エアコンのドレンホース掃除のやり方は?自分でできる簡単な方法と注意点を徹底解説
最終更新日:2026年6月22日

暑い季節になると、活躍の機会が一気に増えるエアコン。
しかし、いざ使い始めた途端に「エアコンから水が漏れる」「嫌な臭いがする」といったトラブルに見舞われるケースは意外と少なくありません。
その原因としてよく挙げられるのが、エアコンの排水を担う「ドレンホース」の詰まりです。
この記事では、ドレンホースの役割や詰まりの原因、自分で行う掃除方法、プロに依頼すべき判断基準などを丁寧に解説します。
初めての方でもわかりやすいように、工程ごとに注意点も交えてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ドレンホースとは?役割と仕組み

エアコンの構造のなかで、一般家庭ではあまり注目されることのないドレンホースですが、冷房時に発生する水分を排出するという重要な機能を担っています。
まずは、ドレンホースが果たす基本的な役割と、その仕組みについて確認しておきましょう。
ドレンホースの役割とエアコンとの関係
エアコンが冷房を行う際、部屋の空気中の水蒸気が冷やされて、内部で結露となって現れます。
この水分は、エアコンのドレンパンという受け皿に溜まり、そこからドレンホースを通じて屋外へ排出される仕組みになっています。
つまり、ドレンホースはエアコンにとって排水管のような存在であり、これがうまく機能していないと、結露水の行き場がなくなってしまいます。
結果として、室内機の下から水がポタポタと漏れてきたり、壁紙や床材を濡らしてしまったりするなど、思わぬ二次被害を招くこともあるのです。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- ドレンホースから水が出るのは、主に冷房・除湿運転時です。冷房時は室内機内部で発生した結露水がドレンホースを通じて屋外へ排出されます。暖房時に室外機の下から水が出ることがありますが、これは霜取り運転などによる水であり、冷房時のドレン排水とは仕組みが異なります。
日常的には目に触れることのない部分ではありますが、エアコンの正常な運転を支える縁の下の力持ち、それがドレンホースという存在です。
ドレンホースが詰まる原因とは?


ドレンホースが詰まる主な原因は、内部に付着する汚れや異物の混入です。
エアコンが稼働するとドレンホース内には常に水分が流れることになり、その湿度の高い環境は、カビや藻、ぬめりといった生物的な汚れが繁殖しやすく、長期間掃除をしていないと徐々に蓄積されていきます。
また、ホースの先端が屋外に露出しているため、そこから入り込む砂や泥、落ち葉、虫の死骸なども詰まりの原因になります。
とくに排出口が地面近くにある場合は、風雨による跳ね返りでホース内部に泥が入りやすくなります。
さらに、ドレンホースそのものの経年劣化も詰まりの原因の一つです。
古くなったドレンホースは、内側の素材が劣化して水流を妨げるようになり、結果的に排水効率が悪化してしまいます。
詰まりが軽微なうちは気づきにくいですが、放置すると急に水漏れが起きたり、内部に異臭がこもったりするため、早期の対応が重要です。
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ドレンホース掃除の必要性と適切な頻度
ドレンホースがエアコンの排水を担う重要なパーツであることは、前章でお伝えしたとおりです。
では、なぜこのホースの掃除が必要なのか?
また、どのタイミングで、どのくらいの頻度で掃除を行えばよいのでしょうか?
この章では、掃除の重要性と、具体的な目安について詳しくご紹介します。
なぜ掃除が必要なのか?

ドレンホースは、結露水という“きれいな水”が流れているだけと思われがちですが、実際にはホコリ、カビ、雑菌、虫の死骸など、さまざまな汚れの温床となっています。
こうした汚れが徐々にホース内部に蓄積していくと、水の通り道が狭まり、やがて完全に詰まってしまいます。
結果、水が行き場を失い、室内機からの水漏れを引き起こすのです。
また、水漏れ以外にも、ホースの中に発生したカビやバクテリアが原因となって、エアコン運転中に不快な臭いが漂うケースも見られます。
このように、ドレンホースの詰まりは、単なる排水トラブルにとどまらず、エアコンの性能低下や健康リスクにもつながる可能性があるのです。
快適に使用するには、トラブルが起こってから対応するのではなく、定期的に掃除する意識が求められます。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- フィルターや室内機の清掃に比べると、ドレンホースは意識されにくい部分ですが、冷房・除湿時の排水を担う重要な部材です。本体をきれいにしていても、ドレンホースが詰まっていると水漏れにつながる可能性があるため、エアコンのメンテナンスでは排水経路の確認も忘れずに行うことが大切です。
理想的な掃除頻度とタイミング

