
モルタル床は、継ぎ目のない無機質な質感が魅力です。玄関土間や店舗だけでなく、キッチンやリビングの一部に取り入れる例もあります。
一方で、ひび割れやシミが生じることがあり、冬場の冷たさや床の硬さも気になりやすいため、見た目だけで決めると後悔する可能性があります。
この記事では、モルタル床のメリット・デメリット、施工費用、仕上げの種類、場所別の向き・不向きを解説します。タイルやモルタル調床材との違いも紹介するので、自宅に採用するべきか判断する際の参考にしてください。
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モルタル床とは

モルタルは、セメント・砂・水を練り混ぜて作る建築材料です。床ではコンクリートなどの下地に塗り付け、表面を仕上げるために使われます。
継ぎ目のない床を作れるほか、職人がコテで仕上げることによって、色ムラやコテ跡を生かした独特の表情が生まれます。木材やステンレス、アイアン、タイルなどとも合わせやすく、インダストリアルやナチュラル、和モダンなど幅広い内装になじみます。
ただし、モルタルは乾燥収縮や下地の動きによってひび割れることがあります。また、素地のままでは水分や油分が染み込む可能性があるため、使用場所に応じてシーラーやコーティングなどの表面保護が必要です。
モルタルとコンクリートの違い
| 比較項目 | モルタル | コンクリート |
|---|---|---|
| 主な材料 | セメント・砂・水 | セメント・砂・砂利・水 |
| 主な用途 | 表面仕上げ、下地、補修、目地 | 基礎、床スラブなどの構造部分 |
| 床での使われ方 | 主に床の表面を仕上げる | 床の構造や下地になる |
| 表面の特徴 | 比較的きめ細かく仕上げやすい | 砂利を含み、モルタルより粗い |
見た目が似ているため混同されやすいものの、モルタルとコンクリートでは材料と役割が異なります。
また、「モルタル床」と呼ばれている床のなかには、セメント系の薄塗り仕上げ材やモルタル調の塗り床が使われているものもあります。希望する施工事例が見つかったら、一般的なモルタル仕上げなのか、別の製品を使った床なのかを施工会社に確認しましょう。
監修者:弘中 純一
一級建築士
宅地建物取引士- モルタルは、ひび割れがしやすい点に注意が必要です。ひび割れのしやすい下地の場合や、できるだけひび割れを防ぎたい場合は、ひび割れ防止の対策も必要になってきます。
モルタル床の施工費用

モルタル床の施工費用は、一般的な仕上げで1㎡あたり約1,500~4,000円が目安です。着色や意匠性の高い左官仕上げ、表面コーティングなどを施す場合は、1㎡あたり約5,000~18,000円かかることもあります。
| 施工内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 一般的なモルタル仕上げ | 約1,500~4,000円/㎡ |
| 着色・意匠仕上げ・コーティングなど | 約5,000~18,000円/㎡ |
| 既存床の撤去・下地補修など | 現場の状態により別途 |
ただし、これらはモルタルの施工部分を中心とした目安です。リフォームでは、既存床の撤去や下地補修、ひび割れ対策などが加わるため、面積に単価を掛けた金額がそのまま工事総額になるとは限りません。
特に玄関土間などの小面積工事では、施工会社が最低施工料金を設定している場合があります。単価だけで判断せず、現地調査を受けて総額を確認することが大切です。
費用が高くなる主な要因
- 既存のフローリングやタイルを撤去する
- 下地にひび割れ、凹凸、浮きなどがある
- メッシュや目地などのひび割れ対策を行う
- 施工するモルタルの厚みが増える
- 搬入しにくい場所や複雑な形状を施工する
- 着色や研ぎ出しなどの意匠仕上げを選ぶ
- シーラーや防塵塗装、コーティングを追加する
見積もりでは「モルタル施工一式」だけでなく、撤去、下地処理、表面保護、養生、廃材処分などの内訳を確認しましょう。
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モルタル床のメリット
無機質で洗練された空間になる
モルタル床には、一般的なフローリングでは表現しにくい無機質な質感があります。床の継ぎ目が目立たないため空間に一体感が生まれ、カフェやショップのような雰囲気に仕上げられます。
木材や観葉植物と合わせれば無機質な印象をやわらげられ、ステンレスやアイアンと合わせればインダストリアルな雰囲気を強調できます。
コテ跡や色ムラによる独特の風合いを楽しめる
モルタル床は、職人の手仕事によるコテ跡や色の濃淡が残ります。工業製品のように均一ではなく、一つひとつ異なる表情になることが魅力です。
