戸建てリフォームとは？戸建てリフォームの相場・種類・流れがわかる完全ガイド

最終更新日：2025年12月3日

「今の家をもっと快適にしたい」「古くなった設備を一新したい」… そんな思いから、戸建てリフォームを検討する方が増えています。 しかし、リフォームは初めての方にとって「費用はどれくらいかかるのか？」「どんな種類があるのか？」「業者はどう選べばいいのか？」などと、疑問だらけの方も多いことでしょう。

この記事では、戸建てリフォームを考える上で知っておきたい費用相場や注意点、施工までの流れなどをわかりやすく解説します。 後悔しないリフォームを叶えるために、ぜひ最後までお読みください。

【戸建てリフォームで寒さもゴキブリもさようなら。やっと“ふつうの暮らし”ができる家に】

 

リフォーム経験者Eさん

 

総リフォームだったので、生活環境がよくなりました。2階は部屋が2つでしたが、3つになり自分の部屋ができました。リフォーム前は隣の祖母の家でご飯やお風呂、トイレをすませていたので、1階には風呂やトイレを作り生活しやすくなりました。1番良かったのは、築年数が古かったので、隙間風やネズミがいたり、足音が聞こえていました。ゴキブリもよくみましたが、見なくなりました。2番目によかったのは寒さです。すごく寒がりなので、寒すぎる家が嫌でした。断熱材も古かったのでしょうか？建て直したことで、寒さや暑さに対して強くなりました。また、雨漏りもあったので、度々不自由していましたが、当たり前になくなったので嬉しかったです。

戸建てリフォームの費用はどれくらい？全体相場をざっくり把握しよう

戸建て住宅のリフォームを考える際に、まず気になるのは「どれくらい費用がかかるのか？」という点ではないでしょうか。 しかし、リフォームの内容は多種多様で、工事の範囲や目的によって金額は大きく異なります。

この章では、細かい種類ごとの価格に入る前に、まず全体的な費用感をつかむための、おおまかな相場感をお伝えします。 予算の目安を立てる第一歩として、ぜひ参考にしてください。

リフォーム費用は「規模」で大きく変わる

戸建てリフォームの費用は、「どのくらいの範囲を、どれだけの規模で工事するか」によって大きく変動します。 目安として、リフォームはおおまかに「小規模」「中規模」「大規模」の3つに分けられます。

たとえば、トイレや洗面台の交換といった小規模リフォームであれば、20万円〜50万円程度で収まるケースが多いです。 他には、床や壁紙の張り替えもこのカテゴリに含まれ、比較的費用が抑えやすい工事です。

キッチン・浴室・内装の一部を含む中規模リフォームになると、100万円〜300万円前後の予算が必要になります。 特に、水回りの設備が老朽化しやすい築15年〜20年あたりで、こうした工事を検討する家庭が増えます。

そして、間取り変更や内外装の全面改修などを行う大規模リフォームでは、500万円〜1,500万円程度かかるケースもあります。 築30年以上経った住宅や、中古戸建てを買ってリノベーションするような場合は、この範囲に該当することが多いでしょう。

このように、リフォームは「どこまでやるか」によって相場が一気に跳ね上がるため、全体の目的や優先順位を明確にしておくことが非常に重要です。

築年数ごとに変わるリフォームのタイミングと費用

リフォームを検討するタイミングとして参考になるのが「築年数」です。 家は時間とともに劣化し、必要なメンテナンスや修繕内容も変わっていくため、築年数ごとの傾向を知っておくことで、費用計画が立てやすくなります。

築10年ほどの住宅では、外壁や屋根の表面の劣化が気になり始める時期です。 この段階では、外壁塗装や簡単な補修工事が主となり、費用は数十万円〜100万円程度に収まることが多いです。 築20年を超えると、キッチンや浴室、トイレといった水回り設備が老朽化し、本格的な交換を検討する時期に入ります。

同時に、内装のクロスやフローリングも傷みが目立ってくるため、費用の目安は300万円〜500万円前後です。 築30年を過ぎると、断熱性能や耐震性、配管の老朽化など「目に見えない部分」への対応も必要になります。

このタイミングでリフォームする場合は、1,000万円を超える大規模工事になる可能性もあります。 築年数は「住まいの健康状態」を測る目安でもあるため、タイミングに応じた適切なリフォームを計画することで、住まいの寿命を大きく延ばすことができます。