ドレンホースの掃除は、年に1回〜2回を目安に行うのが理想です。
最適なタイミングは、エアコンの使用が本格化する前の5月〜6月の初夏ごろ。
冷房を使い始める前に、ホース内の汚れを取り除いておけば、シーズン中の水漏れや臭いのリスクを大きく減らすことができます。
特に掃除が必要なケースとして、ホースの先端が地面に接している、風通しが悪くて湿気がこもりやすい場所にある、といった場合は、汚れや詰まりの発生頻度も高くなります。
ほかには、使用頻度が高い家庭や、ペットのいる家庭、外気に近い環境にエアコンが設置されているなど、このような例にあてはまる場合も、シーズン中にもう1度掃除しておくとより安心です。
一方で、エアコンをあまり使用しない地域や家庭であっても、年に1回は目視点検だけでもしておくとよいでしょう。
先端から水がスムーズに出ているか、ホースが折れていないか、異物が詰まっていないかをチェックするだけでも、トラブルの早期発見につながります。
必要以上に頻繁に掃除する必要はありませんが、「使う前に1回、長く使うならもう1回の点検」を意識しておくだけでも、エアコンの故障リスクは大幅に減らすことができるのです。
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自分でできる!ドレンホース掃除の具体的な手順
ドレンホースの掃除は、専門的な工具や知識がなくても、基本的な手順さえ押さえていればご家庭で十分に対応できる作業です。
ただし、間違った方法で行うと、かえって詰まりが悪化したり、水が逆流するリスクもあるため、ここでは安全かつ効果的な掃除のやり方を紹介していきます。
用意する道具と注意点
掃除に使用する道具は、次のようなものです。

- ドレンホース掃除に使用する道具
-
- ドレンホース専用のポンプクリーナー(手動)
- 雑巾やタオル
- バケツ
- ゴム手袋
- 場合によってはぬるま湯や中性洗剤
ポンプクリーナーは、ホースの先端に差し込んで内部の汚れや詰まりを屋外へと押し出すための道具で、ホームセンターやネット通販で手軽に購入できます。
価格帯は1,000円〜2,000円程度と手頃で、一度購入すれば繰り返し使用できます。
作業前には、エアコンの電源を必ず切り、ブレーカーを落としておくと、より安心して作業できます。
また、ホースの排水口から水が噴き出す場合があるので、バケツや雑巾で床を保護しておく準備もしておきましょう。
服が濡れたり汚れたりする可能性もあるため、作業しやすい服装で臨むことも大切です。
屋外側から掃除する方法(基本)

最も一般的で安全な方法は、屋外に露出しているホースの先端から掃除する方法です。
まずは、室外機の近くにある細いビニール製のチューブ状のホース(ドレンホース)を見つけてください。
多くの場合、外壁沿いやベランダの端に設置されています。
ホースの先端が地面に触れていたり、泥が詰まっているようであれば、まずは軽く水で流すか、指でつまんで異物を除去します。
次に、ポンプクリーナーを先端にしっかり差し込み、ゆっくりと圧をかけながら数回ポンピングします。
このとき、ホース内にたまっていた水や汚れが勢いよく出てくる場合があります。
泥水のような液体や、細かいゴミ、虫の死骸が出てくることもありますが、これは詰まりが解消されている証拠です。
排出がスムーズになったら掃除は完了です。
注意点として、屋外へ吸い出す必要があるため、無理に力を加えずにポンプを何度か繰り返して慎重に行いましょう。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- ドレンホース用のポンプクリーナーを使用する際は、詰まりを室内側へ押し込むのではなく、屋外側へ吸い出すイメージで慎重に作業しましょう。水や空気を強く押し込むと、汚水が室内機側へ逆流し、水漏れや故障につながるおそれがあります。
室内側からの点検・応急処置方法

