和室を洋室にリフォームする費用や工期は?後悔しないためのポイントを解説!


和室は日本の伝統的な空間として人気がありますが、近年ではライフスタイルの変化に伴い、洋室へのリフォームを検討する人が増えています。畳からフローリングへの変更や壁紙の張り替えなど、リフォームの種類によって費用や工期が異なるため、事前にしっかりと情報を把握しておくことが大切です

この記事では、和室を洋室にリフォームする際の費用相場やリフォームの種類、後悔しないためのポイントについて詳しく解説します。

これからリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 
経験者 Aさんリフォーム
経験者
Aさん
 

我が家は築20年超えのよくある昔の家で半分洋室半分和室で仕切られてる間取りでしたが、キッチンの幅の狭さと、和室の間仕切りとふすまを無くしたく、最近の家のような広いリビングを目指してリフォームしました。ずっと気になっていた柱も取れ、満足です!キッチンの幅も広くなり料理するのも楽しく、柱や仕切りに邪魔されることなくテレビを見れてとても生活が豊かになりました!家の内装が変わったのもとても気分が変わり、みんながリビングにいる時間が増えた気がします!家族の反応もすごいー!!と評判でした。思い切ってリフォームして本当に良かったなと思っています。

 

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1. 和室を洋室にする費用相場


和室を洋室にリフォームする場合、どのような工事を行うかによって費用が大きく変わります。単純に畳をフローリングに変更するだけなら比較的安価ですが、壁や天井の素材を変更したり、押し入れをクローゼットに作り替えたりすると、それなりのコストがかかります。

ここでは、主なリフォーム内容ごとの費用相場を見ていきましょう。

リフォーム内容別の費用相場

リフォーム内容 費用相場(目安)
畳をフローリングに変更 10~30万円(6畳)
壁をクロス張りに変更 3~10万円
天井の張り替え 5~12万円
押し入れをクローゼットに改装 8~20万円
フルリフォーム(床・壁・天井すべて) 30~80万円

リフォームの費用は、選ぶ素材や工事内容によっても異なります。例えば、フローリングの材質を無垢材にすると費用は高くなりますし、壁を珪藻土にする場合も追加コストが発生します。

事前に予算を決めて、どの部分を優先的にリフォームするのかを検討することが重要です。

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2. リフォームの種類と種類別参考価格


1. リフォームの種類とは?

部分リフォームとフルリフォームの違い

リフォームの種類 内容 費用相場
部分リフォーム 床や壁の一部のみ変更する 5~20万円
フルリフォーム 床・壁・天井・収納をすべて変更する 30~80万円(6畳程度)

一般的に、部分リフォームは比較的短期間で完了し、予算を抑えられるのがメリットです

一方、フルリフォームの場合は、洋室としての快適性が高くなるものの、それなりのコストと時間が必要になります。

2. 具体的なリフォーム内容と費用


1. 畳をフローリングに変更する

畳をフローリングに変更するだけでも、部屋の印象は大きく変わります。フローリングの種類によって費用は変動しますが、6畳程度なら10~30万円程度(床の高さを合わせて補強するための下地組含む)が相場です

ただし床段差の解消、床下地の劣化具合などによっても費用が変動します

2. 壁をクロス張りに変更する

和室の壁は、塗り壁や砂壁が使われていることが多いため、そのままでは洋室らしくなりません。そこで、壁をビニールクロスに張り替えることで、洋室の雰囲気を演出できます。費用は3〜10万円程度で、デザインの選択肢も豊富です

監修者 亀田 融監修者:
亀田 融
1級建築施工管理技士

ただし現状の壁の状態が良くない場合には、既存の壁の上にベニヤや石膏ボードを貼って新たに下地を作る必要があります

その場合には別途で費用が発生します。

3. 天井の張り替え

和室の天井は木目の板張りになっていることが多いですが、洋室風のデザインに変えることで統一感を出せます。クロス張りにする場合は5〜12万円、天井材を張り替える場合はさらに高額になることがあります。

4. 押し入れをクローゼットに改装

押し入れをクローゼットにすることで、より洋室らしく使いやすい収納スペースにできます。扉を折れ戸に変更し、内部にハンガーパイプを設置することで、機能的なクローゼットに変わります。費用はおよそ8〜20万円程度です。

どのリフォームが最適?