監修者：
小薗江 正美
一級建築士

マンションの場合、将来の修繕計画に則り修繕積立をします。一戸建ても将来のメンテナンスやリフォームの計画をある程度しておくと良いでしょう。10年後、20年後に必要となる水回りや内装の傷みなどのメンテナンスを想定した費用を積み立て、その時点になって慌てることがないようにしましょう。

工事以外にかかる“隠れ費用”にも注意

リフォーム費用を考えるとき、多くの方が工事そのものの費用だけに目が行きがちですが、実際には工事以外にも見落としがちな費用が発生することがあります。たとえば、大規模な施工を要するなど、仮住まいが必要な場合、賃貸住宅の家賃や敷金・礼金、引っ越し費用、家具の一時保管料などが別途かかります。

住みながら工事ができるケースもありますが、大規模なリフォームでは生活に支障が出るため、一時的な引っ越しを選ぶ方も少なくありません。 また、リフォーム工事が進行中に判明する追加工事も見逃せない出費です。

壁を開けたら柱が腐っていた、配管が劣化していた、断熱材が入っていなかった、などの想定外の事態に対応するためには、予備費（全体予算の10〜20％）を確保しておくことが重要 です。

このように、見積書に載っていない“隠れ費用”に備えられると、安心してリフォームを進めることができます。 リフォームの費用は一律ではありませんが、おおまかな相場感を知ることで「何を、どこまでできそうか」が見えてきます。 また、将来の計画を立てるうえでも、規模別・築年数別の費用感を押さえておくことは非常に有効です。

戸建てリフォームの種類と種類別参考価格

戸建てリフォームにはさまざまな種類があり、どこをどのように改修するかによって費用も大きく異なります。 ここでは代表的なリフォームの種類ごとに、その特徴や参考価格の目安を解説していきます。
自宅の状況やライフスタイルに合ったリフォームを選ぶ参考にしてください。

キッチン・浴室・トイレなど水回りのリフォーム

日常生活で使用頻度が高い水回りのリフォームは、戸建てリフォームの中でも特に人気のある分野です。 経年劣化が進みやすく、使い勝手や衛生面にも関わるため、築10年〜20年を過ぎた頃に検討する家庭が多くなります。

キッチンのリフォームでは、コンパクトなI型のシステムキッチンであれば60万円前後から施工可能ですが、アイランド型やL型など開放感のあるスタイルにすると100万円を超えることも珍しくありません。 また、設備機器のグレードや収納の工夫によって価格に差が生じます。

浴室のリフォームは、ユニットバスの交換が一般的で、80万円〜180万円ほどが参考価格です。 断熱性能や掃除のしやすさ、浴槽の形状や追い焚き機能など、快適性を高めるオプションを追加すると費用も上がります。

トイレは、便器の交換のみであれば15万〜30万円ほどで済みますが、内装を含めて空間全体をリニューアルする場合は40万円以上かかることもあります。

洗面所も同様に、シンプルな洗面化粧台の交換であれば10万〜20万円程度ですが、収納力のあるユニットやタイル仕上げのデザインを選ぶと費用が上がります。

内装仕上げのリフォーム（床・壁・天井）

室内空間の印象を大きく左右するのが、床材や壁紙、天井の仕上げ材です。 これらは経年による色あせや汚れが目立ちやすく、見た目を一新することで部屋全体が明るく清潔に見えるようになります。

フローリングの張り替えは、6畳の部屋でおよそ10万〜15万円が一般的です。 無垢材や高耐久素材を選ぶと価格は上がりますが、質感や温かみのある空間を演出できます。

壁紙の張り替えも、6畳でおよそ5万円〜10万円程度です。 汚れが目立ちやすい場所やペット・子どもがいる家庭では、傷や汚れに強いクロスを選ぶと機能性がアップします。

天井のクロス張り替えや塗装も含めて考えると、部屋単位で20万〜30万円程度のリフォームになる場合もあります。

断熱・耐震・バリアフリーなど機能性向上のリフォーム

見た目だけでなく、住宅の性能を高めるためのリフォームも注目されています。 とくに築20年以上の住宅では、断熱性や耐震性に不安を感じている方も多く、将来を見据えて機能性を向上させる工事を選択するケースが増えています。

断熱リフォームでは、壁や天井に断熱材を入れたり、二重サッシや断熱ガラスの窓に交換したりすることで冷暖房効率を改善できます。 1ヶ所の窓交換で数万円、家全体の断熱改修となると300万円〜500万円程度の予算が必要になります。

