二重窓の費用相場と補助金・注意点を徹底解説

二重窓の費用相場と補助金・注意点を徹底解説

「冬の窓際が寒い」「結露がひどい」「外の騒音が気になる」——そんな悩みを手軽に解決できるのが二重窓(内窓)です。

既存の窓の内側にもう一枚窓を付けるだけで、断熱・防音・結露対策の効果が期待でき、2026年も国の手厚い補助金の対象になっています。

この記事では、二重窓の費用相場を窓サイズ別に整理し、先進的窓リノベ2026事業の補助額・申請の流れ、後悔しないポイント、メリット・デメリット、工期までわかりやすく解説します。

二重窓リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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二重窓(内窓)の費用相場

二重窓(内窓)の仕組み

二重窓の費用は、窓のサイズと選ぶガラスの種類によって変わります。

工事費込みの1箇所あたりの相場は、トイレや浴室の小窓で5万〜8万円、一般的な腰高窓で5万〜15万円、リビングの大きな掃き出し窓で8万〜20万円が目安です。

内窓の取り付けは大掛かりな解体を伴わないため、1箇所あたりの工事自体は短時間で済みます。

後述する補助金を活用すれば、実質負担を大きく抑えられる点も、二重窓リフォームの魅力です。

費用を左右する主な要因は、次の通りです。
  • 窓のサイズ(小窓・腰高窓・掃き出し窓)
  • ガラスの種類(Low-E・防音など)
  • 設置する窓の数
  • 補助金の活用の有無
TACKT建築設計事務所 田村優樹 監修者:
TACKT建築設計事務所
田村優樹
二級建築士
その他で費用が発生する要因としては、

・窓枠の奥行き:

奥行きがなく二重窓を設置できるスペースが十分に確保できない場合、別途付枠の設置や壁の下地を補強する工事(それに伴う壁紙の張替等)が追加で必要になることがあります。

・搬入経路:

マンションの場合、二重窓のサイズによっては搬入時にエレベーターに入らない場合があります。その場合は階段で複数人で荷揚げを行うことになり、その分の費用が追加で必要になることがあります。

他にも全面道路の状況(搬入のトラックが入って来れるかどうか)など、二重窓の仕様以外で、設置場所の状態や建物の環境によりそれぞれ費用が発生する場合があります。後で追加の費用が発生しないよう、しっかりと現地調査を行ってもらい確認の上見積りをとると良いでしょう。
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窓サイズ別の費用相場

二重窓の窓サイズ別費用相場

代表的な窓のサイズ別に、工事費込みの費用相場をまとめると次のようになります。

窓のサイズ 費用相場(工事費込み) 主な設置場所
小窓 5万〜8万円 トイレ・浴室など
腰高窓 5万〜15万円 居室・寝室など
掃き出し窓 8万〜20万円 リビング・ベランダ側
二重窓の窓サイズ別費用相場グラフ

▲ 窓サイズ別の費用相場(工事費込み・1箇所あたり)

マンションで掃き出し窓が2面ある角部屋などは、総額が60万円を超えることもあります。

窓の数が多いほど1箇所あたりの単価は下がりやすいため、家全体でまとめて施工するとコストパフォーマンスが良くなります

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二重窓のメリット

二重窓の断熱・結露抑制・防音のメリット

断熱性能の向上

住まいの熱の多くは窓から出入りします。

二重窓にすると窓と窓の間に空気の層ができ、外気の影響を受けにくくなります

冬は暖かく夏は涼しくなり、冷暖房効率が上がるため光熱費の削減にもつながります。

結露の抑制

室内の暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れることで結露は発生します。

二重窓は室内側のガラスが冷えにくくなるため、結露を大きく抑制できます

結露によるカビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境づくりにも役立ちます。

防音効果

窓を二重にすることで、外からの騒音や室内の音漏れを軽減できます

線路や幹線道路沿い、子どもの楽器の音が気になるご家庭にも効果的です。

防音を重視する場合は、厚みの異なるガラスの組み合わせが有効です。

TACKT建築設計事務所 田村優樹 監修者:
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最近は各メーカーとも二重窓のカラーバリエーションが増えており、室内のインテリアに合わせた二重窓を選べるようになってきています。マンションの場合窓は共有部にあたり交換が難しい場合がほとんどのため、二重窓を設置することで機能性だけではなく窓の見た目も自分好みにすることができるのもメリットの一つです。
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先進的窓リノベ2026事業の補助金

先進的窓リノベ2026事業の内窓補助額

2026年も、窓の断熱改修に対する手厚い補助金「先進的窓リノベ2026事業」が実施されています。

内窓設置・窓交換・ドア交換などの高断熱化リフォームが対象で、1戸あたり最大100万円が補助されます。

内窓の補助額は、建物の種類・窓の性能区分(P/SS・S)・窓のサイズによって決まります。

戸建住宅の1製品あたりの補助額は次の通りです。

性能区分(Uw値) 小(0.2〜1.6㎡) 中(1.6〜2.8㎡) 大(2.8〜4.0㎡) 特大(4.0㎡〜)
P・SS(1.1以下) 36,000円 58,000円 89,000円 140,000円
S(1.5以下) 22,000円 34,000円 52,000円 76,000円