ただし、仕上がりのムラを欠点と感じる人もいます。施工前にサンプルだけでなく、依頼先が実際に施工した床を写真で確認しておくとイメージのずれを防げます。
家具を置いても凹みにくい
適切に施工されたモルタル床は表面が硬く、クッションフロアや木質フローリングと比べて、重い家具による凹みが生じにくい傾向があります。
ただし、施工厚や下地、使用環境によって耐久性は異なります。ガレージや店舗など大きな荷重がかかる場所では、その用途に対応した床構造と仕上げが必要です。
継ぎ目にホコリがたまりにくい
モルタル床にはフローリングやタイルのような継ぎ目がないため、目地にホコリやゴミが入り込む心配が少なく、掃き掃除をしやすい点がメリットです。
ただし、表面が粗い場合やひび割れが生じた場合は、凹凸に泥やホコリが残ることがあります。また、掃除しやすいこととシミが付きにくいことは別です。水や油を扱う場所では表面保護も検討しましょう。
モルタル床のデメリットと後悔を防ぐ対策

ひび割れを完全には防げない
モルタル床は、乾燥に伴う収縮や下地の動きによってひび割れることがあります。下地のひび割れ、床のたわみ、急激な乾燥、養生不足なども原因になります。
事前の下地補修、適切な厚みの確保、目地の設置、ワイヤーメッシュやグラスファイバーメッシュの使用などで発生を抑えられる場合があります。ただし、対策を行っても細かなひび割れを完全になくせるとは限りません。
監修者:弘中 純一
一級建築士
宅地建物取引士- ひび割れの大きな原因は、モルタルの乾燥収縮によるものであり、その影響を抑制する方法があります。例えば、ワイヤーメッシュやグラスファイバーメッシュを使う方法などがあり、リフォーム業者と相談し適切な対策をすることもよいでしょう。
水や油が染み込むことがある
モルタルは素地のままでは吸水性があり、泥水や油、飲み物などが染み込むことがあります。一度内部まで染み込んだ汚れは、完全に落とせない場合もあります。
玄関、キッチン、洗面所、飲食店などでは、使用環境に合ったシーラーやコーティングを施工すると、吸水や汚れを抑えやすくなります。ただし、表面保護材は徐々に摩耗するため、定期的な点検が必要です。
冬場は冷たく感じやすい
モルタル床は、素足で触れると足の熱が奪われ、冷たく感じやすい床です。玄関だけなら大きな問題にならなくても、リビングやキッチンなど長時間過ごす場所では不快に感じる可能性があります。
寒さを軽減するには、床下の断熱、対応する床暖房、ラグやマットなどを組み合わせます。床暖房を採用する場合は、下地や施工厚、表面保護材が対応しているかを施工会社に確認してください。
硬いため足腰や転倒時の負担が大きい
モルタル床にはクッション性がほとんどありません。キッチンや店舗で長時間立つと疲れやすく、転倒時の衝撃も大きくなります。食器やガラス製品を落とした場合も割れやすいでしょう。
小さな子どもや高齢者がいる家庭、床に直接座る生活が多い家庭では、施工範囲を玄関土間などに限定する方法もあります。
濡れると滑りやすい場合がある
滑りやすさは、表面の仕上げ方やコーティング、水分、油分によって変わります。平滑な金ゴテ仕上げは、濡れたときに滑る可能性があるため、水回りや屋外では注意が必要です。
刷毛引き仕上げや防滑骨材を使用すると滑りにくくできますが、表面の凹凸が大きくなるほど掃除しにくくなる場合があります。安全性と清掃性のバランスを考えて選びましょう。
仕上がりが職人や施工環境に左右される
コテ跡、色ムラ、濃淡、小さな気泡などは、モルタルならではの風合いである一方、希望した仕上がりと違うと感じる原因にもなります。
施工会社を選ぶ際は、モルタル床の施工実績を確認し、希望に近い事例を見せながら打ち合わせることが重要です。均一な色柄を求める場合は、モルタル調フロアタイルなども比較しましょう。
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モルタル床に向いている場所と注意点

| 場所 | 適性 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 玄関土間 | ◎ | 雨水や泥によるシミ、濡れたときの滑りに注意する |
| シューズインクローク | ◎ | 泥汚れや湿気に合わせて表面保護を検討する |
| キッチン | ○ | 油染み、冷たさ、足の疲れ、食器の落下に注意する |
| リビング | △ | 冷たさと硬さへの対策が必要になる |
| 洗面所・トイレ | △ | 防水床ではないため、吸水と汚れへの対策を行う |
| ガレージ | ○ | 車両荷重、油汚れ、摩耗に対応した床仕様を選ぶ |
| 店舗 | ◎ | 歩行量や業種に合う耐摩耗性、防滑性、清掃性を確保する |
