床暖房のリフォーム!費用相場や種類別のメリット・デメリットなどを解説します
最終更新日:2025年10月29日

これから床暖房のリフォームを検討している人にとって、どのくらいの費用相場になるのか気になる人も多いのではないでしょうか。一口に床暖房といってもさまざまな修理があるので、選び方や種類別のメリットやデメリットなどを知ることが大切です。
それでは、床暖房をリフォームするときの費用相場、種類や参考価格、後悔しない費用ポイント、選び方や種類別のメリットとデメリット、施工までの主な日数と流れについてご説明しましょう。
『床暖房ってどう?』実際に工事した人の声は?
リフォーム
経験者
Yさん- 床暖房を設置してよかった点は、何よりも部屋全体がやさしく均一に暖まることです。エアコンやストーブのように空気を強制的に温めるのではなく、床からじんわりと熱が伝わってくるため、足元から体全体がぽかぽかと温まります。特に冬の朝、冷たい床に触れることなく快適に過ごせるようになりました!
リフォーム
経験者
Iさん- 床暖房を設置してよかった点は、何よりも部屋全体がやさしく均一に暖まることです。エアコンやストーブのように空気を強制的に温めるのではなく、床からじんわりと熱が伝わってくるため、足元から体全体がぽかぽかと温まります。特に冬の朝、冷たい床に触れることなく快適に過ごせるようになりました!
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床暖房の費用相場
まずは、床暖房をリフォームで設置する場合の費用相場を、設置方法ごとに説明します。
設置方法別の費用相場
- 既存の床に直接貼り付ける場合 → 約5万円~8万円/1畳あたり
- 既存の床を全面張り替える場合 → 約8万円~11万円/1畳あたり
熱源機の設置費用
温水式床暖房(ガス温水式・電気温水式)を導入する場合、温水を作るための熱源機(給湯器・ボイラーなど)の設置が必要です。これは床暖房の施工費とは別にかかるため、リフォーム時には追加費用(約25万円~100万円)が発生します。
床暖房の種類と種類別参考価格
次に、床暖房の種類ごとに費用相場を深堀りしていきましょう。床暖房には、大きく分けて電気式、ガス温水式、電気温水式の3種類があります。

床暖房の設置費用相場(6畳あたり)
| 床暖房の種類 | 参考価格 | ランニングコスト(1ヶ月) |
|---|---|---|
| 電気式 | 約15万〜30万円 | 約6,000〜10,000円 |
| ガス温水式 | 約30万〜60万円 | 約4,000〜8,000円(都市ガス) / 約6,000〜12,000円(プロパン) |
| 電気温水式 | 約40万〜70万円 | 約5,000〜10,000円 |
もちろん、前述した床に直接貼り付けるか全面張り替えるかによって大きく費用が変わるので、どんなリフォームがしたいのか事前によく考えておく必要があります。設置条件や設備によって変動することもあるので、面倒でも具体的な見積もりを取るのがベストとも言えますね!
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床暖房のリフォームで後悔しないための費用のポイント
床暖房のリフォームで後悔しないための費用のポイントは、以下の通りです。
- 予算に合わせて、設置面積を考えよう
- 他のリフォームと同時に行おう
- 補助金制度を利用しよう
- 複数のリフォーム業者に見積もりを依頼しよう

