機能しない場合があります。こうした細かな部分の確認を怠ると、後からの補強工事や追加費用が発生しやすくなります。この記事をしっかり読み、自分に合ったリフォーム内容と予算感を把握したうえで、納得のいく計画を立ててみてください。
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廊下リフォームの費用相場
はじめに廊下リフォームの費用相場について解説します。廊下リフォームは、リフォームの方法や範囲により費用が変動します。
ここでは廊下リフォームの大まかな費用の参考にしてください。
廊下リフォームの方法別の相場費用
廊下リフォームは、次の2つの方法が一般的です。
- 既存の床に新しい床材を重ねる方法
- 既存の床を撤去して新しい床材を張る方法


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監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南 - どちらの工法にもポイントがあるため、施工方法だけでなく、その後の仕上がりや耐久性にも注目して選ぶことが大切です。
廊下リフォームの方法別にみた費用相場は、次のとおりです。なお、廊下リフォームの床材や範囲によっても費用は変動するため、注意が必要です。
| 廊下リフォーム方法 | 費用相場(1畳あたり) |
|---|---|
| 既存の床に新しい床材を重ねる方法 | 6,000円~32,000円 |
| 既存の床を撤去して新しい床材を張る方法 | 7,000円~35,000円 |
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廊下リフォームの種類と種類別参考価格
廊下リフォームは、種類によって価格は変動します。ここでは、一般的な廊下の床のリフォームの種類と床以外のリフォームについて解説します。
一般的な廊下リフォームで使用する主な床材の種類としては、次の3つです。
- 無垢フローリング
- 複合フローリング
- カーペット
使用する床材の種類により、費用は変動します。
一般的な廊下リフォームの床材、種類別の費用相場

| 廊下リフォーム方法 | 床材の種類 | 費用相場(1畳あたり) |
|---|---|---|
| 既存の床に新しい床材を重ねる方法 | 無垢フローリング | 17,000円~32,000円 |
| 複合フローリング | 12,000円~26,000円 | |
| カーペット | 6,000円~10,000円 | |
| 既存の床を撤去して新しい床材を張る方法 | 無垢フローリング | 20,000円~35,000円 |
| 複合フローリング | 15,000円~30,000円 | |
| カーペット | 7,000円~19,000円 |
床材の特徴
床材の種類別の特徴は、次のとおりです。
無垢フローリング
無垢フローリングは、天然木の無垢材を使用しています。無垢材は調湿性や断熱性に優れていますが、費用は高くなります。
複合フローリング
複合フローリングは、合板に天然木を張り合わせた複合材を使用しています。複合材は耐水性や耐候性に優れており、費用は無垢材より低くなります。
カーペット
カーペットは、ナイロンやアクリル、ウールを使うので、廊下の雰囲気を変えられます。保温性や遮音性に優れ、歩きやすく、無垢材や複合材よりさらに費用を低く抑えられます。
監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南- 床材はそれぞれに特徴がありますが、リフォームでよく使われるのは複合フローリングやカーペットです。一方で、無垢フローリングは質感や足触りの良さが格別で、「素足で気持ちいい床」にこだわりたい方には非常におすすめです。ただし、湿気や乾燥による「反り」や「すき間」が起こりやすく、施工には高い技術と経験が必要です。無垢材を検討する場合は、施工実績が豊富な業者に相談し、伸縮を前提とした下地処理や調質設計を適切に行うことが失敗しないポイントになります。
一般的な廊下の床以外の廊下リフォームの種類別の参考価格

一般的な廊下の床以外に廊下の壁・天井クロスの張り替えや手すり、照明、収納があります。なお、標準的な工事でも壁・天井などの補強が必要な場合、追加費用が発生するので注意しましょう。
監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南- 例えば照明の設置では、スイッチ位置の変更や配線の延長工事が必要になることもあり、思った以上にコストがかかるケースも見られます。こちらも施工業者にしっかりと現地を確認してもらい、正確な費用を算出してもらうようにしましょう。
| リフォームの種類 | 費用(標準的な工事の場合) |
|---|---|
| 壁・天井クロスの張り替え | 800円~2,400円(1㎡あたり) |
| 手すりの設置 | 5,000円~25,000円(1mあたり) |
| 照明の設置 | 50,000円~200,000円 |
| 収納の設置 | 200,000円~500,000円 |
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廊下リフォームで後悔しない費用のポイント
廊下リフォームで後悔しないために、次の3つのポイントが挙げられます。