室内側からの点検・応急処置方法
通常は屋外からの掃除だけで十分ですが、水漏れが続く場合や内部に水が溜まっている兆候がある場合には、室内側のチェックも行います。
まず、エアコンの電源を切り、カバーを外して内部のドレンパン(結露水を受ける皿)を確認します。
このドレンパンに水が溜まっていたり、ぬめりやカビが見えるようであれば、詰まりの影響が内部まで及んでいる可能性があります。
スポイトなどを使って水を抜き、ぬるま湯で流してみると、排水の状態が確認できます。
それでも水が流れていかない場合は、ドレンホースの内部や接続部が詰まっている可能性が高いため、専門業者への依頼を検討するべきタイミングです。
また、室内側のドレンホース接続部に緩みがあると、掃除しても水漏れが解消しないことがあります。
接続がしっかりされているか、ホースが途中で折れ曲がっていないかも併せてチェックしましょう。
ただし、自分での掃除作業は、あくまで軽度な詰まりや予防を目的とした応急処置程度であると考えてください。
水漏れが続く場合や、掃除後も異常が見られる場合は、後述するようにプロに相談することをおすすめします。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- 室内機側の点検は、無理に分解して行わないよう注意が必要です。屋外側からの清掃で改善しない場合は、室内機内部に水を流したり無理にカバーを外したりせず、専門業者へ相談しましょう。
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掃除で失敗しないためのポイントとよくある誤解

ドレンホースの掃除は、やり方さえ間違えなければ比較的簡単に行える作業です。
しかし、ネット上の誤情報や思い込みに基づいた方法を実践してしまい、反対に状態を悪化させるケースも少なくありません。
この章では、掃除の際にありがちな失敗例や、誤解されやすいポイントについて解説します。
逆流してしまう掃除方法に要注意
もっとも多いトラブルが、「掃除をしたつもりが、水が逆流してエアコンからあふれてしまった」というケースで、この原因の多くは、勢いよく水や空気を押し込んでしまったことによるものです。
ホースの中に軽い詰まりがある状態で、蛇口にホースをつなぎ水を流し込んだり、市販のエアダスターなどで空気を無理やり送り込んだりすると、詰まりが押し流されるどころか、エアコン内部に汚れや水が戻ってきてしまうことがあります。
ポンプ式クリーナーは、圧力が調整しやすく逆流しにくい構造になっているため、初心者でも比較的安全に使用できますが、それでも強く押しすぎないことが大切です。
ゆっくり、数回に分けて圧をかけるようにすると、逆流やホースの破損を防げます。
「エアコン洗浄スプレーで解決」は本当か?
市販されているエアコン洗浄スプレーを使用して、すべての汚れが落ちると誤解している方も少なくありません。
実際には、これらのスプレーは主に熱交換器や吹き出し口のカビやホコリ除去を目的としており、ドレンホース内部の汚れには直接的な効果がありません。
むしろスプレーした洗浄液が排水されずにホース内に残った場合、粘着性のある成分が詰まりを悪化させることもあります。
