【場所別】介護リフォームの費用相場と工事内容|玄関・トイレ・浴室・階段までわかりやすく解説

【場所別】介護リフォームの費用相場と工事内容|玄関・トイレ・浴室・階段までわかりやすく解説

介護リフォームを検討するとき、最も気になるのが「どの場所をどれくらいの費用で改修できるのか」という点ではないでしょうか。

一口に介護リフォームといっても、玄関、トイレ、浴室、階段、廊下、寝室など、改修する場所によって工事内容も費用も大きく異なります。

また、それぞれの場所には固有の事故リスクや使い勝手の課題があり、要介護者本人だけでなく、介助する家族の動きやすさも考慮した設計が求められます。

この記事では、介護リフォームの需要が特に高い6つの場所について、具体的な工事内容と費用相場、リフォーム時に押さえておきたいポイントを場所別にわかりやすく解説します。

「どこから手をつければいいのか優先順位をつけたい」「予算を考えるための目安が知りたい」という方の検討材料として、ぜひ最後までご覧ください。

なお、本記事で紹介する金額はあくまで一般的な相場であり、住宅の状況や設備のグレード、施工業者によって変動する点をあらかじめご理解ください。

介護リフォーム全体については、こちらの記事【介護リフォーム完全ガイド|種類・費用相場・補助金・業者選びまでわかりやすく解説】でも詳しく解説しています。

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場所別介護リフォームの全体像

場所別の解説に入る前に、まずは介護リフォームの全体像を整理しておきましょう。

住まいの中で特に介護リフォームの需要が高い場所と、その理由を理解することで、自宅のどこを優先的に改修すべきかの判断材料になります。

事故リスクの高い場所トップ3

高齢者の家庭内事故が発生しやすい場所として特に挙げられるのが、浴室・階段・玄関の3か所です。

浴室は、滑りやすい床や浴槽をまたぐ動作、急激な温度差によるヒートショックなど、複数のリスクが重なる空間です。

階段は転落の危険性が高く、一度の事故で骨折や寝たきりにつながるケースも少なくありません。

玄関は外出時の段差や上がり框での転倒事故が多く、外出機会が減る原因にもなりやすい場所です。

これらの場所は、介護リフォームを検討する際に最優先で対策すべきエリアと言えます。

費用相場の全体イメージ

場所別の費用相場を、おおまかなイメージとして整理すると次のようになります。

場所別の費用相場
  • 玄関:5万円〜30万円程度(手すり・スロープ・段差解消)
  • トイレ:10万円〜50万円程度(洋式化・引き戸化・手すり)
  • 浴室:30万円〜150万円程度(部分改修〜ユニットバス全面交換)
  • 階段:5万円〜120万円程度(手すり設置〜階段昇降機)
  • 廊下:3万円〜20万円程度(手すり・段差解消・床材変更)
  • 寝室:10万円〜100万円程度(軽微な改修〜間取り変更)

住宅全体をバリアフリー化するケースでは、戸建てで300万円程度が中心価格帯とされています。

北島 俊嗣監修者:北島 俊嗣
手すりの取り付けは頑丈な壁面等の部材に固定することが必要です。

取り付ける部材が柔らかかったり密度が低い部材の場合、取り付けるビス固定が時間の経過で緩やかになり、ビス固定の効力が失われて、手すりが抜け落ちてしまうことがあるからです。

固定する際は、固いと感じられる部材でも、実際は手すりを固定する部材にふさわしくない材料があるので、固定する部材や下地については専門家に確かめていただいた上で手すりを取り付け固定することが必要です。
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玄関の介護リフォーム