▲ 先進的窓リノベ2026 内窓の補助額(戸建・1製品あたり)

トイレ・浴室などの小窓は「小」、一般的な腰高窓は「中」、リビングの掃き出し窓は「大」または「特大」に該当することが多く、より高性能なP・SSグレードを選ぶほど補助額は大きくなります

低層・中高層の集合住宅は戸建てよりやや高い補助額(Sグレードの中サイズで37,000円など)が設定されています。

2026年事業では、内窓はSグレード以上(Uw1.5以下)が必須となり、従来のAグレードは対象外になりました。

また最低申請額が2万円から5万円に引き上げられ、上限は1戸あたり100万円(2025年の200万円から変更)です。

サイズ区分に「特大(4.0㎡以上)」が新設された点も変更点です。

先進的窓リノベ2026のポイント
  • ① 内窓はSグレード以上(Uw1.5以下)が対象
  • ② 補助上限は1戸あたり100万円
  • ③ 最低申請額は5万円(少額の1箇所のみは対象外の場合あり)
  • ④ 申請は登録事業者が行う(消費者は直接申請できない)

申請には注意したいスケジュールがあります。

対象となる工事の着手は2025年11月28日以降です。

交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日まで、交付申請は遅くとも2026年12月31日まで受け付けられますが、いずれも予算上限に達した時点で終了します。

予算には限りがあるため、早めの相談がおすすめです。

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主要メーカーとガラスの選び方

二重窓に使うガラスの種類と特徴

内窓の二大メーカーは、LIXILの「インプラス」とYKK APの「プラマードU」です。

基本的な断熱・防音性能は両者でほぼ同等のため、色やデザインのバリエーション、オプション(ほこりに強い樹脂・格子デザインなど)で選ぶとよいでしょう。

Panasonicなど他メーカーの選択肢もあります。

ガラスは目的に合わせて選ぶのがポイントです。

断熱・結露対策を重視するなら「Low-E複層ガラス」、防音を重視するなら「異厚複層ガラス」、コストを抑えたいなら「単板ガラス」が選択肢になります。

補助金(先進的窓リノベ2026)を使うなら、Sグレード以上(Uw1.5以下)の性能を満たす複層ガラスを選ぶ必要があります。

ガラスの種類 向いている目的
Low-E複層ガラス 断熱・結露対策を重視
異厚複層ガラス 防音効果を重視
一般複層(ペア)ガラス バランス型・補助金にも対応
単板ガラス コスト最優先(補助金は対象外)
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二重窓で後悔しないポイント

二重窓で後悔しないためのポイント

二重窓リフォームで「思った効果が出ない」「使いにくい」と後悔しないために、次の3つのポイントを意識しましょう。

ガラスの種類を用途で選ぶ

内窓のガラスには、断熱重視の複層(ペア)ガラス、結露に強いLow-E複層ガラス、防音重視の異厚ガラスなどがあります。

目的が断熱・結露・防音のどれかで最適なガラスは変わるため、優先したい効果を業者に伝えて選びましょう

補助金を使うならSグレードの性能要件も確認が必要です。

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選ぶガラスによってはガラスの色が無色のクリアではなく、ブルーやグリーン、ブロンズみのものになります。ガラスの面積は窓のほとんどを占めるため、設置後にイメージと違うということにならないよう確認が必要です。

掃き出し窓は開閉の手間を確認

二重窓は開閉の際に2枚の窓を操作する必要があります。

特に出入りの多い掃き出し窓では、毎回2回開け閉めする手間が気になることも。

日常の動線を考え、本当に内窓が必要な窓かを見極めると、満足度が高まります。

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今ついている窓のクレセント(鍵)の形状によっては、新しく設置される二重窓のクレセントが同じ高さに設置できないことがあり、その場合は今の窓のクレセントの上下どちらかにズレた位置に新しいクレセントがつくことになります。細やかなところですが、上下高さの違う鍵の開け閉めの動作が毎日のストレスにならないかどうかも確認しておくのもオススメです。

また掃き出し窓の場合、二重窓のレールは床の上に設置されることがほとんどなため、レールが床から出っ張る状態となります。設置後の出入りや清掃面で支障にならないかも考えておくと良いでしょう。

複数の業者を比較する

同じ製品でも、工事費や対応の丁寧さは業者によって差があります。

複数社から相見積もりを取り、「補助金の申請代行に対応しているか」「保証内容」を比較しましょう。

先進的窓リノベは登録事業者しか申請できないため、登録の有無も確認が必要です。

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二重窓のデメリットと対策

二重窓のデメリットと対策

デメリットとして、窓の開閉が2回になる手間や、内窓のぶん窓まわりのスペースが必要になる点があります。

対策として、頻繁に開け閉めする窓だけ操作性を重視した製品を選ぶ、窓枠の奥行きが足りない場合はふかし枠で対応する、といった方法があります。

区分 内容
メリット 断熱・結露・防音の効果が高く光熱費も削減できる
メリット 工事が短時間で済み補助金も活用しやすい
デメリット 窓の開閉が2回になり手間が増える
デメリット 窓枠の奥行きが足りないとふかし枠が必要になる
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マンションで取り付ける際の注意点

