床下リフォームの費用・注意点は?施工の流れや業者選びまで徹底解説!

床下リフォームの費用・注意点は?

家の床下は、普段私たちが目にすることのない場所です。しかし、そこには住まい全体の快適さや安全性を左右する多くの要素が潜んでいます。

床が沈む、きしむ、カビ臭がするなどの異変を感じたとき、それは床下からのSOSかもしれません。この記事では、床下リフォームの必要性や費用、工事の流れ、業者選びのポイントまでをわかりやすく解説します。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下は構造体や断熱材、防蟻処理の有無など、建物の耐久性を大きく左右する場所です。単なるリフォームや補修ではなく、住宅全体の寿命を伸ばす基盤整備と捉えていただくと良いと思います。

リフォームなら
なんでも
ご相談ください

  • 優良なリフォーム会社を知りたい
  • とにかく安くリフォームをしたい
  • 価格相場がわからない
  • 訪問営業で契約してしまった
  • 見積りが適正価格か知りたい
  • リフォームすべきかわからない
  • 水回りが古くなってきた
  • まずは相談だけしたい
  • ちょっとした修繕だけ頼みたい
  • ハウスメーカーが高すぎた
  • もっと生活を快適にしたい
  • 補助金を使ってリフォームしたい

【無料】
リフォーム業者の紹介を受ける

床下リフォームとは?その目的とタイミング

床下リフォームは、普段は目に見えない住宅の「縁の下の力持ち」ともいえる部分に対する工事です。

私たちの生活空間を支えている床下には、湿気や害虫、断熱性能など、住まいの寿命や快適さに深く関わる要素が数多く存在しています。

トラブルの早期発見と改善を通じて、家をより長く、安全に保つことができるのが床下リフォームの本質です。

ここでは、床下リフォームが解決できる問題や工事の種類、工事のタイミングについて詳しく見ていきましょう。

床下リフォームで解決できる問題

床下リフォームで解決できる問題

床下は地面に近く湿気がこもりやすいため、住宅の中でも特に劣化が進みやすい場所の一つです。

たとえば、シロアリによる被害は目に見える床や壁ではなく、床下から始まることが多く、気づかないうちに木材が食い荒らされていたというケースも少なくありません。

また、通気が悪い家では湿気がこもり、床下の断熱材や木材が腐食してしまうことで、カビ臭や悪臭が室内にまで広がることもあります。

さらに、構造材が劣化してしまえば、床が沈んだり軋んだりといった物理的な異変が現れるようになり、日常生活における支障を感じるようになります。

また、断熱材が適切に施工されていない場合には、夏は熱気がこもり、冬は底冷えするなど、室温の安定性にも悪影響を及ぼします。

このように、床下リフォームは住まいの寿命や健康環境を守るために、非常に重要な役割を果たすのです。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下点検で土台や大引きがスカスカになっていたケースもあります。外観では全く分からず、気づいた時には修繕が大規模になることも少なくありません。特に築15年以上で防蟻処理をしていない家は、予防目的の点検・施工を早めに行うことが望ましいと考えます。

工事の種類と内容(点検/防蟻/断熱/補修 など)

床下リフォームにはいくつかの工事タイプがあり、それぞれ目的や状況に応じて選択されます。まず基本となるのが床下点検です。ここでは、専門業者が床下へ潜り込み、目視やカメラによって現状を確認します。

シロアリや腐食の有無、湿気の度合い、断熱材の劣化などが調べられ、必要な工事の方針が決まります。その後、実際の工事としては防蟻処理が一般的です。

シロアリの予防や駆除のために、床下の木材や地面に薬剤を散布、または塗布します。薬剤には5年程度の効果があるものが多く、定期的な再施工が推奨されます。

また、湿気が多い場合には調湿材を敷いたり、床下換気扇を設置したりして、通気環境を整える工事が行われます。これによりカビの発生を防ぎ、木材の寿命を延ばす効果が得られます。