玄関の介護リフォーム

玄関は外と内をつなぐ重要な場所であり、靴の着脱や上がり框の段差での転倒事故が起きやすいスポットです。

この章では、玄関で行う代表的な介護リフォームの工事内容と、その費用相場を詳しく見ていきます。

手すりの取り付け

玄関での立ち座りや上がり框の昇降をサポートするために、手すりの取り付けは最優先で検討したい工事です。

壁付けタイプの手すりであれば、1本あたり1万円〜5万円程度、玄関ポーチに設置する自立式の手すりは6万円〜11万円程度が費用の目安です。

手すりは取り付ける場所の壁の強度によって下地補強が必要になることがあり、その場合は壁紙の張り替え費用も含めて費用が上乗せされます。

スロープの設置・段差解消

車椅子の出入りや、足腰の弱った方の歩行をサポートするために、玄関の段差をなくす工事も需要が高い改修です。

簡易的な置き型スロープであれば3万円〜10万円程度、本格的な据え付け型スロープでは10万円〜30万円程度が費用の目安となります。

上がり框の段差を解消する工事は、踏み台の設置で5万円前後、本格的な床のかさ上げ工事になると20万円〜30万円程度の予算を見込んでおくとよいでしょう。

玄関ベンチ・引き戸への変更

靴の着脱時に座ることができる玄関ベンチを設置するだけでも、転倒リスクを大きく下げられます。

既製品の玄関ベンチであれば3万円〜10万円程度で導入でき、収納機能付きのものを造作する場合は15万円前後が目安です。

開き戸の玄関を引き戸に変更する工事は、既存の枠を活かせるかどうかで費用が大きく変わり、簡易的な変更で15万円〜30万円、構造を含む本格的な工事では50万円以上になるケースもあります。

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通路廊下や階段等の手すりは両側に取り付けることが必要です。

手すりを握る効き手は、往復によって反対側になるからです。
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トイレの介護リフォーム

