はつり工事の費用相場と種類・注意点を解説
最終更新日:2026年7月23日
「リフォームの見積もりに“はつり工事”と書かれているけれど、どんな工事?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
はつり(斫り)工事とは、コンクリートやモルタルを削ったり、壊したり、穴を開けたりする工事のことです。
設備の入れ替えや配管工事、玄関ドアの交換などに伴って発生する、リフォームの「下ごしらえ」のような工程です。
この記事では、はつり工事の費用相場を工法別に整理し、解体工事との違い、後悔しないポイント、騒音や産業廃棄物などの注意点、業者選びまでわかりやすく解説します。
見積もりの内容を正しく理解したい方は、ぜひ参考にしてください。
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監修者:戸塚 昌博
二級建築士
宅地建物取引士
住宅リフォームアドバイザー - 私が工務店でお客様をご案内する中でも、「はつり」という言葉をご存じの方は意外と多くありません。近年は補助金を利用した玄関ドアや窓交換の工事が増え、はつり工法を採用する機会も増えています。だからこそ、なぜはつりが必要なのか、費用が発生する理由まで丁寧にご説明するよう心掛けています。この記事が、見積書を安心して確認するための参考になれば幸いです。
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はつり工事とは
はつり工事は、コンクリートやモルタルなどの硬い素材を、削る・壊す・穴を開けるといった方法で加工・撤去する工事の総称です。
たとえば、古い土間コンクリートの撤去、配管を通すための穴あけ、タイルの下地調整、玄関ドア枠の撤去などが該当します。
大規模な「解体工事」に対して、部分的で小規模な作業を指すことが多いのが特徴です。
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監修者:戸塚 昌博
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宅地建物取引士
住宅リフォームアドバイザー - 「はつり工事」という名称は聞き慣れないかもしれませんが、リフォームでは欠かせない工事の一つです。私もお客様のご自宅を下見する際には、「この部分ははつり工法で施工できるか」「どの程度まではつる必要があるか」を自然と確認しています。完成すると見えなくなる工程ですが、仕上がりや工事費にも影響する大切なポイントです。
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はつり工事が必要になるリフォーム例
はつり工事は、それ単体で発注することは少なく、多くはほかのリフォームに「付随して」発生します。
どんな工事ではつりが必要になるのかを知っておくと、見積もりに「はつり」の項目があっても慌てずに済みます。
代表的なケースは次の通りです。
- はつりが発生しやすいリフォーム
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- 玄関ドアの交換:既存のドア枠をモルタルごと撤去する(はつり工法)際にはつりが発生する
- 浴室・キッチンの改修:配管ルートを変えるため、土間やコンクリート床を斫って配管を通す
- 土間コンクリートの撤去:ガレージや玄関土間の作り直し、駐車場の解体で床を斫る
- タイル・モルタルの下地調整:既存タイルや不陸(凹凸)のある下地を斫って平らにする
- エアコン・換気扇の増設:コンクリート壁に配管用の穴を開ける「コア抜き」
玄関ドアの交換では、既存枠を残す「カバー工法」ならはつりは不要ですが、枠ごと入れ替える「はつり工法」ではモルタルを斫るため費用と工期が増えます。
浴室・キッチンの位置や設備を大きく動かす場合も、配管の付け替えに伴うはつりが発生しやすくなります。
逆に、既存の位置・ルートをそのまま使うリフォームなら、はつりを最小限に抑えられます。
見積もりに大きなはつり費用が入っているときは、「本当にその範囲を斫る必要があるのか」「レイアウトを工夫すれば減らせないか」を業者に確認すると、費用を抑えられることがあります。
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監修者:戸塚 昌博
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住宅リフォームアドバイザー - 私も現地調査では、「カバー工法で対応できるか」「はつり工法が必要か」を必ず確認しています。カバー工法で問題なく施工できるなら、費用や工期を抑えられることも少なくありません。一方で、建物の状態や仕上がりを優先して、あえてはつり工法をおすすめするケースもあります。大切なのは、最初から工法を決めつけるのではなく、それぞれのメリット・デメリットをきちんと説明し、お客様に合った方法を提案してくれる業者かどうかです。
