押し入れリフォームの費用相場とは?種類別費用やリフォームポイント、注意点まで解説
最終更新日:2025年10月15日

押し入れは、布団だけの収納や物置き場から、利便性や機能性をもったリフォームができることをご存知でしょうか。押し入れは中に仕切りがあるため、奥行きが深くても使い勝手が悪い面があります。
この記事では、押し入れリフォームの費用相場や種類別費用、リフォームポイントや注意点を解説しています。押し入れを有効活用したい、布団の出し入れが面倒などといった不満を解消したい方はぜひご一読ください。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- 押し入れのリフォームは、収納の見直しだけでなく、暮らし方そのものを変えるきっかけになります。どんなふうに使いたいかをイメージしておくと、満足度の高い仕上がりになります。今あるものを全部しまい直す!ではなく、この機会に断捨離もし、荷物自体を減らして行きましょう。
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押し入れリフォームの費用相場
はじめに、押し入れリフォームの費用相場について紹介します。押し入れリフォームは、内容や広さによって費用は変動します。ここではリフォーム費用の大まかな費用として確認してください。
押し入れのリフォーム方法別相場費用
押し入れのリフォーム方法はご家庭のニーズによって異なりますが、リフォーム方法は次の4つが一般的です。

- 簡易クローゼット
- 一般的なクローゼット
- ウォークインクローゼット
- ワークスペース
押し入れリフォームの費用相場を4つのリフォーム別に大まかな費用相場は次のとおりです。
リフォームの内容 | 費用相場 |
---|---|
簡易リフォーム | 20,000円~30,000円 |
一般的なクローゼット | 80,000円~250,000円 |
ウォークインクローゼット | 250,000円~500,000円 |
ワークスペース | 300,000円~600,000円 |
押し入れリフォーム費用は、クロスや扉のグレード、棚の造設、照明用のコンセント設置など施工内容によって費用は変わってきます。また、リフォームによっては床材の補強工事や湿気、結露対策が別途必要な場合もあることを知っておきましょう。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- 同じリフォームでも価格に幅があるのは、使う素材や建物の構造、オプション工事の有無などが影響しています。 見積もりを比べるときは、費用だけでなく内容にも目を向けましょう。
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押し入れリフォーム種類別の追加費用相場
次に基本的な押し入れリフォームの際に追加工事が発生する場合もあります。特に機能性やデザイン性を重視するリフォームを検討する際に発生する追加工事の参考にしてください。

基本的なリフォーム | 追加費用相場 |
---|---|
押し入れの棚の撤去 | 10,000円(1枚当たり) |
壁や床の補強 | 12,000円(1か所当たり) |
棚板やパイプ取り付け | 16,000円(1枚または1本あたり) |
折れ戸、開き戸 | 50,000円~100,000円(1か所当たり) |
引き戸 | 50,000円~60,000円(1か所当たり) |
棚の設置 | 20,000円~50,000円 |
クロスの張り替え | 20,000円~50,000円 |
床の張り替え | 20,000円~30,000円 |
一般的なリフォーム費用にオプションを追加すれば費用は増えていくため、あらかじめ押さえておきましょう。
押し入れリフォームのポイント
一般的な押し入れは、クローゼットとは違い、布団を収納するためのスペースとなってます。リフォームを検討する際には、この広い奥行きを生かし、使い勝手のよいリフォームとなるように設計することが大切です。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- 奥行きの深い押し入れは意外と使いにくいこともあります。引き出し式の収納ボックスや可動棚を組み合わせると、ぐっと使いやすくなります。
ここでは、次のリフォームパターン4つについて紹介します。
- 簡易リフォーム
- 一般的なクローゼット
- ウォークインクローゼット
- ワークスペース
簡易リフォーム
簡易リフォームとは、押し入れの中棚を取り外し大きな収納空間にするリフォームです。横壁にハンガーパイプを取り付ければ、コートやワンピースのような背の高い洋服や高さのあるものが収納できます。
また、押し入れの襖を折り戸などに変更することで、今まで半分しか開けられなかった開口部をフルオープンにでき、荷物の出し入れが容易になります。
一般的なクローゼット
一般的なクローゼットは、押し入れの中棚を取り外し、ふすまを引き戸や折れ戸に変更し、壁や床を補強するといった簡易リフォームのバージョンアップ版です。クローゼットとしてしっかりと使いたい方向けのリフォームです。
和室から洋室に変更する際に最も多いリフォームですが、壁や床の補強や扉の交換などの工事が必要なため、簡易リフォームよりコストが割高です。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは、押し入れにスペースがあり、最大限の収納スペースを確保したい場合のリフォームです。2~3畳ほどのスペースがあれば、人の出入りが可能になり、使い勝手が良くなります。
また、家族全員の洋服をまとめて収納できるため、衣替えの季節での面倒な洋服などの入れ替えの必要がなくなり、便利です。
なお、簡易リフォームや一般的なクローゼットリフォームに比べ工期が長く、スペースが広いため、費用も高くなります。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- 収納力はアップしますが、通路や回遊スペースが必要になるため、設置場所によっては他の部屋を圧迫することもあります。なんとなく憧れのウォークインという収納ですが、ウォークする空間自体が無駄になるケースもあるので注意しましょう。
ワークスペース
ワークスペースは、書斎が欲しいという方におすすめのリフォームです。在宅ワークが増えている会社が増えている中でオンライン会議や仕事に集中できる空間があるのは魅力的です。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- ワークスペースは電源の位置や照明の明るさ、防音など、地味でも重要なポイントが多い空間です。工事前に配置をイメージしておくと快適になります。