トイレの介護リフォーム

トイレは1日に何度も使う場所であり、立ち座りや方向転換を伴う動作が多いため、介護リフォームの優先度が特に高い空間です。

ここでは、トイレで実施される代表的な介護リフォームの工事内容と費用相場を詳しく解説します。

和式から洋式トイレへの変更

和式トイレはしゃがむ動作が必要なため、足腰が弱った方には大きな負担がかかります。

和式から洋式トイレへの変更工事は、便器本体の交換に加えて床下の給排水工事や床材の張り替えも必要になるため、費用相場は20万円〜40万円程度となります。

便器のグレードや内装材を上質なものにすると50万円を超えるケースもありますが、介護目的であれば標準的なグレードで十分機能を果たします。

手すりの設置

トイレでの立ち座りをサポートする手すりは、便器の側方や前方に設置するL字型タイプが主流で、費用相場は2万円〜18万円程度です。

手すりの位置は、本人の身長や利き手、症状によって最適な高さが異なるため、ケアマネジャーや作業療法士の助言を受けて決めることが望ましいです。

体重をしっかり支える必要があるため、設置箇所の壁には下地補強を入れる工事が必要となるケースが多くあります。

引き戸への変更とスペース拡張

開き戸はドアを引き寄せる動作が必要で、車椅子の出入りや力の弱い方の開閉には不向きです。

引き戸への変更工事は、設置スペースが確保できる場合で10万円〜25万円程度、上吊りタイプを採用するとレールの段差がなくなりさらに安全性が高まります。

車椅子での利用や介助者と一緒に入ることを想定する場合は、トイレ自体の広さを拡張する必要があり、50万円以上の予算を見込んでおくと安心です。

温水洗浄便座と暖房便座の導入

冬場のトイレは室温が下がりやすく、ヒートショックのリスクが高まる場所でもあります。

暖房便座や温水洗浄便座の導入は、便座本体の費用と工事費を合わせて7万円〜15万円程度が相場です。

既存トイレへの便座のみの後付けであれば、本体価格3万円〜8万円程度から導入可能です。

ただし、すでに洋式便器を使っている場合の便座のグレードアップだけの工事は、介護保険の住宅改修費の対象外となるため注意が必要です。

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浴室の介護リフォーム

浴室の介護リフォーム

浴室は介護リフォームの中で最も事故リスクが高く、改修ニーズも大きい場所です。

滑りやすい床、浴槽をまたぐ動作、急激な温度差によるヒートショックといった複数の課題が重なるため、総合的な対策が求められます。

滑りにくい床材への変更

浴室の床材を滑りにくいタイプに張り替えるのは、転倒予防の基本とも言える工事です。

在来浴室の床をシート系の防滑床材に張り替える工事は、5万円〜15万円程度が費用の目安となります。

近年は、水はけがよく冷たくなりにくい床材も普及しており、ヒヤッとする冷たさが軽減できることで、ヒートショック対策にもつながります。

浴槽のまたぎ高さを下げる工事

在来工法の浴槽は、まだぎ高さが60cm以上あるものが多く、足腰の弱った方にとっては大きな負担となります。

浴槽を低床タイプに交換する工事は、ユニットバスへの部分交換で30万円〜80万円程度、まだぎ高さ40cm前後の介護向け浴槽への入れ替えが一般的な選択肢です。

浴槽の縁にも握りやすいグリップが付いた製品を選ぶと、出入りの際の安全性がさらに高まります。

手すりの設置と段差解消

浴室の出入口、洗い場、浴槽周辺には、それぞれ動作を支える手すりが必要です。

浴室内の手すり設置は1本あたり5,000円〜5万円程度ですが、設置箇所が多くなるほど費用は加算されます。

脱衣所と浴室の出入口の段差を解消する工事は、5万円〜15万円程度で、車椅子での出入りも考慮するならフラットな仕様が望ましいです。

ユニットバスへの全面改修

在来浴室から介護対応のユニットバスへ全面改修するのは、最も総合的な解決策となります。

ユニットバスへの全面交換工事は、サイズや設備のグレードにもよりますが、おおむね80万円〜150万円程度が一般的な費用相場です。

車椅子での利用を想定する場合は、浴室スペースを1.25坪以上に拡張するケースもあり、その場合は150万円〜200万円程度の予算を見込みます。

浴室暖房乾燥機の設置

ヒートショック対策として、浴室暖房乾燥機の設置は非常に効果的です。

浴室暖房乾燥機の設置費用は、本体価格と工事費を合わせて15万円〜30万円程度が目安となります。

既存の浴室に後付けする場合は電気配線工事が必要となり、ガス式と電気式で初期費用とランニングコストが異なるため、長期的な視点で選択することが大切です。

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階段・廊下の介護リフォーム

階段・廊下の介護リフォーム

階段は転落リスクが最も高い場所であり、廊下は移動の動線として日常的に使う重要な空間です。

この2つの場所のリフォームは、要介護者の自立した移動を支える基盤となります。

階段への手すり設置

階段への手すり設置は、片側または両側の壁面に取り付けるのが基本で、長さや形状にもよりますが2万円〜15万円程度が費用の目安です。

連続した手すりが必要なため、踊り場での切れ目をどうするか、上り始めと下り終わりの位置に十分な余裕があるかを確認しましょう。

ちなみに、2000年以降に建てられた住宅では、建築基準法の改正により高さ1mを超える階段への手すり設置が義務化されています。

階段昇降機の設置

要介護度が進み、階段の上り下りが困難になった場合は、階段昇降機の設置が有力な選択肢となります。

階段昇降機は、本体価格と設置工事費を合わせて60万円〜120万円程度が一般的な相場で、直線階段か曲線階段かによって費用が大きく変わります。

定期的な点検やメンテナンスが必要となるため、ランニングコストも含めて検討しましょう。

一部の機種では、レンタルやリースの選択肢もあるため、長期使用を前提としない場合はそうした方法も検討の余地があります。

階段の勾配緩和と床材変更

既存の階段の勾配がきつい場合、勾配を緩やかにする工事も有効ですが、構造的な制約から難しいケースが多いのが実情です。

階段の傾斜を緩やかにし、滑りにくい床材に変更する工事を組み合わせると、35万円前後が費用の目安となります。

滑り止めの後付けタイプであれば、もっと安価に対応できる場合もあります。

廊下の手すり設置と段差解消

廊下の手すりは、寝室からトイレまでの動線など、日常的に通る場所に設置するのが基本です。

廊下への手すり設置は、長さや本数によりますが3万円〜15万円程度、敷居の段差解消は1か所あたり3万円〜7万円程度が目安です。

車椅子での移動を想定する場合は、廊下幅を確保するための拡幅工事が必要になることもあり、その場合は50万円〜100万円程度の予算が必要となります。

北島 俊嗣監修者:北島 俊嗣
リフォーム工事の賢い工事金額の見積り依頼方法は、各部屋毎に工事金額を算出してもらうことです。各部屋毎に金額を算出してもらうことで、予算に合わせて工事の範囲を定めることができます。

見積り金額より予算が上回っていれば、全部の工事をお願いできます。見積り金額が予算を超えている場合は予算を増やすしかありません。予算を増やすことが困難な場合は、予算を超えない範囲で必要なリフォームの場所を部屋毎で選ぶことが可能になります。

工事を行う優先順位を慎重に定めて、今回行う工事の範囲を決めます。今回工事を行うことができなかった部屋は次回予算が整った時に行うことで、無理のない予算の範囲で工事が行えます。

