ダイニングのリフォームについて徹底解説! リビング化はできる?実例と費用まとめ
最終更新日:2025年10月31日

ここ最近のSNSや家づくりに関するホームページでは、リビング・ダイニング・キッチンをまとめて「LDK」と表していることが多いかと思います。
少し前の言葉で表せばキッチンは台所、リビングは居間となりますが、ダイニングはどのような場所か知っていますか?
ダイニングは本来、ダイニングテーブルと椅子を置いて家族で食事をする食事室としての役割を担っています。
現在では生活スタイルも多様化し、新築や建売住宅ではリビング(L)ダイニング(D)キッチン(K)を組み合わせることで広く自由に使える空間にする風潮がありますね。
しかし昔ながらの中古物件や築古賃貸ではキッチンとダイニングが同じ空間にあっても、リビングに続く部分にはドアや引き戸が設置されているものが多く、その暮らしにくさから住宅候補として避けられがちな傾向にあります。
ダイニングがリビングと離れていたり、暮らしにくさに悩んでいる方へ向けて、本ページではダイニングリフォームに焦点を当てて、実例と併せながらご紹介します。

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- 補助金を使ってリフォームしたい
主なリフォーム例4選とメリット・デメリット
ダイニングスペースのリフォームと聞いて、どのような完成例を思い浮かべますか?
例えばダイニングとして独立している空間をキッチンと繋げれば、配膳や調理時に生活導線が便利になりますね。
キッチンは別空間のままダイニングとリビングと繋げれば、ダイニングが食事としての場だけでなく、仕事や学習ができるマルチに使える空間として役に立つでしょう。
また、これらすべての空間を繋げるとLDKとなり、さらに広く暮らしやすい空間に変わります。今の生活やこれからの暮らしにどのような空間がフィットするのか、想像しながら4つのダイニングリフォーム例を見ていきましょう。
リフォーム例4選まとめ

ここからは実際によくあるリフォームの例として4つのパターンをご紹介します。
4例の施工内容やメリット、デメリットを簡単に解説したあと、それぞれの施工にかかる費用をまとめて見てみましょう。
(1)古くなったダイニングスペースのみリフォーム
食事スペースとして使うダイニングのみリフォームしたい場合は、基本的に最低限のリフォーム内容で叶えることができます。リフォームする部屋もひとつですから、施工期間が比較的短いこともメリットとして挙げられるでしょう。
リフォーム内容としては、床(フローリング)の張替えとクロス(壁紙)の張替えの二点が主な施工になります。
しかし生活の不便さはあまり変わらないので、あくまでダイニング空間のみ修繕したい、とお考えの方におすすめです。
以下に主な施工内容の費用目安をまとめてみました。
| リフォーム種類 | 内容 | 工法 | 費用目安 ※6畳の場合 |
|---|---|---|---|
| 床(フローリング)張替え | 複合フローリング | 一般的な張替え | 約6~12万円 |
| 重ね張り工法 | 約5~9万円 | ||
| 無垢フローリング | 約15~30万円 | ||
| クロス(壁紙)張替え | スタンダード壁紙 | 約3~5万円 | |
| 機能性壁紙(防カビ・消臭・高耐久など) | 約4~7万円 | ||
無垢フローリングは費用が高くなってしまいますが、見た目や肌ざわりは最高級のものになります。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 上張り材であればDIYでも比較的簡単に綺麗に出来ますが、それよりもまず、下地(根太や大引き)のいたみ具合で判断したほうが良いでしょう。築年数とダイニングの位置関係で傷み具合もかわります
また、クロス張替えの際には既存クロスの剥がしや廃棄に別途費用がかかることも。クロスを貼る下地に穴やヒビ、カビ跡、エアコンの脱着などがあれば、それらを修繕するための追加費用がかかる場合もあるので気を付けておきましょう。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 一度クロスを剥がして貼りなおす時は、剥がしたクロスの下紙が残ってしまうので、専用シーラーでしっかり処理しないと新しいクロスが部分敵に浮いてきてしまう事もあるので注意しましょう。また、上張りは既存のクロスの汚れ、特に油汚れは十分に掃除してからでないと、貼ってもすぐ剥がれてしまいます。
以下に追加費用がかかる場合の目安となる施工内容と費用をまとめてみました。
| 施工内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 既存クロスの剥がし・廃棄 | 約5,000~10,000円 |
