水回りリフォームを検討するタイミング
水回りリフォームをするタイミングの時期は、10〜20年が一般的です。理由は、定期的に掃除をしていても水回りの箇所は、腐食や劣化がしやすいからです。そのまま放置してしまうと、更に修繕費が高額になる可能性があります。
リフォームするタイミングとして、他にも自身や両親が高齢でバリアフリー対応しなければいけない場合も考えられます。最新の水回り設備は過去の商品よりも、節電・節水できるため、リフォームすることで、光熱費の削減効果が期待できるでしょう。
最終更新日:2025年7月11日
住まいで毎日使用するキッチンや洗面所、浴室やトイレなどの水回りは、掃除をしても年数が経過するたび劣化していくのを止めるのは難しいです。そのため、メンテナンスとしてリフォームをする水回りは人気の箇所と言えるでしょう。
ただ、初めて水回りリフォームをする場合「どのくらい費用がかかるのか?」「リフォームするタイミングは?」など疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?本記事では、水回りリフォームの費用相場や業者の選び方、注意点などを詳しく解説していきます。
水回りリフォームをするタイミングの時期は、10〜20年が一般的です。理由は、定期的に掃除をしていても水回りの箇所は、腐食や劣化がしやすいからです。そのまま放置してしまうと、更に修繕費が高額になる可能性があります。
リフォームするタイミングとして、他にも自身や両親が高齢でバリアフリー対応しなければいけない場合も考えられます。最新の水回り設備は過去の商品よりも、節電・節水できるため、リフォームすることで、光熱費の削減効果が期待できるでしょう。
それでは水回りリフォームの費用相場について解説していきます。水回りリフォームは種類によって費用が異なることが一般的です。
水回りリフォームの種類には次のような箇所があります。
ここからは、水回りの箇所別で全体リフォームをした場合の費用相場をまとめた表が以下になります。
水回りのなかでも、キッチン(台所)や洗面所(洗面脱衣所)、浴室(お風呂)はリフォーム費用が高い傾向になり、逆にトイレは水回りのなかでも費用が安い傾向です。
水回りリフォーム箇所 | 全体リフォーム費用相場 |
---|---|
キッチン(台所) | 50~200万円 |
洗面所(洗面脱衣所) | 50~150万円 |
浴室(お風呂) | 50~200万円 |
トイレ | 15~50万円 |
水回りリフォームの種類と種類別のリフォーム参考価格をわかりやすく解説します。水回りのリフォームを検討するときの参考にしましょう。
キッチン(台所)の施工内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
システムキッチン全体リフォーム | 50~100万円 |
壁付けキッチンを対面式にリフォーム | 55~200万円 |
キッチン交換とキッチンの位置移動 | 100~200万円 |
人気のリフォームは、子供と料理や洗い物をしていてもコミュニケーションが取れる対面式にすることです。注意点は、交換するシステムキッチンのグレードが高いものを選択したり、配管工事が広範囲に及ぶとリフォーム費用が200万円を超える場合もあることです。
洗面所の施工内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
洗面台のみリフォーム | 10~50万円 |
洗面脱衣所フルリフォーム | 20~50万円 |
洗面所・洗面台の交換と位置を移動 | 20~50万円 |
位置を移動するリフォームがなければ、比較的50万円以内に収まるフルリフォームが多いです。ただし、ハイグレードな洗面台を選択してしまうと、リフォーム費用も50万円を超えてしまうため注意しましょう。
浴室(お風呂)の施工内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
ユニットバスフルリフォーム | 50~150万円 |
在来浴室のフルリフォーム | 50~200万円 |
在来浴室をユニットバスにリフォーム | 60~150万円 |
浴室の交換と位置を移動 | 75~200万円 |
人気があるリフォームは、在来浴室からユニットバスに変更する工事です。ユニットバスのグレードにより、リフォーム費用も変動します。
トイレの施工内容 | リフォーム費用相場 |
---|---|
洋式トイレのリフォーム | 15~50万円 |
和式トイレから洋式トイレにリフォーム | 15~60万円 |
トイレ交換と位置を移動 | 20~60万円 |
トイレのリフォームで多いのが、和式から洋式にリフォームする工事です。和式トイレと比較して、使用時の姿勢が楽になりますし、節水効果も期待できます。
水回りリフォームで後悔しないためには、以下のようなポイントが挙げられます。
内容について詳しく解説していきます。
水回りリフォームで後悔しないためにも、水回り設備のグレードは低くしましょう。水回り設備は、多くのメーカーが販売しており、種類やグレードも多岐にわたります。リフォーム費用のなかでも多くを占める水回り設備のグレードを下げることで、リフォーム費用も下がります。
リフォーム業者によって、セット価格でリフォームをしてくれるところがあります。個別で水回りをリフォームするよりも、まとめてキッチン・洗面所・浴室・トイレの4点を同時にリフォームすることで、通常のリフォーム費用よりも格安で依頼することができます。
水回りリフォームする際には、補助金や助成金を活用してリフォーム費用を抑えましょう。活用できる補助金や助成金は以下になります。
地方自治体独自の制度は、地域により支給条件や補助金にも違いがあります。水回りリフォームする際には、事前に依頼する業者に相談しましょう。
介護保険の住宅改修制度は、自宅に要介護・要支援の家族がいてバリアフリーなど介護が目的のときに受けられる補助金です。
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の耐震化向上や節水など省エネルギー対策を目的とした水回りリフォームで活用できる補助金です。認定を受けるためには、一定の基準をクリアしないといけません。