耐震リフォームは、耐震診断を行った上で、柱や壁の補強、金物の設置、基礎の補強などを行います。 工事の規模によっては50万円〜300万円程度かかることもありますが、安全性の面で非常に重要なリフォームです。

バリアフリー改修としては、手すりの取り付け、段差の解消、引き戸への交換、トイレや浴室の空間拡張などがあり、1ヶ所あたり数万〜50万円ほどが一般的です。 近年は高齢化を見据えて、早めにバリアフリー改修を取り入れる家庭も多くなっています。

増築・減築・間取り変更など構造に関わるリフォーム

 

リフォーム
経験者
Iさん

 

家全体の空間が大きく広がり、家族全員がより快適に過ごせるようになりました。
特に、リビングとダイニングスペースを広げたことで、家族が集まる時間が増え、食事や団らんの時間がより楽しくなりました。

また、収納スペースも大幅に増え、物が整理しやすくなり、部屋全体がスッキリと片付きました。 子供たちの遊びスペースや個室も確保でき、家族みんなが快適になれるリフォームでした！

 

家族構成の変化やライフスタイルの変化に応じて、空間の使い方を見直すリフォームも多く行われています。 部屋を増やす「増築」や、使わなくなった空間を減らしてメンテナンス性を上げる「減築」、さらに壁を取り払って間取りを変更する工事などがこれにあたります。

増築は基礎や構造に手を加えるため、部分的な工事でも200万〜500万円以上かかることがあります。 一方で、減築は一見シンプルに見えますが、構造上の補強や外装の仕上げ直しなどが必要になり、100万円以上の費用がかかる場合もあります。

間取り変更については、壁の撤去や床の補修、電気・給排水の移設を伴うケースが多いため、リビング・ダイニングなど広い空間をつなげる工事では100万円〜200万円程度の予算が目安となります。

こうしたリフォームは建築確認申請が必要な場合もあるため、信頼できる施工業者や建築士に相談しながら進めることが重要です。

監修者：
小薗江 正美
一級建築士

主要構造部（床、壁、柱、梁、屋根、階段）の1種以上について過半数の修繕、模様替えをおこなう場合は、リフォームではなく建替え扱いとなり、建築確認申請が必要になる可能性があります。リフォームを検討する際、主要構造部は極力残しながら間取りの検討を進めることも必要です。

フルリフォーム・リノベーションの価格帯

築年数が30年以上経過している住宅や、中古戸建てを購入して住みやすくしたい場合などには、住宅全体を一新するフルリフォームやリノベーションが選ばれることもあります。

この場合、工事の範囲は構造を残して内外装すべてを改修する「スケルトンリフォーム」と呼ばれるものが多く、費用は1,000万円前後から、規模によっては1,500万円以上になることもあります。

大規模な施工になるケースがほとんどのため工期も長く、数ヶ月かかることもありますが、既存の建物を活かして新築同様の快適さを手に入れられることから、最近では選択肢の一つとして注目されています。

監修者：
小薗江 正美
一級建築士

建築時点では法律を遵守していたものの、現在の法律には適合しない建物を「既存不適格建築物」と呼びます。この「既存不適格建築物」の状態で確認申請が必要と判断される大規模なリフォームを行う場合は、建物全てを現行法に適合させる必要があります。
リフォームをしない部屋であっても構造強度に問題があるなどの場合、それら全て現行法に適合する強度まで補強を行う必要がありますので注意が必要です。

戸建てリフォームで後悔しない費用ポイント

リフォームにおいて、満足のいく仕上がりを得るためには、費用のかけ方が非常に重要です。 どれだけデザインや機能にこだわっても、予算管理が甘ければ想定外の出費に悩まされることになります。

ここでは、戸建てリフォームで後悔しないために押さえておきたい費用面のポイントを4つに分けて解説します。

見積書は「細かく・複数社」取るのが基本

リフォームの見積もりは、業者によって提示方法も金額も大きく異なります。 単に総額だけで比較するのではなく、「何にいくらかかるのか」を細かく明示してもらうことが大切です。

例えば「設備一式 80万円」と書かれているよりも、「キッチン本体 50万円」「取付工事費 15万円」「撤去・処分費 5万円」「電気・水道工事費 10万円」と内訳が分かれている方が、費用の妥当性を判断しやすくなります。 また、1社だけの見積もりでは、リフォーム相場の適正価格がわかりません。

