寝室の壁紙の選び方とは?おすすめの色・安眠効果・費用まで徹底解説


毎日使う寝室は、人生の中でもっとも長く過ごす空間のひとつですが、壁紙の色や素材にこだわる人はそれほど多くありません。 「とりあえず無難な白で…」「新築時のまま特に変えていない」という方も多いのではないでしょうか。

実は、寝室の壁紙には、睡眠の質を左右する大きな役割があり、色や素材、光の反射具合、消臭や調湿といった機能性によって、心と体に与える影響は少なくありません。

この記事では、寝室の壁紙選びやリフォームについて、どんな色が快眠に向いているのか、機能性を重視するべきか、費用の目安といった疑問にお答えしていきます。 初めて壁紙を張り替える方でも安心してリフォームに取り組めるよう、わかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

伊東かおる監修者:
間取り家
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壁紙のリフォームといっても、種類がたくさんありすぎて、どこのメーカー?どれを選ぶ?何色を選ぶ?と、とても悩んでしまいますよね。ご自身に適した壁紙選びの参考にしたいですね。

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寝室の壁紙が与える心理的・健康的影響

寝室は1日の疲れを癒やし、心と体をリセットするための空間であり、居心地のよさや安心感、静けさなどが何よりも求められます。 寝室全体のバランスに左右されますが、壁紙は視界に占める面積が特に大きいため、心理的・健康的な影響が非常に大きいのです。

ここでは、色彩・素材・光の反射という3つの観点から、寝室の壁紙が私たちの心身にどのような影響を与えるのかを解説します。

色彩が睡眠の質に与える影響


人の心理は、視覚から受ける刺激に大きく影響されます。 特に色彩は、無意識のうちに感情や自律神経に働きかけ、気分を落ち着かせたり、反対に興奮させたりする力を持っています。

たとえば、ブルー系やグリーン系の落ち着いた色は副交感神経を優位にし、心拍や呼吸を落ち着かせる効果があるとされています。 一般的には鎮静色とも呼ばれ、快眠を促す環境づくりに適しています。

一方で赤やオレンジなどの暖色系は、交感神経を刺激して覚醒作用をもたらすため、寝室にはあまり適していません。 ただし暖色系でも、トーンを落としたくすみカラーであれば、落ち着いた印象を与えることができるため、選び方次第で寝室にも応用可能です。

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睡眠はとても大切ですね。眠ってしまえば、カラーもわからないかもしれませんが、寝る前に見るカラーが落ち着かない場合は、浅い眠りにつながるとも言います。いつも何色で癒されていますか?

素材の選び方とアレルギー対策


壁紙に使用されている素材によっても、身体への影響は変わってきます。 最も一般的に使われている塩化ビニール系壁紙は、耐久性やコストパフォーマンスに優れていますが、空気中の湿度を調整したり、有害物質を吸着するような機能は基本的に備えていません。

それに対して、紙クロスや織物壁紙、珪藻土クロスなどの自然素材系壁紙は、調湿性や通気性に優れ、結露やカビの発生を抑える効果が期待できます。 また、化学物質に敏感な方や、小さな子ども、アレルギー体質の方にとっては、こうした天然素材を選ぶことで、室内環境をより快適かつ健康的に保つことが可能です。

近年では、シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドの放出を抑える、F☆☆☆☆(フォースター)認定製品も一般的になってきており、健康への配慮を重視する家庭ではこのマークがひとつの指標となっています。

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ほとんどの壁紙はF☆☆☆☆(フォースター)の認定を取得しています。たまに輸入品などでF☆☆☆、F☆☆も存在しています。張り替える面積によって使える割合が変わってくるので、安心して選べるF☆☆☆☆ならば、煩わしい計算もしなくて済みますね。

光の反射や空間の印象に与える効果


壁紙が持つもう一つの重要な役割は、光の反射を通じて空間の印象を変化させることです。

たとえば、光をよく反射する明るい色やツヤのある質感の壁紙は、部屋全体を広く見せる効果があります。 一方で、マットな質感や暗めの色合いの壁紙は光を吸収し、空間に落ち着きと重厚感をもたらします。

寝室においては、過度に明るすぎる反射や光の乱反射は、視覚的なストレスを与える原因になりかねず、夜間の間接照明やスタンドライトと組み合わせたときに光が柔らかく広がるような、落ち着いた光の質を作り出せる壁紙が望ましいといえます。

また、照明の色味(電球色/昼白色)によっても壁紙の見え方が大きく変わります。 具体的には、同じベージュでも昼白色では白っぽく見えるのに対し、電球色では温かみのあるオレンジ寄りに見えることがあるため、壁紙を選ぶ際は、昼と夜での見え方の違いや、照明の配置と照らされ方を含めて総合的に判断することが大切です。

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寝室の中に一部書斎スペースがある場合は、目の保護のために電球の色も変わってきます。時間帯によっても違って見えるので、逆に変化を楽しむのもいいですね!
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寝室におすすめの壁紙の種類と特徴

寝室の壁紙を選ぶ際には、見た目の美しさだけでなく機能性や快適性、安全性といった観点も重要であり、素材によって手入れのしやすさや健康への影響、室内の快適性は大きく変わります。 この章では、一般的な壁紙の種類を取り上げながら、それぞれのメリット・デメリット、寝室に向いているポイントなどをわかりやすく解説していきます。