また、スプレーの使用後にすぐエアコンを稼働させると、薬剤が完全に排出されず、内部で化学変化を起こすなどのリスクもゼロではありません。
あくまでスプレーは補助的な掃除手段であり、ホースの物理的な詰まりには効果がないことを理解しておく必要があります。
掃除においては、勢いをつければ詰まりが取れるわけでも、市販スプレーで全部きれいになるわけでもありません。
確実に、そして安全にドレンホースをメンテナンスするためには、丁寧な作業と正しい知識が何よりも重要です。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- エアコン洗浄スプレーは、主に熱交換器やフィンまわりの汚れに対して使われるもので、ドレンホース内部の詰まりを直接取り除くものではありません。ドレンホースに泥・虫・ぬめりなどが詰まっている場合は、スプレーではなく、ホース先端の確認や専用クリーナーによる吸引など、排水経路に合った方法で対応する必要があります。また、洗浄液や落ちた汚れが排水経路に残ると、水漏れや詰まりの原因になることもあるため、使用する場合は製品の注意書きをよく確認しましょう。
それでも直らないときは?業者に依頼すべきサイン
ドレンホースの掃除を適切に行っても、水漏れが解消しなかったり、異臭や異音が続くようであれば、単なる詰まり以上の問題が潜んでいる可能性があります。
この章では、自己対応では限界があるケースや、業者への依頼を検討すべきタイミングについて詳しくご紹介します。
素人では対処できないケースとは?
まず、ホースそのものが破損している場合は、いくら掃除をしても水漏れは止まりません。
経年劣化によって亀裂が入っていたり、外部からの衝撃でホースが裂けていたりすると、排水が漏れ出し、室外だけでなく壁や床を濡らしてしまうこともあります。
このような状態では、ホースの交換が必要になりますが、接続部の処理やパイプの取り回しには知識と経験が必要です。
次に、排水勾配の不良も見落とされがちな原因のひとつです。
ドレンホースは重力に従って屋外に排水される設計になっているため、適切な傾斜が保たれていなければ水が滞留し、逆流や水漏れにつながります。
ホースがたるんでいたり、途中で高くなっている箇所があると水が溜まりやすくなり、詰まりの原因にもなります。
また、室内機の内部トラブルも注意が必要です。
ドレンパン(結露水の受け皿)がカビで覆われていたり、排水口がゴミで塞がれていたりすると、ホース以前の段階で水の流れが止まってしまいます。
こうした内部清掃にはカバーの分解や高所作業が必要な場合があり、無理に対応しようとすると機器の破損や感電リスクも伴います。
最後に、何度掃除しても症状が再発する場合も、早めに業者に相談するべきサインです。
その場しのぎで終わらせてしまうと、根本原因を放置することになり、数週間後に再び同じトラブルに見舞われる可能性が高くなります。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- 水漏れの原因はドレンホースの詰まりだけでなく、ホースの破損・折れ曲がり・排水勾配の不良・室内機内部の不具合など、判断が難しいケースもあります。自分で対応しても改善しない場合や不安がある場合は、無理に作業を続けず、早めに施工業者や専門業者へ相談しましょう。
業者に頼む際の費用相場と所要時間

