畳からフローリング張り替えリフォームの費用相場は?種類やメリット・デメリット、注意点を解説

畳からフローリングへ!費用相場、種類、注意点をまとめて解説

畳は住まいの中でも長年住み続けることで痛みが特に激しくなる部分です。また近年は一戸建て住宅の間取りを見ると、畳の部屋は珍しくなっています。さらにフローリングは、畳に比べ掃除がしやすいといった利便性の良さからも需要が高まっています。

フローリングリフォームは住環境の雰囲気を変え、生活空間を見直すために有効な手段です。本記事では、畳からフローリング張り替えリフォームの費用や種類、メリット・デメリット、注意点を解説します。畳からフローリングへ張り替えリフォームをご検討の方はぜひ参考にしてください。

経験者リフォーム
経験者
Iさん
畳からフローリングにして、掃除が格段にしやすくなりました。フローリングは畳と比べて傷や汚れが目立ちにいというメリットもありました。子供がいるので床は汚れやすいですが、その分拭き取りやすいので、とても便利です。
木瀬裕介監修者:
二級建築士
木瀬裕介
フローリングのリフォームは、見た目の変化だけでなく、掃除のしやすさや生活導線の改善といった日常の快適さにもつながります。特に高齢者や小さなお子様がいる家庭では、安全性の観点からも見直しをおすすめします。 いわゆる「死に部屋」使っていない部屋をきちんと活用していきましょう。

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畳からフローリング張り替えリフォームの費用相場

はじめに、畳からフローリング張り替えリフォームの費用相場について解説します。なお、リフォーム費用は主に3つの要素がリフォーム費用に影響を与えます。

リフォーム費用に影響する3つの要素

リフォーム費用に影響する3つのポイント

リフォーム費用に影響する3つの要素とは、フローリング材、施工方法、施工面積です。部屋全体の雰囲気や耐久性に影響を与えるため、確認しておきましょう。

フローリング材

フローリングに使用する床材によってリフォーム費用が変わります。費用を抑えたい場合は複合フローリング、費用が高くても、床の見た目に拘りたいなら、無垢フローリングという選択が一般的です。

木瀬裕介監修者:
二級建築士
木瀬裕介
施工面積の広さはもちろん、床材の種類や工法によって費用は大きく変動します。予算と希望の暮らし方のバランスを事前に整理しておくことが成功のポイントです。最近の良いフローリングはメンテナンスの観点でワックスが不要なものまであります。せっかくのチャンスなので色々検討してみましょうね。

施工方法

床のリフォームは、「張り替え」と「重ね張り」の2つの工法が一般的です。

張り替えの工法は一度床材を剥がして新しい床材に張り替える方法で、手間や工事期間がかかるため、費用は高めです。一方、重ね張りは床材を剥がすことなく上から床材を重ねる方法で、手間や工事期間が省略できるため、費用を抑えられます。

施工面積

床材や施工方法によって費用は変わりますが、リフォーム費用に一番影響を与えるのが施工面積です。

施工面積が広くなるほど多くの床材が必要となり、施工方法によっては工事の手間が増えるため、工事期間も長くなり、費用も高くなります。

畳からフローリング張り替えリフォームの費用相場

畳からフローリング張り替えリフォームの費用相場は次のとおりです。なお、床材や施工方法、施工面積によって費用が異なるため、大まかな予算として見てください。

リフォームの方法 費用(施工面積を4.5畳、6畳、8畳で想定)
畳に床材を重ね張りする 85,000円~230,000円
畳を剥がし、床材に張り替える 100,000円~250,000円
畳の上に床材を敷く(参考) 15,000円~60,000円

費用や施工日数が必要なリフォーム工事以外で畳からフローリングに替えたい方は、畳の上に床材を敷く方法もあります。

木瀬裕介監修者:
二級建築士
木瀬裕介
重ね張りは手軽に見えますが、畳の劣化具合によっては将来的な沈み込みの原因にもなるため、専門業者による現地確認が不可欠です。将来的には張り替えたほうが安くなるケースもありますよ。