塩化ビニール系壁紙のメリット・デメリット


最も普及している壁紙の素材が、塩化ビニール(ビニールクロス)です。 量産品から高級タイプまで幅広く流通しており、価格帯が手頃ながらも、カラーバリエーションや柄の選択肢も豊富です。

防汚性や耐水性に優れているため、キッチンや洗面所などの水回りにも多用されていますが、寝室でも多くの方が使用しています。 ビニールクロスの最大の利点は、掃除がしやすく、施工費用が安価であることです。 表面がコーティングされているため、汚れを軽く拭き取るだけで落とせるうえ、比較的短期間での張り替えにも適しています。

その一方で、素材自体は化学製品であるため調湿性や通気性には乏しく、通年を通して空気のこもりや湿気が気になる寝室では、デメリットとして感じられることもあるでしょう。

近年は、ビニールクロスでも抗菌・消臭・防カビなどの加工を施した機能性壁紙も増えており、デザイン性と快適性を両立した製品も登場しています。 コストパフォーマンスを重視しつつも、ある程度の機能性が欲しい場合には、まず選択肢に入れたい素材です。

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機能性壁紙も価格はほぼ変わらない商品が多いので選択肢が増えることは嬉しいですね

紙系壁紙や織物壁紙など自然素材の特徴


より健康志向・自然志向の高い層に選ばれているのが、紙クロスや織物クロスなどの自然素材を使用した壁紙です。 ビニールクロスとは異なって、化学物質の使用を極力抑えて作られており、住環境の質を重視する人々に支持されています。

紙クロスはパルプや和紙をベースにした素材で、通気性や調湿性に優れているのが特徴です。 空気中の湿気を吸収したり放出したりする性質があるため、室内の温度や湿度を自然に調整する効果が期待できます。 また、独特の質感や柔らかい風合いが、寝室にあたたかみと落ち着きをもたらしてくれるのも魅力です。 一方で、紙素材は水拭きなどには向いておらず、汚れやキズにやや弱いというデメリットもあります。

同様に、織物クロス(布クロス)も見た目に高級感がありますが、埃が入り込みやすく、手入れにはやや注意が必要です。 こうした点をふまえると、紙クロスや織物クロスは、掃除のしやすさよりも自然素材による快適性・健康への配慮を優先する方に適しています。

近年では、自然素材でもある程度の耐久性や汚れ防止機能を備えたタイプも出てきており、寝室用途として十分に実用性を備えた選択肢となりつつあります。

消臭・防音・調湿など機能性壁紙の選び方


壁紙の中には、見た目以上に機能性で選ばれる製品もあります。 寝室は日々の生活の中でも長時間滞在する空間であり、日々の快適性や睡眠の質に影響を及ぼすため、機能性壁紙の導入は非常に有効です。

たとえば、ペットや生活臭が気になるご家庭では、消臭効果のある壁紙が有効です。 表面に消臭成分が加工されており、空気中のアンモニアやタバコ臭を吸収・中和する働きを持っています。 目に見える効果ではないものの、特に密閉空間である寝室では長期的な満足度に大きく関わります。

また、表面に特殊な発泡層を持たせることで、隣室や外からの音を軽減するタイプの防音・吸音性に優れた壁紙も存在します。 マンションや集合住宅などの音が気になる環境では、防音壁紙を使うことで睡眠の質が改善される可能性があります。

さらに、調湿機能を備えた壁紙は、珪藻土や無機質系の素材を練り込んだタイプが多く、室内の湿気が多い季節でも結露やカビの発生を抑えてくれます。 調湿効果は見た目では分かりにくいものの、体感として「空気が軽い」「ムシムシしない」と感じられるようになることも少なくありません。

機能性壁紙は通常のビニールクロスと比較してやや高価ではあるものの、日々の暮らしの快適性に直結する投資として、寝室に取り入れる価値は十分にあるといえるでしょう。

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色・デザインの選び方とコーディネート例

壁紙の色やデザインは、空間の印象を大きく左右する要素です。 とくに寝室では、日中の疲れを癒し、心を落ち着かせるための空間づくりが求められます。

この章では、快眠を促す色の選び方や、デザインの活かし方、家族構成やライフスタイル別のコーディネートポイントまで、実用的な視点でご紹介します。

快眠に導くカラーと避けたいカラー


色彩心理の観点から見ると、色は脳や自律神経に直接働きかける力を持っているとされ、寝室の壁紙選びでは「落ち着く」「安心する」「緊張を解く」色調が適しています。

具体的には、青系・緑系・グレージュ・ベージュ・アースカラーなどの沈静系カラーが快眠に効果的とされており、副交感神経を活性化させて心拍や呼吸をゆるやかにし、リラックス状態へと導いてくれます。 特に、ペールトーンやスモーキーな中間色を選ぶと、目に優しく、刺激を与えない空間に整えることができます。

一方で、赤・オレンジ・黄色などの暖色系カラーやビビッドな原色系は、交感神経を刺激して緊張感を生むため、寝室には適さない場合が多いです。 たとえ好みの色であっても、明度や彩度を落とし、やわらかくしたくすみカラーや、ダスティトーンで取り入れるなどの工夫が必要です。