- 廊下リフォームの予算とスケジュールは事前に確かめておく
- 廊下リフォームの目的を明確にする
- 廊下リフォーム実績が多い施工業者を選ぶ
廊下リフォームの予算とスケジュールは事前に確かめておく
廊下リフォームの予算とスケジュールを事前に確かめておくことが後悔しないためのポイントの1つです。廊下リフォームの施工範囲や内容によって、費用は大きく変わります。廊下リフォームの目的を明確にせず、廊下リフォームすると予算以上に費用が高くなります。予算を大幅に超えない様、注意しましょう。
また、工事スケジュールを施工業者に確かめておきましょう。廊下リフォームにより、生活に支障がでる場合があるので、工事スケジュール期間を施工業者に事前に確かめましょう。廊下リフォームにより、動線の妨げになるなど生活に支障が生じる場合があるので確かめておきましょう。
監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南- 住みながらリフォームを行う場合、生活動線の確保やリフォーム箇所に置いてある家具の一時移動など、意外と検討すべきことが多くあります。廊下は家の中でも使用頻度の高い場所なので、いつ・どの範囲が使えなくなるのかを事前に把握しておくことが大切です。また、荷物の移動についても誰が・いつ・どこに移動させるかといった内容を施工業者と綿密に打ち合わせをしておくことでスムーズに工事を進めることができます。
廊下リフォームの目的を明確にする
廊下リフォームの目的を明確にすることも、後悔しないためのポイントです。具体的な修繕箇所を決めて廊下リフォームすることが大切です。
廊下リフォームにより、家の中の雰囲気を明るくすることも可能になります。また、廊下を快適に利用するために手すりや収納を設置するなど、リフォームの目的を明確にしましょう。
監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南- 「自由に選んでいいですよ」と言われると、逆に何をどう決めていいか分からず迷ってしまう方も多くいらっしゃいます。床材の色や壁紙の柄、照明の種類など、選択肢が多いからこそ「目的に合った提案をしてくれる施工店かどうか」も非常に重要なポイントです。実際の施工例やサンプルを見せながら「こういう使い方ならこの素材がいいですよ」と具体的にアドバイスしてくれる業者だと、自分では気づけなかった選択肢も広がりますし、満足度の高いリフォームになりやすいです。
廊下リフォーム実績が多い施工業者を選ぶ
廊下リフォーム実績が多い施工業者を選ぶことが、後悔しないための3つ目のポイントです。廊下リフォームの予算や目的などを決め、廊下リフォーム実績のある複数の施工業者から見積もりを取りましょう。
複数のリフォーム業者や工務店、ハウスメーカーをインターネットなどで調べます。そして、ホームページから数々の施工例を比較します。廊下リフォームの目的にあった施工業者を選び、見積もりを依頼しましょう。
複数の施工業者の廊下リフォーム実績などを比較検討して、廊下リフォーム内容や費用に納得できる施工業者を選びましょう。
廊下リフォームの選び方や種類別メリット・デメリット
ここでは、廊下リフォームの選び方や種類別にメリット・デメリットを紹介します。
廊下リフォームの選び方
廊下リフォームの選び方のポイントは、次の3つになります。