| 下地補修(穴・ひび・カビ跡など) | 約3,000~10,000円 |
| エアコン脱着や家具移動が必要な場合 | 約5,000~15,000円 |
既存クロスの剥がしと廃棄はほとんどの場合追加される内容になります。床(フローリング)と壁紙(クロス)の張替えでは最低でも約9万円かかると考えておくとよさそうですね。
(2)ダイニングからダイニングキッチン(DK)へ
ダイニングとキッチンを繋げるリフォームでは、生活導線をぐっと楽なものに変えられます。食器棚を置くスペースや家電製品の設置場所を考えなおしたり、ダイニングセットの位置を調節したりするだけで過ごしやすさを格段に上げられるでしょう。
しかし居間と呼ばれるリビングは別部屋のままなので、リラックスできる空間として過ごすことには限界があるかもしれません。
ダイニングキッチンへ変更するリフォームでは、前述した床の張替えとクロスの張替えに加えて間仕切りの撤去が必要になります。壁へのアプローチが必要になるので工期も先ほどより日数がかかるでしょう。
また、間仕切りが壁の場合と扉(主に引き戸)の場合で費用相場が異なります。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 壁以外にも、敷居や下がり壁の撤去、それに伴う補強工事もあります
以下の表に詳しくまとめたので比較してみましょう。

壁の場合
| 内容 | 費用目安 | 施工期間の目安 |
|---|---|---|
| 壁撤去のみ(軽量壁) | 約5〜10万円 | 約半日〜1日 |
| +仕上げ補修(床・クロス・天井) | 約10〜25万円 | 約2〜4日 |
| +電気配線・スイッチ移設あり | 約15~30万円前後 | 約3〜5日 |
| 構造壁・耐力壁を含む場合 | 約50万円〜100万円超 | 約1週間以上 |
扉(引き戸)の場合
| 内容 | 費用相場 | 施工期間の目安 |
|---|---|---|
| 引き戸・建具撤去のみ | 約1〜3万円 | 約半日〜1日 |
| +開口部補修(枠・床・壁面) | 約3〜8万円 | 約1〜2日 |
| +新しい大型引き戸設置 | 約20〜35万円前後 | 約3〜5日 |
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 築年数によっては、電線を新規に引き直さないといけない場合もあります。最小で直すモデルとしては、残る柱はそのままで、撤去した壁の後に格子等入れて、和モダン風に仕上げるといいかもしれませんね。
ダイニングキッチン化は施工する内容によって大きく費用が変わりますが、ダイニングのみのリフォーム(約9万円)に加えて別途約5万~35万円ほどかかると考えておきましょう。
(3)ダイニングからリビングダイニング(LD)へ
リラックスできる空間を今よりも広くできるのがリビングダイニング化です。
食事スペースと居間が同じ空間になることで家族間のコミュニケーションが取りやすくなったり、家具やインテリアのこだわった空間へと変えることができます。
エアコンの設置場所など、家族が過ごす部屋それぞれの空調問題も一気に解決できることもポイントのひとつになりますね。
費用相場は前述したダイニングキッチン化とほぼ変わらない額(約14万〜44万円)になります。
💡リビングはテレビや掃除家電など壁に電気配線が通っていることがほとんどですから、電気配線やスイッチの移設で約15~30万円前後かかることも視野に入れておくべきポイントかもしれませんね。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 壁を取った分、空間がひろがるので、断熱性も下がってしまいます。南側であれば問題ないかもしれないと考えるのはまずいです。断熱というのは、寒さだけでなく暑さも考えなければいけません。
(4)ダイニングを上記2つと繋げてLDKの大空間へ
一番多いリフォーム例で挙げられるのがLDK化、つまりダイニングをリビング・ダイニング・キッチンのすべての空間をひとつの空間にするものです。
費用が一番かかるリフォームではありますが、住宅設備の一新や間取りの変更も同時に施工できたり、バリアフリー化もできるので段差を解消したり、寒暖差の激しい地域では床暖房でさらに暮らしやすくすることもできます。
将来家族構成やライフスタイルが変わってもマルチに活躍してくれる快適な大空間として、ダイニングのLDK化はとても人気のリフォームになっています。
ただしこのパターンの場合はキッチンの移設やその周りの住宅設備をアップグレードすることもよくあり、その内容によって大きく費用に差が出てくることも少なくありません。