また、白一色で統一する場合も注意が必要です。 清潔感がある一方で無機質に感じられたり、光を強く反射して目が冴えてしまうこともあるため、採用する場合はアイボリーやクリーム系など、やや温かみのある色調にするとバランスがとれます。

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白にもたくさん種類があって迷いますよね。真っ白な純白に近い白は、反射が多く返って眩しさを感じるため、避けた方がいいかもしれませんね。白系に少し赤み、青み、黄色みを足すとクリーム系、グレー系になっていきます。白っぽくしたいときは、白に混ぜても良いと思う壁紙を選んでみてくださいね。

余談ですが、真っ白にもメリットがあります。
もし、少し汚れたな〜拭いても取れないなんてときは、修正テープで汚れた部分を消しちゃいます。その上にタオルを当てて、硬いものでトントンと軽く叩きます。すると、元の地模様に修正テープが馴染んで、汚れがほぼわからなくなります。
しかしこれは、あくまでも真っ白に限った裏技なので、ご注意ください・・・

アクセントクロスの効果と注意点


近年の寝室リフォームでは、1面だけ異なる色や柄の壁紙を使い空間にメリハリをつける、アクセントクロスを取り入れるケースが増えています。 アクセントクロスを採用すると、デザイン性が高まるだけでなく、視覚的に広がりを感じさせたり、奥行きを演出したりする効果もあります。

たとえば、ベッドのヘッドボード側の壁をネイビーやグレージュの落ち着いた色でまとめると、視線の落ち着きどころが生まれ、包まれるような安心感が演出できます。 また、木目調や石目調などのテクスチャー系壁紙を用いることで、自然素材のようなあたたかみを加えることも可能です。

ただし、アクセントクロスは選び方を誤ると、空間全体のバランスを崩す要因になりかねません。 色が強すぎたり、柄が派手すぎると、かえって落ち着かない印象になってしまうため、周囲の壁紙や照明、家具の色との相性を十分に考慮し、全体として統一感が出るよう心掛けることが重要です。

また、面積を広く取りすぎるとアクセントではなく主張の強い壁になってしまうため、1面だけに絞るなどの配慮も必要です。 “あくまでも空間の調和を保ちつつ、個性を引き出す”というバランス感覚が成功のポイントといえるでしょう。

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アクセントクロスでポイントを絞って個性を出すのも素敵です。全体的に使うと落ち着かないカラーを少しだけ使ってみる。柄物はクローゼットの中に使ってみるなど、遊び心で選ぶのも楽しいですね。

家族構成やライフスタイル別の提案


寝室の壁紙選びは、住む人のライフスタイルや家族構成によっても選ぶべき方向性が変わります。 万人に共通する正解があるわけではなく、それぞれの暮らし方に合った快適さを目指すべきです。

たとえば、夫婦で使う主寝室では、落ち着きと安らぎを重視したカラーが望まれます。 モノトーン調でまとめるのもよいですが、冷たさを感じないようにグレージュやベージュ、サンド系のカラーを組み合わせて、柔らかい雰囲気に仕上げると安心感が生まれます。 あるいは、アクセントクロスにダークトーンを使うことで、大人っぽく高級感のある寝室にも演出可能です。

一方で、子ども部屋を兼ねた寝室の場合は、成長に合わせた柔軟なコーディネートが求められます。 小さな子どもがいる家庭では、明るいパステル調やイラスト入りの壁紙で楽しげな雰囲気を出すことも一案ですが、将来的な貼り替えのしやすさも考慮したいところです。 あえてベースは無地の中間色にし、ワンポイントでウォールステッカーなどを取り入れると、成長しても違和感なく使い続けることができます。

また、ペットを飼っているご家庭では、デザイン以上に機能性が優先されることもあります。 傷がつきにくい表面強化タイプや、消臭・抗菌性能のある壁紙を取り入れることで、インテリアの維持がしやすくなります。 さらに、一人暮らしで仕事のストレスを抱えている方などは、グリーンやグレーを基調にした癒しを意識したコーディネートをすると、帰宅後のリラックス効果が高まるでしょう。

色やデザインの選び方に明確な正解はありませんが、寝室という空間の性質をよく理解し、「心を休めること」「日常から離れること」を目的とした選択をすることが基本です。 壁紙は視覚的な要素だけでなく、暮らし方そのものを表現するインテリアの一部。 ご自身や家族の暮らしに寄り添った壁紙選びを意識することで、日々の生活の質を自然と向上させることができるのです。

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寝室の壁紙張り替えにかかる費用相場

壁紙を張り替える際、費用は材料費+施工費+その他諸経費の三要素で構成されます。 この章では、一般的な相場、部屋の大きさ別の目安、コストが変動する要因、そしてDIYと業者依頼の比較を通じて、寝室の壁紙リフォームで想定すべき費用を解説します。

㎡単価の目安と施工費用の内訳


壁紙の張り替えにかかる費用を把握するうえで基準となるのが、1㎡あたりの単価(㎡単価)です。 ㎡単価には、主に壁紙そのものの材料費と職人による施工費が含まれており、施工の見積もりでは必ずと言ってよいほど基準として示されます。

