フルリノベーションの費用相場とは?メリット・デメリットも解説
最終更新日:2025年11月21日

昨今SNSで「リフォーム」「リノベーション」などの言葉を見かけることも多いのではないでしょうか。
本記事では「リノベーション」に焦点を当ててご紹介していきますが、まずはこの上記2つの違いを簡単に理解して進めていきましょう。
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つまり、「フルリノベーション」は住宅全体を新しくしつつ、住宅そのものの資産価値を高めたり、生活スタイルに合わせて作り替える工事のことを指します。
中古マンションの一室をまるごと新しく作り替えるものや、リビングに繋がった和室を無くしてリビング空間を広くするなど、さまざまな例があります。
もちろんマンションに限らず戸建てでも例はあります。 外装はそのままで一見古く見えるのに、住宅の内部や住宅設備をすべて新しくした物件が売りに出されているのを見かけたことはありませんか?
このように、暮らしにフォーカスして性能やデザインを向上させ、生活をより快適にできるのがリノベーションの目的とも言えます。
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フルリノベーションの費用相場/いくらで何ができる?
それではフルリノベーションの費用相場について、種類や内容についてご紹介しながら解説していきましょう。 まず種類についてですが、戸建て住宅かマンションかの2種類です。 しかしそれぞれ人気の施工内容は同じで、以下の3点が共通しています。
| ① 間仕切りを無くす/間取りの変更 | 生活動線が確保しやすくなり、不便や無駄が減ることでスッキリ空間へ。 |
|---|---|
| ② 水回りの一新と移動 | 段差を無くしたり、住宅設備そのものを新しくしたりすることで快適に使いやすく。 |
| ③ 断熱性・耐震性の向上 | どの部屋にいても過ごしやすく、省エネ化することで固定費の節約にも。災害時の万が一にも対応しながら建物自体の資産価値が上がる。 |
この3つのリノベーションについて、戸建てとマンションそれぞれで費用や内容を比較していきましょう。
戸建て住宅の場合
先ほど前述したとおり、戸建てでは外装や外構よりも住宅の中を暮らしやすく、住宅設備を新しいものに変えるリノベーションが人気になっています。
戸建てはマンションに比べてリノベーションの自由度が高いのが大きな特徴ですが、その分費用がかかることがほとんどです。 それでも理想に近づけることができるのは最大のメリットと言えるでしょう。
以下によくあるリノベーション3点の事例内容と費用をまとめてみました。
| 事例 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| ①間仕切りを無くす/ 間取りの変更 |
壁を撤去してLDKを広くする/和室を洋室に変更する/収納を拡張するなど | 約75〜350万円 |
| ②水回りの一新と移動 | キッチンをアイランドに変更・またはアップグレード 浴室を一新・水回りすべてを別フロアへ移設など |
同じ位置で交換のみ 75〜200万円 移動を伴う場合 約250〜500万円 |
| ③断熱性・ 耐震性の向上 |
外壁・屋根・床下への断熱材追加/窓をペアガラスや樹脂サッシに交換するなど 筋交い・耐力壁の追加/基礎補強/金物補強など |
断熱 約130〜500万円 耐震 約130〜380万円 |
戸建てはその建物自体の床下や壁内に余裕があり、表にあるリノベーション事例は比較的自由に施工可能です。
特に断熱改修では外壁・屋根・窓交換などで大幅な性能向上が見込めますし、 耐震補強は基礎・柱・梁の補強、金物追加、耐震壁の新設などができます。
監修者:
一級建築士
岩川 卓也- 一戸建てをフルリノベーションする際、主要構造部(壁・柱・床・梁・屋根・階段)のいずれかを半分以上改修する場合は、建築確認申請が必要になるケースがあります。特に階段を全面的にリノベーションする場合は注意が必要です。階段工事を計画している場合は、事前に必ず役所などで確認し、申請の必要性を把握しておくことをおすすめします。
柱や梁の補強が必要な場合もありますが、リビング空間を広くしたり、吹き抜け化させたりとニーズを満たしながら好きなデザインを叶えることも可能でしょう。
水回りについてもマンションに比べて自由度は圧倒的ですが、基礎や勾配の制約でポンプが必要になる場合もあります。 特に、水回り設備のフロア移動を伴う場合はかなり高額な費用がかかることを覚えておきましょう。