- 廊下リフォームの目的にあった方法を選択する
- 予算に応じた床材の種類を選択する
- 家族構成に適した設備(手すり、照明、収納など)を設置する
廊下リフォームのメリット・デメリット
廊下リフォームのメリット・デメリットを紹介します。廊下リフォームにはメリットが目立ちますが、デメリットにも目を向け、後悔のないリフォームになるよう施工業者と調整をしましょう。
メリット
- 床を補強対策することで、生活環境が良くなる
- 廊下を快適に利用できる
- 照明などの設置により、家の中の雰囲気を明るくできる
デメリット
- 必要な廊下リフォームの範囲の見極めが難しい
- 廊下リフォーム内容などにより、費用が高額になる可能性がある
- 過剰な廊下リフォームは快適性を失い、住みにくくなる
監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南- 廊下リフォームにおける「デメリット」は、実は非常に重要な検討項目です。廊下は単なる通路ではなく、構造・動線・安全性・意匠性が交差する重要な空間であるという点です。リフォーム範囲の見極めを誤ると、床下の劣化や構造的な問題を見落としたまま仕上げてしまい、数年で再度手を入れる必要が生じる場合もあります。また、既存建物の構造・配線・建具との取り合いが複雑なケースも多く、単純な材料交換では済まないことも少なくありません。
また、必要以上のデザイン変更や設備更新を行った結果、かえって空間バランスが崩れたり、段差や動線に違和感が生じたりするケースも見受けられます。快適性の向上を目的としたはずのリフォームで、居住性が低下してしまっては本末転倒です。
廊下リフォームは決して安価な工事ではありません。だからこそ、信頼できる施工業者と綿密に打ち合わせを行い、「必要な工事」と「過剰な工事」の線引きを適切に行うことが、後悔しないための鍵になります。
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廊下リフォームの施行までの主な日数と流れ
廊下リフォームの施行までの日数や流れについて紹介します。
廊下リフォームの範囲や工事内容などにより施行日数も異なります。事前に施工業者と詳細に打ち合わせをして、予算やスケジュールなどを確かめましょう。
施工までの主な日数
廊下リフォーム施工の主な日数(目安)は次のとおりです。
- 床の工事・・・1日~3日
- 手すり・・・0.5日~1日
- 照明・・・・0.5日~1日
施工日数は、床の工事は床の状況や状態、設置物の種類や施工範囲により変わります。施工業者のスケジュールは作業内容によっても変わるため、施工業者に問い合わせて確かめておくことが大切です。
施工までの流れ
- 実績の多い施工業者選び、相見積もり
- 予算とスケジュールを確かめる
- 施工業者と契約、打ち合わせ
- 廊下リフォーム工事に着手
- 施工確認
- 施工業者へ支払い
廊下リフォームは、施工業者選びや予算、スケジュールなどがポイントになります。
監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南- 相見積もりの取得時には、単に金額だけでなく、各業者がどの程度の施工内容を想定して見積もっているかを比較することが重要です。たとえば、ある業者は床の重ね貼りを前提に、別の業者は既存撤去と下地調整を前提にしていれば、当然費用も工期も異なります。「施工確認」と「支払い」についても、契約時に完了基準(完了検査の有無やチェックリスト)を明確にしておくことで、トラブルを防止できます。
まとめ

廊下リフォームは、方法や床材の種類、工事内容、設備の増設などにより費用が大きく変わってきます。また、廊下リフォームの工事によっては、日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。
理想的な廊下リフォームを実現するためには、リフォームの目的を明確にし、実績のある施工業者選びが大切です。<施工業者と十分な打ち合わせを重ね、不明点などがあれば都度解消していくことがリフォームを成功させる秘訣です。
監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南- 廊下リフォームは、住まい全体の快適性や安全性に直結する重要な工事です。だからこそ、実績と信頼のある施工業者を選定することが、リフォーム成功の第一条件となります。また、デザイン面で迷いがある場合や、空間全体のバランスに自信が持てない場合は、インテリアコーディネーターなどの第三者専門家に相談するのも非常に有効な手段です。施工とデザインの視点を分けて検討することで、機能性と意匠性を両立させた空間づくりが可能になります。目的の明確化、丁寧な打ち合わせ、そして信頼できるパートナーとの協力体制が大切です。
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山﨑 南
YAMAZAKI 代表
・2級建築施工管理技士
・一部上場ゼネコンでの現場監督経験
・不動産デベロッパーでの品質管理業務- 2018年に大学卒業、その後一部上場ゼネコンにて現場監督として勤務。
その後、不動産デベロッパーにて品質管理(主に楽器演奏が可能な防音賃貸マンションの新築)を担当。
現在は独立し、行政などと連携しながら空き家問題関連のコンサルティング業務を行う。
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