まずはキッチンの移設やレイアウト変更する場合の費用について、壁付けキッチンを対面型キッチンへ変更するパターンも含めて見ていきましょう。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 空間を広くすると取れる柱と取ってはいけない柱が出てきます。その基準は、1階の天井(2階の床下)を形成している梁や桁、これを支える柱は取れません。柱をアレンジして可動棚をつけるとか、カップボードの一部としてアレンジするなど、アイデアを出して気にならないようにしましょう。

| 施工内容 | 備考 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 既存キッチンの位置変更のみ | 配管延長・電気工事を伴う/機器自体はそのまま使うケース | 約30〜50万円 |
| 既存キッチン+レイアウト変更 | 配管・内装を大幅に変えるケース | 約80〜160万円 |
| キッチン一新+レイアウト変更(壁付 → 対面型など) | 上記に加えキッチン機器代がかかる。シンクの変更は高さも調整可能◎ | 約150〜240万円 |
この表や今までの施工内容や費用を合せるとダイニングのLDK化は最低でも約45万円前後かかることが分かります。 もしレイアウト変更やキッチン設備の一新をしたい場合は最低でも約300万円ほど考えておいたほうがよいでしょう。 LDKのイメージに統一性をもたせるようなインテリアや造作収納まで合わせれば、約500万円前後が目安のようです。
💡新しくするキッチンのグレードによって価格が異なりますので、しっかりキッチン本体の比較をすることも大切なポイントになります。
実際にLDKのリフォームを機にカウンターや食器や調理家電収納を造作にしたり、壁面収納を一新したりされる方も多くいらっしゃいます。
また工期についてですが、キッチン移設を含むリフォームは設備工事が絡むため日数がかかります。
- 工期の目安
-
- キッチン配置変更や移設を含む中規模工事:約1〜2週間程度
- 大規模な移設・配管延長・間取り変更付き:約2〜3週間程度
- ※解体・撤去・配管工事・電気工事・内装復旧などを含んだ全体的な期間
実際に工事する内容と費用/それぞれの価格相場を解説!
ここまでご紹介した施工内容や費用、施工期間について一覧にしてまとめてみました。

ダイニングのみのリフォーム
| 施工内容 | 費用相場 | 施工期間の目安 |
|---|---|---|
| 既存クロスの剥がし・廃棄 | 約5,000~10,000円 | 約半日~1日 |
| 下地補修(穴・ひび・カビ跡など) | 約3,000~10,000円 | |
| エアコン脱着や家具移動が必要な場合 | 約5,000~15,000円 |
DK化・LD化で追加となる施工と費用目安、施工期間
(1)壁の撤去がある場合
| 内容 | 費用目安 | 施工期間の目安 |
|---|---|---|
| 壁撤去のみ(軽量壁) | 約5〜10万円 | 約半日〜1日 |
| +仕上げ補修(床・クロス・天井) | 約10〜25万円 | 約2〜4日 |
| +電気配線・スイッチ移設あり | 約15~30万円前後 | 約3〜5日 |
| 構造壁・耐力壁を含む場合 | 約50万円〜100万円超 | 約1週間以上 |
(2)壁はなく扉(引き戸等)の撤去がある場合
| 内容 | 費用相場 | 施工期間の目安 |
|---|---|---|
| 引き戸・建具撤去のみ | 約1〜3万円 | 約半日〜1日 |
| +開口部補修(枠・床・壁面) | 約3〜8万円 | 約1〜2日 |
| +新しい大型引き戸設置 | 約20〜35万円前後 | 約3〜5日 |
LDK化で必須となるキッチン設備にかかる内容と費用
| 施工内容 | 備考 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 既存キッチンの位置変更のみ | 配管延長・電気工事を伴う/機器自体はそのまま使うケース | 約30〜50万円 |
| 既存キッチン+レイアウト変更 | 配管・内装を大幅に変えるケース | 約80〜160万円 |
| キッチン一新+レイアウト変更(壁付 → 対面型など) | 上記に加えキッチン機器代がかかる | 約150〜240万円 |
※キッチンのグレードによる
追加でよく施工される造作家具・造作収納
ここまで主なリフォーム4選についてご紹介しましたが、特にLDK化で多くみられる造作家具、造作収納についても3つに分けて簡単に解説していきたいと思います。
造作は自分たちのライフスタイルに合わせて作ることができ、資産価値も高くなるのが特徴です。一点ものですから既製品にはない一体感が得られ、長期的な満足度も高いといった声が多いのもポイントですね。