さらに、室温に関する問題には断熱工事が有効です。床板の裏側に断熱材を取り付けることで、外気の影響を受けにくくなり、冷暖房効率も向上します。木材の腐食や構造の劣化が進んでいる場合は最も厄介なのですが、束柱や土台などの交換・補強といった補修工事も必要になります。

このように、床下リフォームは調査から施工まで多岐にわたる対応が求められます。

床下リフォームを検討すべきサイン(症状チェック)

床下リフォームを検討すべきサイン(症状チェック)

床下に問題があるかどうかは目で見えない分、判断が難しいと感じる方も多いでしょう。しかし、いくつかの兆候に注意を払うことで、床下の異常を察知することができます。

たとえば、最近になって床がブカブカしてきた、歩くときに沈む感覚があるといった物理的な異変は、床下の土台が傷んでいる可能性を示しています。あるいは、押入れや床下収納を開けた際にカビ臭がしたり、湿ったような空気を感じたりすることも、床下の湿気トラブルを疑う材料になります。

また、冬になると極端に床が冷たく感じるようであれば、断熱材の劣化や施工不良の影響が考えられます。さらに、外でシロアリの羽アリを見かけたというケースでは、すでに家の床下まで侵入している可能性もあるため、注意が必要です。

このような兆候が見られた場合は、専門業者に床下点検を依頼し、早期に対応策を講じることを検討してください。リフォームの必要性が明確になれば、適切な工事によって住まいの安全性と快適性を取り戻すことができるでしょう。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下の不具合は、住んでいる方が感じる「ちょっとした違和感」から始まることが多いです。実際の現場でも、「床が少し沈む気がする」→調べたら土台がシロアリでスカスカになっていた、というケースは珍しくありません。早期に点検すれば補修範囲も小さく済みますが、放置すると数十万円〜数百万円単位の大規模改修になることもあります。気になるサインが出た時点で専門業者に相談するのが、結果的に一番安く・安心につながると考えています。
床下リフォームが得意な
\ 施工会社を探したい!/

【無料】リフォーム業者の紹介を受ける

床下リフォームの費用相場と内訳

床下リフォームを検討する際、多くの方がまず気になるのが費用です。施工内容によって大きく変動するため、明確な相場を把握することで、予算計画や業者選びの参考になります。この章では、工事別の費用目安や広さによる概算、追加費用のかかるケースについて詳しく解説します。

工事内容別の費用目安

工事内容別の費用目安

床下リフォームにはさまざまな施工がありますが、それぞれの工事によって費用は異なります。まず、防蟻処理は最も一般的な床下リフォームの一つで、費用は10万円〜25万円ほどが相場です。使用する薬剤の種類や施工方法、対応する面積によって価格は変動します。

次に、床下の湿気対策は調湿材の敷設や換気扇の設置などがあり、工事内容によって10万円前後からスタートします。通気を良くするために換気扇を取り付ける場合は、電源の確保や配線工事が必要になるため、15万円を超えるケースも珍しくありません。

床下断熱工事は冬場の底冷え対策として人気ですが、素材や施工面積によって費用幅が大きく、20〜50万円程度を見込んでおくと良いでしょう。例えば、発泡ウレタンやスタイロフォームなど、断熱材の性能によっても価格差があります。

また、補修工事では、腐食した束柱の交換や床組みの補強などが行われ、状態により費用は大きく上下します。軽微な修繕なら10万円以内で済むこともありますが、広範囲の工事では50万円以上になることもあります。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下リフォームの費用は、材料費+人件費+諸経費で構成されており、実際の金額は床下の高さや作業性によって金額が大きく変わる場合があります。

一戸建ての広さ別概算費用

床下リフォームの費用目安

工事費用は施工する範囲、つまり床下の広さによっても左右されます。たとえば、延べ床面積が30坪(約100平方メートル)の住宅の場合、一般的な防蟻処理では15万円前後が目安になります。

同じく30坪の住宅で断熱工事を行うと、断熱材の種類にもよりますが、30万円〜50万円程度かかると考えてよいでしょう。広さが大きくなれば、材料費や人件費も増えるため、費用も比例して高くなります。

また、リフォーム済みの家よりも築年数の経過した家では補修箇所が多くなる傾向にあるため、結果として高額になるケースが多いです。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
防蟻処理の費用算定は、原則として1階床面積を基準に行われます。たとえば延べ床30坪でも、平屋か2階建てかによって1階の面積は変わるため、実際の見積りでは「施工対象の床面積」を確認することが大切です。

追加費用がかかるケースとは?