以上の人気のリノベーションをする場合、最低でも約500万円の費用がかかります。
マンションの場合
ではマンションでのリノベーションはどのようなリノベーションが可能なのか見ていきましょう。 戸建てと同じ内容の人気リノベーションについて事例内容と費用をまとめてみました。
| 事例 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| ①間仕切りを無くす/ 間取りの変更 |
間仕切りドアの新設・撤去/和室→洋室への変更/壁・床・天井など内装のやり替えを伴うケースもあり | 壁撤去:約10~30万円 大規模な壁撤去(リビング拡張など):約50~150万円程度 和室→洋室:約75~250万円 |
| ②水回りの一新と移動 | 新設・交換 給排水管や電気・ガス工事を伴う水回り設備の移設(※1) |
キッチン移動:約150~250万円 浴室移動:約150~310万円 トイレ移動:約100万円~ 洗面所移動:約50~100万円 |
| ③断熱性・ 耐震性の向上 |
窓交換や内窓(二重サッシ)/壁(外壁面)・床・天井に断熱材追加が中心 耐震性は個別住戸では不可(※2) |
内窓設置:約12~20万円/台 壁・床・天井の断熱:約1,500~8,000円/㎡ ─ |
(※1)マンションの水回りの移動は、戸建てより移動ルールが厳しい傾向があります。キッチンの移動が可能でも、トイレ・お風呂の移動はできないことも多いので管理会社にまずは確認しておきましょう。
(※2)マンションの一部屋など、個別住宅では基本的にできません。しかしマンション全体の耐震工事であれば可能です。
マンションのリノベーションは配線や配管位置に縛りがあるため、住宅設備の移動は制限が多くあります。 リビングの大空間化など、戸建てでは可能な施工がマンションでは難しい傾向があります。
キッチンの新設、移動は比較的行いやすいものになります。しかし基本的にはキッチンを含む水回り住宅設備の移動は、同一パイプスペース周辺範囲に限られることが多く注意が必要です。
耐震工事についてもマンション建物全体での耐震診断・工事が必要になります。
これまでの表や内容にあるように制限が多く自由度は戸建てよりも低くなってしまう弱点はあります。 しかし駅近物件や周辺環境などの条件次第では、戸建て住宅よりも資産価値が高くなる可能性もあるでしょう。
監修者:
一級建築士
岩川 卓也- 中古マンションを購入してフルリノベーションを検討する際は、建物が新耐震基準に適合しているかどうかが非常に重要です。新耐震基準に該当するのは、1981年(昭和56年)6月1日以降に「建築確認」を受けた建物です。ポイントは「竣工日」ではなく必ず「建築確認日」を確認することです。不動産資料や登記簿、または役所の建築課で確認可能ですので、事前に必ずチェックしてください。
費用相場のまとめ!トータルでどれくらいかかる?
住宅設備の一新や、暮らしやすさに焦点をあててフルリノベーションする場合、戸建て住宅(100㎡)なら約1,200万円以上、マンション(80㎡)なら約1,200万円以上が相場になっているようです。
最新の設備を導入したり、大規模な間取り変更をしたり、とにかく細部までこだわりたい場合には、戸建て住宅(100㎡)なら約2,500万円以上、マンション(80㎡)なら約2,000万円以上の費用がかかるでしょう。
戸建てでも、3階建てや住宅そのものが建っている場所の勾配によって費用が変わります。 特に築年数のある木造住宅ではシロアリや木の腐食、配管からの水漏れが工事中に見つかる場合も少なくありません。
上記のような工事中の変更などもあるため、提示された額より100万円くらい多めにしておくと、予定外の費用追加にも慌てずに済むでしょう。
また、リノベーションにかかる建築費用そのものが年々高騰しているので、規模と費用相場は必ずチェックしておきましょう。
| 種類 | 費用目安 |
|---|---|
| 戸建て(100㎡) | 約1,200万円~2,000万円 |
| マンション(80㎡) | 約1,200万円~1,700万円 |
フルリノベーションの費用の計算は、坪単価で計算される場合が多いです。ちなみに、一坪の広さは3.3㎡(1.82m×1.82m)ほどです。
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監修者:
一級建築士
岩川 卓也- マンションのフルリノベーションを前提にしており、時間と予算に余裕がある場合は、計画着手前に既存の内装をすべて解体する「スケルトンリノベーション」を検討することをおすすめします。これにより、設備配管や構造体などの潜在的な問題箇所を事前に確認でき、制約の少ない自由度の高いリノベーション計画が可能になります。