工事の種類別に工事金額を見積りをいただくと、上記の選択が困難になるので、部屋毎に工事金額を見積もってもらうことをお勧めします。
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寝室・リビングの介護リフォーム

寝室・リビングの介護リフォーム

寝室やリビングは1日の大半を過ごす空間であり、要介護者本人の生活動線と、介護者が無理なく介助できる環境の両方を整える必要があります。

床の段差解消と床材変更

和室の畳から洋室のフローリングへの変更、または板敷きへの変更は、車椅子での移動や歩行の安定性を高める基本的な改修です。

6畳程度の和室を洋室に変更する工事は、床材の変更・襖から建具への交換などを含めて20万円〜40万円程度が費用の目安となります。

部屋同士の境にある敷居の段差解消は、1か所あたり3万円〜10万円程度で対応可能です。

引き戸への変更とドアの軽量化

寝室の出入口や収納の扉を引き戸に変更すると、車椅子での出入りや、ベッドからの移動がスムーズになります。

開き戸から引き戸への変更工事は、1か所あたり10万円〜25万円程度、開け閉めの軽い建具に交換するだけなら5万円前後でも対応できます。

引き戸が難しい場合は、ドアノブをレバーハンドルに交換するだけでも、握力が弱った方の操作性が大きく改善します。

コンセント・スイッチの位置調整

要介護者がベッドに座ったまま、または寝たまま操作できる位置にコンセントやスイッチを配置するのも、自立した生活を支える重要なポイントです。

コンセントの増設は1か所あたり1万円〜3万円程度、スイッチの位置変更は1か所あたり1万円〜2万円程度が目安となります。

明るさセンサー付きの照明や、リモコン操作対応の照明に変更すると、夜間の移動時の安全性も高められます。

間取り変更を伴う本格改修

要介護度が高くなると、寝室を2階から1階に移動させる、寝室にトイレを併設するといった大規模な間取り変更が必要になることもあります。

1階に寝室を新設する工事は、既存の和室や物置スペースを活用するかどうかで費用が大きく変動し、50万円〜150万円程度が一般的な相場です。

寝室にトイレを増設する工事は、給排水設備の引き込みや換気設備の整備が必要となり、80万円〜150万円程度の予算を見込んでおくとよいでしょう。

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洗面所・キッチンの介護リフォーム

洗面所・キッチンの介護リフォーム

洗面所とキッチンは毎日の生活に欠かせない水回り設備で、立ったままの作業が多いため、要介護者と介助者の双方にとって負担がかかりやすい場所です。

洗面所のリフォーム

洗面所の介護リフォームでは、車椅子で利用できる洗面台への交換、立ち座りを助ける椅子の導入、手すりの設置などが代表的です。

車椅子対応の洗面台への交換は、本体価格と工事費を合わせて15万円〜35万円程度、手すりの設置は1万円〜5万円程度が費用の目安となります。

洗面所と脱衣所の段差を解消したり、引き戸への変更を組み合わせることで、車椅子での出入りもスムーズになります。

キッチンのリフォーム

要介護者ご本人がキッチンを使う場合や、車椅子で調理する場合は、キッチンの高さや動線を見直す改修が必要です。

車椅子対応のキッチンへの全面交換は、50万円〜150万円程度が一般的な相場で、ワークトップの高さを下げる、足元のスペースを確保するなどの工夫が施されたユニバーサルデザイン対応の製品が選ばれます。

既存キッチンを活かしたまま、IHクッキングヒーターへの変更(火災予防)や、引き出し収納への取り替え、手元レバーの操作性向上などの部分改修であれば、20万円〜50万円程度で対応できます。