フローリング材の種類と種類別参考価格

畳からフローリング張り替えリフォームで部屋の質感を決めるのがフローリング材です。しかし、フローリング材の素材によって金額や特徴が異なります。

ここでは、フローリング材の種類とフローリング材や施工方法、施工面積毎の参考価格を紹介します。

フローリング材の種類

フローリング材の種類は次の2つです。フローリング材を選ぶ際の参考にしてください。

複合フローリング材

複合フローリング材は、複数の天然木や合板を張り合わせた床板です。

複合フローリング材とは複数の天然木や合板を張り合わせた床板

特徴は次のとおりです。

複合フローリング材の特徴
  • 低価格
  • 色や柄のバリエーションが豊富
  • 傷や汚れに強い
  • 遮音性や耐水性に優れている
  • 定期的なワックスがけなどのメンテナンスが不要
  • 素材感がない
  • 天然木に比べ見劣りする

無垢フローリング材

無垢フローリング材とは切り出した天然木をそのまま使用した床材

無垢フローリング材は、切り出した天然木をそのまま使用した床材です。特徴は次のとおりです。

無垢フローリング材の特徴
  • 木本来の素材感がある
  • 空間の浄化作用や湿度調整効果がある
  • 化学物質を含まず、アレルギー源がない
  • 高価格
  • 傷や汚れが目立つ
  • 定期的なワックスがけなどのメンテナンスが必要

複合または無垢のフローリング材を選ぶ際には、予算やデザイン、メンテナンスの有無など総合的に判断して決めましょう。

木瀬裕介監修者:
二級建築士
木瀬裕介
重無垢材は自然素材ゆえの反りや伸縮があります。高温多湿な地域や床暖房との相性なども事前に確認しておきましょう。自然な風合いは素敵なんですが、完璧主義の方にはお勧めできません。おおらかに自然の風合いが楽しめる人向きです。

フローリング材の種類、施工方法、施工面積別参考価格

フローリング張り替えの費用相場

畳からフローリング張り替えリフォームで注意しておきたいポイント4つ

フローリングに変える前の4つの落とし穴

畳からフローリング張り替えリフォームで注意しておきたいポイントを4つ紹介します。畳とフローリングでは素材や快適性などが異なるため、生活空間も大きく変わります。リフォームを検討する際には注意しておきたい内容です。

素材や色

部屋の用途や雰囲気、インテリアに合わせた素材や色を選ぶことが大切で、注意しておきたい1つ目のポイントです。サンプルで色目や質感を確かめ、自分好みの部屋をイメージしながら最適な素材や色を選びましょう。

経験者リフォーム
経験者
Aさん
素材の違いはやっぱり実際に見てみないと分からないものだと痛感しました。

防音性

防音性が大きく変わることが、注意しておきたい2つ目のポイントです。空気を含む畳は遮音性が高く、衝撃音を軽減しますが、フローリングは遮音性が低く、直接音が伝わりやすい特徴があります。

特にマンションや集合住宅でのリフォームは、管理人に事前に確認し、必要であれば防音対策を行う必要性を考慮しておく必要があるでしょう。

木瀬裕介監修者:
二級建築士
木瀬裕介
マンションでは、管理規約で「遮音等級L45以上」といった仕様が求められるケースも多くあります。施工前に管理組合への確認が必須です。(L45:イスを引く音、物を落とす音などが下階聞こえるが、気になるほどではないレベル.)最近は防音を考慮して絨毯仕様のマンションも増えているのはそのためですね。他の部屋のリフォーム前例などを聞いてみましょう。

湿気やカビの発生

湿気やカビが発生しやすいのも注意しておきたい3つ目のポイントです。畳は吸湿性、放湿性に優れているため湿度調整の役目を持っていますが、フローリングは湿気が床下に留まりやすく、カビやダニが発生する原因になります。

カビやダニが発生すれば見た目が悪く、健康面にも影響を与えます。防湿シートを敷いたり、防湿性の高いフローリング材を使用するなどの対策を考えておきましょう。

断熱性

断熱性が下がることも注意しておきたいポイントです。畳は内部に空気を含んでいるため断熱性が高いため、1年を通じて快適な空間を作り出します。一方、フローリングは熱が通りやすいため冬場は足元に寒さを感じやすく、暖房効果も下がります。

木瀬裕介監修者:
二級建築士
木瀬裕介
断熱性能の低下が冷暖房効率にも直結します。床がヒヤッとするのは案外ストレス。スリッパを使っていないご家庭なら尚更です。よく使用する部屋ならば、同時に床暖房などへのリフォームもお勧めです。