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はつり工事の費用相場
はつり工事の費用は、工法・範囲・処分する廃材の量によって変わります。
代表的な作業と費用相場をまとめると、次のようになります。
| 工事内容 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 手はつり(ハンドツール) | 1㎡ 1,500〜5,000円(薄いモルタル除去等は500円〜) | 小規模・狭い場所向き |
| 機械はつり(重機使用) | 1日 30,000〜50,000円 | オペレーター込みの目安 |
| コンクリート土間の撤去 | 1㎡ 3,000〜6,000円 | 処分費を含む場合あり |
| コア抜き(配管用の穴あけ) | 1箇所 数千〜数万円 | 径・厚みで変動 |
| 産業廃棄物の処分費 | 別途 | 数量・品目による |
はつり工事の費用は、大きく「作業費」「処分費」「諸経費」の3つで構成されます。
作業費だけが安くても、廃材の処分費が別途高くつくことがあるため、見積もりでは処分費まで含めた総額を確認することが大切です。
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監修者:戸塚 昌博
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住宅リフォームアドバイザー - 費用で意外と見落とされやすいのが、廃材の搬出や処分にかかる費用です。大型車が現場の近くまで入れない住宅や、搬出経路が狭い現場では、コンクリートガラを一輪車(ネコ車)などで少しずつ運び出す必要があり、その分人件費がかかります。同じ面積のはつり工事でも現場条件によって費用が変わるため、見積もりは単価だけでなく内訳まで確認することをおすすめします。
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はつり工事の費用が高くなる条件
同じ「1㎡いくら」の相場でも、現場の条件によって実際の費用は大きく変わります。
相場表の金額はあくまで標準的なケースの目安で、次のような条件が重なると費用は上振れします。
なぜ金額が変わるのかを理解しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
| 費用が上がる条件 | なぜ高くなるか |
|---|---|
| コンクリートが厚い・鉄筋が多い | 斫るのに時間と刃・機材の消耗がかかる。鉄筋があると切断作業も増える |
| 作業場所が2階以上・高所 | 機材の搬入や廃材の搬出に手間がかかり、人員も増える |
| 搬出経路が狭い・遠い | 廃材を手運びする距離が長く、運搬効率が落ちる |
| 駐車・仮置きスペースがない | トラックを離れた場所に停める必要があり、運搬の手間が増える |
| 夜間・休日の作業 | 割増の人件費がかかる。商業地や集合住宅で発生しやすい |
| 養生範囲が広い | 床・壁・共用部の保護に手間と材料がかかる |
| 廃材の量が多い | 産業廃棄物の処分費が数量に応じて増える |
たとえば同じ土間コンクリートの撤去でも、厚さ10cmで鉄筋の入っていない土間と、厚く鉄筋の入った駐車場スラブとでは、手間も処分量もまったく異なります。
マンションの上階で、エレベーターでしか廃材を運び出せないような現場も割高になりがちです。
見積もりが相場より高い場合は、こうした条件のどれが効いているのかを業者に確認しましょう。
理由が明確に説明できる業者なら、金額の根拠にも納得しやすくなります。
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住宅リフォームアドバイザー - 私もマンションのリフォームでは、工事内容だけでなく管理規約を必ず確認します。管理の厳しいマンションでは作業できる時間帯が短く設定されていることも多く、その場合は予定より工期が延びることがあります。現場の条件だけでなく、管理規約も工事費用に影響する要素の一つと考えておくとよいでしょう。
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はつり工事の主な工法
はつり工事は、使う道具や規模によって大きく3つの工法に分けられます。
手はつり
電動ハンマーやのみ、ハンドカッターなどの工具を使い、人の手で削る工法です。
狭い場所や小規模な作業に向いており、騒音や振動を比較的抑えやすいのが利点です。
一方、広い範囲を削るには時間と人手がかかります。
機械はつり
ブレーカーなどの重機を使って一気に削る工法です。
広い面積や厚いコンクリートを効率よく撤去できますが、騒音・振動が大きくなるため、近隣への配慮が欠かせません。