住居内の部屋が少なく、1部屋まるごとワークスペースにする居住空間がない方には、作業用デスクや収納棚を設置できるワークスペースリフォームは最適です。
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押し入れリフォームの注意点
押し入れをクローゼットなどにリフォームする際の注意点を紹介します。押し入れは、基本的に和室で使用した布団を収納する目的で作られています。しかし、長年使用していると物置状態になり、物の取り出しが困難になる場合もあるため、不満や不便さを解消するためのリフォームを基本にしてください。
押し入れリフォームの注意点は、次の5つです。

- リフォームプランを事前に決める
- 壁紙やデザインを考えておく
- 使い勝手の良い扉を選ぶ
- カビや結露対策を考えておく
- 床の強度を確認しておく
リフォームプランを事前に決める
リフォームプランを事前に決めておくことが1つ目の注意点です。布団を収納しやすくする、背の高い衣服を収納する、本や雑貨類も合わせて収納するなど、ニーズが多くなるほど、工事内容や費用が変わります。
収納するアイテムによってハンガーラックや棚板の設置などプランが変わります。まずは、何を収納したいのか事前に決めておくことが大切です。
壁紙やデザイン、機能性を考えておく
壁紙やデザイン、機能性を考えておくことも大切です。押し入れをクローゼットにリフォームする際には、和室の雰囲気に合わせるのか、完全に独立した空間にするのかという選択肢で壁紙やデザインが変わります。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- 押し入れは元々配線がない空間です。電気工事やコンセント工事は高額になることがあるので、あらかじめ見積を確認しておきましょう。最近では電源が要らない簡易ライトもあるので、予算と仕上がりのバランスを考慮しましょう。
特にウォークインクローゼットやワークスペースとして利用したい場合は、和室と独立した空間にするなど機能性も考慮する必要があるでしょう。
使い勝手の良い扉を選ぶ
使い勝手の良い扉を選ぶことも注意点の1つです。扉によって部屋の雰囲気は大幅に変わります。特に和室の場合、扉を設置することで、全体のイメージを損なう可能性もあります。
扉は「引き戸」「折れ戸」「開き戸」の3種類です。引き戸はスペースを取らない、折れ戸はフルオープンできる、開き戸は出し入れがしやすいという特徴があります。
使い勝手の良い扉を選び、リフォーム後の利便性を向上させましょう。
カビや結露対策を考えておく
カビや結露対策を考えておくことも大切な注意点です。押し入れ内は空気が滞留するため、湿気が溜まりやすい環境になっているため、カビや結露対策は万全にしておくことが必要です。クローゼットに変えても、扉を閉めた状態になれば状況は変わりません。
防カビ効果や吸放湿性のある壁材の使用や断熱効果のある材料を使用した壁材に変更する必要があるでしょう。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- 換気扇まであると完璧ですが、家の中央に位置する押入れでは困難なことも多いです。コンセントを増設し、除湿などを行うことも考慮すると快適に利用できます。
床の強度を確認しておく
床の強度を確認しておくことも注意するポイントです。基本的に押し入れの床は布団の収納が目的であるため、人が歩くように設計されていません。特に今まで以上の重量物を収納する場合は床が耐え切れず抜けてしまう可能性もあります。
一般的に押し入れのリフォームは、下地の補強や床材の張り替え工事が必要です。
特に高齢になれば、布団の出し入れに苦労する方もいるでしょう。押し入れをクローゼットにリフォームすることで不満や不便を解消できます。
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押し入れリフォームの主な施工日数と流れ
ここでは、押し入れリフォームの主な施工日数と流れについて紹介します。なお、施工範囲や補強工事、リフォームの種類によって日数が変わるため、施工業者との事前打ち合わせが大切です。
施工日数
リフォームの種類ごとのおおまかな施工日数は次のとおりです。

- 簡易リフォーム・・・・・・・0.5日~1日
- 一般的なクローゼット・・・・1~4日
- ウォークインクローゼット・・3~7日
- ワークスペース・・・・・・・約1か月
施工日数は、補強工事が不要な場合は1日、補強工事が必要な場合は4~7日、ワークスペースの場合は1か月程度が目安です。
施工完了までの流れ
押し入れリフォームの施工完了までの流れは次のとおりです。
- 実績の多い施工業者選び、相見積もり
- リフォーム内容と予算確認
- リフォームスケジュール確認
- 施工業者と契約(保証期間や施工内容の再確認)
- 施工後の確認
- 支払い
押し入れリフォームは、リフォームの種類や工事内容によって施工日数や費用が変わるため、施工業者との事前打ち合わせでの確認が大切です。
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まとめ
押し入れリフォームは、生活スタイルや家族構成の変化、ご自身の年齢などを考えながら、目的に合ったリフォームを実現できます。さらに和室を洋室にリフォームする時でも、収納アップやお部屋のドレスアップなどの要望にも仕上げられます。
従来の押し入れのイメージを変え、部屋の雰囲気や新たなスペースを確保するために一度、押し入れリフォームを検討してみてはいかがですか。
監修者:
二級建築士
木瀬裕介- 湿気やニオイ、暗さなども気になりやすい空間です。リフォームの際に換気や照明もセットで見直すと、使い勝手が大きく変わります。費用はかかりますが、完成後の使い勝手は大きく改善されます。
木瀬 裕介
EARTH CONTAINER 代表
二級建築士 宅地建物取引士 家屋応急判定士- 1995年 大手住宅メーカー入社。研究所、企画、マーケティング、営業責任者などを実施。2023年独立し、アースコンテナ合同会社を起業。
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- とにかく安くリフォームをしたい
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- まずは相談だけしたい
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