一般的な量産型のビニールクロスを使用する場合、1㎡あたりの費用はおよそ800円から1,100円が相場です。 最もスタンダードな仕様で、無地やシンプルなパターンの壁紙が中心となります。

一方で、デザイン性が高い製品や、防臭・調湿・防カビといった機能性を備えた壁紙を選ぶ場合は、1,000円から1,500円程度の単価になることが多くなります。

しかし、実際に必要となる総費用は単価だけでは判断できません。 壁紙の張り替えには、既存の壁紙の剥がし作業、下地の補修、糊付けや施工管理、清掃まで含まれており、それらすべての工程に人件費が発生します。 施工業者によっては「施工一式」として金額を提示することも多いため、見積もりの際にはどこまでの行程がが含まれているのかを確認することが重要です。

また、壁や天井の状態によっても費用は変動します。 もし下地にカビや傷みが見られる場合には補修作業が必要となり、その分だけ施工費が上乗せされることになります。

6畳・10畳など、部屋の広さ別費用の目安


寝室の壁紙リフォームを検討する際、多くの方が「実際にいくらかかるの?」と疑問に思うことでしょう。 壁紙の費用は主に部屋の広さに比例して増減しますが、素材の種類や施工範囲、下地の状態によっても変動します。 ここでは、住宅に多く見られる6畳および10畳の寝室を例に、その費用感をお伝えします。

まず、6畳の寝室の場合、壁と天井を合わせた施工面積はおよそ30〜40㎡程度になります。 この広さでスタンダードなビニールクロスを使用する場合、材料費と施工費を合わせた総額は概ね4万円から5万円ほどが目安です。 一方で、機能性壁紙や高級デザインの壁紙を選んだ場合には、5万5千円から6万5千円前後まで費用が上がることもあります。

次に、10畳の寝室になると、施工面積は約50㎡前後まで広がります。 同じくスタンダードな壁紙を使用する場合であれば、費用の目安はおおよそ5,5万円から6,5万円ほどです。 もし、調湿機能や消臭性を備えた高機能壁紙、あるいは輸入クロスや意匠性の高い素材を使用する場合には、7万円台から8万円台の価格帯になることも珍しくありません。

DIYと業者依頼、それぞれの費用比較


寝室の壁紙を張り替える際、多くの方が一度は悩むのが「自分で施工するか、それとも業者に依頼するか」というものです。 それぞれにメリットとデメリットがあり、費用や手間、仕上がりの質にも違いが出るほか、どちらを選ぶべきかは予算だけでなく時間や技術、こだわりの程度によっても変わります。

まず、DIYによる張り替えは施工費がかからないため、費用面では非常に魅力的です。 壁紙の材料をインターネットやホームセンターで購入し、自分で施工すれば、6畳程度の寝室であっても1万5千円から2万5千円前後で仕上げることも可能です。 費用には、壁紙そのものの購入費のほか、糊や施工用のローラー、地ベラ、カッター、脚立などの道具を揃えるコストも含まれます。 ただし、仕上がりのクオリティは作業者の技術に大きく左右されるため、経験がない場合は壁紙にシワが寄ったり、空気が入って浮いてしまったり、継ぎ目がズレるなどのリスクもあります。

一方で、プロの業者に依頼する場合は、費用はDIYよりも高くなります。 6畳の寝室をスタンダードな壁紙で張り替える場合ならば、相場としてはおよそ4万円から7万円程度が見込まれます。 金額には材料費のほか、既存の壁紙の剥がし作業、下地処理、糊の調合、施工、清掃、そして必要に応じた家具の移動や養生といったすべての作業が含まれるのが一般的です。 施工時間も比較的短く、ほとんどの場合で1日以内に作業が完了するため、時間の節約にもなります。 さらに、職人の手による正確な施工によって継ぎ目が目立たず、仕上がりが美しく長持ちするという安心感も得られます。

結論として、費用を抑えたい方や、リフォーム作業を楽しみたい方にはDIYが向いていますが、失敗のリスクや仕上がりへの不安がある場合は、やはり専門業者に任せるのが無難です。

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DIYで張り替えるのはなんだか簡単そうに見えますよね。 でもそこは、プロの技術と専用工具です。細かいところの仕上げはDIYでは再現できないこともあります。失敗しても笑って流せる部分に限ってチャレンジしてみると楽しいですよね。

長期的コストとランニングコストの考え方


壁紙リフォームにかかる費用というと、多くの人が初期費用に注目しがちです。 もちろん材料費や施工費など、そのときに支払う金額は大切な要素ですが、リフォームを成功させるためには、張り替えた後の維持費や耐用年数といった、長期的なコストも視野に入れて考える必要があります。

たとえば、比較的安価な量産タイプの壁紙は、初期費用を抑えられるメリットがありますが、耐久性や機能性の面ではやや劣るため、数年後には再び張り替えが必要になる可能性があります。 一方で、消臭・防カビ・調湿などの機能を備えた高機能壁紙は、価格はやや高くなるものの汚れが付きにくかったり、カビの発生を抑えたりする効果があり、結果的に張り替えの頻度を減らすことにつながります。