予算や目的に応じて、必要なリフォームを選択しましょう。

「最低限、フローリングだけ変えたい」という場合は10~30万円程度(6畳程度の場合)で対応可能ですが、「せっかくなら全面的に洋室にしたい」と考えるなら、30万円以上の予算を確保するのがおすすめです

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3. 和室を洋室にするリフォームで後悔しないポイント


和室を洋室にリフォームした後、「思っていたのと違う」「もっとよく調べておけばよかった」と後悔するケースも少なくありません。デザインだけでなく、住み心地やメンテナンス性を考慮しないと、不便さを感じることもあります。

ここでは、リフォームを成功させるために押さえておきたい重要なポイントを紹介します。

1. 床材の選び方は慎重に!防音・断熱性能をチェック

畳をフローリングに変更する際、安価な合板フローリングを選ぶと、足音が響いたり、冬場に冷たさを感じたりすることがあります

特にマンションでは防音性が求められるため、防音フローリングの選択が重要です

また、寒冷地や冬場に冷えやすい地域では、断熱材入りのフローリングや床暖房対応の素材を選ぶのもおすすめです。

主な床材の種類と特徴

フローリングの種類 メリット デメリット
無垢フローリング 自然な風合い、高級感、調湿効果 価格が高い、メンテナンスが必要
合板フローリング 比較的安価、耐久性がある 無垢に比べて風合いが劣る
クッションフロア 防水性が高く、衝撃に強い 安価なものは見た目が安っぽい

2. 壁や天井の素材選びで部屋の印象が変わる

和室は砂壁や塗り壁が使われていることが多いため、洋室にする場合は壁紙(クロス)を貼るのが一般的です。ただし、砂壁の上にそのままクロスを貼ることはできないため、シーラー処理やパテ処理などの下地処理が必要になります

珪藻土クロスやアクセントクロスを活用すると、デザイン性の高い洋室が完成します。

壁紙の種類と特徴

壁紙の種類 メリット デメリット
ビニールクロス 安価で施工しやすい デザインのバリエーションが限られる
珪藻土クロス 調湿効果がありカビに強い 価格がやや高め
布クロス 高級感がある 汚れが落ちにくい

3. 和室特有の湿気対策を考慮する

和室は通気性が良い反面、畳や障子が湿気を吸収してくれるため、フローリングやクロス張りにすると湿気がこもりやすくなることがあります

リフォームの際に断熱材や調湿シートを入れることで、カビや結露を防ぐことができます

4. 業者選びは慎重に!相見積もりを取るのが鉄則

リフォーム業者によって提案内容や施工費用が異なるため、最低でも2〜3社の相見積もりを取ることが重要です

また、和室リフォームの実績が豊富な業者を選ぶと、より的確なアドバイスを受けることができます


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4. 和室を洋室にするメリット・デメリット

和室は日本の伝統的な空間として人気がありますが、近年ではライフスタイルの変化に伴い、洋室へのリフォームを検討する人が増えています。畳からフローリングへの変更や壁紙の張り替えなど、リフォームの種類によって費用や工期が異なるため、事前にしっかりと情報を把握しておくことが大切です

この記事では、和室を洋室にリフォームする際の費用相場やリフォームの種類、後悔しないためのポイントについて詳しく解説します。

これからリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 和室を洋室にする5つのメリット


1. 掃除やメンテナンスが楽になる

畳は湿気を吸収しやすく、ダニやカビが発生しやすいというデメリットがあります。一方、フローリングに変更すると、掃除機やモップで簡単に掃除ができ、メンテナンスの手間が大幅に減ります