次に水回りリフォーム業者の選び方や種類別のメリットやデメリットを解説していきます。
水回りリフォーム業者の選び方ですが、最も重要なのが同様のリフォーム実積があることです。他にも、リフォームの予算に合う要望内容を提案してくれたり、アフターサービスの充実度も重要です。
リフォーム業者によって、施工できる範囲に違いがあります。水回りリフォームをしたい箇所の要望と同様のリフォーム実績がある業者を選びましょう。更にバリアフリーリフォームを依頼したときに、介護保険やご家族に合う提案をしてくれます。
水回りリフォーム工事中に、壁がこわれたり、工事終了後にミスがある場合もあります。そのような問題が起きたときでも、アフターサービスや保証をしてくれるなど対処してくれるリフォーム会社を選びましょう。
水回りをリフォームする業者は多いです。それぞれのメリットやデメリットを把握した上で信頼できるリフォーム業者を選ぶようにしましょう。
水回りリフォーム業者の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
リフォーム専門業者 | リフォームの専門性が高い | 施工できるリフォーム範囲が業者により異なる |
住宅設備メーカー | 自社商品の工事をしてくれる業者とのネットワークがある | 依頼したい設備のメーカーを取り扱いしていない |
ハウスメーカー | 全国対応でリフォームを依頼できる | 費用が高い傾向がある |
設計事務所 | 独自性あるリフォームデザイン | リフォーム費用と別で設計料が必要 |
リフォーム専門業者の特徴は、業者によりリフォームできる範囲が異なることです。水回りが得意なところもあれば、屋根のリフォームが専門の業者も存在します。依頼する前に水回りリフォームの実績があるのか確認しましょう。
住宅設備メーカーは、自社商品を工事する工事店とのネットワークがあるのが強みです。また、商品知識も豊富です。
ハウスメーカーは、大手が多くメリットとして全国対応してくれるところが多数あります。デメリットは、リフォーム費用が他の業者よりも高くなる傾向があることです。
設計事務所は、他と違う独自性あるリフォームを希望する場合におすすめです。デメリットは、リフォーム費用とは別で設計料が必要になることです。
水回りリフォームには、工事をする箇所により注意点があります。リフォームを依頼する前にどのような注意点があるのか確認することが重要です。
水回りリフォームの注意点は以下になります。
注意点1つ目は、キッチンの高さです。自身の身長に合わない高さになると使いづらいだけでなく、腰なども痛めてしまいます。最適なキッチンの高さを求めるには、「身長÷2+5cm」で計算しましょう。
リフォームの費用面でも、壁付けキッチンを対面式に交換するには移動を含むため費用が高くなります。水道回りなど配管工事も含むのも費用が高くなる理由です。
洗面台もキッチンと同様に、高さに注意しましょう。自身の身長と洗面台の高さが合わないと毎日の洗顔がうまくできないですし、腰への負担も大きいです。適切な洗面台の高さは、「身長÷2」で目安を求めることができます。
他にも、洗面所のコンセントの数と位置を確認するべきです。理由は、洗面所では電源を使う用途が多く、例えばドライヤーや電動シェーバー、洗濯機などが必要になります。
在来工法からユニットバスにリフォームを検討しているなら、天井や壁と床も同時にリフォームするのがおすすめです。理由はお風呂が交換時期なら浴室全体も劣化している可能性があるからです。
また、ユニットバスの素材も水垢やカビに強く、断熱性や保温性に優れている素材のものを選びましょう。日々の掃除がしやすくなったり、入浴時の快適さを手に入れることができます。
トイレをリフォームする注意点は、工事しているときにトイレが使えないことです。レンタル費用は必要になりますが、仮設トイレを設置してくれるリフォーム業者もあります。そのため、リフォーム業者に依頼する際にリフォーム期間中のトイレの対処法を決めましょう。
リフォームするトイレの床材は、フローリングなどは水に弱いため、耐水性が強いクッションフロアなどを採用するのがおすすめです。
水回りリフォーム設置までの日数や工程について解説していきます。水回りリフォームは、主にリフォーム専門会社やハウスメーカー、住宅設備メーカー、設計事務所などに依頼することが一般的です。
水回りリフォームをする箇所ごとの、施工までの主な日数は以下です。ただし、具体的な設置日程はリフォーム業者のスケジュールや作業内容によって変わります。
洗面台の交換のみなら1日、洗面所の水回りをフルリフォームするなら、1〜3日は必要になるでしょう。
ユニットバスからの交換であれば、早くて1日で工事完了できます。基礎工事や内装工事が必要になる在来工法からユニットバスへのリフォームは、約1週間程度必要です。
通常洋式トイレから新しい洋式トイレなどであれば、壁紙などの内装を含めても1日あれば完了します。和式から洋式トイレの場合は、2〜3日必要です。
水回りのリフォーム箇所になるキッチン・洗面所・浴室・トイレにより、施工までの流れは違います。一般的には、依頼するリフォーム会社が事前にリフォームする箇所を調査した後に最終的な見積書を提示して、要望しているリフォーム内容と金額に納得できたら契約します。
後日依頼したリフォーム業者が計画したスケジュールを作成し、提示された工事日が大丈夫なら、水回りリフォームが施工されます。
水回りのリフォームはタイミングを考え、信頼できるリフォーム業者に依頼することが重要です。キッチン・洗面所・浴室・トイレの水回り箇所は、定期的に掃除をしても劣化してきます。それぞれ水回りリフォームする箇所の注意点を確認して、リフォーム後の快適な暮らしを手に入れましょう。
小薗江 正美
ARTIS COURT LLC /
アルティスコート
合同会社
代表
・資格:一級建築士、商業施設士マイスター
・経歴:アルティスコート合同会社・代表。
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