リノベ他施工事例/低予算でも叶う理想空間へ
上記で紹介した間取り・水回り・断熱耐震のほかにも、クローゼット収納の設置や壁クロス・床の張替えが人気です。 このふたつは戸建てでもマンションでも施工しやすく、住宅の雰囲気を簡単に変えられることも人気の理由のひとつでしょう。
これらのリノベーションはこれまで紹介した3つの施工に比べて低予算で効果が高いものになっています。 実際にかかる費用の目安と施工内容を以下の表でご紹介します。
| 施工事例 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 収納強化 | 壁付けクローゼットの新設 ウォークインクローゼット |
約10~60万円 約25~100万円 |
| クロス・床・仕上げの一新 | 壁紙交換 床の張替(畳→フローリングなど) |
約1,000~2,000円/㎡ 約5~10万円/畳 |
収納の見直しは居住空間の快適さ、暮らしやすさにつながるのでリノベーション事例のなかでも人気になっています。 最近の新築注文住宅ではウォークインクローゼットを導入する方も多く、時代のニーズにあったリノベーションとしてもおすすめです。 また、床や壁クロスなどを一新するだけでも空間のリフレッシュになります。 住宅設備を新しくするよりもコストを抑えられますし、まるで新築のような見た目に変えられる点や施工期間が短い点も選ばれやすい理由です。
どちらのリノベーション事例も比較的安価で資産価値を維持しやすい点がポイントです。
監修者:
一級建築士
岩川 卓也- 近年の建築費高騰により、フルリノベーションでは当初の予算を大きく超えてしまうケースが増えています。無理にすべてを一新するのではなく、水まわりやLDKなど生活の中心部分を重点的にリノベーションし、個室はリフォームで対応するなど、メリハリをつけた計画が効果的です。こうした工夫によって、コストを抑えながらも快適で満足度の高い住まいを実現できます。
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フルリノベーションのメリット・デメリット
ここまで主な施工事例や内容、費用についてまとめてご紹介しました。
では実際にフルリノベーションするにあたって、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。工期や住宅の資産価値にもフォーカスして詳しく解説していきます。
フルリノベーションのメリットを詳しく解説
フルリノベーションのメリットとして主に以下の4つの点が挙げられます。 暮らしに直接影響する工事ですから、しっかりとポイントを抑えながら説明していきます。
- フルリノベーションのメリット
-
- 建替えよりも安くすむ
- 理想の空間に近づけられる
- 生活費が抑えられやすい
- 売り出しやすい
フルリノベーションは基礎や構造を残したまま、住宅の内部や設備を新しくする工事です。 そのため、外壁や基礎からすべてやり直す建替えよりもコストを抑えられるところが最大のメリットとも言えます。
築古でも住宅の内部は新築同様の見た目に変えられる点や、水回りや壁を好きな場所に変えられる点から生活のしやすさにつながりますね。 水回りは住宅の構造によって動かせない場合もありますが、設備を新しいものに変えるだけでも暮らしやすさが大きく変わるでしょう。
また、住宅設備を新しいものに変えたり、断熱性や耐震性を向上させることで、生活費を抑えられる可能性もあります。 なかでも二重サッシへの交換や断熱材の追加施工は、省エネ化により月々の光熱費を抑えることにも繋がるでしょう。 電気代の高騰も続いていますから、毎月の出費を減らせることもメリットのひとつですね。
資産価値の面においても、売却時や賃貸物件として出す際に売れやすく貸しやすい物件になります。立地のいい物件であれば今よりも価値が高くなるでしょう。
さらに工期も2ヵ月から6ヵ月と、半年以上かかる建替えよりも短く済む点もポイントです。
フルリノベーションは基礎や構造を残したまま、住宅の内部や設備を新しくする工事です。 そのため、外壁や基礎からすべてやり直す建替えよりもコストを抑えられるところが最大のメリットとも言えます。
築古でも住宅の内部は新築同様の見た目に変えられる点や、水回りや壁を好きな場所に変えられる点から生活のしやすさにつながりますね。 水回りは住宅の構造によって動かせない場合もありますが、設備を新しいものに変えるだけでも暮らしやすさが大きく変わるでしょう。