また、下地の状態によっても将来的なコストは変わります。 施工前にきちんと下地処理を施しておけば仕上がりが長持ちし、壁紙が浮いたり剥がれたりするリスクを防ぐことができます。 反対に、下地の傷みを放置したまま壁紙を貼ってしまうと、見た目はきれいでも数年以内に剥がれやひび割れが発生する可能性が高まり、再施工が必要になるかもしれません。

長期的な視点で見れば多少費用がかかったとしても、耐久性の高い素材や性能に優れた壁紙を選ぶことで、トータルのコストパフォーマンスはむしろ良くなるケースが多いのです。 とくに寝室は日常的に長時間過ごす場所であり、気温や湿度の影響も受けやすいため、少し先を見据えた選択が快適な住環境を維持するうえで重要となります。

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下地の調整はとても大事な工程です。もし、木造住宅で下地ごとやりかえるのであれば、下地となる木が落ち着くまで壁にひびが入ってしまうこともあります。気にならない程度であれば落ち着くのを待ってから、全体的に補修をしていただくことをお勧めします。目安としては四季を2周経過すると木造は引き締まり安定してきます。都度、ヒビが入ったと言うのも嫌なものですよね。時と場合にも寄りますが、おうちも家族と一緒に成長していくものだと思っていただけたら嬉しいです。
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壁紙リフォームを成功させるポイント

壁紙の張り替えは見た目を一新するだけでなく、空間の快適性や使い心地にも直結します。 しかし、ただ好みのデザインを選んで張り替えるだけでは、満足度の高いリフォームにはつながりません。

ここでは、寝室の壁紙リフォームを成功させるために押さえておきたい重要なポイントを、事前準備・施工時の注意点・依頼先選びの観点からご紹介します。

業者選びの注意点


壁紙リフォームを成功させるためには、どの業者に依頼するかが非常に重要です。 同じ素材を使っていても仕上がりや対応、コストパフォーマンスは業者によって大きく異なるため、価格だけで判断せずに信頼できる業者を見極めることが求められます。

まず確認したいのは、その業者が壁紙施工にどれほどの経験と専門性を持っているかという点です。 リフォーム全般を扱っている会社であっても、実際の施工を外部の下請けに任せている場合や、壁紙施工を得意としていないケースもあります。 依頼前には、過去の施工事例や取り扱っている壁紙メーカー、工事対応エリアなどを公式サイトやパンフレットでしっかり確認しておきましょう。

また、見積もりの提示方法にも注目すべきです。 単に「一式〇〇円」といった大雑把な記載だけでは、どの作業にどれだけの費用がかかっているのかが不透明です。 信頼できる業者は、材料費・施工費・撤去作業・下地補修費などを明確に分けて見積書に記載してくれるため、透明性の高い施工が期待できます。

さらに、初回の相談時や現地調査の対応にも業者の姿勢が表れます。 質問に対して丁寧に説明してくれるか、要望をしっかり聞き取ろうとする姿勢があるかなど、やり取りの中で相性を見極めることも大切です。 もし対応が雑だったり、説明が不十分だったりする業者に依頼すると、工事中にトラブルが発生した際の対応にも不安が残るでしょう。

最終的に1社に決める前に2〜3社に相見積もりを依頼し、価格・内容・対応のバランスを比較することで、より客観的かつ納得のいく判断ができます。 施工後の後悔を防ぐためにも、安さや知名度だけで決めるのではなく、実際に話をしてみたうえで信頼できると感じられる業者を選ぶことが、満足度の高いリフォームへとつながります。

伊東かおる監修者:
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業者選びは“人“選びと言ってもいいでしょう。相見積もりで価格だけではなく、担当してくださるお人柄も選定の一つではないでしょうか。

寝室に最適な施工時期とは


寝室の壁紙張り替えは基本的には一年中対応可能ですが、施工時期によって快適さや仕上がりに差が出ることがあります。 とくにおすすめされるのは春や秋など、湿度が安定していて気温が穏やかな季節です。

梅雨や真夏は湿気が多く、糊の乾燥に時間がかかることがあります。 結果、施工後に空気が抜け切らなかったり、わずかな浮き・剥がれが起きやすくなることもあります。 また、冬場は乾燥しすぎて静電気が発生しやすく、ほこりが付きやすくなるというデメリットがあります。

もちろん、プロの業者は年間を通じて適切な管理を行って施工しますが、施主側がスケジュールを柔軟に組めるのであれば、気候条件のよい時期に施工を行うことで、より良好な仕上がりが期待できるでしょう。

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荷物の移動、後片付けに必要な日程を組み込むと、3連休などのお休み前に施工が完了してくれたら、慌ただしくなくて理想のスケジュールかもしれませんね。

家具の移動や養生の工夫でトラブル回避

壁紙張り替えにおいて意外と見落とされがちなのが、家具の移動や養生(保護)の準備です。 施工の際、壁面全体に職人がアクセスできるようにする必要があるため、大型のベッドやタンス、デスクなどはあらかじめ動かす必要があります。 事前に施主側で移動できる家具は動かしておくと、当日の作業がスムーズに進みます。 大型家具や重量物がある場合は、業者に移動を依頼することもできますが、別途費用がかかることもあるため、見積もり時に確認しておきましょう。

