お風呂の修理の費用相場とは？種類や選び方をわかりやすく解説

最終更新日：2025年12月24日

ある日突然、お風呂の調子が悪くなってしまうことはあるでしょう。お風呂は毎日使用するため、突然の故障には焦ってしまうものです。

万が一の際に備えて、お風呂の修理業者の選び方や費用相場をあらかじめ知っておくと慌てずに済みます。

本記事では、お風呂の修理費用の相場や修理業者の選び方、修理までの日数など、わかりやすく解説しています。お風呂の修理について知りたい方は、最後まで読んでみてください。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

お風呂の不具合は、見た目だけでは判断がつきにくいケースも多く、表面的な修理で済む場合と、内部まで影響している場合とでは、必要な費用や工期に大きな差が生じます。本記事を通して、あらかじめ費用感や注意点を把握しておくことで、万が一のトラブル時にも落ち着いて適切な対応がしやすくなるでしょう。

お風呂の修理の費用相場

まずは、お風呂の修理の費用相場について解説していきます。それぞれの修理の種類と合わせて費用相場を見ていきましょう。

お風呂修理の種類

お風呂の修理は、主に2種類に分けられます。

部分修理

• 水漏れ
• 排水・配管
• 水道
• ドア
• 浴槽
• 天井・床・壁

機器修理

• 照明
• 給湯器
• 換気扇
• 浴室乾燥機

細かい修理内容については、後ほど詳しく解説します。

費用相場

お風呂の修理にかかる費用は、2,500円〜800,000円と幅が広めです。修理費用は、「工事代＋交換部品代＋出張代」で計算されています。

水漏れや配管など水に関わる修理は、おおよそ50,000円以内に収まりやすいです。比較的軽微な修理であれば、費用も抑えやすい傾向があります。

一方で、ドアや浴槽など少し大きな部品の修理や交換には、100,000円近くかかります。修理か交換かで費用が大きく変わる点には注意が必要です。

交換するべきかは、使用年数などとも比較して決めると良いでしょう。今後の使用予定も含めて検討することが大切です。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

水漏れは一見すると小さなトラブルに見えることもありますが、見えない部分で他の部位に影響を及ぼしている可能性があるため、慎重な対応が必要です。 例えば、浴室の床下で配管が劣化していた場合、長期間気づかずに放置されると、基礎の腐食などにつながることもあります。修理費用を抑えたい気持ちもわかりますが、特に水漏れに関しては応急処置ではなく、根本原因までしっかり調査・修繕してもらうことが、結果的に長い目で見て費用を抑えることにもつながります。

お風呂の修理の種類と種類別参考価格

お風呂の修理は10種類あります。種類は大きく分けると、部分別と機器別に分けられます。

ここからは6つの部分と4つの機器に分けて、修理内容を解説していきます。

部分別

部分別に当てはまる修理の種類は以下の6つです。

部分別の修理内容

• 水漏れ
• 排水・配管
• 水道
• ドア
• 浴槽
• 天井・床・壁

それぞれ解説していきます。

水漏れ

水漏れは、ホース以外から漏れる場合もあります。浴槽のパッキンや床下、換気扇から水が漏れていた事例があります。

排水・配管

排水は、排水口から水がすぐに流れない場合や異音がする場合の修理です。配管修理では、悪臭がする際にも業者が担当してくれます。

水道

蛇口を大きくひねっても水圧が弱い場合や、水の温度が上がらない場合に修理対応してくれます。

ドア

ドアが開閉しにくい、ガラス面が割れてしまったなど、お風呂使用時に困る場合に、修理します。

浴槽

長年使用している浴槽では、ひびや塗装剥がれが起こりやすいです。昔ながらの浴槽を使っている場合、手入れがしにくいものも多いでしょう。

最近では、安価で耐久性があり保温性も高いFRPという浴槽が人気です。

天井・床・壁

塗装が剥がれたり、タイルにひびが入ったりしたら修理時です。経年と共に、建物の歪みでお風呂の壁に見えない隙間ができることもあります。

部分的な修理でも、修理業者に依頼することが可能です。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

在来浴室かユニットバスかによって構造や工法が異なり、費用や工期に大きな差が出る可能性がある点にも注意が必要です。例えば、ユニットバスであれば部分交換が難しく、パネルごとに交換する必要があるケースもあります。本記事のように、それぞれの修理項目や特徴を事前に把握しておくことで、業者選びや見積もりの比較時に役立ち、無駄な出費を防ぐ判断材料になります。

機器別

目的別の種類は以下の4つです。

機器別の修理内容

• 照明
• 給湯器
• 換気扇
• 浴室乾燥機

１つずつ解説します。

照明

照明内に水が入っていたり、スイッチの接触が悪かったりした場合に修理するケースが多いです。

給湯器

お湯が出ない場合や機器の異音・エラーメッセージが出る際に状況確認だけでも業者に依頼できます。

換気扇

スイッチを入れても動かなかったり、異音が続いていたりする場合があります。

浴室乾燥機

機能低下や異音、エラーメッセージが表示された場合に、状態を確認してもらえます。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