特殊はつり(コア抜き等)
コアドリルで円形の穴を開ける「コア抜き」や、ワイヤーソー・ウォールソーで精密に切断する工法です。
配管・換気用の穴あけや、振動を抑えたい現場で使われます。
専用機材が必要なため、対応できる業者が限られます。
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住宅リフォームアドバイザー - 工法は施工箇所やコンクリートの厚み、周辺環境などを考慮して選定するため、お客様が工法を指定することはほとんどありません。そのため、事前に「今回は機械はつりですか、それとも手はつりですか」と確認しておくと、騒音や振動の程度を把握しやすく、工事への不安も軽減できます。
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はつり工事で後悔しないポイント
はつり工事で「思ったより高額だった」「近隣とトラブルになった」と後悔しないために、次のポイントを押さえましょう。
- はつり工事の費用で確認したいポイント
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- 見積もりの「作業費・処分費・経費」の内訳を確認する
- 産業廃棄物の処分費が含まれているかを確認する
- 養生・清掃・近隣対応の範囲を確認する
- 複数の業者で相見積もりを取る
見積もりの内訳を確認する
はつり工事は「一式いくら」とまとめられがちですが、作業費・処分費・経費の内訳が分かれているかを確認しましょう。
内訳が明確な業者ほど、追加請求のリスクが低くなります。
処分費を含めて比較する
コンクリート片などの廃材は産業廃棄物となり、処分方法が法令で定められています。
処分費を見積もりに含めず後から請求するケースもあるため、総額での比較が重要です。
近隣への配慮を確認する
はつり工事は騒音・振動・粉じんを伴います。
事前の近隣あいさつや、養生・散水などの対策を業者が行ってくれるかを確認しておくと、トラブルを防げます。
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住宅リフォームアドバイザー - 私も工事前には、はつり工事の性質上、既存の状態によっては追加の補修が必要になる可能性があることをお伝えしています。だからこそ、「補修費はどこまで見積もりに含まれているのか」「想定外の補修が必要になった場合の対応」は、契約前に確認しておくと安心です。
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はつり工事の注意点(騒音・振動・粉じん)
はつり工事最大の注意点は、騒音・振動・粉じんです。
特に機械はつりは音が大きく、マンションや住宅密集地では作業時間の制限や管理規約の確認が必要になります。
粉じん対策として養生シートや散水を行い、近隣への事前連絡を済ませておくと安心です。
古い建物では、はつる部分にアスベスト(石綿)が含まれている場合があります。
石綿の事前調査は、解体・改修工事を行う際に必要です。
さらに、建築物の解体で床面積80㎡以上、改修で請負金額100万円以上などの一定規模の工事では、調査結果を行政(労働基準監督署・自治体)へ報告する義務があります。
築年数の古い物件では、業者に事前調査の有無を確認しましょう。
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監修者:戸塚 昌博
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宅地建物取引士
住宅リフォームアドバイザー - 築年数の古い建物では、実際に事前調査を行わないとアスベストの有無は判断できません。そのため、古い住宅のリフォームでは「アスベストが見つかる可能性もある」という前提で予算にある程度の余裕を持たせておくと安心です。調査の結果、アスベストが確認された場合は、通常のはつり工事とは異なる処理が必要になるため、追加費用や工期が発生することがあります。
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騒音・振動トラブルを防ぐ近隣対応
はつり工事で最もトラブルになりやすいのが、騒音・振動をめぐる近隣との関係です。
とくにブレーカーやさく岩機などを使う作業は音や振動が大きく、自治体によっては「特定建設作業」として、届出や作業できる時間帯・日数などの制限がかかる場合があります。
たとえば東京都でも、建設工事に伴う騒音・振動について規制の基準が整理されており、使用する機械や地域によっては規制の対象になり得ます。
実際の届出や規制の要否は工事を行う自治体の条例によって異なるため、施工業者に確認してもらうのが確実です。
法令上の規制とは別に、近隣への配慮そのものがトラブル予防の基本です。