また、寝室は衣類や寝具、書類など私物が多い場所です。 埃や汚れの付着を防ぐため、施工日前にはこれらを整理し、ビニール袋や布で覆っておくことも重要です。 工事中は糊や古い壁紙の削りカスなどが舞うため、カーテンや照明器具も取り外しておくと無難です。

加えて、施工後は糊のにおいが一時的に残る場合があるため、数日間はしっかり換気できるようにスケジュール調整をしておくことをおすすめします。 とくに就寝前の時間帯には空気の入れ替えを十分に行うことで、より快適な寝室環境を保つことができます。

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寝室の壁紙と一緒に見直したい内装アイテム


壁紙の張り替えは、空間の印象を大きく変える絶好のタイミングです。 せっかく壁紙を一新するのであれば、それに合わせて他の内装要素も見直すことで、寝室全体の居心地やデザインの統一感が高まり、より満足度の高いリフォームになります。 ここでは、壁紙と同時に見直すと効果的な内装アイテムを3つの視点でご紹介します。

床材・照明・カーテンとのトータルコーディネート

寝室の印象を決める三大要素は、壁紙、床材、カーテン(+照明)です。 これらをバラバラに選んでしまうと、せっかくおしゃれな壁紙に張り替えても、どこかちぐはぐで落ち着かない空間になりかねません。

まず床材は、壁紙と色のトーンを揃えることが大切です。 たとえば、ナチュラルな木目調のフローリングには、グレージュやアイボリーなど、優しい中間色の壁紙がよく合います。 一方で、濃いブラウン系の床材なら、アクセントクロスに深みのあるネイビーやモスグリーンを取り入れることで、シックで落ち着いた空間を演出できます。

また、照明の光の色(電球色/昼白色など)によって、壁紙の色味は変化して見えます。 夜の時間帯が中心となる寝室では、電球色のやわらかい光と相性の良い壁紙を選ぶことで、よりリラックス感のある空間に仕上がります。

そしてカーテンは、壁紙と同じトーンの同系色でまとめると統一感が出ます。 あるいは、ベッドリネンやクッションなど他のファブリックとのつながりを持たせることで、空間全体が洗練された印象になります。

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壁紙とカーテンの色の組み合わせが良くわからない!なんて時はカーテンを販売しているインテリアショップのインテリアコーディネーターさんに、壁紙の品番を伝えてアドバイスしてもらうのも、いいですね。

収納扉や棚板の色と壁紙の統一感

壁紙の張り替えと合わせて意識したいのが、収納扉や棚板といった造作部分との色のバランスです。 たとえば、クローゼットの折れ戸が白系なのに、壁紙が暗めのアースカラーだと、コントラストが強すぎて不自然に目立ってしまうことがあります。 また、収納の内部が剥き出しになっている場合、棚板や背面との色の差が大きすぎると雑然とした印象になりがちです。

最近では、扉に貼る専用のリメイクシートや、棚板に敷くデザインフィルムなども数多く市販されており、簡単に壁紙とのトーンを調整することが可能です。 また、クローゼットの内部も壁紙を張ることで、見えない部分にまで気を配った美しい空間をつくることもできます。

壁紙張り替えと同時にできる小規模リフォーム

壁紙の張り替えと同時に、ちょっとした内装リフォームを加えることで、費用対効果の高い空間改善が実現できます。 具体的には、「コンセントやスイッチプレートの交換」「天井照明の変更」「壁面収納や飾り棚の取り付け」などは、壁紙施工と並行しやすい作業です。

中でもコンセントプレートの黄ばみや割れは、壁紙を新しくした後に古さが目立ちやすい箇所です。 施工時に一緒に交換しておけば見た目がすっきりするだけでなく、安全性の向上にもつながります。 また、壁面収納の追加やピクチャーレールの設置は、生活動線を快適にしながらデザイン性も高めてくれます。 壁紙と同じトーンで棚板を仕上げることで、空間に自然に溶け込むインテリアとなり、統一感のある空間づくりが可能になります。

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せっかく壁紙をリフォームするなら、エアコンやコンセントカバーも一旦外して、張り替えたいですね。良い機会なので、古くなった照明もLEDに変えると、気分も一新して、良い睡眠につながるのではないでしょうか。
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補助金が使えるケース


壁紙の張り替えは基本的には自己負担で行うリフォームですが、特定の条件や制度を満たすことで、公的な補助金の対象となる可能性があります。 ここでは、寝室の壁紙リフォームにおいて活用しやすい制度や支援の概要をご紹介します。

省エネ・健康住宅支援制度の活用

壁紙リフォーム単体では一般的な住宅リフォーム補助の対象になることは多くありませんが、近年では住宅の省エネ性能や健康環境の改善を目的としたリフォームに対して、補助が行われる制度が各自治体で用意されています。 たとえば次のようなケースでは、壁紙の張り替えも間接的に対象になる可能性があります。

補助金の間接的な対象になる可能性があるケース
  • 「壁紙と同時に断熱材を導入した」
  • 「結露・カビ対策のため、調湿機能付き壁紙を使用した」
  • 「健康被害を避ける目的でホルムアルデヒド放散の少ない壁紙を選んだ」