ドレンホースの掃除や交換を業者に依頼した場合、費用は5,000円〜10,000円程度が相場です。
詰まりの程度やホースの状態、作業のしやすさによって費用は変動しますが、軽度な清掃作業であれば30分〜1時間程度で完了するケースが多いです。
ただし、ドレンホースの交換、配管の調整、室内機の分解清掃などが必要になると、作業内容に応じて15,000円〜20,000円を超える場合もあります。
費用を抑えたい場合は、事前に見積もりを取り、作業内容を明確にしてから依頼することが大切です。
また、エアコンクリーニング業者や住宅リフォーム会社などに依頼すれば、ホース清掃だけでなく、エアコン全体の点検や他の住設機器との連携確認も行ってくれるケースがあります。
費用以上に、トラブルの早期発見、再発防止策の提案といった付加価値が得られるため、状況に応じて検討するとよいでしょう。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- 業者に依頼する場合の費用や所要時間は、詰まりの程度だけでなく、エアコンの機種や設置状況によっても変わります。お掃除機能付きや天井埋込型、配管まわりの作業スペースが狭い場合などは追加費用が発生することもあるため、事前に作業範囲や見積内容を確認しておくと安心です。
プロに任せるメリットとは?
ドレンホースの掃除は自分で対応できる範囲もありますが、すべてのケースに対応できるわけではありません。
トラブルの原因がホース以外にあったり、見えない場所で問題が進行していたりする場合、専門の知識と技術がなければ根本的な解決には至りません。
ここでは、プロに依頼することで得られる具体的なメリットをご紹介します。
根本的な原因の特定が可能
業者に依頼する最大のメリットは、原因の正確な特定ができることです。
素人が判断すると、ホースの詰まりと思い込んでいたものが、実際は室内機の排水口のズレだったり、ドレンパンの傾きだったりすることがあります。
プロの業者は、専用の検査機器や豊富な施工経験をもとに、排水経路の全体像を把握したうえで、どこで水の流れが止まっているのか、何が詰まりの原因なのかを見極めます。
また、ホースの劣化や接続部の不良、排水勾配の不具合など、目に見えにくい問題まで的確に診断してくれます。
その他のトラブル予防や提案も期待できる
もうひとつの大きなメリットは、ドレンホース以外の部分も含めた総合的なチェックと予防提案を受けられることです。
エアコンの不調は排水だけでなく、冷媒ガスの漏れや内部ファンの汚れ、室外機の配置など、さまざまな要因が関係している場合があります。
プロに依頼すれば、こうした関連箇所も一緒に点検してくれるため、将来的な故障リスクを事前に発見して対策を講じることができます。
特に、ホースの交換や位置変更、虫除けキャップの設置、室内機と排水経路の再調整など、自分では難しい作業もまとめて対応してもらえるのは大きな利点です。
さらに、リフォーム会社などに依頼する場合は、住宅全体の設備状況に応じた提案も受けられます。
たとえば、「結露による壁紙の劣化」「エアコン設置場所の移設」「断熱性能の見直し」など、住環境をトータルで改善する視点からアドバイスしてもらえることもあります。
単なる掃除だけでなく、安心・安全・再発防止という意味での価値を提供してくれるのが、専門業者に依頼する最大の魅力です。
目先のトラブルに対処するだけでなく、今後も快適に使い続けることを見据えた判断が、エアコンと住まいを長持ちさせるポイントといえるでしょう。
エアコンを長持ちさせるための日常メンテナンス習慣
ドレンホースの掃除は、エアコンを快適に使い続けるうえで非常に重要な作業ですが、それだけでは完璧なメンテナンスとはいえません。
エアコンをより長く、安全に、そして経済的に使うためには、日常的な点検やお手入れも不可欠です。
この章では、手軽に実践できる日々のメンテナンス習慣と、専門業者やリフォーム会社への相談が有効となる場面についてご紹介します。
ドレンホース以外にも気を付けるポイント
まず、エアコンのフィルター清掃は定期的に行うべき基本のメンテナンスです。
フィルターにホコリが詰まっていると、冷暖房の効きが悪くなるだけでなく、エアコン内部の湿気がこもりやすくなり、結果としてドレンホースに水がたまりやすくなります。
目安としては、2週間に1度の清掃が理想的です。
取り外して掃除機で吸い取るだけでも効果があり、汚れがひどい場合は水洗いしてしっかり乾燥させるとよいでしょう。
次に注目したいのが、室外機周辺の環境整備です。
室外機の吸排気がスムーズでないと、エアコン全体に負荷がかかり、内部の結露量が増える原因になります。
落ち葉、雑草、ゴミ、あるいは物を近くに置いていると、空気の流れが妨げられてしまいますので、室外機周辺には可能な限り物を置かず、定期的に掃除をして清潔な状態を保ってください。
とくに夏場は周囲の温度も上がりやすいため、通気性の確保はエアコン効率の維持に直結します。
さらに、異音や異臭に敏感になることも重要です。
「カタカタ音がする」「カビ臭い空気が出る」といった小さな異変は、内部部品の不具合や排水経路の異常を示すサインであることがあります。
そのまま放置すると、最終的に大きな故障につながることもあるため、異常を感じたら早めに点検することを心がけましょう。
リフォーム会社に相談できること