カウンター造作
対面キッチンにレイアウト変更される方で多いのがカウンター造作やカウンター造作収納です。単体で作る場合は約10万〜30万円程度が一般的な目安となっています。
奥行きや高さを自由に設計できるので、身長差や体格差、親子でキッチンを囲む時も造作カウンターを活かすことができますね。 パソコン作業や子どもの勉強スペースとしても使える設計が可能で、コンセントをつけてスマホなどの充電スポットとしても活躍するでしょう。
また、既存キッチンを対面キッチンに変更したうえでカウンターを造作する場合は、壁撤去・配管移設・カウンター造作の施工で約55万〜200万円程度かかるようです。
壁面収納造作/造作食器棚
次いで人気なのがキッチン後ろの壁面収納造作です。 食器やカトラリーだけでなく、電子レンジや炊飯器などの置きやすさ・使いやすさにこだわることもできます。たまにしか使わないホットプレートや蒸し器などの大きい調理家電の置き場所もしっかり確保できるでしょう。
💡空間を無駄なく使えることもメリットのひとつで、壁付けで天井高いっぱいにすれば耐震性も上がります。
最大のデメリットは造作である以上、費用が高くなってしまうことがまず挙げられます。 もし壁面にあわせて収納を大きくとるのであれば、壁の下地補強や構造の確認が必要になります。規模の大きさと工期の長さも比例します。
| 規模・仕様 | 費用相場・想定価格 | 施工期間の目安 |
|---|---|---|
| オープン棚や収納扉併用など | 約30万~50万円前後 | 約1日~3日 |
| リビング壁一面など | 約30万~40万円/幅2.0m程度 | 約3日~5日 |
| 食器棚・キッチン向け造作棚 | 約15万〜25万円 |
施工組み合わせ事例/人気のデザインは?

昨今SNSでスタイリッシュでモダンなLDKの様子を映した動画や画像投稿をよく見かけませんか? 暮らしやすさはそのままに生活感を隠す工夫を凝らした様子や、子どもから大人まで過ごしやすい空間にしたり、洗面所とは別に家事室を設けて洗濯や水回りをまとめた家事楽導線を意識したり、発信者のライフスタイルに合ったさまざまなデザインがよく見られています。
その中でも、リフォームする際に取り入れると小さな不便が解消できたり、グッと生活が楽になる組み合わせをご紹介したいと思います。
間取り変更/LDK化・家事ラク導線で大空間化
- 間取り変更の目安
-
- 費用目安:150万〜300万円前後
- 施工期間:2〜4週間
独立していたリビング・ダイニング・キッチンを一体化し、広々としたLDK空間へ。間仕切りを撤去することで自然光が部屋の奥まで届き、明るく開放的な雰囲気にできるでしょう。 また、キッチンからダイニング・リビングまでの移動がスムーズになり、配膳や片付けなどの家事動線が大幅に短縮されて効率もアップしますね。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- ここまで大きなリフォームであれば、家全体の耐震性も考えられると思います家全体のバランス(偏心率)や補強(耐震率)、それ伴う確認申請は必要ですが、その申請こそが強度を上げた根拠にもなりますので、お勧めです
家族の気配を感じながら作業ができるため、コミュニケーションも自然と増えて心地よい一体感のある暮らしへと変わります。
バリアフリー化/段差解消で安心・安全な空間へ
- バリアフリー化の目安
-
- 費用目安:3〜100万円程度
- 施工期間:1〜7日
ちいさな段差や不便を減らすことで、つまずきや転倒のリスクを軽減できます。また古民家と呼ばれる住宅では、床の高さが部屋単位で変わる所もあります。
子どもからご高齢の方まで、誰にとっても安全で動きやすい住まいへ変えることができますね。また、段差がないことで掃除機やロボット掃除機の走行もスムーズに。日々のちょっとした不満ポイントを解消できるところもポイントです。
将来の介護や子育てにも備えた、長く安心して暮らせる空間になるでしょう。また、バリアフリー化では自治体の補助金制度が使えることも。補助金制度が使える場合は、申請手続きや対象条件・申し込み期限がありますので、詳しい施工内容は依頼する業者と確認しながら進めていくことがおすすめです。
個人空間の確保/書斎・LDKヌック・小上がりで「自分時間」も
- 個人空間の確保の目安
-
- 費用目安:20万〜120万円程度
- 施工期間:3〜10日程度
在宅ワークやテレワークが多いご家庭には、書斎や小上がりで空間の区切りを作れるようにしておくことがおすすめです。暮らしの質が高まることはもちろん、子どもやペットを見ながら作業ができる安心感も得られるでしょう。