不具合の原因が一つとは限らず、たとえば漏水が原因で機器が故障している場合、配管修理と機器交換の両方が必要になるケースもあります。 このように、原因と結果が連鎖している場合は費用も二重に発生するため、初期診断の精度が非常に重要です。

お風呂の修理で後悔しない費用ポイント

お風呂の修理で後悔しない費用ポイントは以下の2つです。

後悔しないための費用ポイント

• 複数の業者で見積もり
• 近い地域にある業者か

それぞれ解説していきます。

複数の業者で見積もり

複数の業者で見積もりを取ると、費用の平均がわかります。極端に大きな費用を提示されていることにも、気付きやすくなります。

多くても4社くらいを目安に見積もりを取ると良いでしょう。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

価格はもちろん重要なポイントですが、施工力・提案力など、技術面で信頼できる会社を見極めることが大切です。

近い地域にある業者か

自宅から近い範囲にあると、何かあった場合でも対応しやすいです。訪問のための移動距離が長いと、訪問料が他より多くかかる場合もあります。

近い地域で対応しており、評判の良さそうな業者を選ぶと良いでしょう。

お風呂の修理業者の選び方や種類別メリット・デメリット

お風呂の修理業者の選び方

修理したい箇所の工事に詳しいか確認しましょう。 地域に密着した業者であると、修理後の不具合の際にも対応してもらいやすいです。

以下はお風呂の修理業者の一覧です。

修理業者一覧

• 水道・ガス・電気の専門業者
• 住宅設備メーカー
• ホームセンター
• 地域の修理業者

工事の専門性と費用の度合いで選ぶと良いでしょう。

お風呂の修理業者の種類別メリット・デメリット

お風呂の修理業者の種類別にメリット・デメリットを紹介します。

水道・ガス・電気の専門業者

水道やガスの専門業者は、工事以外の普段気になる点についても相談しやすいのがメリットです。 しかし、水道・ガス・電気それぞれの専門なので、それ以外の修理を依頼できないのがデメリットです。

住宅設備メーカー

使用しているメーカーが同じなら、修理のサービス対応が高いというメリットがあります。 ただ、他社メーカーの製品である場合は、訪問料のみ取られるデメリットもあります。

ホームセンター

普段利用している店舗のホームセンターなら、信頼して修理依頼ができる点がメリットです。 ですが、ホームセンターによっては修理に対応していないというデメリットもあります。

地域の修理業者

小規模の会社なため、同じエリアの修理では速やかに対応してくれるのがメリットです。 デメリットは、小規模だから評判や業者の特徴が分かりにくい点です。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

業者ごとに得意分野が異なる場合があるため、施工実績や対応範囲などをよく確認するようにしましょう。 特に地域密着の修理業者の場合は対応が早い傾向にある反面、技術力の差が生じやすい為、見極めが重要です。

お風呂の修理までの主な日数と流れ

お風呂の修理までの主な日数と流れ

次に、お風呂の修理にかかる日数と修理のおおまかな流れについて解説します。

お風呂の修理までの主な日数

お風呂の修理にかかる日数は、半日〜1週間くらいです。

ドアや照明、水漏れなどは、半日程度で修理できることが多いです。

給湯器や浴槽は、業者の都合や時間帯によっては、1日以上かかることもあります。 修理の範囲が大きくなるほど、かかる日数も増えやすいです。

もしものために、お風呂が使えない場合の対策を備えておくと良いでしょう。

お風呂の修理までの流れ

お風呂の修理の流れは、以下のとおりです。

お風呂修理の流れ

• 予約（状況説明と日程調整）
• 訪問（状態の確認）
• 見積もり
• 修理工事
• お支払い

予約の際に、使用製品の番号などを聞かれる場合があります。

浴室内にある製造シールの確認や説明書の準備をしておくと作業がスムーズに進みます。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

水回りの工事は、施工不十分だと漏水などの二次被害につながる恐れがあります。 そのため、必ず現地調査を行った上で施工範囲を明確にしてから見積りを取るようにしましょう。

まとめ

お風呂の修理業者は多くありますが、まずは地域の業者を探してみるのもおすすめです。

住宅設備メーカーや水道・電気専門業者より、お手頃な価格で対応している場合があるからです。

修理の規模によっては1日以上お風呂が使えない場合もあるため、近くの銭湯を探しておくことをおすすめします。

複数の業者で見積もりを取り、予算にあった修理を依頼してみてください。

監修者：
山崎 南
2級建築施工管理技士

同じ条件でも業者によって金額に差が出ることは珍しくありません。 お風呂が使えない状況は大きなストレスですが、焦って一社に決めてしまわず、 金額や施工内容、アフター対応までを含めて比較検討することが大切です。