リフォーム会社に相談できること
エアコンに関する点検や調整は、家電量販店やクリーニング業者に限らず、リフォーム会社にも相談可能です。
むしろ、住まい全体を見渡せる視点を持つリフォーム会社だからこそ、根本的な環境改善につながる提案が可能になります。
たとえば、エアコンの効きが悪いと感じる原因が、実は断熱性能の低い窓や壁にある場合もあります。
そのような場合には、内窓の設置や断熱材の追加など、建物自体の性能向上を含めた対策が検討されることになります。
将来的に冷暖房効率が向上するだけでなく、光熱費の削減や快適性の向上にもつながるでしょう。
また、ドレンホースの排出口の位置や勾配に問題がある場合は、屋外配管の再設計や移設といった対応も視野に入ってきます。
こうした作業はDIYでは難しく、住まいの構造を理解しているプロでなければ安全に対応できません。
さらに、エアコンの移設や追加設置を検討している場合には、コンセントの増設、専用回路の確保、壁の補強といった関連工事も必要になります。
リフォーム会社であれば、これらを一貫して対応できる体制が整っていることが多く、無駄のない工事が可能です。
エアコンは、一年中活躍する住まいのインフラのひとつです。
その性能を十分に発揮させるには、日常的な気配りとともに、必要なときには専門家の力を借りることが何より重要です。
よくある質問Q&A
ドレンホースの掃除やエアコンの水漏れ対策について、実際に多くの方が疑問を抱えている点をQ&A形式で整理しました。
基本的な内容から、誤解されやすいポイントまで幅広く網羅していますので、疑問解消の参考にしてください。
| Q1:ドレンホースの掃除はどれくらいの頻度で行えば良いですか? |
|---|
|
A1:一般的には年に1〜2回が理想です。 とくにエアコンを使い始める前の5月〜6月ごろに掃除を行うことで、夏場の水漏れや臭いのトラブルを予防できます。 長期間連続で使用する場合はシーズン中にもう1度実施すると、より安心できるでしょう。 |
| Q2:専用のポンプクリーナーがない場合は、掃除できませんか? |
|---|
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A2:ポンプクリーナーがない場合でも、細い棒やワイヤーでの手動除去や、ぬるま湯を流す方法など、簡易的な掃除は可能です。 ただし、無理に押し込むとホースを傷つけたり、汚れを逆流させるリスクもあるため、できるだけ専用の道具を使う方が安全で確実です。 |
| Q3:掃除したのに水漏れが止まらない場合はどうすればいいですか? |
|---|
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A3:ホースの詰まり以外にも、ホースの破損・逆勾配・室内機の内部トラブルなどが原因の可能性があります。 複数の原因が重なっていることもあるため、症状が改善しない場合は無理に自分で対処せず、専門業者に相談することをおすすめします。 |
| Q4:虫の侵入を防ぐ方法はありますか? |
|---|
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A4:ドレンホースの先端からゴキブリなどの小さな虫が入り込むことがあり、対策としては、虫除けキャップや逆止弁付きホースの設置が効果的です。 ホームセンターやインターネットで購入でき、取り付けも簡単なものが多いため、気になる方はぜひ検討してみてください。 |
| Q5:マンションやアパートでも自分で掃除して問題ありませんか? |
|---|
|
A5:基本的には可能です。 ただし、ホースの排出口が共用部に面している場合や、排水が他の部屋に影響を及ぼす可能性がある構造の場合は、念のため管理会社や大家に確認してから作業するのが安心です。 また、室内作業時に水が漏れるとフローリングやクロスにダメージが及ぶ恐れがあるため、養生も忘れずに行いましょう。 |
まとめ
エアコンの快適な運転を支えるドレンホース。
その存在は目立たないものの、適切に機能していなければ、水漏れや異臭といったトラブルを引き起こす大きな原因となります。
この記事では、ドレンホースの役割や詰まりの原因、掃除の方法から業者に依頼する判断基準まで、包括的にご紹介しました。
特に重要なのは、トラブルが起きてから慌てて対応するのではなく、定期的な点検と掃除で未然に防ぐ姿勢です。
ポンプクリーナーを使った簡易な掃除であれば、専門的な知識がなくても十分に対応可能です。
とはいえ、ホースの破損や内部の勾配不良、室内機の不具合など、自分では気づきにくいトラブルも少なくありません。
そのようなときは無理をせず、専門の業者に相談することで、根本的な解決と再発防止の両立が図れます。
また、フィルター清掃や室外機周辺の整理といった日常のメンテナンス習慣を取り入れることで、エアコンの負担を軽減し、結果として寿命を延ばすことにもつながります。
ドレンホースの掃除は、決して難しいものではありません。
小さな不調を見逃さずに正しくお手入れしてあげることで、エアコンは本来の性能を発揮し、住まいの快適さを保ち続けてくれます。
長く、快適に使用するためにも、まずは簡単な掃除や点検から始めてみてください。
監修者:YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- ドレンホースの簡易的な点検や清掃は自分でも行えますが、エアコンの構造に詳しくない場合は、無理に分解したり水や空気を流し込んだりしないことが大切です。誤った作業をすると、水漏れや故障につながり、かえって修理費用が高くなる可能性もあります。エアコンは一年を通して使用する生活設備であり、特に夏場は使えない状態が健康面のリスクにもつながります。不安がある場合や症状が改善しない場合は、無理に作業を続けず、専門業者に依頼する方が結果的に安心です。
YAMAZAKI 代表
山崎 南
1級建築施工管理技士- 2018年に大学卒業、その後一部上場ゼネコンにて現場監督として勤務。その後、不動産デベロッパーにて品質管理(主に楽器演奏が可能な防音賃貸マンションの新築)を担当。現在は独立し、行政などと連携しながら空き家問題関連のコンサルティング業務を行う。
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