思わぬ追加費用TOP3

見積もりには含まれていない想定外の出費が発生することもあります。たとえば、床下の点検時には確認できなかった深刻な構造劣化が後から発見される場合、補強工事や交換工事が追加され、費用が膨らむことがあります。

また、シロアリ被害が広がっていた場合、床下だけでなく壁内部や天井裏まで影響していることが判明し、リフォーム範囲が拡大することも考えられます。

さらに、換気扇の設置などで電気工事が必要になった場合、別途工事費が加算される点にも注意が必要です。したがって、契約前には追加費用が発生する条件や、その場合の対応について、事前に業者と確認しておくことをおすすめします。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下リフォームで難しいのは、実際に調査してみて初めて目に見えない部分の劣化が分かることです。事前にすべてを予測するのは困難なため、追加工事が発生する可能性を理解したうえで契約時に追加費用の条件を取り決めておくことが安心につながります。また、こうした大規模な追加工事を避けるためにも、定期的な点検や早期のメンテナンスがとても大切です。
床下リフォームが得意な
\ 施工会社を探したい!/

【無料】リフォーム業者の紹介を受ける

補助金や助成金制度を活用する方法

補助金でお得に床下りフォーム

床下リフォームは決して安価な工事ではありませんが、条件を満たせば自治体などから補助金や助成金を受けられる場合があります。

この章では、代表的な制度や申請の流れ、活用時の注意点について解説します。

自治体による住宅リフォーム補助の種類

多くの市区町村では、地域住民の住環境改善を目的に、住宅リフォームに対する助成制度を設けています。床下リフォームも対象となる場合があり、条件を満たせば工事費の10〜30%が補助されるケースも見られます。

たとえば、地元の施工業者を利用すること、事前に申請を行うこと、工事金額が一定以上であることなどが条件になることが多いです。また、高齢者や子育て世帯に対しては優遇措置が設けられている自治体もあります。

制度の詳細は自治体ごとに異なるため、まずは「〇〇市 住宅リフォーム 補助金」などで検索してみるとよいでしょう。

省エネ断熱工事で使える制度

床下断熱を行う場合には、省エネ対策の一環として国の補助制度を利用できる可能性があります。たとえば、「こどもエコすまい支援事業」や「住宅エコリフォーム補助金」などが該当するケースがあります。

これらの制度では、対象工事として認定された断熱材や施工方法を用いた場合、定額または定率での補助が適用されます。ただし、申請には施工業者が登録事業者である必要があるほか、証明書類の提出が求められるなど、一定の手続きが必要です。

補助制度の活用を希望する場合は、必ず施工前に対象制度を確認し、業者とも連携して準備を進めましょう。

申請のタイミングと注意点

補助金制度を利用するうえで最も重要なのが、申請のタイミングです。多くの制度では、工事着工前に申請を行い、承認を得たうえで工事を開始することが求められます。

着工後では申請できない場合が多いため、焦って契約を進めるのではなく、制度を調べてから動くことが大切です。

また、補助金には予算枠が設けられているため、人気のある制度は早期終了することもあります。年度の初めに申請が殺到することが多いため、可能であれば春先など早い時期に情報収集を始めるのが賢明です。

加えて、制度の利用には、工事完了後の報告や領収書の提出など、書類作成の手間も発生します。そのため、書類作成に慣れた業者に依頼できれば、手続きもスムーズに進めることができるでしょう。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
国の補助制度は年度ごとに内容や対象工事が更新されるため、必ず最新の公式情報と施工業者の登録状況を確認する必要があります。また、自治体の補助金については「工事費の10%」「上限10万円」など助成割合や上限が地域によって大きく異なります。実際の居住地の制度を調べて確認するようにしましょう。
床下リフォームが得意な
\ 施工会社を探したい!/