また、ペットや小さな子どもがいる家庭でも、汚れが染み込みにくいため、清潔な状態を保ちやすいのがメリットです。

2. インテリアの自由度が高まる

和室は畳の色や障子のデザインによって、家具の配置やインテリアの選択肢が限られることがあります。

しかし、洋室にリフォームすると、モダンなデザインの家具やカーテンを自由に選べるため、好みに合わせた部屋作りが可能になります

3. 生活スタイルに合わせやすい

現代のライフスタイルでは、椅子やソファ、ベッドを使うことが一般的です。

和室ではテーブルや座椅子を使う必要がありますが、洋室ならデスクワークや食事、リラックスタイムをより快適に過ごせるようになります

4. 耐久性が高く、長持ちしやすい

畳は定期的に表替えや裏返しをしないと傷みやすく、手入れが必要です。

一方、フローリングは適切にメンテナンスすれば20年以上持つため、長期間にわたって快適に使用できます

5. 賃貸・売却時の価値が上がる

最近では和室よりも洋室を好む人が増えています。

監修者 亀田 融監修者:
亀田 融
1級建築施工管理技士

和室は段差が多いため、特に高齢者や車いすでの移動が困難になりがちです。また立ったり座ったりする際の負担も多いので、居住者の安全性を高める上でも洋室へのリフォームは有効な手段といえます

ゆえに、将来的に賃貸や売却を考えている場合、洋室にリフォームしておくことで資産価値を高めることができるケースもあります

2. 和室を洋室にする3つのデメリット


1. 初期費用がかかる

和室を洋室にリフォームするには、床の張り替えや壁紙の施工などが必要となるため、数万円〜数十万円の費用がかかるのがデメリットです

部分的なリフォームなら費用を抑えられますが、本格的な改装をする場合はそれなりのコストが必要になります。

2. 冬は寒くなりやすい

畳には断熱効果があり、冬でも比較的暖かさを保ちやすいのですが、フローリングにすると床からの冷えを感じやすくなることがあります

特に寒冷地では、床暖房の導入やラグ・カーペットの活用を検討するとよいでしょう。

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亀田 融
1級建築施工管理技士

また洋室へのリフォーム時に、床下に断熱材を入れておくことで冷えを軽減することができます

3. 音が響きやすくなる

畳はクッション性があるため、足音や生活音を吸収してくれます。

しかし、フローリングに変えると音が響きやすくなるため、特にマンションなどの集合住宅では、防音対策をしないと階下へ響く可能性があります

防音性の高いフローリング材を選んだり、カーペットを敷くことで対策しましょう。

3. メリットとデメリットを理解して、最適なリフォームを選ぼう

和室を洋室にリフォームすることで、使い勝手が良くなり、掃除も楽になるなどのメリットがある一方で、初期費用や防寒対策が必要になる場合もあります

それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイルや住環境に合った方法を選びましょう。

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5. リフォームの施工までの主な日数と流れ


和室を洋室にリフォームする際の流れとは?

リフォームをスムーズに進めるためには、全体のスケジュールを把握し、事前に準備しておくことが重要です。リフォームの規模によって工期は異なりますが、一般的な施工の流れを理解しておくことで、計画的に進められます


工程 内容 目安日数
① 事前準備 リフォーム内容の決定・業者選定 1~2週間
② 現地調査・見積もり 業者が現場を確認し、見積もりを作成 1~3日
③ 契約・資材手配 工事内容を確定し、資材の発注 1~2週間
④ 解体・撤去 畳や壁の撤去、床材の処分 1~3日
⑤ 施工 床・壁・天井のリフォーム 3~10日
⑥ 仕上げ・確認 塗装や補修を行い、仕上げをチェック 1~3日

1. 事前準備(約1~2週間)