| 屋外アプローチ | ○ | 雨天時の滑り、排水勾配、地域によっては凍害に注意する |
玄関やシューズインクローク
玄関土間やシューズインクロークは、モルタル床を取り入れやすい場所です。自転車やアウトドア用品などを置いても床が凹みにくく、無機質なデザインが玄関全体を引き締めます。
一方、雨水や泥を持ち込みやすいため、シミを防ぎたい場合は表面保護が必要です。濡れたときの滑りにくさも確認しましょう。
キッチンやリビング
キッチンではステンレス設備との相性がよく、LDKの一部だけ床材を切り替える使い方もできます。ただし、油や調味料のシミ、足の疲れ、落とした食器が割れやすい点には注意が必要です。
リビング全面に採用する場合は、冬場の冷たさと床の硬さが日常生活に合うかを検討します。床暖房や断熱を採用する場合は、対応する工法を選びましょう。
水回りやガレージ
モルタルは硬い床ですが、それだけで水回りやガレージに最適とは限りません。洗面所などでは防水層と表面保護、ガレージでは車両荷重に耐える下地や厚み、油汚れに対応する仕上げが必要です。
使用条件が厳しい場所ほど、住宅の玄関土間と同じ仕様をそのまま採用せず、用途に合わせて施工会社に設計してもらいましょう。
モルタル床の主な仕上げと表面保護

モルタル床を選ぶ際は、表面の仕上げ方、色や意匠、表面保護を分けて考えると整理しやすくなります。
表面の仕上げ方
| 仕上げ | 特徴 | 向いている場所 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 金ゴテ仕上げ | 金属製のコテで比較的平滑に仕上げる | 住宅の玄関土間、店舗など | 濡れる場所では滑りやすさを確認する |
| 刷毛引き仕上げ | 刷毛で細かな凹凸を付けて滑りにくくする | 玄関アプローチ、屋外など | 凹凸に泥やホコリが残りやすい |
色や意匠を変える方法
モルタルに顔料を加えるカラーモルタルや、骨材を見せる研ぎ出しなどを選ぶと、一般的なグレー以外の色や表情を作れます。製品や職人によって対応できる色、模様、質感が異なるため、施工事例とサンプルを確認しましょう。
シーラーやコーティングによる表面保護
シーラーやコーティングは、モルタルの吸水、汚れ、表面からの粉塵などを抑えるために使用されます。透明な仕上げでも、製品によって色が濃く見えたり、光沢が出たりすることがあります。
屋内・屋外、水濡れ、油汚れ、歩行量などによって適した製品は異なります。耐水性や防滑性だけでなく、見た目の変化やメンテナンス方法も確認してください。
なお、セルフレベリング材は流動性を利用して床下地を平らにする材料です。製品によっては仕上げとして使えるものもありますが、一般的な金ゴテ仕上げや刷毛引き仕上げとは役割が異なるため、同じ種類として考えないほうがよいでしょう。
監修者:弘中 純一
一級建築士
宅地建物取引士- 仕上がりのイメージを言葉だけで理解するのは難しい面があります。リフォーム業者に依頼して、見本を用意してもらい確認することもよい方法です。このような依頼に快く対応してくれる業者かどうか、業者選定する際の見極めにも役立つでしょう。
モルタルとほかの床材を比較
| 比較項目 | モルタル | タイル | モルタル調フロアタイル | モルタル調クッションフロア |
|---|---|---|---|---|
| 素材感 | 本物ならではのムラやコテ跡がある | 均一で高級感を出しやすい | モルタル柄を再現できる | モルタル柄を手軽に取り入れられる |
| 硬さ | 硬い | 硬い | やや硬い | 比較的やわらかい |
| ひび割れ | 発生することがある | 本体や目地が割れることがある | 比較的起こりにくい | 起こりにくい |
| 冷たさ | 感じやすい | 感じやすい | 製品と下地による | 比較的感じにくい |
| 補修 | 補修跡が残る場合がある | 部分交換できる場合がある | 部分交換しやすい | 部分補修が目立つ場合がある |
| 向いている人 | 本物の質感と経年変化を楽しみたい人 | 均一性や高級感を求める人 | 見た目と扱いやすさを両立したい人 | 費用とクッション性を重視する人 |
本物のモルタルを選ぶか迷ったときは、ひび割れや色ムラも含めた経年変化を楽しめるかが判断基準になります。
均一な見た目や施工の手軽さを重視する場合は、モルタル調フロアタイルやクッションフロアも候補です。写真だけでは違いが分かりにくいため、実物の質感、継ぎ目、歩き心地も確認しましょう。
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木造住宅やマンションでもモルタル床にできる?