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場所別リフォームの優先順位の決め方

介護リフォームの優先順位

予算に限りがある中で、すべての場所を一度にリフォームするのは現実的ではありません。

ここでは、どの場所から優先的にリフォームを進めるべきか、判断のポイントを解説します。

事故リスクの高さで判断する

まず最優先で考えるべきは、事故リスクの高い場所です。

特に浴室と階段は、転倒や転落による大ケガに直結しやすいため、他の場所より先に手を打つべきエリアと言えます。

次いで、毎日何度も使う玄関とトイレが優先順位の高い場所となります。

一方、寝室やリビングなどの居室は、日中の活動時間が長いものの、事故リスク自体は水回りや階段に比べると低めです。

本人の現在の身体状況に合わせる

現時点で本人がどのような動作に困難を感じているかを観察することも、優先順位を決めるうえで重要です。

立ち座りに不安がある方であればトイレと浴室、歩行に不安がある方であれば廊下と階段、外出時に困難がある方であれば玄関を優先するといった判断ができます。

ケアマネジャーや作業療法士、理学療法士に同席してもらい、実際に動作を見ながら相談すると、優先すべき改修箇所が明確になります。

補助金の対象範囲と組み合わせる

介護保険の住宅改修費は、生涯20万円までという上限があるため、補助対象となる工事から優先的に取り入れるのも効率的な進め方です。

手すりの取り付け、段差の解消、引き戸への変更、洋式便器への取り替えなどが対象工事となるため、まずはこれらを介護保険で実施し、補助対象外の改修を後から検討するという順序が無駄のない計画につながります。

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よくある質問Q&A

Q1. 一番費用が高くなりがちな介護リフォームはどこですか?

A1. 場所別では、浴室の全面改修が最も費用がかかるケースが多く、ユニットバスへの交換と併せてスペース拡張を行うと150万円〜200万円程度になります。

続いて費用が高くなりやすいのは、階段昇降機の設置(60万円〜120万円程度)や、寝室の新設・間取り変更工事です。

Q2. 一番安くて効果のある介護リフォームは何ですか?

A2. 費用対効果が高い改修としては、手すりの設置(1か所1万円〜5万円程度)や、滑り止めの設置、敷居の段差解消などが挙げられます。

特に手すりは、設置場所を厳選することで、転倒リスクを大きく下げられる点が魅力です。

Q3. 場所別のリフォームをまとめて行うとお得になりますか?

A3. はい、複数の場所を同時にリフォームすることで、足場代や養生費といった共通費用を圧縮できるため、別々に施工するよりも総額を抑えられる傾向があります。

ただし、工事中は生活に大きな影響が出るため、施工期間と生活への影響を考慮しながら計画を立てることが大切です。

北島 俊嗣監修者:北島 俊嗣
複数の工事会社さんにお見積りをお願いして工事を依頼する工事者さんを選ぶ際は、工事金額だけではなく「住まう者の都合を第一に考える」工事者さんを選ぶことも大事な点です。

工事の順番や時期を慎重に選ぶことで工事中の高齢者への負担を少なくしたり、工事に掛かる諸経費を抑えることができるからです。

Q4. 賃貸住宅でも場所別の介護リフォームはできますか?

A4. 賃貸住宅でも家主の承諾を得れば介護リフォームは可能です。

ただし、原状回復義務がある場合は、退去時に元の状態に戻す必要があるため、設置型の福祉用具など、撤去しやすい方法も検討するとよいでしょう。

Q5. 場所ごとに業者を分けたほうがいいですか?

A5. 基本的には1社にまとめて依頼するほうが、工事のスケジュール管理や費用面で有利です。

ただし、専門性の高い工事(階段昇降機の設置など)については、その分野に強い業者に個別に依頼するほうが、品質と費用のバランスが取れる場合もあります。

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まとめ

介護リフォームは、改修する場所によって工事内容も費用も大きく異なります。

玄関・トイレ・浴室・階段・廊下・寝室・洗面所・キッチンと、住まいの中には介護リフォームの対象となる場所が数多くあり、それぞれに固有の課題と適切な改修方法があります。

予算に限りがある中で効果的にリフォームを進めるためには、事故リスクの高い場所から優先的に改修すること、現在の身体状況に合わせて改修内容を選ぶこと、介護保険の対象工事を最大限活用することの3つを意識するとよいでしょう。

また、本記事で紹介した費用相場はあくまで一般的な目安であり、住宅の構造や設備のグレード、地域によって変動します。

実際にリフォームを検討する際は、必ず複数のリフォーム業者から相見積もりを取り、ケアマネジャーや専門家のアドバイスを受けながら、ご家族にとって最適なプランを選んでいきましょう。

住み慣れたわが家で、ご本人もご家族も安心して暮らせる毎日を、計画的な場所別リフォームによって実現していきましょう。

北島 俊嗣監修者:北島 俊嗣
株式会社 北島建築設計事務所

神奈川県横浜市にある建築設計事務所です。注文住宅や店舗、医院クリニックやオフィス、アパートや福祉施設、公共施設等の設計によって、お客様の不安を安心に、お困りを満足に、予算を守って実現しています。

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