【無料】リフォーム業者の紹介を受ける

床下リフォーム業者の選び方と見積もりのポイント

信頼できる業者の選び方

床下リフォームの成否を左右するのが、業者選びです。工事の質はもちろんのこと、費用や保証内容、アフターサービスにも業者ごとに大きな差があります。この章では、信頼できる業者を選ぶための視点と、見積もり取得時に確認すべき項目について解説します。

信頼できる業者を見極めるポイント

まず注目したいのは、床下工事の実績です。床下は特殊な環境で、湿気、断熱、害虫対策などの専門知識が求められるため、リフォーム全般を扱う会社よりも、床下工事に特化しており、実績のある業者のほうが安心です。ホームページやパンフレットなどで、過去の施工事例や対応エリア、創業年数などを確認しましょう。

加えて、対応の丁寧さも重要な指標です。問い合わせに対して迅速かつ丁寧に回答してくれるか、質問に誠実に答えてくれるか、現地調査時の態度はどうかといった点も、信頼度を判断する材料になります。

さらに、資格の有無もチェックしておきたいところです。たとえば、しろあり防除施工士や建築士などの資格を持った担当者がいるかどうかで、技術力や知識の深さに差が出ます。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下は普段確認できない部分なので、建築士や施工管理技士、ホームインスペクターといった第三者の専門家に見積もりや工事内容を確認してもらうとより安心です。 中立的な立場からチェックが入ることで、工事の過不足や見落としを防げるメリットもあります。

見積書で確認すべき項目とは?

見積書は単なる金額の一覧表ではなく、工事内容の透明性を確認する重要な資料です。まず確認すべきは、工事項目の明確さです。

たとえば「床下処理一式」などの曖昧な記載ではなく、「床下点検」「防蟻処理(薬剤名明記)」「断熱材施工(素材名)」など、具体的に明記されているかを見ましょう。

次に注目したいのは、単価と面積の記載です。どの項目がどれだけの単価で、何平方メートルに適用されているのかが分かれば、適正価格かどうかの判断がしやすくなります。「一式」の記載が多すぎる場合は、その内訳について説明を求めても問題ありません。

また、保証内容の記載も重要です。たとえば防蟻工事であれば、5年間の保証が一般的ですが、その有無や内容について必ず確認しておきましょう。

保証期間中に発生した不具合に対して、無償対応してくれるかどうかも、将来的な安心感に直結します。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
見積書は金額を見るだけでなく、工事内容を契約前に双方で確認するための大切な資料です。特に日常的に見えない箇所では、「一式」などの表現ではなく、施工範囲・薬剤名・使用材料などが明記されていることが大切です。工事中や工事後のトラブル防止のために補償内容や追加費用の扱いも確認しておくと安心です。

複数社比較のすすめとその方法

業者選びでは、最低でも2〜3社から見積もりを取る相見積もりが推奨されます。その理由として、一社だけでは施工費用が高いのか安いのか、工事内容が妥当なのか判断できないためです。

比較する際は、単に価格だけでなく、説明の丁寧さや提案のわかりやすさ、保証内容、アフターサポートなども含めて総合的に評価しましょう。

この他には、訪問調査を受けた際の印象も参考になります。強引な営業がある業者は避け、疑問に丁寧に答えてくれる業者を選ぶと、工事後も安心して相談できます。

また、見積もりの段階で不明点を残したまま契約しないことが鉄則です。気になる点があれば、納得いくまで質問することが失敗を防ぐカギとなります。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
複数社を比較することで、価格だけでなく「工事の過不足」や「説明の丁寧さ」についても比較することができ、安心して任せられる業者選定の基準になります。
床下リフォームが得意な
\ 施工会社を探したい!/