木造住宅では下地のたわみや重量に注意する
木造住宅でもモルタル床を採用できる場合はあります。ただし、木質系の床下地は荷重や湿度の変化で動いたり、たわんだりするため、硬いモルタルにひび割れや剥離が生じる可能性があります。
施工前に、下地の種類と強度、床のたわみ、モルタルの重量、必要な厚み、周囲の床との段差を確認しましょう。木下地に対応した薄塗り材を使用する方法もありますが、製品ごとの施工条件に従う必要があります。
マンションでは管理規約と床構造を確認する
マンションでは、室内であっても自由に床材を変更できるとは限りません。管理規約や使用細則によって、遮音性能、床材、工事時間、搬入・養生方法などが定められている場合があります。
また、既存の床構造によって施工方法が変わり、床の高さや重量が問題になることもあります。管理組合へ工事内容を事前に確認し、マンションの床改修に詳しい施工会社へ相談してください。
モルタル床はDIYできる?
小面積の補修や物置などをDIYする例はありますが、広い床を水平かつ均一に仕上げるには技術が必要です。配合する水の量、塗り厚、作業時間、下地処理、養生のいずれかに問題があると、ひび割れや剥離、凹凸につながります。
DIYで起こりやすい失敗
- 床の高さや厚みが均一にならない
- 水平や排水勾配を確保できない
- 下地と接着せずに浮きや剥離が生じる
- 水を入れすぎて強度低下やひび割れにつながる
- 乾燥が早すぎて表面にひび割れが生じる
- コテ跡やシーラーのムラが想定以上に目立つ
- 床が高くなり、ドアの開閉に支障が出る
業者へ依頼したほうがよいケース
次のような場合は、DIYではなく専門業者への依頼をおすすめします。
- リビングなど施工面積が広い
- 木造下地に施工する
- 既存床にひび割れ、浮き、凹凸がある
- 水回りや排水勾配が必要な場所に施工する
- ガレージや店舗など大きな荷重がかかる
- マンションをリフォームする
- 床暖房と組み合わせる
- 見た目の美しい仕上がりを求める
モルタル床の施工期間と流れ
モルタル床の施工期間は、施工面積、下地の状態、使用材料、施工厚、表面保護の種類などによって異なります。数日から1週間程度がひとつの目安ですが、下地の補修や既存床の撤去が必要な場合は長くなることがあります。
また、作業が終わった日と、歩行や家具の設置が可能になる日は同じとは限りません。工事日数と使用開始日を分けて確認しましょう。
一般的な施工の流れ
- 現地調査で下地の種類、強度、湿気、凹凸などを確認する
- 必要に応じて既存床を撤去する
- 清掃、研削、ひび割れ補修などの下地処理を行う
- 必要に応じて補強材やプライマーを施工する
- モルタルを塗り付ける
- 金ゴテや刷毛などで表面を仕上げる
- 十分に養生・乾燥させる
- 必要に応じてシーラーやコーティングを施工する
気温、湿度、換気状況は硬化や乾燥に影響します。工期を優先して養生期間を短縮すると、仕上がりや耐久性に影響する可能性があるため、使用材料に適した期間を確保してください。
モルタル床のお手入れと補修

普段は掃き掃除と水拭きを行う
普段は、ほうきや掃除機で砂やホコリを取り除き、必要に応じて固く絞った布で水拭きします。汚れを放置すると染み込むことがあるため、こぼした水分や油分は早めに拭き取りましょう。
洗剤を使う場合は、施工したモルタルや表面保護材に使用できるかを確認してください。強い酸性洗剤はセメント系の表面を傷める可能性があります。研磨力の強い道具も、コーティングを傷付けることがあるため注意が必要です。
コーティングは劣化の状態に合わせて再施工する
コーティングの耐用期間は、使用する製品、歩行量、水や油の使用状況、屋内・屋外などによって異なります。一律に何年と決めず、光沢の変化、摩耗、汚れの染み込みなどを確認し、施工会社やメーカーが示す時期を目安に再施工を検討しましょう。
ひび割れは原因と幅を確認する
細いひび割れでも、補修するべきかは原因や下地の状態によって異なります。ひび割れが広がっている、段差がある、周囲が浮いている、水が入り込むといった場合は、表面だけを埋めずに施工会社へ相談してください。
補修材を使用すると、周囲との色や質感の違いが残ることがあります。見た目を重視する場所では、補修後の仕上がりについても確認しておくと安心です。
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モルタル床が向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 無機質でシンプルな内装が好き | 均一で変化しにくい仕上がりを求める |