工事の前に、着工日・作業時間・工事の期間・おおよその騒音が出る時間帯を伝えて挨拶をしておくと、印象が大きく変わります。
次のような対応を業者が行ってくれるかを事前に確認しておきましょう。
- 近隣トラブルを防ぐための確認事項
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- 着工前に近隣へ挨拶・工事内容の周知をしてくれるか
- 作業時間帯(早朝・夜間・休日を避ける等)を守れるか
- 防音・防振シートや養生で音・振動・粉じんを抑える対策をするか
- マンションの場合、管理規約の作業時間・申請ルールを守れるか
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監修者:戸塚 昌博
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住宅リフォームアドバイザー - 私たちも工事前には近隣へのご挨拶を欠かしませんが、騒音や振動を伴う工事では、予想外のご意見をいただくこともあります。お施主様からも事前に一言ご挨拶いただけると、「聞いていた工事だから大丈夫」と安心していただけるケースが多く、結果的にトラブルの防止につながります。
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アスベストが見つかった場合の流れ
築年数の古い建物では、モルタルや仕上げ材、下地などにアスベスト(石綿)が使われていることがあります。
まずは工事前の「事前調査」で、対象となる建材に石綿が含まれていないかを確認します。
図面や目視で判断できない場合は、建材の一部を採取して分析する調査が必要になり、この分析には別途費用がかかることがあります。
調査の結果、石綿の含有が判明した場合は、通常のはつり作業とは切り離して、石綿の飛散を防ぐための特別な作業が必要になります。
湿潤化・隔離養生・保護具の着用・専門の処理などが必要となり、通常のはつり費用とは別に、石綿の除去・処理費用として計上されるのが一般的です。
「はつり費用が別費用になる」のは、作業の難易度と安全対策のコストがまったく異なるためです。
石綿を含む建材を通常の廃材と一緒に処分することはできず、適正な処理が法令で求められます。
古い物件のはつりでは、「事前調査の有無」「石綿が見つかった場合の追加費用の考え方」を必ず確認しておきましょう。
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監修者:戸塚 昌博
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住宅リフォームアドバイザー - 私も最近は、リフォームだけでなくエアコン設置工事などでも石綿に関するご相談を受けることが増えました。特に築40年以上の建物では、事前調査の結果によっては石綿対策が必要になる可能性があります。必ず含まれているとは限りませんが、調査費用や追加工事が発生することも想定しておくと、予算計画を立てやすくなります。
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産業廃棄物と建設リサイクル法
はつり工事で出るコンクリート片(コンクリート塊)やアスファルト、木材などは産業廃棄物にあたり、法令に沿った適正な処分が必要です。
これらのうちコンクリート・アスファルトコンクリート・木材は「特定建設資材」とされ、一定規模以上の工事では建設リサイクル法によって分別解体と再資源化が義務づけられています。
具体的には、建築物の解体工事で床面積80㎡以上、新築・増築で500㎡以上、修繕・模様替え等(リフォーム)で請負代金1億円以上などが対象規模です。
規模が対象に満たない小さなはつりでも、産業廃棄物を適正に処理する責任があることに変わりはありません。
処分費が極端に安い見積もりは、不法投棄など不適正な処理につながるおそれもあるため注意が必要です。
廃材が正しく処理されたことを確認できる「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の発行や、処分先を明示できるかを確認しておくと安心です。
処分費は廃材の品目と数量で決まるため、「作業費は安いが処分費が別で高い」といった見積もりの落とし穴も、内訳を見れば見抜けます。
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監修者:戸塚 昌博
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住宅リフォームアドバイザー - 私がリフォーム工事の見積もりを確認する際も、はつり作業そのものの金額だけでなく、廃材の運搬費や処分費まで含まれているかを確認します。特にコンクリートガラは重量があるため、想定より廃材量が増えると処分費や運搬費が膨らむことがあります。「はつり○万円」という金額だけで判断せず、どこまで含んだ見積もりなのかを確認しておくことが大切です。