最低でも2〜3社から相見積もりを取り、価格差やサービスの違いを比較しましょう。 ただし、安さだけで選ぶと、作業や材料の質の悪さなどで後悔することもあるため、対応の丁寧さや説明の明瞭さも重要な判断材料です。

補助金や助成金を上手に活用する

戸建てリフォームには、国や自治体からの補助制度を活用できる場合があります。 とくに、耐震補強・省エネ対策・バリアフリー改修といった社会的意義のあるリフォームでは、多くの地域で補助金が設定されています。

たとえば、「住宅省エネキャンペーン」や「こどもエコすまい支援事業」といった国の施策では、断熱リフォームや高効率設備の導入に対して数万円〜数十万円の補助が出ることもあります。 また、バリアフリー改修では介護保険を活用できるケースもあります。

ただし、こうした補助金は申請のタイミングや条件が厳格に決まっており、工事着工前に手続きを行う必要があります。 あるいは、リフォーム業者の中には補助金の利用を積極的に勧めてくれるだけでなく、申請の代行をしてくれる業者もあるため、そのような業者を選ぶこともおすすめです。

予備費を必ず確保しておく

リフォームでは、実際に工事を始めてから想定外の出費が発生することがあります。 たとえば、壁を開けてみたら柱が腐っていた、配管が老朽化していた、断熱材がほとんど入っていなかったなど、図面や目視だけではわからない問題が見つかるケースは決して少なくありません。

こうした場合、追加の工事や材料費が発生し、当初の見積額では対応できなくなることがあるため、予算を組む際には必ず全体の10〜20％程度を予備費として見込んでおくことをおすすめします。 また、外構や仮住まい費用、引っ越し・荷物の一時保管など、直接工事とは関係ないけれども必要になる出費も忘れずに計算しておきましょう。

ギリギリの予算で進めるのではなく、ゆとりのある予算設計が結果的に満足度の高いリフォームにつながります。

価格ではなく「価値」で判断する意識を

リフォームを進めるうえで、「できるだけ安く済ませたい」という気持ちは自然なことです。 しかし、価格だけにとらわれると、結果的にコストパフォーマンスが低いリフォームになるリスクがあります。

たとえば、格安の設備機器を選んだものの、数年で劣化して再交換が必要になったり、メンテナンス性の悪さによって日常の使い勝手が損なわれたりすることもあります。 反対に、初期費用が少し高くても、長く使えてメンテナンスが楽になる設備であれば、結果としてコストパフォーマンスは良くなります。

現在の視点だけでなく、10年後、20年後などの将来を見据えた視点で費用を捉えることが、後悔しないリフォームにつながります。 価格と品質のバランスを見極め、自分たちにとって最も価値のある選択が何かをじっくり考えてみましょう。

リフォーム
経験者
Aさん

工事前にやっておくべきことは、断捨離と予定をきちんと把握すること！
思った以上にお金や時間もかかるため自分の心にゆとりを持ちながら計画をすすめていくのがおすすめです！

戸建てリフォームの施工までの主な日数と流れ

リフォームを成功させるには、いつから始めるか、どのくらい時間がかかるのかを事前に把握しておくことが大切です。 準備不足のまま着工すると、スケジュールが大幅にずれたり、希望の仕上がりに間に合わなかったりといったトラブルが起こることも少なくありません。

ここでは、戸建てリフォームにおける一般的な流れと、各工程にかかる目安の日数を紹介します。

現地調査から見積もりまで（1週間〜2週間）

リフォームの第一歩は、リフォーム会社への相談・問い合わせから始まります。 電話やWebで問い合わせを行い、現地調査の日程を調整します。

現地調査では、担当者が自宅を訪問し、寸法や劣化状況を確認しながら施主の希望をヒアリングします。 おおむね1時間〜2時間程度で終了しますが、調査内容によってはもう少し時間がかかることもあります。

その後、業者側がヒアリング内容と調査結果をもとにプランや見積もりを作成するのに数日〜1週間ほどかかるのが一般的です。 場合によっては、設備メーカーと相談しながら仕様を決めるため、もう少し時間が延びるケースもあります。