| コテ跡や色ムラを風合いとして楽しめる | 小さなひび割れや色ムラも気になる |
| 経年変化を素材の味として受け入れられる | 冬場の床の冷たさが苦手 |
| 玄関や土間など一部分に取り入れたい | 床に直接座ったり寝転んだりすることが多い |
| 点検や表面保護のメンテナンスを行える | 転倒時の安全性や足腰への負担を重視する |
見た目を気に入っていても、ひび割れやシミを施工不良と感じてしまう人には向きません。反対に、素材の不均一さや変化を楽しめる人には、既製の床材にはない魅力があります。
モルタル床の施工会社を選ぶポイント
- モルタル床や左官仕上げの施工事例があるか
- 希望する色や質感に近い実例を確認できるか
- 下地の種類、強度、湿気、ひび割れを調査するか
- ひび割れ対策の内容を説明してくれるか
- 表面保護材の種類とメンテナンス方法を説明してくれるか
- 見積もりに撤去、下地処理、養生などの内訳があるか
- ひび割れや剥離が発生した場合の保証内容が明確か
複数社から見積もりを取る際は、金額だけでなく施工範囲をそろえて比較します。モルタル施工を下請けの左官工事店が行う場合は、リフォーム会社がどのように施工管理するかも確認しましょう。
監修者:弘中 純一
一級建築士
宅地建物取引士- 見積もりをするリフォーム業者が直接施工することは少なく、ほとんどは下請けの「左官工事店」などが実際に現場での作業を行います。そのため、施工管理をしっかりやってくれるリフォーム業者かどうかの見極めも重要です。
モルタル床に関するよくある質問
モルタル床は必ずひび割れますか?
必ずひび割れるとは限りませんが、乾燥収縮や下地の動きによって発生する可能性があります。下地処理やメッシュ、目地などで抑えられる場合はあるものの、完全に防ぐことは困難です。
モルタル床に床暖房は設置できますか?
対応する下地、モルタル、表面保護材を選べば設置できる場合があります。ただし、熱による伸縮や施工厚も考慮する必要があるため、床暖房とモルタル床の施工実績がある会社へ相談しましょう。
モルタル床は水洗いできますか?
水洗いできるかは、施工場所の防水層、排水設備、表面保護の仕様によって異なります。モルタルだから水を流して洗えるとは限りません。室内では基本的に掃き掃除や水拭きを行い、施工会社が指定する方法で手入れしてください。
モルタル床に色を付けられますか?
顔料を混ぜたカラーモルタルや、施工後に塗装する方法があります。希望する色を完全に再現できるとは限らず、乾燥後の色やコテムラにも違いが出るため、サンプルと施工事例を確認しましょう。
マンションでもモルタル床にできますか?
施工できる場合はありますが、管理規約、遮音性能、床構造、追加荷重などの確認が必要です。工事を申し込む前に、管理組合と施工会社の両方へ相談してください。
まとめ|モルタル床はデメリットも理解して選ぼう
モルタル床は、継ぎ目のない無機質な質感と、コテ跡や色ムラによる独特の表情が魅力です。特に玄関土間やシューズインクローク、店舗などに取り入れやすいでしょう。
一方で、ひび割れ、シミ、冷たさ、硬さなどのデメリットがあります。水回りやガレージ、木造住宅、マンションでは、下地や表面保護、床構造に応じた施工が必要です。
本物の素材感を求め、経年変化も楽しめる人にはモルタル床が向いています。均一な見た目や扱いやすさを重視する人は、タイルやモルタル調フロアタイルも比較してみてください。
リフォーム費用は、面積だけでなく既存床の撤去や下地補修、仕上げ方法によって変わります。複数社の施工実績と見積もり内容を比較し、自宅の床構造と希望する使い方に合った提案をしてくれる会社を選びましょう。
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監修者:弘中 純一
一級建築士
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リフォーム相談室〜札幌版
一戸建てハウジング事業開発、マンション内装プレファブ工法の技術開発などを経て建築士事務所を開設。新築住宅・リフォームの設計・施工業務の後、住まいに関するコンサルティングをメインに活動。現在は、各種Webサイトにおいて住宅・不動産に関する記事の執筆と、ホームページにて情報発信や住宅に関する無料相談を受けている。