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解体工事との違い
解体工事が建物全体や大きな構造物を取り壊すのに対し、はつり工事は床・壁・土間などの一部を部分的に削る・壊す作業を指します。
リフォームでは、設備交換や床の作り直しなどに伴って「部分的なはつり」が発生するのが一般的です。
規模が小さいぶん、解体工事より費用は抑えられます。
実際のリフォーム現場では、「解体工事」と「はつり工事」が明確に分かれているとは限りません。
たとえば浴室を解体したあとに土間コンクリートをはつったり、玄関ドア交換で既存枠まわりを部分的にはつったりすることがあります。
そのため、見積書では「解体工事一式」だけでなく、どこまでの撤去・はつり・処分が含まれているのかを確認しておくと、追加費用を防ぎやすくなります。
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施工までの日数と流れ
施工までに必要な主な日数
作業範囲によって日数は変わります。
小規模な手はつりやコア抜きは半日〜1日、土間撤去などまとまった作業は1〜数日が目安です。
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住宅リフォームアドバイザー - 私たちが工程を組む際も、はつり作業の日数だけではなく、その後の配管・下地・仕上げ工事まで含めて考えます。実際には、はつってみて初めて内部の状態が分かるケースもあり、想定外の鉄筋や配管、下地の劣化などが見つかると工程が延びることがあります。特に築年数の古い建物では、多少余裕を持った工程を考えておくと安心です。
一般的な工事の流れ
はつり工事は、次のステップで進みます。
- はつり工事の一般的な流れ
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- 現地調査・見積もり
- 養生・近隣への配慮
- はつり作業
- 廃材の搬出・分別
- 清掃・確認・引き渡し
工事中は粉じんや騒音が出るため、作業時間や搬出ルートを事前に業者と確認しておくとスムーズです。
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監修者:戸塚 昌博
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住宅リフォームアドバイザー - 現場では、はつり作業を始める前の確認が非常に重要です。図面だけでは分からない配管や配線が隠れていることもあり、誤って傷つけると漏水や停電などにつながる可能性があります。特に浴室・キッチンなどの水回りでは、既存配管の位置を確認しながら慎重に作業を進めてもらうことが大切です。
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業者選びと見積書で確認すべき項目
はつり工事は、処分費の扱いや近隣対応の丁寧さで仕上がりと安心感が変わります。
見積もりの内訳が明確か、産業廃棄物を適正に処理できるか、養生・清掃まで対応するかを確認し、複数社で比較すると安心です。
とくに「一式」でまとめられた見積もりは、あとから追加請求が発生しやすいため注意しましょう。
見積書を受け取ったら、次の項目が明記されているかをチェックしてみてください。
- 見積書・業者に確認したいチェックリスト
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- 作業費・処分費・諸経費(養生・運搬・人件費)の内訳が分かれているか
- 産業廃棄物の処分費が含まれているか、マニフェストを発行するか
- アスベストの事前調査を行うか、見つかった場合の追加費用の考え方
- 近隣挨拶・養生・清掃・原状回復までの範囲
- 作業日数・作業時間帯と、追加費用が発生する条件
- 解体工事業などの登録・許可があるか、施工事例や保証の有無
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監修者:戸塚 昌博
二級建築士
宅地建物取引士
住宅リフォームアドバイザー - 私がお客様におすすめしたいのは、単純に一番安い業者を選ぶのではなく、「追加費用が発生する条件を事前に説明してくれるか」を確認することです。はつり工事は、実際に壊してみないと内部の状態が分からないケースもあります。そのため、「追加費用は絶対にありません」という業者よりも、「この状態だった場合は追加で○○が必要になります」と事前に説明してくれる業者のほうが、結果的に安心して工事を任せやすいと考えています。
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よくある質問(Q&A)
Q1:はつり工事と解体工事はどう違いますか?