マンションに取り付ける二重窓の仕組み

マンションの窓は共用部分にあたりますが、内窓は室内側(専有部分)に取り付けるため、多くの場合で設置が可能です。

ただし管理規約によっては制限があるため、工事前に管理組合へ確認しておくと安心です。

角部屋で窓が多い場合は総額が大きくなりますが、そのぶん補助額も増えるため、補助金を最大限活用しやすくなります。

掃き出し窓が2面あるケースなどは、家全体でまとめて施工するとコスト効率が良いでしょう。

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施工までの日数と流れ

二重窓リフォームの施工業者選びと事前確認

施工までに必要な主な日数

内窓設置は1箇所あたりの作業が短く、まとめて施工しても短期間で完了します

箇所数別の工期の目安は次の通りです。

設置箇所数 工期の目安
1〜3箇所 約1日
4〜6箇所 約2日
家全体(多数) 2〜3日

一般的な工事の流れ

二重窓の設置は、次のステップで進みます。
  • 1. 相談・窓の採寸
  • 2. 製品・ガラスの選定と見積もり
  • 3. 契約・補助金申請の準備
  • 4. 製品の発注(納期2〜4週間程度)
  • 5. 取り付け工事
  • 6. 完了・補助金申請

補助金は登録事業者が申請するため、対応可能な業者を選びましょう

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マンションの場合、設置に際し事前に管理組合に工事申請の提出が必要な場合があります。マンションによっては申請後、月に一回の理事会での承認がおりないと工事ができないといったこともありますので、念の為事前に確認をしておくとスムーズです。
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よくある質問(Q&A)

二重窓の費用相場・補助金・注意点

Q1:二重窓の費用は1箇所いくらですか?

工事費込みで、小窓5万〜8万円、腰高窓5万〜15万円、掃き出し窓8万〜20万円が目安です。

先進的窓リノベ2026事業の補助金を使えば、実質負担を大きく抑えられます。

Q2:二重窓で本当に暖かくなりますか?

なります。

窓と窓の間に空気層ができることで外気の影響を受けにくくなり、冬の窓際の寒さや冷気の侵入を抑えられます

冷暖房効率が上がり、光熱費の削減にもつながります。

Q3:補助金はいくらもらえますか?

戸建住宅の内窓設置では、Sグレード(Uw1.5以下)で小22,000円・中34,000円・大52,000円・特大76,000円、より高性能なP・SSグレード(Uw1.1以下)で小36,000円〜特大140,000円が1製品あたりの目安です。

1戸あたり最大100万円まで、最低申請額は5万円です。

Q4:補助金はどうやって申請しますか?

補助金の申請は「窓リノベ事業者」として登録された施工業者が行い、消費者が直接申請することはできません。

補助金を使いたい場合は、登録事業者に依頼することが必須です。

Q5:結露は完全になくなりますか?

大きく抑制できますが、室内の湿度が高い場合など条件によっては完全にゼロにならないこともあります。

Low-E複層ガラスの内窓を選び、換気を併用するとより効果的です。

Q6:マンションでも二重窓は付けられますか?

内窓は室内側(専有部分)に取り付けるため、多くの場合で設置可能です。

ただし管理規約で制限がある場合もあるため、工事前に管理組合へ確認しておきましょう。

Q7:工事にはどのくらい時間がかかりますか?

1〜3箇所で約1日、4〜6箇所で約2日が目安です。

ただし製品の発注から納品までに2〜4週間程度かかるため、補助金の期限を見据えて早めに相談しましょう。

Q8:内窓はどのメーカー・ガラスを選べばよいですか?

二大メーカーのLIXIL「インプラス」とYKK AP「プラマードU」は性能がほぼ同等で、色やデザイン、オプションで選ぶのがおすすめです。

ガラスは断熱・結露重視ならLow-E複層、防音重視なら異厚複層を選びましょう。

補助金を使うならSグレード以上(Uw1.5以下)を満たす複層ガラスが必要です。

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まとめ

二重窓の費用相場と補助金・注意点まとめ

二重窓(内窓)の費用は、工事費込みで小窓5万円台から掃き出し窓20万円ほどが目安です。

断熱・結露・防音という複数の効果が一度に得られ、工事も短時間で済む、コストパフォーマンスの高いリフォームといえます。

2026年は先進的窓リノベ2026事業で最大100万円の補助が受けられ、実質負担を大きく抑えられます。

予算には限りがあり申請期限もあるため、登録事業者に早めに相談し、ご自宅に合った内窓で快適な住まいを実現してください。

TACKT建築設計事務所 田村優樹 監修者:
TACKT建築設計事務所
田村優樹
二級建築士
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戸建注文住宅、マンションリノベーション会社の勤務を経て独立、現在関東エリアを中心に幅広く活動中。
デザイン性の高い空間や、日々の暮らしの中にある陰影や静謐さを大切にしています。

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