また、住宅設備を新しいものに変えたり、断熱性や耐震性を向上させることで、生活費を抑えられる可能性もあります。 なかでも二重サッシへの交換や断熱材の追加施工は、省エネ化により月々の光熱費を抑えることにも繋がるでしょう。 電気代の高騰も続いていますから、毎月の出費を減らせることもメリットのひとつですね。
資産価値の面においても、売却時や賃貸物件として出す際に売れやすく貸しやすい物件になります。立地のいい物件であれば今よりも価値が高くなるでしょう。
さらに工期も2ヵ月から6ヵ月と、半年以上かかる建替えよりも短く済む点もポイントです。
フルリノベーションのデメリットを詳しく解説
フルリノベーションするにあたって良い面をご紹介してきましたが、デメリットもいくつかあります。 ではどのようなデメリットがあるのか具体的に説明していきます。
- フルリノベーションのデメリット
-
- リフォームよりも費用がかさみやすい
- 基礎や構造を残すので工事できない内容もある
- 欠陥が見つかった場合は予定通り進みにくい
はじめに説明したように、リフォームは古くなった部分を修繕し、老朽化や不具合を直すことがメインになります。 対してリノベーションは新しく価値を加えたり生み出したりすることがメインですから、リフォームよりも費用がかさんでしまうことはデメリットのひとつと言えます。 また、メリットの項でも解説したように、フルリノベーションでは住宅の基礎や構造を残します。 空間を広くできても柱を移動させることはできなかったり、すべてを理想通りの空間に作り替えることは困難です。 特にマンションのリノベーションは戸建てよりも制限が多く、構造上変更不可能な箇所もあります。確認すべき点や叶わない点があることをしっかりと把握しておきましょう。
リノベーション工事を進めていくなかで住宅の老朽化による欠陥が見つかることは少なくありません。それで工期が変わったり予定通り進まないこともあり得ます。 特に築年数のある住宅では木の腐敗やシロアリ、配管の水漏れなどの老朽化が、壁や床を壊してから発覚することがほとんどです。
こういったことを防ぐため、工事の際に基礎状態を確認してもらいましょう。普段は見えない基礎部分が腐敗していたり、耐震性が弱かったりすると、工事自体が台無しになってしまいます。 基礎部分の状態が良いと、資産価値を高く維持しやすくなります。
以下にメリットとデメリットを簡単にまとめたので参考にしてみてくださいね。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 建替えよりも費用を抑えられる | リフォームより費用がかさむ |
| 理想に近づけながら生活費を下げられる | 構造上リノベーションできない箇所がある |
| 売り出しやすい | 工事が予定通り進まない事例がある |
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フルリノベーションで後悔しない!気を付けたいポイント
フルリノベーションで気を付けたいポイントとして挙げられるのが細部にこだわりすぎないようにすることです。 細部にこだわると、あっという間に予算を超えてしまいます。 そうなると建替えとトータルの費用が変わらなくなることも少なくありません。
これからも同じ場所で暮らしやすくするためのリノベーションなのか、資産価値を向上させて売りに出すためのリノベーションなのか、目的によって施工内容に違いも出るでしょう。 リノベーションの内容に優先順位をつけて、依頼する業者と相談しながら進めていくことが大切なポイントです。
監修者:
一級建築士
岩川 卓也- 見積金額が確定した段階で、追加工事に備え数十万円程度を「予算枠」として確保しておくことをおすすめします。その際は、見積書に必ず予算枠の項目を明記してもらいましょう。後で曖昧になる心配がなく、安心して工事を進められます。もし追加工事が発生しなかった場合は、残金支払い時にその分を差し引いてもらうようにしてください。
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フルリノベーションにかかる日数は?契約後の流れも解説
フルリノベーション工事の日数は、一般的に戸建てが3〜5カ月、マンションが3〜6カ月とされています。 住みながらの工事ができないため、その間は仮住まいになることが予想されます。
依頼する業者によっては仮住まいを用意しているところもありますが、そういった業者はあまり多くありません。
マンスリーマンションや数か月だけ借りられる賃貸物件などを事前に見つけておくほうが、リノベーションする際スムーズに進められるでしょう。