【無料】リフォーム業者の紹介を受ける

床下リフォームで得られる5つのメリット

床下リフォームで得られる5つの安心

床下リフォームは、見えない場所の工事だからこそ後回しにされがちです。しかし、実際に施工を行うことで得られるメリットは非常に大きく、住宅全体の価値や快適性、家族の健康にまで良い影響を及ぼします。

ここでは、代表的な5つのメリットをご紹介します。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下リフォームは見えない部分なので後回しにされることが多いですが、施工後の変化はお住まいの方が実感されることも多いです。例えば冬場の底冷えの改善やカビ臭の軽減などは日常生活の中でも特に体感しやすい効果です。

住宅の寿命が延びる

最も大きなメリットは、住まいの耐久性が向上することです。シロアリの被害や湿気による木材の腐食は、住宅の構造そのものを弱らせる原因となります。

これらの問題を未然に防ぎ、適切な処置を施すことで、家の寿命を10年、20年と延ばすことが可能になります。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
土台や大引きなどの建物の構造の要となっている材料の腐食は建物そのものの寿命に直結します。この部分をシロアリや湿気から守ることが住宅を長持ちさせるポイントです。

快適な室温と光熱費の節約

床下に断熱材を施工することで、冬の底冷えや夏の熱気を大幅に緩和できます。とくに、床暖房がない住宅では足元の冷えが生活のストレスとなりやすいだけでなく、健康面にも影響を与えることがあります。

また、断熱性能の向上によって冷暖房の効率が良くなり、光熱費の削減にもつながるため、快適性と経済性の両面から見ても、断熱工事は非常に効果的です。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
実は夏の熱の主な侵入経路は窓や壁からで、床から入る熱の割合は大きくありません。しかし、床下断熱を行うことで床下からの熱気や湿気を抑え、足元のベタつく暑さを改善できる効果があります。体感的な快適性の向上や冷房効率の安定につながる点も見逃せません。

カビや害虫による健康被害の予防

床下の湿気が原因で発生するカビやダニは、アレルギーや喘息などの健康リスクを高める要因です。

シロアリなどの害虫は建物への被害だけでなく、家の衛生面にも悪影響を及ぼすため、とくに、小さな子どもや高齢者がいる家庭では、床下環境の改善が健康面にも強く影響します。

資産価値の維持・向上

定期的な床下メンテナンスは、将来的な資産価値にも直結します。例えば、中古住宅として売却を検討する際、床下の状態が良好であれば、査定額にプラス評価がつく可能性もあります。

反対に、床下に問題があると判断されれば、買い手からの信用を失い、交渉が難航することもあるため注意が必要です。つまり、長期的な視点で見れば、床下リフォームは資産管理の一環ともいえるでしょう。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下点検の記録や防蟻処理の保証書などが残っていれば、買い手にとって安心材料となり、交渉がスムーズに進む場合もあります。床下リフォームや定期メンテナンスは、資産価値の維持だけでなく、将来の売却時の「信用」を高める意味でも重要です。

目に見えない部分の「安心感」

最後に、精神的なメリットも無視できません。床下は普段見えないからこそ、問題があるかどうかも分からず、不安を感じやすい場所です。

そこで、定期的な点検と必要な工事を行っておくことで、「知らない間に劣化が進んでいたらどうしよう」という不安を解消し、安心して暮らすことができます。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下は普段見えないからこそ、つい不安になってしまう場所です。でも、定期的に点検を行えば、安心感が得られます。住まいを長持ちさせるだけでなく、気持ちよく暮らせる安心感を持てるのも床下リフォームの大切なメリットです。
床下リフォームが得意な
\ 施工会社を探したい!/

【無料】リフォーム業者の紹介を受ける

よくある疑問Q&A

床下リフォームを検討し始めた際、多くの方が同じような疑問や不安を抱きます。ここでは、実際によく寄せられる質問とその回答を通じて、判断や行動の参考になる情報をお伝えします。

Q-1:床下点検だけでも依頼できる?