プラン決定と契約（1週間〜1ヶ月）

見積もりが提示されたら、内容の確認と調整を行いながらリフォームプランを決定していきます。 設備や内装材のグレード、間取り変更の有無などをひとつずつ確認し、希望に沿った形になるまで打ち合わせを重ねます。

早ければ1週間程度で決まることもありますが、複数のプランを比較したり、家族で相談したりする場合など、施主の判断スピードや変更回数によって期間が大きく変動するため、1ヶ月ほどかかることも珍しくありません。 最終的なプランと費用に納得したら、リフォーム会社と正式に契約を交わし、工事の日程や支払い条件などを取り決めます。

着工準備と施工期間（数日〜1ヶ月以上）

契約後は、資材や設備機器の手配、職人のスケジュール調整など、着工に向けた準備が始まります。 人気の設備や輸入建材などを選んだ場合は納期が長くなることもあるため、この段階までに早めの調整が重要です。

着工からの工事期間は、リフォームの規模によって大きく異なります。 たとえば、トイレや洗面所など部分的な工事であれば1日〜3日程度で完了することが一般的です。

一方、キッチン・浴室のリフォームでは1週間〜10日前後、内装全体の張り替えを含む工事では2週間程度が目安となります。 全面リフォームや間取り変更、耐震・断熱工事などを伴う大規模な工事になると、1ヶ月〜2ヶ月以上かかる場合もあります。

長期の工事になる場合は、住みながらのリフォームが可能かどうかも事前に確認しておきましょう。 施工内容によっては仮住まいを準備する必要があるため、生活への影響も含めてスケジュールを検討することが大切です。

完成・引き渡し・アフターフォロー

工事が完了したら、施主立ち会いのもとで完了確認が行われます。 設備の使い方や施工箇所に不具合がないかなどをチェック、必要に応じて微調整を行いながら、不備がなければ引き渡しが完了します。

また、信頼できるリフォーム会社であれば、引き渡し後のアフターフォローも充実しています。 保証期間内の点検や、万一の不具合に対する迅速な対応など、リフォーム後も安心して暮らせるような体制が整っているかどうかも、業者選びの重要なポイントです。

まとめ

戸建てリフォームは、工事の規模や内容によって費用が大きく異なります。 部分的な設備の交換であれば数万円〜数十万円程度で済むこともありますが、全面的な改修となると数百万円から、場合によっては1,000万円以上かかるケースもあります。

そのため、まずは費用相場やリフォームの種類を理解し、自分たちの希望や優先順位を明確にしておくことが大切です。 また、後悔しないリフォームを実現するためには、信頼できるリフォーム会社選びや見積書の比較、予備費の確保など、費用面での慎重な判断も欠かせません。

国や自治体の補助金制度をうまく活用すれば、想定よりも低予算で質の高いリフォームを行うことも可能です。 さらに、リフォーム工事には打ち合わせから施工完了まで一定の時間がかかります。

とくに大規模な工事では1ヶ月以上に及ぶこともあり、生活への影響を最小限に抑えるには事前のスケジュール調整が重要です。 リフォームは、住まいの快適さや安全性、資産価値を高めるだけでなく、暮らしそのものを豊かにすることでもあります。

相場や仕組みを正しく理解し、自分たちにとって最も納得のいく選択をして、理想の住まいを手に入れてください。

監修者：
小薗江 正美
一級建築士

築30年以上経過したら、ライフステージに合わせて部屋の統廃合を検討してみましょう。
子供が独立したので、子供部屋を別の用途にしたり隣の部屋と一体化して広い部屋にする、あるいは足腰が心配になってきたので、寝室の隣りにトイレやシャワーブースを設置するなど、その人それぞれの事情に合わせたリフォームをすることで住まいが一層快適になります。
建物は生き物です。メンテナンスやリフォームで常に手を入れることで、資産の価値が上がり、自分達らしい豊かな生活を手に入れることができるでしょう。

監修者：
小薗江 正美
一級建築士、商業施設士マイスター
ARTIS COURT LLC / アルティスコート合同会社
代表

こんにちは、小薗江と申します。一級建築士として様々な建築プロジェクトを経験しましたが、古いものを壊して新しく建て替えるのではなく、『その建物の歴史を大事に上手に長期で使用できる設計』をモットーとしています。住宅は人々が安心して安全に、そして生活スタイルに合わせて変化できるものでなければなりません。そのためのお手伝いをさせていただきたいと思います。週末は、ランニングにゴルフ、最近は登山にハマっています。