このような、単なる見た目をきれいにするためのリフォームとは異なる、健康や住宅性能の向上を目的とした改修であることを示すことができれば、補助対象となるケースがあります。 また、先進的窓リノベ事業、こどもエコすまい支援事業など、住宅全体の断熱・省エネ対策を支援する国の制度では、壁紙単体の補助は対象外でも他の工事とセットにすることで補助金の一部として認められる可能性があります。 地域によって補助制度の名称や内容は異なるため、計画段階で市区町村の窓口や地域の住宅相談センターに相談することが重要です。

高齢者・子育て世帯向けの助成金

自治体によっては、高齢者や子育て世帯を対象としたバリアフリーリフォームや健康増進リフォームに補助金を出しているケースもあります。 この場合、寝室の壁紙張り替えが直接対象になるわけではありませんが、次のようなリフォームの一環として組み込める可能性があります。

リフォームの一環として組み込める可能性があるケース
  • 「高齢者向けに寝室をバリアフリー化、段差解消と同時に壁紙を防かび・防臭タイプへ変更」
  • 「アレルギー対策として、子ども部屋兼寝室の壁紙を自然素材に変更」
  • 「加齢臭・体臭・生活臭などの消臭機能を備えた壁紙で、室内環境を改善」

また、東京都など一部の自治体では、居住環境改善を目的とした住宅改修給付や、居宅介護住宅改修補助などの制度において、寝室の内装変更も含まれることがあります。 介護保険を利用したリフォームを例にすると、手すり設置や段差解消が主目的でも、滑りにくい床材への変更、湿気対策、カビの除去などと合わせて、内装仕上げとして壁紙も申請対象に含められる場合があります。 こうした補助制度は条件や書類がやや複雑な場合もありますが、申請のサポートを行ってくれる業者を選ぶことで手続きの負担を軽減できます。

伊東かおる監修者:
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お住まいの自治体にもよりますが、介護保険を活用される場合は、ケアマネージャーさんと良く話し合い、寝室をご利用される方にとって、どんなリフォームが最適で、どこまでが補助の対象になるのかご相談してみてくださいね。
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壁紙張り替えまでの流れと所要日数


初めて寝室の壁紙をリフォームする方にとっては、「実際にどのような流れで進むの?」「どれくらい時間がかかる?」などと気になるところでしょう。 この章では、壁紙張り替えの一般的な流れと、実際にかかる所要日数の目安についてわかりやすく解説します。

現地調査から施工完了までの一般的な流れ

壁紙の張り替えリフォームは、一般的には以下のようなステップで進行します。

壁紙張り替えの一般的なステップ
  • 1. 問い合わせ・相談
    まずはリフォーム業者に連絡し、寝室の広さや現状、希望する壁紙の種類などを伝えます。この時点で概算見積もりを提示してくれる業者もあります。
  • 2. 現地調査・ヒアリング
    実際に職人または営業担当が現地を訪れ、部屋の寸法や壁の状態、下地の劣化状況などを確認します。同時に、好みのデザインや機能性、予算などの詳細な要望を伝えることで、より正確な見積もりが可能になります。
  • 3. 見積書の提示と壁紙の選定
    現地調査の結果をもとに正式な見積書が提示され、施工内容、使用する壁紙の品番、金額の内訳、工期などを確認します。同時に、カタログやサンプルを見ながら、実際に採用する壁紙を選びます。
  • 4. 日程調整・契約
    内容に納得できたら契約を交わし、施工日を決定します。日中は在宅が難しい場合でも、事前に家具移動を済ませておくことで、立ち会いなしでの施工も可能な場合があります。
  • 5. 施工(壁紙剥がし → 下地処理 → 新規張り)
    まず既存の壁紙を丁寧に剥がし、必要に応じて下地(石膏ボード等)の補修やパテ処理を行います。その後、新しい壁紙を糊付けして張り、継ぎ目や端部を整えながら施工していきます。
  • 6. 完了・確認・清掃
    施工完了後、仕上がりの状態を確認し、問題がなければ清掃して作業終了です。希望すれば、数日後にアフターフォローや追加相談を受け付けてくれる業者もあります。
伊東かおる監修者:
間取り家
伊東かおる
数日経過すると、当日OKでも、クロスのりがどこかについてたなんてこともあります。施工後も気軽に連絡が取れる業者さん選びも大切ですね。

1部屋のみの施工にかかる平均日数

寝室の壁紙張り替えに要する日数は、6畳〜10畳程度の広さであれば基本的に1日で完了するのが一般的です。 目安となる作業時間としては6時間~8時間程度で完了することが多いですが、複雑な形状や下地補修が必要な場合は丸1日(8時間以上)かかる場合もあります。

そのほか、施工時間は以下の要因でも大きく変動します。

  • 壁紙の面積と枚数(天井も含むかどうか)
  • 既存の壁紙が簡単に剥がれる状態かどうか
  • 壁の下地(石膏ボードなど)の劣化やカビの有無
  • 家具の有無・移動の手間
  • 使用する壁紙の種類(施工難易度)