可能です。

多くのリフォーム業者では、無料または数千円程度で床下の点検を行っています。床下は自分で確認するのが難しいため、気になる症状があればまずは点検を依頼し、現状を把握することが重要です。点検のみの依頼であっても、無理な営業を行わない誠実な業者であれば安心して相談できます。

Q-2:リフォーム中も家で過ごせる?

基本的には可能です。

床下リフォームは、床を剥がすのではなく、床下収納口や外部から潜って作業を行うケースが多いため、住みながらの施工が一般的です。

ただし、大がかりな補修工事や断熱材の全面施工を行う場合、一時的に騒音や振動が発生することがありますので、在宅ワーク中の方や小さなお子さんがいるご家庭では事前に対策を検討しておくと安心です。

Q-3:築年数が古い家でも対応可能?

もちろん可能です。

むしろ、築年数が経過している家ほど床下の環境が劣化している可能性が高く、リフォームの効果が大きく表れます。ただし、劣化が進んでいる場合には、補修工事や構造の補強が必要となるため、費用や工期がかさむこともあります。信頼できる業者に現地調査を依頼し、必要な内容を明確にしてから判断するのが賢明です。

Q-4:床下の状態は自分で確認できる?

床下収納がある家であれば、ご自分でも一部を確認することは可能です。

カビ臭がする、湿気を感じる、木材が黒ずんでいるなどの異変があれば、問題が起きている可能性が高いです。

ただし、床下に実際に潜るのは非常に危険ですし、適切な防護や知識がない状態では正確な判断も難しいでしょう。あくまで異変に気づく程度を目的とし、判断や対応は専門業者に任せるのが安全です。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
ここに挙げられている質問以外にも、不安や疑問に思うことが出てきた場合は、遠慮せずに施工業者へ質問してみるのがおすすめです。誠実な業者であれば丁寧に説明してくれるので、その対応自体が信頼性を見極める材料にもなります。

まとめ

床下リフォームは、私たちの目に見えない場所でありながら、住まい全体の安全性や快適性に大きく関わる重要な工事です。床の沈み、カビ臭、断熱不足といった日常のちょっとした違和感が、実は床下に潜む大きな問題のサインであることもあります。

この記事では、床下リフォームの目的や費用、工事内容、業者選び、メリット、そしてよくある疑問までを包括的に解説しました。早めに点検を行い、必要な処置を施すことで、住宅の寿命を延ばし、家族の健康を守り、安心して暮らせる空間を維持できます。

もし今、床下に少しでも不安を感じているのであれば、まずは信頼できる業者に相談し、点検から始めてみてはいかがでしょうか。

山﨑 南監修者:
2級建築施工管理技士
山﨑 南
床下は普段見ることができないからこそ、不安に感じやすい部分です。しかし、点検してみるだけでも安心感を得ることができます。大がかりな工事が必要になる前に、まずは信頼できる業者に点検をお願いして、住まいの状態を知ることから始めてみてください。
床下リフォームが得意な
\ 施工会社を探したい!/

【無料】リフォーム業者の紹介を受ける

山﨑 南
YAMAZAKI 代表
・2級建築施工管理技士
・一部上場ゼネコンでの現場監督経験
・不動産デベロッパーでの品質管理業務

2018年に大学卒業、その後一部上場ゼネコンにて現場監督として勤務。
その後、不動産デベロッパーにて品質管理(主に楽器演奏が可能な防音賃貸マンションの新築)を担当。
現在は独立し、行政などと連携しながら空き家問題関連のコンサルティング業務を行う。

関連タグ:

リフォームなら
なんでも
ご相談ください

  • 優良なリフォーム会社を知りたい
  • とにかく安くリフォームをしたい
  • 価格相場がわからない
  • 訪問営業で契約してしまった
  • 見積りが適正価格か知りたい
  • リフォームすべきかわからない
  • 水回りが古くなってきた
  • まずは相談だけしたい
  • ちょっとした修繕だけ頼みたい
  • ハウスメーカーが高すぎた
  • もっと生活を快適にしたい
  • 補助金を使ってリフォームしたい

【無料】
リフォーム業者の紹介を受ける