キッチンや小上がりスペースに造作カウンターを組み込めば、収納やデスクとしても活躍します。空間を有効活用しながら、家族それぞれがプライベートゾーンで自分らしい過ごし方を叶えることができます。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 断熱性向上=気密性もあがるので、バリアフリー工事には断熱工事も加えるとお得です
より暮らしやすく/床暖房・配線追加で快適性をプラス
- 床暖房・配線追加の目安
-
- 費用目安:床暖房25万〜80万円/配線追加5万〜20万円
- 施工期間:3〜7日程度
寒暖差の激しい地域にお住まいの方には床暖房や空調設備の追加・見直しがおすすめです。足元からじんわりと温める床暖房を導入することで、冬場も家中を快適に過ごすことができるでしょう。
エアコンの風に頼らないので空気が乾燥しにくく、柔らかな暖かさを感じられます。さらに、照明やコンセント、LANケーブルなどの配線を追加・整理することで、家電やデジタル機器の使い勝手が格段に向上することも見込めます。
番外編/キッチンとダイニング机の一体化
- キッチンとダイニング机の一体化の目安
-
- 費用目安:造作テーブル一体型で約20万〜60万円前後
- 施工期間:3〜7日程度
キッチンとダイニングテーブルを一体化させることで、料理・配膳・食事・片付けまでの流れがスムーズになります。作業動線が短くなり、家事効率が格段に向上します。
また、カウンターやダイニングテーブルを造作で一体設計することで、空間に統一感が生まれてスタイリッシュで居心地の良いLDK空間が叶うでしょう。 食事中もキッチンで作業中も家族間でお互いの顔が見えると、限られたスペースでも広く感じられ、ダイニングセットを別に置くよりも省スペースで機能的です。 既製品でも一体化させることはできますが、ネットなどでセミオーダーすれば、空間にさらなる統一感をもたせることができますね。
施工期間と工期期間の生活はどうしたらいい?

ここまで施工内容や施工期間・費用について解説してきましたが、施工期間が長い場合は「期間中もその家に住み続けられるのか?」というお悩みもあるかと思います。
フローリングの張替えやクロスの張替えなどの部分的なリフォームなら半日〜1週間程度で終えることができるので、他部屋での生活が難しいわけではありません。
しかしリビングやダイニングを全体的にリフォームするなら、1ヶ月程度はかかります。クロスや床全面など、内装もリフォームする場合は広さにもよりますが最大2ヵ月は考えておきたいところになってきます。
近くの親戚や家族の家に頼ることができない場合は仮住まいを検討してみましょう。ウィークリー/マンスリーマンションや、ひと月ごとに入居できる賃貸を事前に探しておくことも、計画的なリフォームをするうえで大切なポイントになります。
少なくはありますが、業者によっては仮住まいを提供してくれることもあるので、契約や見積もりの際に確認しておくことがおすすめです。

業者選びのコツ!流れや確認しておくべき注意点も
まずは実際に施工する場合の流れについて解説していきます。

リフォームの情報収集や相見積もりを依頼
まずはインターネットや雑誌などで、自分の自分たちのライフスタイルに合うリフォーム例を探してみましょう。希望のレイアウトや住宅設備、部屋の雰囲気などが決まればその後のプランニングがスムーズに行えるはずです。
また、一社のみから見積りをとるのではなく、できるだけ複数社に見積りを依頼することも大切なポイントです。
費用面の比較はもちろん、アフターサービスの違いやリフォームのイメージを業者と共有できるかどうかも注意して確認しましょう。
プランニング
契約したい業者が見つかれば、プランニングにうつります。 現在の空間をどのように変えるかのイメージを共有しヒアリングしたり、現地調査(※)を行ったりします。 ※現地調査:採寸・構造・配管・設備・老朽化の確認など
リフォームするにあたって優先するポイントを確認しておくことも大切です。収納メインにするのか、断熱性や機能面を重視するのか、家族間で話し合ったうえで業者に伝えられるとスムーズにできるでしょう。
実際に設備や仕様を決めていくのもこのプランニングの段階になります。ここで予算の増減がもっとも発生しやすいので、前述した優先順位を明確にしておくことが重要です。
仕様が決まり次第、リフォーム会社が詳細見積もりを作成します。提示される総額だけではなく、内訳(※)の内容も確認しておきましょう。 ※施工費(解体・造作・仕上げ・設備設置など)/設備費・材料/設計料・管理費/諸経費(廃材処理、養生、運搬など)
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 見積りを精査してもらえる第三者機関に判断してもらうのもいいかもしれません。
💡仮住まいや工事中の生活動線も忘れず確認を!