予算に合わせて、設置面積を考えよう
後から床暖房を設置する場合、設置面積を考慮しないとその分費用が高くなってしまうので注意しましょう。可能であれば全面に床暖房を設置したいところですが、それでは費用が大幅に高くなってしまいます。したがって、床暖房リフォームをするときはどこまでの範囲を床暖房にするのか決めることが大切です。リフォームする場所を厳選して設置面積を可能な限り抑えれば、その分費用も抑えられます。
他のリフォームと同時に行おう
実はそれぞれの場所のリフォームを別々に依頼するよりも、他のリフォームと同時に行うことで費用を抑えることができます。別々にリフォームを依頼すると、施工のたびに養生したり建材メーカーを選んで用意しなければならなかったりと手間がかかります。
しかし、他のリフォームと同時に行うことで養生の手間がなくなり、建材メーカーが揃えられるのでトータルでの費用が抑えられるのがポイントです。タイミングやリフォームの必要性が重なったときに依頼することで、効率良く費用が抑えられるでしょう。
補助金制度を利用しよう
床暖房リフォームを行う際にチェックしておきたいのが、補助金制度の存在です。補助金制度の中には床暖房のリフォームを行うだけで対象になるものもあれば、リフォームに加えて断熱工事やエコ住宅設備などを一緒に行わないと対象にならない制度もあります。
さらに、国が実施している補助金制度の他にも自治体が実施している補助金制度もあるので、自分が住んでいる地域でどんな制度が利用できるのか事前に調べましょう。ただし、申請方法や補助内容は制度によって大きく変わるため、場合によっては事前に用意しなければならない書類がたくさんあります。
監修者:
1級建築
施工管理
技士
亀田 融- 床暖房リフォームに特化した補助金制度ではなくても、省エネを目的とした断熱工事の流れで床暖房を設置する場合には、補助金制度が活用できることがあります。たとえば長期優良住宅化リフォーム推進事業であれば住宅の省エネ化が対象になるので、温水式床暖房の給湯器設置が補助金の対象になります。その他の補助金制度でも活用できる場合があるので、一度国や自治体の補助金制度についてインターネットなどで調べてみることをおすすめします。
複数のリフォーム業者に見積もりを依頼しよう
リフォーム費用で後悔しないようにするためにも、1社だけでなく複数のリフォーム業者に見積もりを依頼しましょう。1社のみに見積もりを依頼した場合、その見積もり金額が高いのか安いのか判断できません。
もしも最初の1社に決めた後に別の業者の方が安く済むことが分かった場合、後悔してもしきれません。そのようなことにならないためにも、必ず複数のリフォーム業者に見積もりをお頼しましょう。
ただし、他の業者と比較してあまりにもかけ離れた見積もり金額を提示してくる業者は、逆にトラブルになる可能性があるので避けましょう。
床暖房を設置する方へのアドバイスは?
リフォーム
経験者
Nさん- 初期費用やランニングコスト、対応する床材、施工の方法など、専門知識が無いと分からないことが沢山ありました。自宅の構造やライフスタイル、使用する部屋の広さや使いたい頻度などを把握しておいて、専門知識のある業者さんとよく話し合うことが大切だと思います!
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床暖房の選び方&種類別メリット・デメリット

床暖房といっても複数の種類があるので、どのようにして選べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。種類によってメリットやデメリットも変わるため、どんなメリットやデメリットがあるのか知ることが大切です。それでは、床暖房の種類別メリット・デメリット、床暖房の選び方についてご説明しましょう。
床暖房をつけてわかったメリット・デメリットは?
リフォーム
経験者
Tさん- メリットは、空気が乾燥しないまま部屋を温められること。また、温度を低めに設定していても十分暖かく、光熱費は助かっています!
デメリットは、立ち上がりに時間がかかること。。。すぐに部屋を暖めたいときには不向きです。エアコンのようにスイッチを入れてすぐに温かくなるわけではなく、じんわりと温まるまでに30分以上かかることもあります。
ガス温水式床暖房のメリットとデメリット
ガス温水式床暖房のメリットは、以下の通りです。
- 短時間で床全体が温まる
- 効率良く広範囲が温められる
- 短時間で温まるので光熱費が安くなりやすい
ガス温水式床暖房のデメリットは、以下の通りです。
- 初期費用が高くなりやすい
- 定期的なメンテナンスが必要
- 床全面のリフォームが必要なので工期が長くなりやすい
電気式床暖房のメリットとデメリット
電気式床暖房のメリットは、以下の通りです。
- 工期が短い
- 設備費用が効率良く抑えられる
- メンテナンスの頻度が限りなく少ない
電気式床暖房のデメリットは、以下の通りです。
- 電気を使うので光熱費が高くなりやすい
- 温まるまでに時間がかかる
- 低温火傷のリスクがある
電気温水式床暖房のメリットとデメリット
電気温水式床暖房のメリットは、以下の通りです。
- ガスを使わないのでメンテナンスが少ない
- 夜間の安い電力を活用できる(深夜電力プランがある場合)
- 空気が乾燥しにくく、ホコリが舞わない
- 広範囲をムラなく暖められる
電気温水式床暖房のデメリットは、以下の通りです。
- 初期費用が高め
- 電気代が高くなりやすい
- 温まるまでに時間がかかる
- 電気料金プランに左右される
床暖房の選び方
どの種類にもさまざまなメリットとデメリットがあります。リフォームを考えている住宅の環境によっても、合う床暖房が違うのも事実です。例えば子育てや介護をする家庭には、低温やけどのリスクや電気代高騰のおそれがある『電気式』は避けたいですよね。
両方のメリットとデメリットを踏まえたうえで、実際に見積りをとってみたり、プロの意見も取り入れながら選ぶことが大切です。
監修者:
1級建築
施工管理
技士
亀田 融- 一般的に電気式床暖房は設置費用が安い反面で、立ち上がりが遅くて光熱費が高額になるため、キッチンや脱衣室などの一時的に使用する場所や各個室ごとに短時間使用する場合に適しているといえます。一方で温水式床暖房は設置費用が高額になるものの、立ち上がりが早くて光熱費が安い(特にガス温水式)ため、リビングやダイニングなどの広範囲な場所や長時間使用する部屋に向いているといえます。また電気式床暖房のように低温やけどを発症する心配がないため、お年寄りや小さな子供がいるご家庭でも安心です。
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床暖房リフォームにかかる日数と施工工程
床暖房のリフォームにかかる施工日数は、床に直接貼り付けるか全面張り替えるかによって変わります。床に直接貼り付ける場合、全面張り替える必要性がないのでその分工期が短くなります。