なお、施工当日は糊のにおいや軽微な粉塵が発生するため、特に敏感な方や小さなお子様がいる場合は、1日程度別室で過ごすようにスケジュールを組むのが理想です。 施工が完了したその日から寝室を使用することは可能ですが、糊の完全乾燥には24〜48時間ほどかかるため、可能であれば窓を開け、数日間はしっかりと換気を行うことをおすすめします。

伊東かおる監修者:
間取り家
伊東かおる
施工するときは、壁のみであれば、ベッドを中央に寄せて、ビニールシートを被せる。天井も一緒に張り替えるなら、一旦、家具などは他の部屋に移動する必要があります。 良い機会なので、お布団を洗う、布団カバーも、同系色でまとめてみるなど 寝室のお掃除と、インテリアの見直しをしてみるのもいいですね!
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よくある質問Q&A

寝室の壁紙リフォームを検討するなかで実際の進め方や選び方、注意点などについて疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。 ここでは、読者の皆さまから特によく寄せられる質問を厳選し、わかりやすくお答えします。

Q1:壁紙のサンプルは実際の部屋に持ち込んで確認できますか?

はい、多くのリフォーム業者では無料、または一部有料でサンプルの取り寄せが可能です。 気になる壁紙を小さなサイズで取り寄せ、実際の寝室の壁にあてて確認することで、光の反射や周囲の家具との相性を具体的にイメージできます。 特に昼と夜で光の色が変わる寝室では、時間帯を変えて見比べてみると良いでしょう。

Q2:寝室の壁紙だけ張り替えると、他の部屋と違和感が出ますか?

基本的に寝室はプライベート空間であるため、他の部屋とテイストが異なっていても大きな問題はありません。 むしろ、「寝室はリラックス空間」「リビングは活動空間」など、目的に応じて雰囲気を変えることで、住まい全体にメリハリが生まれます。 ただし、廊下から寝室が見える間取りの場合や、複数の部屋を同時にリフォームする場合には、全体の統一感にも配慮するとバランスが取れた仕上がりになります。

Q3:壁紙の張り替え時にアレルギー対策として注意すべき点はありますか?

アレルギーが気になる方には、ホルムアルデヒドなどの揮発性有害物質の放出量が少ない「F☆☆☆☆(フォースター)」認定の壁紙を選ぶことが推奨されます。 また、通気性に優れた紙クロスや珪藻土入りの自然素材系壁紙を選ぶことで、カビやダニの発生を抑える室内環境をつくることができます。 あわせて、接着に使用される糊も低刺激タイプを選ぶと、より安心感のある施工が可能になります。 心配な場合は、業者にアレルギー対策を伝えたうえで、事前に使用する素材の詳細を確認しましょう。

Q4:壁紙リフォーム後、においはどのくらい残りますか?

施工後のにおいは使用する糊の種類や換気の状況によって異なりますが、一般的には1〜2日程度でほとんど気にならなくなるケースが多いです。 ただし、風通しの悪い部屋や湿気がこもりやすい季節では、においが残りやすくなることがあります。 施工直後は窓を開けてしっかり換気を行い、扇風機やサーキュレーターを併用することで、においの軽減がより早まります。 あるいは、消臭機能付きの壁紙を選ぶと、施工後の室内空気の改善にもつながります。

Q5:業者とのやり取りで気をつけるポイントはありますか?

見積もりを受け取った際には、まず「何が含まれていて、何が含まれていないのか」を確認することが大切です。 たとえば、壁紙の材料費や施工費だけでなく、古い壁紙の剥がし作業、下地の補修、家具の移動、養生、清掃、廃材の処分などがすべて含まれているかをチェックしましょう。 また、壁紙の品番やグレードが明記されていない場合は、仕上がりのイメージと実際の場合とで食い違う可能性があります。 納得できない点があれば遠慮せず質問し、費用と対応を比較検討するのが理想的です。

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まとめ


寝室の壁紙リフォームは、ただ見た目を変えるだけでなく、睡眠の質や日々のリラックス度にも大きく関わる重要なリフォームです。 色や素材、機能性など、どの要素を重視するかによって選ぶ壁紙は変わり、空間全体の印象や居心地に直結します。

特に注目すべきは、色彩の心理効果や素材の持つ健康面への影響、そして調湿・消臭・防音などの機能性です。 壁紙だけでなく、床・照明・カーテン・収納扉などの内装アイテムも含めたトータルコーディネートを意識することで、より統一感のある美しい空間を演出できます。

また、補助金制度の活用、DIYとプロ依頼のコスト比較など、事前にしっかり調べて準備しておくことで、費用面の不安や施工時のトラブルも回避しやすくなります。

寝室は、人生の約3分の1を過ごすと言われる空間です。 ご自身やご家族にとって最も心が休まる場所として、壁紙リフォームを通じて理想の寝室作りをされてみてはいかがでしょうか。 本記事がその第一歩となれば幸いです。

伊東 かおる

間取り家
madori-ca代表
伊東 かおる
意匠設計・現場管理・監理

設計事務所勤務後、現場を知りたくてゼネコンに転職。さらに、エンドユーザー様から直接の声をいただきたくて、住宅業界に転職後、設計事務所”madori-ca”を立ち上げ、意匠設計、現場管理と監理を一貫して行う。
”間取り家”の由来は、芸術家、評論家のようにエンドユーザーに寄り添う間取りの専門家だから・・・

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