解体工事が建物全体や大きな構造物を取り壊すのに対し、はつり工事は床・壁・土間などを部分的に削る・壊す小規模な作業を指します。
リフォームに伴う下地処理や撤去で発生することが多く、解体より費用は抑えられます。
Q2:はつり工事の費用はどのくらいですか?
手はつりで1㎡1,500〜5,000円(薄いモルタル除去などは500円〜)、機械はつりで1日30,000〜50,000円、コンクリート土間の撤去で1㎡3,000〜6,000円が目安です。
これに産業廃棄物の処分費が加わります。
Q3:処分費は別途かかりますか?
はい。コンクリート片などは産業廃棄物となり、処分費が必要です。
見積もりに含まれているか、別途請求かを必ず確認しましょう。
Q4:マンションでもはつり工事はできますか?
可能ですが、騒音・振動が大きいため、管理規約で定められた作業時間や曜日を守る必要があります。
事前に管理組合への申請と近隣あいさつを済ませておきましょう。
Q5:古い家のはつりでアスベストは心配ですか?
築年数の古い建物では、はつる部分にアスベストが含まれる場合があります。
石綿の事前調査は解体・改修工事で必要で、建築物の解体80㎡以上・改修100万円以上などの工事では、調査結果の行政への報告も義務づけられています。
業者に調査の有無を確認してください。
はつり工事は単独で依頼するケースより、浴室・キッチン・玄関・外構などのリフォームに伴って発生するケースが多い工事です。
そのため、「はつり工事はいくらですか?」だけでは正確な金額を出しにくく、施工範囲や厚み、搬出条件、廃材量などによって費用は変わります。
見積もりでは単価だけでなく、工事範囲と追加費用の条件まで確認することをおすすめします。
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まとめ
はつり工事は、リフォームに伴ってコンクリートやモルタルを削る・壊す・穴を開ける工事で、手はつり・機械はつり・特殊はつりに分かれます。
費用は工法や範囲で変わり、作業費だけでなく産業廃棄物の処分費まで含めて比較することが大切です。
騒音・振動・粉じんを伴うため、近隣への配慮やアスベストの事前調査も忘れずに。
見積もりの内訳が明確で、廃材を適正処理できる業者を複数社から比較して選びましょう。
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監修者:戸塚 昌博
二級建築士
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住宅リフォームアドバイザー - はつり工事は、完成すると見えなくなる部分の工事ですが、リフォームの費用や工程を左右する重要な作業です。私も現場調査では、「どこまで壊す必要があるのか」「既存部分を残せないか」を確認し、できるだけ不要なはつりを減らせないか検討します。見積もりを見る際も金額だけで判断せず、工法・施工範囲・処分費・追加工事の条件まで説明してくれる業者を選ぶことが、後悔しないリフォームにつながります。
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監修者:戸塚 昌博
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住宅リフォームアドバイザー - 二級建築士・宅地建物取引士。工務店にて住宅営業やリフォーム提案を担当し、住宅設備や住まいに関する情報発信を行っています。これまで多くのお客様の住まいづくりやリフォーム相談に携わってきました。専門知識だけでなく、お客様目線で分かりやすく伝えることを大切にし、住宅・リフォームに関する正確で実践的な情報提供を心掛けています。
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