断熱性を上げるために、床暖房を設置する、断熱性の高いフローリング材を選ぶ、床にカーペットを敷くなど寒さ対策にも備えておきましょう。

畳からフローリング張り替えリフォームのメリット・デメリット

畳からフローリング張り替えリフォームは、住みやすい環境に整えるために、畳とフローリングそれぞれの魅力や利便性などの違いを知っておく必要があります。ここでは、フローリングリフォームのメリットやデメリットを紹介します。

フローリングリフォームのメリット

フローリングリフォームのメリット
メリット
  • 掃除がモップで簡単に済む
  • 飲み物がこぼれてもふき取るだけできれいになる
  • リビングや廊下と一体感が感じられる
  • バリアフリー化でき、年配の方でも移動が楽になる
  • 部屋の雰囲気が大きく変えられる
  • インテリアが合わせやすい

フローリングリフォームのデメリット

フローリングリフォームのデメリット
デメリット
  • 冬場は床からの冷たい空気を感じやすく、足元が冷える
  • 床にクッション性がないため、足音や物の落下音が響きやすい
  • 一般的に畳より価格が高い

畳からフローリング張り替えリフォームの施工までの主な日数と流れ

ここでは、畳からフローリング張り替えリフォームの一般的な施工日数と施工完了までの流れを紹介します。なお、施工面積によって施工日数が異なるため、事前の打ち合わせで施工業者に確認しておきましょう。

木瀬裕介監修者:
二級建築士
木瀬裕介
工期中は家具の移動や仮住まいの検討が必要になることもあります。全部の家具を移動させるのはものすごく大変です。生活への影響を最小限にするために、スケジュールの余裕を持たせて計画しましょう。無理してケガをしたり腰痛にならないように注意しましょうね。

施工日数

畳からフローリングへ張り替えが完了するまでの施工日数(目安)は、次のとおりです。なお、フローリング材の種類や施工方法によっては施工日数が変わる可能性もあります。

施工完了までの流れ

畳からフローリング張り替えリフォームが施工完了するまでの流れは、次のとおりです。

  1. 複数の施工業者に相見積もりを依頼する
  2. 施工業者を選び契約、補助金などの事前申請
  3. 施工内容についての事前打ち合わせと決定
  4. 施工完了確認
  5. 支払い
  6. 補助金受取り手続き
畳からフローリング、どうやって施工するの?

施工完了までのポイントは、地元密着で信頼の高い業者選び、補助金の申請可否、好みのフローリング材選択、施工方法確認の4つです。

畳の上にフローリングを敷いても大丈夫?

結論から言うと、畳の上にフローリングを敷くことは可能です。ただし、方法によっては湿気やカビ、沈み込みなどのリスクがあるため、注意が必要です。

短期的に見た目を変えたい場合は、「フローリングカーペット」や「置き敷きタイプ」がおすすめです。工事不要で簡単に敷けるため、賃貸住宅でも使いやすく、畳を傷めにくいというメリットがあります。

一方で、畳を残したまま合板やフローリング材を施工する方法もありますが、畳は吸湿性が高いため、そのままではカビの発生や床の沈み込みにつながることがあります。そのため、防湿シートを敷くなどの対策が必要です。また、畳の厚みで段差ができやすい点にも注意が必要です。

長期的にフローリングで使いたい場合や、重い家具を置く予定がある場合は、畳を撤去して下地を整えた上でフローリングを施工するのが安心です。

まとめ

畳からフローリングにリフォームする際、フローリング材の種類や施工方法、施工面積によって費用が変わります。またフローリングのデメリットを知り、しっかりと対策しておかないと後悔するリフォームにもなりかねません。

フローリングリフォームは、住環境を大きく変えます。フローリングのメリットを生かしたリフォームになるよう、自分好みの部屋になるイメージをしっかりと掴むことが大切です。

木瀬 裕介
EARTH CONTAINER 代表
二級建築士 宅地建物取引士 家屋応急判定士

1995年 大手住宅メーカー入社。研究所、企画、マーケティング、営業責任者などを実施。2023年独立し、アースコンテナ合同会社を起業。

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