- 床に直接貼り付ける場合…既存の床をそのまま使えるため、施工期間は短め(1日~2日程度)
- 床を全面張り替える場合…床の解体工事が必要なため、施工期間は3日~4日程度かかることが多い
床に直接貼り付けるリフォーム施工の一般的な流れ
- 下地の水平確認→ 床の状態をチェックし、必要なら補修
- 床暖房マットを敷く→ 部屋全体に均等に配置
- 床暖房マットを固定→ 床にしっかりと固定してズレを防ぐ
- (温水式の場合)配管を設置し、暖房給湯器につなぐ→ 電気式の場合はこの工程なし
- 仕上げ材を施工して完成
全面貼り替えるリフォーム施工の一般的な流れ
- 既存の床材と床暖房マットを撤去
- 床の下地を整えて、新しい床暖房マットを敷く
- 床暖房対応の床材を貼る
- (温水式の場合)リモコンを取り付け、水漏れチェック
- 問題がなければ完成!
注意点
施工の規模や条件によって工期は変わるため、事前に確認が必要です。全面張り替える場合、既存の床材の解体工事も必要になるのでその分工期が長くなります。
一般的な施工期間は3日~4日程度です。
なお、上記の施工期間はあくまで一般的な目安であり、工事する規模が大きいほど施工期間も延びるので注意しましょう。
監修者:
1級建築
施工管理
技士
亀田 融- 床暖房リフォームの工期は設置する床暖房の種類や施工方法、熱源機の種類などによって大きく異なりますが、中には1日で設置可能なリフォーム対応の床暖房商品もあります。ただし事前に現在の床の水平具合や床下地の劣化状態をよく確認しておくことが大切です。また床の仕上げ材に関してはフローリングのほかに、カーペットやタイル、石など自分の好みにあわせて選ぶことができます。
まとめ
床暖房をリフォームするなら、どのくらいの面積の床を床暖房にするのか決めることが大切です。床暖房のリフォームは施工する面積が広くなるほど費用が高くなるため、全面リフォームにするとかなりの金額になります。業者と相談しつつ、ベストな床暖房リフォームを目指しましょう。
監修者:
1級建築
施工管理
技士
亀田 融- 床暖房リフォームの際、部屋の暖かさを重視するのであれば部屋の床面積の6~7割以上を床暖房できるようにする必要があります。しかし床暖房の設置面積が増えるほど設置費用も高額になり、設置後の光熱費もかかるようになります。したがってリフォーム後に後悔することがないように、事前にソファー、ベット、テーブルなどの家具や大型家電の設置場所まで十分考慮して、床暖房の設置場所を検討することが大切です。
\ 施工会社を探したい!/
亀田 融
匠住宅診断サービス 代表
1級建築施工管理技士、JSHI公認ホームインスペクター- 東証一部上場企業グループの住宅会社に現場監督、住宅リフォーム事業の責任者として約33年間勤務した後に、2015年10月よりホームインスペクション(住宅診断)の専門会社を立ち上げて自ら運営すると共に、小規模リフォーム会社の顧問として活動中。
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- とにかく安くリフォームをしたい
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- 見積りが適正価格か知りたい
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- まずは相談だけしたい
- ちょっとした修繕だけ頼みたい
- ハウスメーカーが高すぎた
- もっと生活を快適にしたい
- 補助金を使ってリフォームしたい