まずは、どの部分をどのようにリフォームするのかを決めることが大切です。

リフォームの目的や予算を明確にし、複数の業者から見積もりを取りましょう

事前に決めておくべきポイント


  • 床材の種類(無垢フローリング、クッションフロアなど)
  • 壁紙のデザイン(ビニールクロス、珪藻土クロスなど)
  • 収納の変更(押し入れ→クローゼットへの変更)

この段階でしっかり計画を立てることで、工事中の変更やトラブルを防ぐことができます

2. 現地調査・見積もり(約1~3日)

リフォーム業者が実際に自宅を訪問し、現場の状況を確認して見積もりを作成します。

このとき、和室の壁や床の状態を確認し、下地処理が必要かどうかも判断されます

見積もりの内容をよく確認し、追加料金が発生しないかをチェックしましょう。

3. 契約・資材手配(約1~2週間)

業者を決定したら、契約を結び、必要な資材の手配を行います。

フローリング材や壁紙の種類によっては入荷まで時間がかかることもあるため、スケジュールに余裕を持つことが大切です

4. 解体・撤去(約1~3日)

工事開始後、まずは畳や古い壁の撤去作業を行います。

このとき、床下の状態や壁の下地が劣化していると、補修工事が必要になる場合があります。

想定外の追加工事が発生しないよう、事前に業者としっかり相談しておくことが重要です

5. 施工(約3~10日)

リフォーム内容によって工事期間は異なりますが、フローリングの施工や壁紙の張り替えは数日で完了することが一般的です。

しかし、クローゼットの設置や天井の張り替えを行う場合は、工期が長くなることがあります。

施工中は、作業の進捗を業者とこまめに確認しながら進めるのがポイントです

6. 仕上げ・確認(約1~3日)

工事が完了したら、仕上がりを確認し、床のきしみや壁紙の浮きがないかをチェックしましょう。

また、清掃や後片付けがきちんと行われているかも確認し、必要なら修正を依頼します

7. リフォームの流れを理解してスムーズに進めよう

リフォームの計画から完成まで、全体で2週間〜1ヶ月程度が目安です

事前準備をしっかり行い、スケジュール通りに進められるよう調整しましょう。

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6. まとめ

和室を洋室にリフォームすることで、モダンな空間に変えたり、生活の利便性を向上させたりすることができます。しかし、リフォームの種類や費用、施工の流れを把握せずに進めると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

この記事では、リフォームの費用相場や種類、後悔しないためのポイント、施工の流れについて詳しく解説しました。リフォームを成功させるためには、適切な業者選びと十分な事前準備が重要です

この記事を参考に、自分のライフスタイルに合った洋室リフォームを計画しましょう。

亀田 融監修者:
亀田 融
1級建築施工管理技士

和室は洋室と比較して一般的に床の断熱性や防音性が高く、直接床に座ったり寝転んだりすることができて空間をフレキシブルに使えるのがメリットです。一方でダニやカビが発生しやすい、定期的なメンテナンスが必要になる、床に段差が多く、机や椅子・ベッドといった家具の使用に適さないといったデメリットもあります。したがって子供の成長やライフステージの変化に合わせて、和室から洋室へのリフォームが増える傾向にあります。ただし和室は洋室と比較して床の根太間隔が広い(床下地の強度が低い)、壁に柱が露出した真壁(しんかべ)構造が多いなどの特徴があるので、こうした構造の違いまでを理解して、どこまでリフォームするのかを良く検討しておくことが大切です。そして施工内容や使用する建材によっては100万円以上かかってしまうこともあるので、信頼できるリフォーム業者と事前に綿密な打ち合わせを怠らないようにしましょう。



亀田 融 監修者:
匠住宅診断サービス
代表 亀田 融
1級建築施工管理技士
宅地建物取引士
マンション管理士

東証一部上場企業グループの住宅会社に現場監督、住宅リフォーム事業の責任者として約33年間勤務した後に、2015年10月よりホームインスペクション(住宅診断)の専門会社を立ち上げて自ら運営すると共に、小規模リフォーム会社の顧問として活動中。

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