リフォーム業者と契約
予算や内容に納得できればここで契約を交わします。リフォーム内容に応じたスケジュール表(工程表)も作成してもらい、確認します。
瑕疵担保責任の項目と保険加入の有無、契約は必ず工事請負契約書または工事委託契約書を作ってもらう事!見積りだけで進めてしまうとトラブルのもとになります。
リフォーム開始
「仕様変更」「位置変更」「材料の品番」など、最終図面・見積もり・仕様書を再度チェックしましょう。もし何かあった時に、誰に連絡すれば良いか(現場監督・営業担当)を明確にしておくことも欠かせないポイントです。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 予め、施工業者に変更予想箇所を聞いておいた方が良いですね。
着工初日に「この範囲でお願いします」「変更は必ず連絡ください」と伝えることで、現場とのコミュニケーションがスムーズになります。
リフォーム完了後に確認と引渡し
契約内容通りに仕上がっているか、キズ・汚れ・仕上がりの確認を立ち合いチェックします。もしその場で不具合を見つけた場合はしっかり伝えましょう。また、引渡し後に気付いた不具合をどの期間内に報告すれば対応してもらえるかを確認しておくことも大切です。
最後に保証・メンテナンスの書類を確認し、メーカー保証書・取扱説明書が揃っているか/保証期間・内容(設備保証・施工保証)が明示されているかを見ておきましょう。
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- メーカーによっては、メーカー指定の業者が組み立てをしないと保証されない場合があります。事前に確認しましょう
費用を支払い
一般的に、リフォームの支払いは次のようなパターンが多いです。見積もりの段階で詳しく確認しておくことをおすすめします。
| タイミング | 支払割合(目安) |
|---|---|
| 契約時(着工前) | 3割 |
| 中間金(工事半ば) | 4割 |
| 引渡し後・完了確認後 | 3割 |
💡必ず完了確認(立ち会い)後に残金を支払う契約形態にしておくのが安心です。 万が一仕上がりに不具合があっても、残金を支払う前なら調整がスムーズになるでしょう。
まとめ
ダイニングスペースは食事の時間だけでなく、家族が話をしたり、子どもが宿題をしたり、 ときには仕事や趣味をする場所でもあります。
今の住まいに「少し窮屈だな」「もう少し家族が近く感じられる空間にしたい」そんな想いがあるなら、まずはダイニングから見直してみましょう。生活の中心を整えるだけで、家全体の使い心地が大きく変わります。 暮らしに合わせた最適なプランを、一緒に考えてみませんか?
監修者:
一級建築士
大工のおっちゃん工房- 施工会社の選択が一番大切です。見積りをみて、流し台や洗面化粧台のような器具についての割引率だけでも、その業者が優良かどうかが分かります逆に器具を安く売っているネットサイトがありますが、それを基準にしてもいけません。必ずメーカー保証のついている製品で比較対象にした方がいいですね。
大工のおっちゃん工房
・一級建築士
・一級建築施工管理技士- 大工として40年、一級建築士として30年以上。大手ハウスメーカーやゼネコン工事、特殊杭工事や舗装工事JVに参画し、1,000件超の建築に携わってきました。
構造計算・混構造・旅館業用途変更にも強く、設計から現場まで一貫対応できる総合建築アドバイザーです。
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- とにかく安くリフォームをしたい
- 価格相場がわからない
- 訪問営業で契約してしまった
- 見積りが適正価格か知りたい
- リフォームすべきかわからない
- 水回りが古くなってきた
- まずは相談だけしたい
- ちょっとした修繕だけ頼みたい
- ハウスメーカーが高すぎた
- もっと生活を快適にしたい
- 補助金を使ってリフォームしたい