フルリノベーションは大規模工事になるため、工事期間も長めです。 複数の業者で見積もりを取り、余裕のある予算で計画を立てると良いでしょう。 また、工事中に予定外の費用が発生しやすいとも言われています。 工事開始前後にどのくらい費用がプラスされる場合があるのか聞きましょう。 また、不測の事態になった場合の対応策を確認しておくことも必要です。
フルリノベーションの契約から工事までの流れを紹介

フルリノベーション工事の流れをひとつずつ解説します。
- フルリノベーション工事の流れ
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- ①事前相談
まずは希望のリノベ内容や理想のイメージ、予算などを専門業者に伝えましょう。間取りや入居希望時期などの詳しい希望も、ここで話を擦り合わせておくとその後がスムーズに進みます。また、この際に現地調査(建物の状態や構造、管理規約の確認)を行うこともあります。 - ②現地調査
住宅の現状を調査してもらい、業者頼みにするのではなく、できるだけ自分たちでも状態を把握できるように準備しておきましょう。 - ③見積もり
最初に相談した内容をもとに、業者からプランや概算を出してもらいます。予算に合うか、今後の暮らしに合うかを再度確認し、工事中に住宅の欠陥が見つかった場合などの不測の事態にも対応があるかを聞いておくと安心です。- 💡このとき一社のみで見積りを出してもらうのではなく、できるだけ複数社に見積り依頼をすることがポイントです。概算見積もりの段階では、後で変動する可能性があることを理解しておきましょう。
- ④契約
工事請負契約書を取り交わします。ここで支払いスケジュール(着手金・中間金・最終金)も決まることになります。契約書に保証内容・追加費用発生時の対応がしっかり明記されているか確認することが大事です。 - ⑤工事準備
仮住まいへの引越し(必要な場合)、近隣への挨拶、工事スケジュールの最終確認を行います。 - ⑥工事開始
解体工事 → 下地補修 → 設備配管・配線工事 → 内装仕上げ の順に進みます。工事中は定期的に現場確認や中間検査が行われます。- 💡解体時に想定外の老朽化が見つかると追加費用が発生したり、工期が延長になったりすることがあります。工事中も担当者と連絡を取り、変更点は書面で残してもらうように気を付けましょう。
- ⑦工事完了
施主立会いで最終チェック(キズや不具合がないか確認)を行いますが、必要があれば手直しが入ることも。手直しについてはその工事完了後に最終支払いすることが多いです。保証書・図面・取扱説明書を受け取ります。大切な書類になりますから、必ず無くさないように保管しておきましょう。
- ①事前相談
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まとめ
「費用はどれくらいかかるんだろう」「工事中は住めるのかな」「もし予算を超えたらどうしよう」──フルリノベーションを考えると、どうしても不安や疑問がたくさん浮かんできます。また、年々高騰する建築費用を考慮すると手の届きにくい金額になることも。
ですが、こうした悩みは多くの人が同じように感じるものです。フルリノベーションに限らず部分リノベーションでも、しっかりと情報を集め、優先順位を整理していけばひとつずつ解決できます。 まずは自分や家族がどんな暮らしをしたいのかを明確にすることから始めてみましょう。 大切なのは、ただ家を新しくするのではなく、これからのその家で過ごす生活がもっと快適で楽しくなるようにデザインすることです。
信頼できる施工会社やリノベーション専門会社に相談すれば、費用や工期の目安、補助金の活用方法、仮住まいの手配など、気になる点を具体的に教えてくれます。プロと一緒に計画を立てることで、リスクや不安はぐっと減らせるはずです。 フルリノベーションは大きな決断ですが、その先には「理想の住まい」と「暮らしの満足度アップ」が待っています。じっくり検討しながら、一歩ずつ理想の家づくりを進めてみてください。
岩川アトリエ
一級建築士事務所 代表
岩川 卓也
一級建築士-
静岡市出身。1998年に東京にて設計事務所を開設。2019年に拠点を静岡市に移し、家づくりを中心に設計活動をしています。
人の想いに寄り添い、丁寧な手仕事により、その「想い」を「かたち」にする。その佇まいに、どこか懐かしい感覚と安心感を求めて。
そんな家づくりを、そんな場所づくりを、ずっと大切にしています。
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